ショッピングセンター

shopping center


一つの経営体が中心となって計画・開発した建物に、多数の小売店が集まった商業施設。SCと略される。ショッピングモール(Shopping mall)とも呼ばれる。

キーテナントと呼ばれる大型スーパーや百貨店などと、専門小売店によって構成される。
ファッションビル、駅ビル、地下街などの場合はキーテナントが入らず、専門小売店だけの場合もある。

1922年の米国のカントリー・クラブ・プラザが最初のものといわれている。
1950年前後からはモータリゼーションと郊外住宅の発展を背景として、今日のショッピングセンターの原型ができた。

商圏人口による分類

  • ネイバーフット・ショッピングセンター
商圏人口1万人以上、週2回以上

食品スーパーマーケットをキーテナントとして、ドラッグストア・クリーニング店・バラエティストア・ファーストフード店・美容室・診療所などがある。


  • コミュニティ・ショッピングセンター
7万人以上、月2回以上
スーパーセンタ・ディスカウントストア・カジュアル衣料品店・スーパーウエアハウスストア・書店・レンタルビデオショップ・英会話教室

  • リージョナル・ショッピングセンター
30万人以上、年4回以上
ゼネラルマーチャンダイズストア・高級衣料品店

  • スーパーリージョナル・ショッピングセンター
50万人以上、年4回以上
百貨店(デパート)・高級ブランド店・宝石貴金属店

ららぽーとなど



建物の形態

  • エンクローズドモール
全天候型の屋根つきショッピングセンター。
建物の両端にキーテナントを置き、間を1本の専門店モールでつなぐ、2核1モールの形態が多くとられている。
建物の費用が高くなるので、気象条件の厳しい地域、スーパーリージョナル立地やリージョナル立地で用いられる。

  • オープンモール
駐車場を取り囲むように建物が並んでいて、顧客が目的とする店舗の近くに駐車できる形式。
建物の費用が安く、顧客の歩行距離が短く短時間で買い物が出来るので、コミュニティ立地やネイバーフット立地で用いられる。
また、日本のアウトレットモールの多くはこの形態。

立地場所


市街地型

  • 駅ビル
日本で独自の発展を遂げたSCの一形態。
都心のターミナル駅や乗換駅など乗降の多い駅を中心に設置されている。ホテルや百貨店が併設される例が多い。

郊外型

1980年代以降、日本においてもモータリゼーションの発達で、郊外や農村部の幹線道路沿いの田畑を埋め立てて広大な敷地を確保することで、大型ショッピングセンター(モール)の出店が盛んになった。特に日米構造協議や規制緩和を経て、大規模小売店舗法(大店法)が廃止され、大規模小売店舗立地法(大店立地法)が制定された2000年以降、モールの数は大きく増えた。しかしながら大型商業施設が商店街や近隣自治体に悪影響を与えるとして、大店立地法を改正し、店舗面積10,000平方メートルを超える郊外型施設について法規制をかけることが検討されている。
最終更新:2006年05月06日 18:13