笹谷峠

ささやとうげ



現在は国道286号が通っている。標高906m。

所在地 宮城県柴田郡川崎町、山形県山形市

国道286号は、車重と車長の制限があることに加え、冬期は閉鎖される。
1994年に宮城県側で崩落が起こり、2002年4月に復旧工事が終了するまで通行止めだった。
自動車用代替路として、峠の下を貫通する山形自動車道の笹谷トンネルがある。
古来からの道は、宮城県側はひとつ南隣の尾根に、山形県側は現道を縫うような形で残っており、遊歩道として整備されている。

歴史

  • 延喜式において、多賀城から秋田城へと向かう道として開削されたと記述がある。山形側の最上郷(現山形市域)に「最上駅」が置かれたとされているが、最上駅の場所について諸説あり遺構も見つかっていないことから、史実として確定していない。

  • 平安時代:周囲には鬼の伝説で知られる有耶無耶関跡、悲恋の伝説を秘める阿古耶の松などの史跡が現在まで伝えられている(笹谷峠は、阿古耶姫の悲恋伝説にまつわる「ささやき峠」が語源であると言われる)。

  • 幕藩時代:仙台と山形を結ぶ最も主要なルートであり、「笹谷街道」と呼ばれ、参勤交代にも使われた。山形藩領では関沢(別名関根とも)に番所が置かれた。仙台藩領では川崎(現川崎町川崎)で2つに分岐し、秋保・長町を経由して仙台城下にいたるルートと、宮(現蔵王町宮)で陸羽街道にいたるルートがあった。

  • 明治時代:馬車道として新道を開削。現在の国道286号に継承されている。




関連項目






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最終更新:2014年07月07日 23:04