旧渋沢庭園
きゅうしぶさわていえん
旧渋沢家飛鳥山邸として、青淵文庫、晩香盧が
重要文化財に指定されている。
青淵文庫
- 竣工:1925年(大正14年)
- 設計:中村・田辺建築事務所
- 施工:清水組
- 構造:鉄筋コンクリート造
- 階数:2階
- 建築面積:213.67m2
渋沢栄一(1840-1931)の傘寿(80歳)祝いと、男爵から子爵への昇格祝いとして、竜門社(書生の会)が寄贈した。
名称は、栄一の雅号「青淵(せいえん)」にちなむ。
2階書庫に栄一の集めた論語関係の書籍を収蔵し、1階が閲覧室となる予定だったが、1923年(大正12年)の関東大震災により焼失したため、実際には接客に使用された。
ステンドグラスには渋沢家の家紋「違い柏」、「寿」、竜門社を表す「竜」がデザインされている。
晩香盧
- 竣工:1917年(大正6年)
- 設計:田辺淳吉(清水組技師長)
- 施工:清水組
- 構造:木造
- 階数:平屋
- 屋根材:桟瓦葺
- 建築面積:79.24m2
渋沢栄一の喜寿(77歳)を祝って、清水組が贈った建物。
接待などに使用された。
洗練された意匠と精緻な造形が特徴で、アーツアンドクラフツ運動が具現化された数少ない建築として重要。
晩香盧(ばんこうろ)の名は、栄一自作の漢詩文「菊花晩節香」から採ったとも、栄一の父の法名から採ったとも、バンガローをもじったとも言われている。
関連項目
最終更新:2013年04月23日 22:12