おやき



長野県で食べられる、小麦粉・蕎麦粉などから作った生地で、小豆・野菜などで作ったあんをくるんだ食品。
形状は円形で直径8~10cmほど。焼き餅、あんびん、ちゃなこ、はりこしなどとも呼ばれる。

長野県の多くの地域は、急峻な地形や寒冷な気候により米の栽培に適さないため、米の代わりにソバやコムギを原料とした食品が古くから食べられており、おやきはその一つ。


概要

あんは、味噌、塩、醤油などで味付けられた野菜・山菜が用いられるのが一般的。
小豆餡、野沢菜、茄子、おから、きのこ、かぼちゃ、切り干し大根、野菜ミックス、胡桃など、様々な種類がある。
太平洋岸・日本海沿岸と交流が多かった地区では、塩秋刀魚や鰯など魚をあんに用いることもあった。

焙烙で表面を軽く焼いて乾かしてから囲炉裏の熱い灰に埋め、蒸し焼きにするのがもともとの作り方。
囲炉裏の無い現代では、油を引いた鉄板で焼くか、オーブンなどで焙り焼きにする。
長野市中心部など善光寺平(長野盆地)では、「お焼き」の名前ながら蒸篭や蒸し器で蒸すのが一般的。



いろは堂 なす、ぶなしめじ、野沢菜、ねぎみそ  2010-10-03




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最終更新:2013年07月07日 14:04