古都奈良の文化財

ことならのぶんかざい



奈良県奈良市にある寺院などから構成される世界遺産 (文化遺産)。
1998年12月2日に京都市で開催されたユネスコ世界遺産委員会で、日本で9件目の世界遺産として登録された。


遺産

  • 東大寺(現在は宮内庁管理となっている正倉院を含む)
  • 興福寺
  • 春日大社
  • 元興寺
  • 薬師寺
  • 唐招提寺
  • 平城宮跡
  • 春日山原始林


登録基準


世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。

(2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
→古都奈良の文化財は日本建築と日本美術の進化のひときわ優れた証 拠性を有しており、それらは中国と朝鮮との文化的つながりの結果であり後世の発展に重要な影響を与えることになった。

(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
→奈良の建築遺産は、奈良が首都であった時代に開花した日本文化の唯一の証左である。

(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集 積または景観の優れた例。
→奈良における皇室宮殿の配置と現存文化財の設計は、初期アジアの首都群の建築と都市設計に関するきわだった例である。

(6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と、直接にまたは明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考 えている)。
→奈良の仏教寺院と神社は、ひときわ優れた形で宗教の連続的な力と影響を証明する。


関連項目




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最終更新:2012年03月04日 18:09