農道

のうどう



農村地域において農業のために設けられた道路の総称。
一般には、土地改良法第2条に基づく農業用道路のことを指す。

国土交通省の所管に基づく道路ではなく、農林水産省の所管。

農道には、市町村の管理によるものと、農林水産省の管理によるものがある。
農林水産省が管理する道路は基幹的な農道として整備されるものであり、農林漁業用揮発油税財源身替農道事業による農業用道路(農免道路)と、広域営農団地農道整備事業による農業用道路(広域農道)とがある。


農免道路

通常ガソリン(揮発油)の取引には揮発油税がかかるが、農林漁業用機械に消費されるガソリンについてはそれを免除することになっている。しかし、取引の際にそのガソリンが何に使われるのかを確かめるのは現実的ではないため、農林漁業用機械に消費される分の揮発油税に相当する額を財源として道路を整備することで、揮発油税の免除に代えている。この事業を「農林漁業用揮発油税財源身替農道事業」と言い、その道路を一般に農免道路(農免農道)と呼ぶ。

広域農道

農村地域に散在する農地を一つの団地と捉え、集出荷・加工プロセスの一元化などにより産地としての市場競争力を高めることを目的とした農道。都市に対する環状道路もしくは幹線道路に対するバイパスとしての機能を持つこともあり、農村における生活水準の改善に資するとされる。


関連項目

最終更新:2007年10月18日 14:01