鏝絵

こてえ


漆喰で作られたレリーフのこと。左官職人が鏝で仕上げていくことから名がついた。
着色された極彩色の漆喰を用いて、福を招く物語、花鳥風月が表現される。

江戸時代中期から徐々に盛んになり、静岡県松崎町出身の名工、入江長八が鏝絵として芸術の域にまで昇華させた。
豪商や網元の母屋、土蔵の外壁の装飾に盛んに用いられた。

戦後、在来工法の衰退と共に腕利きの左官職人が減少。一時は幻の技巧となったが、近年、建築の分野で再評価が進んでいる。
長八の故郷の松崎町では、毎年「全国漆喰鏝絵コンクール」が開催されている。


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最終更新:2011年09月17日 16:33