2012年1月22日(日)

仙台観光

2012-01-21 | 2012-01-23





今日は休みなので、仙台を観光。
夜降った雪は、ほぼやんでいたものの、少し積もっていた。

仙台駅から、市内の観光地を回るバス、るーぷる仙台に乗ってまずは仙台城跡へ。
本丸までバスで行くこともできるけど、やぱり城跡は順番に縄張りを見ていかないとおもしろくないので、手前で下車。


広瀬川に架かる大橋
和風の意匠がおもしろい。



昭和初期の鉄筋コンクリート製アーチ橋。
テラスとその持送りが特徴的。



川内追廻。
仙台城跡は公園として整備されているが、この地区は更地の中にはポツポツと家が立ち異様な光景。
戦後、市有地に仮設住宅が建てられた所。公園として整備する計画になっており、大部分は立ち退いたが、一部の住民は仙台市と対立し残っている。
今に残る戦後の跡。ディープだ。



家臣の屋敷や、馬場のあった川内追廻と、仙台城三の丸を隔てる堀、長沼。



大手から三の丸へ続く土橋で長沼と隔てられた、五色沼。
日本のフィギュアスケート発祥の地らしい。



五色沼を左手に、大手を登っていくと、二の丸との間に大手門跡がある。
大手門と脇櫓は仙台空襲で焼失。



脇櫓のみ、外観が復元されている。

ネットが張られた石垣や、櫓のヒビに東日本大震災の影響が見られる。



本丸へ続く道。
地震の影響で歩行者以外通行止めとなっている。



中門跡。石垣が崩れていた。



沢門跡。
雪が深く積もっていて、歩くのが大変。



しかも道は急になってきた。息が上がる。
気温が低いので厚着してきたが、暑いくらい。



本丸の石垣。



本丸詰門跡。



本丸からの眺め。
どんよりしてるけど、いい眺め。



伊達政宗騎馬像。



昭忠塔
明治時代に建てられた、戦死した東北地方の将兵の慰霊塔。
地震の影響で一部壊れている。

明治以降、仙台城跡に置かれた陸軍の名残。





朝ごはんを食べずに出てきて、雪道を登ったのでお腹減りすぎ。
本丸の土産物屋で、ずんだ団子と萩の月を食べる。



本丸にある、宮城縣護國神社
護国神社は、幕末以降の戦死者を祀った神社だが、戊辰戦争で賊軍となった仙台藩の戦死者は祀られておらず、官軍のみとなっている。

そのため、仙台城側との関係はちょっと微妙なものがある。



仙台城、下から上まで歩いた。


るーぷる仙台に乗って、三居沢発電所へ。



発電した後の水を流す水路。



三居沢発電所
明治時代に建てられた建屋。
窓の上側の湾曲や、玄関のペディメントに洋風の意匠が見られる。
寄棟屋根の中央部が、一段高い切妻屋根になり、平側全面を明かり取りとしている。



発電所奥に鳥居が見えたので気になって行ってみた。三居沢不動尊



不動明王を祀って、鳥居がある、神仏習合の寺院になっている。



お堂の裏に滝があった。結氷してる!
思いがけずいいものが見れた。

修験者の修行の場になっていたらしい。

小さな女の子が不動明王に向かって、「いつも護ってくれてありがとうございます」と手を合わせていて驚き、感心した。




三居沢発電所は記録に残る中では日本最古の水力発電所。
川の上流からトンネルを掘り、ここから水を落としている。
右側にあるのが明治時代のトンネル。


発電所の内部。


るーぷる仙台で大崎八幡宮へ。


県指定有形文化財の石鳥居と、石段。風格がある。



石段を上った先に、両脇に高木の並ぶ長い参道。厳かな雰囲気。


社務所。国登録有形文化財
前にプレハブの小屋が建ってるのが残念。


長床。重要文化財
中央が土間で、通り抜けられるようになっている割拝殿。初めて見た。



御社殿。国宝
豪華絢爛な桃山建築。黒漆に金が映えてかっこいい。



極彩色の模様と彫刻。



拝殿、石の間、本殿が一体となる権現造…



神輿。
なんと六角形。伊達だ。



お昼はとっくに過ぎてお腹が減った。
るーぷる仙台で繁華街へ。



定禅寺通。すばらしい並木道。



旨味太助で牛タン。
老舗のひとつだけあって、うまかった。



歩行者天国ならぬ酔っぱらい天国。さすが東北一の歓楽街、国分町。



せんだいメディアテーク
建築家伊東豊雄の代表作。




鉄パイプが編まれたチューブが不規則に並び、床プレートを支える特徴的な構造が従来の概念を打破しているとして評価されている。




チューブ内はエレベーターや階段、設備系統が通る。
中に入って上を見上げるとおもしろい。
最上部は天窓になって、採光されている。



るーぷる仙台に乗って、東北大学片平キャンパスへ。




霊屋橋。朝見た大橋同様和風の意匠。
こちらの方が少し前。



東北大学片平キャンパス。正門(大正14年)。


旧東北帝国大学 附属図書館(大正14年)。



旧東北帝国大学 理学部化学教室(昭和10年)



旧仙台医学専門学校 博物・理化学教室




旧東北帝国大学 工学部金属工学教室



旧東北帝国大学 金属材料研究所本多記念館(昭和16年)


旧東北帝国大学 理学部生物学教室(大正12年)


旧第二高等中学校 物理学教室(明治23年)


旧第二高等学校 書庫(明治43年)


旧東北帝国大学 工学部機械・電気工学教室(昭和5年)


旧第一中学校 雨天体操場


旧仙台高等工業学校建築学科(昭和5年)

明治から昭和初期までの様々な構造、様式の建築があって大興奮。





森重旅館
2003年夏合宿最終日の宿。偶然通りかかった。懐かしい。



森繁旅館近くの国道4号。こんな道、走ったなあ。



宮城華僑会館。
通りかかったら目に留まった。中国風だけど、洋風のディティールもあわさって不思議な建築。



東北大を散策して、宿まで戻って7km。



帰り道に買った村上屋餅店のづんだ餅。
ここのずんだは、かなりすりつぶされている。甘さ控えめ。


夕ごはんを食べに行く。
毎日飲んでばかりだし、食べすぎなので、今夜は酒無しさっぱりしたものを食べる。


西欧館
元は保険会社の建物。大隈講堂や日比谷公会堂を設計した、佐藤功一の設計。



東北一の歓楽街、国分町。客引きがやたらたくさんいる。



東洋軒本店の五目冷やし中華。
仙台は冷やし中華発祥の地で、一年中メニューにあるらしい。
さっぱり味の汁に豪華具材。おいしかった。



オフィス街はひっそり。大きな住宅のすごい生垣。



かんぽ生命保険仙台サービスセンター
これが見たくて遠回りしてきた。
一見なんの変哲もないビルに見えるけど、建てられたのは昭和初期。
装飾を排したモダニズム建築は当時珍しかったはず。
整然と並ぶ大きな窓の上下の横帯が水平性を強調している。
車寄の庇を支える持ち送りの曲線がアクセントになっている。

写真撮ってる間、寒かったー。



帰り道にドーナッツ屋があったので買ってみた。
おからを使ったドーナッツ。これすごいおいしかった。
はらドーナッツ、調べたら東京にもある。買いに行こっと。



夜は4.5km歩いた。
一日合計で15km弱。けっこう歩いたなあ。


2012-01-21 | 2012-01-23





















最終更新:2012年02月06日 17:22