梅ヶ枝餅

うめがえもち

福岡県太宰府市で販売される餅菓子。


小豆餡を薄い餅の生地でくるみ、梅の刻印が入った鉄板で焼く焼餅である。
その名称は菅原道真公のエピソードに由来しており、梅の味や香りがする訳ではない。
西鉄太宰府線・太宰府駅から太宰府天満宮の門前の茶店や土産物店、梅ヶ枝餅専門店などで販売されているほか、県内で行われる縁日や観光名所、駅や空港などでの出店などでも販売されている。
太宰府天満宮近隣では菅原道真公の誕生日である845年6月25日と命日である903年3月25日にちなみ、毎月25日を「天神さまの日」とし、月に一度ヨモギ入りの梅ヶ枝餅が販売される。
本家に相当する店は不明である。一時期、どのお店も「元祖」と表示していた時があったが、まぎらわしいため「名物」と表示されるようになった。
「梅ヶ枝餅協同組合」があり、これに加盟していない店の餅は「にせ餅」と呼ばれる(太宰府に店舗を構えている店は例外なく協同組合に入っており、登録商標も取得している)。
同一の製造方法で、太宰府天満宮門前以外の福岡県内の著名な神社である筥崎宮や宮地嶽神社や宗像大社などの門前で売られている「松ヶ枝餅(まつがえもち)」という類似品がある。

「手焼き」といわれる鉄板で4個ずつ焼く方法が主流だが、最近は梅ヶ枝餅を自動で焼く機械も登場しており、天満宮参道の土産屋などで見かけることができる。「だご」といわれる焼く前のタネを自動で作る機械も存在する。
焼きたてをそのまま食べる場合はパリっとした香ばしい食感を楽しむことができるが土産として持ち帰る場合は水分が飛ぶのを防ぐため薄いビニールシートで包んだ後、包装する。このため持ち帰って食べる場合はやわらかい食感となる。










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最終更新:2018年08月19日 02:09