キンメダイ

金目鯛


魚の一種。
キンメダイ目キンメダイ科に分類される。

概要

日本では釧路以南の太平洋側、海外ではインド洋、大西洋、地中海などの、水深100から800mの深海に生息する。
名前にタイとついているが、マダイやクロダイなどのスズキ目スズキ亜目タイ科とは異なる。名前は金色に光る大きな目に由来する。
15年以上生きることもある長寿で、体長50cmにもなる。
大きな目は、レンズと反射板の機能を持ち、暗い深海で光を効率的に捉えるために発達したもの。
魚やエビ類、オキアミ類を捕食する。
市場に出回る時の体色は鮮やかな赤だが、元は背だけが赤く、腹側は銀色。
そのため、東伊豆ではギンダイ、下田ではギンデイと呼ばれていた。

漁業

東京に入荷する多くは高知県、静岡県、神奈川県、千葉県などが多い。
また冷凍して、チリ、アメリカ(天皇海山)、モーリシャスなど多くの国から輸入されている。キンメダイの開きなどで安いものは冷凍輸入ものを材料にしている。
水揚げ日本一は下田漁港で、年間漁獲量は3000〜4000トン。下田漁港では水揚げの8割をキンメダイが占めている。
下田に水揚げするキンメダイのうちの多くは、全国から集まる大型船によって伊豆諸島以東などの広範囲を一週間ほど漁を行ったものである。
これに対し、伊豆半島近海を小型船によって日帰りで漁を行うものは、伊豆諸島と比べ、脂質の多いエサを食べているため、脂がのって旨味が強く、日帰りのため新鮮である。これを地金目、前者を沖金目と呼び区別している。
地金目では、稲取漁港のものがブランドとして有名である。

昭和40年代後半までは市場に流通せず、知る人も少なかったが、現在では高級魚として扱われている。


食材としての特徴

白身で脂肪分が多く美味で、様々な料理にあう。
柔らかく小骨が少なく食べやすい。
年間を通して水揚げされる。脂ののりがいい冬が旬。産卵前の6・7月も脂がのる。

調理法としては、甘辛く煮た煮魚や、刺身・寿司、しゃぶしゃぶ、鍋物、干物等。





お食事処さくら 金目煮つけ定食  1200円  2013-12-15



関連項目



















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最終更新:2014年01月01日 18:31