三井本館

みついほんかん


東京都中央区にある昭和初期に建てられた事務所建築。

重要文化財に指定されている。

所在地 東京都中央区日本橋室町2-1-1
地図

  • 着工:1926年(大正15年)6月24日
  • 竣工:1929年(昭和4年) 3月23日
  • 設計:トローブリッジ & リヴィングストン事務所(Trowbridge & Livingston)
  • 施工:ジェームス・スチュアート社(James Stewart & Co.)
  • 構造:鉄骨鉄筋コンクリート造
  • 階数:7階(当初5階)、地下2階、屋上塔屋付
  • 建築面積:4,559.6m²
  • 延床面積:31,660㎡

現在の建物は1902年(明治35年)に竣工した旧三井本館が関東大震災で被災したために建替えられ1929年(昭和4年)6月15日開館。
地下大金庫の最大厚さ90センチメートルの扉は搬入に際し重量の大きさ(約50トン)から日本橋が損傷する恐れがあるために通過が認められず、川に浮かべ船で運ばれた。
新古典主義様式の外観を持つ建物で、イタリア・ヴェネツィア産大理石などが使用されている。
関東大震災の教訓からその2倍の地震にも耐えることができるように作られていると言われている。
エアシューターや全館完全空調を初めて導入した。

かつてはその名の通り三井財閥の本拠であり三井合名会社本社、三井銀行本店、三井物産本社、三井鉱山本店などがあった。三井不動産も元々は三井本館(旧)の管理室からスタートしている。

1945年(昭和20年)より1947年(昭和22年)までは連合国軍最高司令官総司令部 (GHQ) が4・5階の一部を接収した。

1998年(平成10年)には重要文化財に指定された。三井本館の保存のため別箇に三井不動産では隣接する敷地に地下4階地上39階の日本橋三井タワーの建設を計画し2002年(平成14年)10月4日に着工、2005年(平成17年)7月29日に竣工した(入居開始は8月16日)。

現在でも三井不動産の本社、三井住友銀行日本橋支店、三井住友信託銀行日本橋営業部などが入居しているほか、7階には三井家の所蔵品を展示している三井記念美術館が2005年(平成17年)10月8日に開館した。


関連項目


















最終更新:2013年06月20日 23:53