神橋
しんきょう
栃木県日光市の大谷川にある、明治時代に架けられた橋。
重要文化財に指定されている。
- 竣工:1904年
- 長さ:28m
- 幅:7.4m
- 高さ:10.6m
日光山内への入り口に位置し、大谷(だいや)川に架かる橋。
古くは「山菅(やますげ)の蛇橋(じゃばし)」、または単に「山菅橋」・「蛇橋」とも称された。
構造
「乳の木」と呼ばれる大木を両岸の土中・岩盤中に埋め込み、両岸から斜め上向きに突き出す。そしてこの両端に橋桁を渡して橋としている。
江戸時代以前は山梨県大月市の
猿橋のように、橋脚を持たない刎橋の構造であったとされる。
以後は
刎橋と
桁橋を組み合わせた構造となった。
歴史
- 奈良時代末:勝道上人の日光開山に際して、深砂大王が2匹の大蛇をして橋となし、その上に菅が生じたとされる。橋の異称はこの伝承による。また、この伝承からこの頃に創建されたと考えられているが、詳しくはわかっていない。
- 室町時代:旅行記『回国雑記』や『東路の津登』に記載があり、当時には認知されていた橋であり、構造は刎橋であったと考えられている。
- 寛永年間:東照宮造営と同時に架け替えられ、それ以前の刎橋の構造から、現在の石造橋脚を有する構造となった。現在とは異なり、塗装されない素木だった。これ以後一般の通行は禁じられ、架け替えの際に下流側に設けられていた仮橋を一般の橋「日光橋」とした。
以後10年-20年の周期で修復等が行われる。
- 1792年(寛政4年)以後:塗装されるようになる
- 1902年(明治35年):洪水により流失
- 1904年(明治37年):現在の橋が再建される
- 1950年(昭和25年):重要文化財に指定される
関連項目
最終更新:2017年11月19日 13:10