マウンテンバイクの歴史



1970年代

アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコ郊外のマリン郡で、クランカーと呼ばれる改造自転車で、山の未舗装路を駆け下りる遊びが始まる。

週末にはタイムを計測するレースが開催されるようになり、多くの人が集まるようになってきた。

改造車では故障だらけだったので、専用バイクが作られるようになり、「マウンテンバイク」と名づけられた。

1980年代前期

現在のマウンテンバイクの原型が出来上がり、多くのメーカーがマウンテンバイクを作るようになる。
コンポーネントも、マウンテンバイク専用のものが登場する。

山を下るだけでなく、オフロードを自在に走って楽しむ道具として世界に拡大。


1980年代後期

多くの有名企業がマウンテンバイクに参入。

レースはスキー競技を参考に、クロスカントリー、ダウンヒル、スラロームなどの競技手法が確立。
NORBAによって、全米選手権大会や、シリーズ戦のナショナルチャンピオンシリーズが開催されるようになる。

スキーリゾートはオフシーズンの集客のためにコースを作りレースを開催した。
トレイル保護の活動は、NORBAから1988年設立のIMBAに移り、活発になっていった。

世界各地にもマウンテンバイクは広がっていき、協会の設立・レースの開催がされるようになっていった。

1990年代前期

マウンテンバイクがUCIに認められ、世界選手権大会ワールドカップが行われるようになる。
世界的に競技スポーツとして認められ、マウンテンバイクのレジャー人口、競技人口とも飛躍的に拡大していった。

サスペンションフォーク、フルサスペンションが登場し、トップライダーがこぞって使い、開発競争が始まった。


1990年代後期

競技のレベルアップとともに、機材のレベルアップも進む。ダウンヒルではフルサスが標準になり、選手のレベルの向上もあわせ、コースの難易度も向上。
ブレーキが大幅に進歩。サスペンションも進化し、競技ごとに特化しだす。
年々過激さが増すダウンヒルレースにおいて、サスペンションとブレーキが進化。

非競技志向に山を下る「フリーライド」という言葉が出てくる。ダウンヒルバイクほどではないが、長いサスペンションを備えたフルサス。
カナダのノースショア連峰で、木で作った一本橋や、ラダーと呼ばれる梯子状の道の上を走ったり、飛び降りたりする、トライアルとフリーライドが合わさったスタイルがビデオで紹介されるようになり、「ノースショアスタイル」と呼ばれる。

2000年代前期

フォークロスのコースはジャンプが多くなり、BMXライダーも参戦してくるようになる。マウンテンバイクライダーのジャンプの技術の向上により、ダートジャンプも出てきて、ビデオ作品などに出演するダートジャンプのプロが出てくる。
あわせて、ストリートライダーも出てくるようになる。

マウンテンバイクのビデオが多く作られるようになり、速く走るのではなく、飛び降りなど過激な乗り方で、ビデオに出演するプロのフリーライダーがカナダを中心に出てくる。これによって「フリーライド」は非競技志向の山下りから、過激な山下りに意味が変わっていく。
また、マウンテンバイクでのダートジャンプ、ストリートなどのフリースタイルも多く紹介されるようになり、プロも出てくる。

サスペンションの技術がさらに進化。ペダリングでは動かず、衝撃では動くという、ボビング制御システムを各社が争うようになる。
これにより、ロングストロークでペダリングロスが少ないバイクが作れるようになった。

2000年代後期







関連項目












最終更新:2008年05月29日 10:56