サンツアー




1950年代から90年代にかけて存在した日本の自転車部品のブランド。



東京の岩井製作所が持っていた商標だったが、1958年春に自転車部品から撤退する際、提携関係にあった大阪の前田工業株式会社にブランド名を引き継いだ。

前田工業1社のブランド(登録商標)であったが、輸出において協力関係にあった各社が集まり、変速機などを前田工業、クランクを杉野鉄工(現:スギノテクノ)、ブレーキ・ヘッドパーツを吉貝機械金属、ペダルを三ヶ島製作所が製造し、シマノに対抗するコンポーネントを企画した。

ロードレーサー向けのCyclone、Superbe、Superbe Pro、マウンテンバイク向けのXC-シリーズ(Pro,Comp,LTD,他)といった製品があった。

シマノ工業と雌雄を競う自転車部品の大ブランドだったが、1990年頃から経営危機に陥り、1991年10月にモリ工業傘下の栄輪業と合併してSR-SUNTOURブランドとなったが、数年のち台湾の自転車部品会社(現在のSR-SUNTOUR社)に売却された。

その後SRサンツアーは、安価なサスペンションフォークやクランク・変速機を製造している。



関連項目

  • 自転車用語
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最終更新:2011年10月06日 14:32