知覧麓庭園

ちらんふもとていえん

鹿児島県南九州市知覧にある、武家屋敷庭園群。国指定名勝

薩摩藩の外城のひとつ、知覧集落(武家町)にある7つの庭園。

所在地 鹿児島県南九州市知覧町


西郷恵一郎氏庭園


枯山水式の庭園で、面積は63坪(208㎡)。
敷地の南東に枯滝を組み、西側へ飛び石が配される。
文化文政年間(1804~1829)の作庭と伝えられる。


平山克己氏庭園


枯山水式の庭園で、面積は84坪(277㎡)。
敷地の北東部に枯滝を組み、石組みが西へ連なる。石の背後には築山風の大刈り込みとなっている。
明和年間(1764~1771)の作庭と伝えらる。


平山亮一氏庭園


枯山水式の庭園で、面積は84坪(277㎡)。
マキの生垣は波状に、ツツジの刈り込みは築山のように仕立ててある。
刈り込みの前には琉球庭園に見られる盆栽を乗せるための切石がある。
また、門から敷地へ入るとすぐ右脇に便所があり、客が用を足してから屋敷へ入るため、往来する人の話を聞くため等といわれる。
天明元年(1781)の作庭と伝えられる。


佐多美舟氏庭園


枯山水式の庭園で、面積は135坪(446㎡)。
敷地の東南隅に大きな立石による滝石組みが設けられている。
宝暦年間(1751~1764)の作庭と伝えられる。


佐多民子氏庭園


枯山水式の庭園で、面積は74坪(245㎡)。
敷地の南西隅に立石の枯滝が組まれ、書院から枯滝へ向かって飛び石が配置される。
薩摩焼の鉢に梅の古木が植えられ、春になると知覧の郷士たちは、書院や庭で花をめで、和歌を詠んだ。
宝暦年間(1751~1764)の作庭と伝えられる。


佐多直忠氏庭園


枯山水式の庭園で、面積は84坪(275㎡)。
庭園は主屋の北にあり、東北隅に築山を設け大きな立石で枯滝を組み、石垣を西へ連ね、間にウメ・マキの木が配置される。
寛保年間(1741~1744)の作庭と伝えられる。


森重堅氏庭園


池泉式の庭園で、面積は庭が60坪(198㎡)池が7.5坪(25㎡)。
知覧で唯一の池泉式庭園となっている。庭園の裏山から水が湧き出し、どんな干ばつの年でも枯れたことがないと伝えられている。
寛保年間(1741~1744)の作庭と伝えられる。


参考サイト



関連項目




















最終更新:2016年09月24日 17:14