ヴォールト

vault


天井の様式、構造のひとつ。

アーチ…を平行に押し出した形状(かまぼこ型)のこと。「穹窿(きゅうりゅう)」と訳される。
アーチ同様、小さな部材同士の圧縮軸力で構造が成り立ち、広い空間を柱の数を少なく支えることができる。引張強度の小さい石材などで構成するのに適した構造のひとつである。

ローマ帝国で発展し、その後の中世から近世までの基本的な建築様式に大きな影響を与え、特に中世の教会の建築に多様された。


種類


  • 筒型ヴォールト
ヴォールトの最も単純な形態で、半円や尖りアーチを水平方向に連続する。

  • 交差ヴォールト
同一形状の筒型ヴォールトを2つ直交させた形状を特徴とする。
ヴォールトの応力と荷重を、四隅の点で支えることができるので、筒型ヴォールトに比べて広い天井下空間を実現できる。

  • リブヴォールト
交差ヴォールトの稜線をリブで補強した形状。
天井部分の軽量化が可能で、後期ロマネスク建築において使用が認められるが、特にゴシック建築において決定的な空間の特徴の1つとなった。
リブによって分けられるセルの数によって、四分ヴォールト六分ヴォールトと呼ばれる形態があるほか、リブを星形にした星形ヴォールト、菱形の編み目を構成する網状ヴォールトがある。



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