会陽習俗:汎論 西大寺会陽めも 08/02/08 創設 から改題
08/10/05 加筆
県立図書館デジタル百科 会陽
ハンティング中に遭遇の例
三尾寺:中止した(07/05住職談)/美作安養寺(取材)窓なし
恩徳寺:御福窓確認済/高松農高前・蓮福寺:未検認
木山寺:「福引会陽」の記載あれど、本源的か? 窓構造は未発見
幡降山・普門院 福引会陽は引き続いている(住職談)
ころっと の中の 「会陽」
08/10/05
現在で、延べにして35件のコンテンツが収められています。
WEBで見られる県下の会陽残存事例
WEB内で検索を掛ければ判ることですが、ヒットが圧倒的に多いのは西大寺(観音院)で、美作安養寺、金山寺、顕密寺の力餅の順かも知れません。 「子供会陽」に限れば、沖田神社、松林寺でしょうか?
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蘇民祭
奥州市水沢区黒石の黒石寺には、『蘇民祭』
という裸祭があります。西大寺の裸祭り、大阪の四天王寺と並んで三大奇祭(裸祭り)と呼ばれるそうです。
昨今は、ポスターが JR に拒否されたということで脚光を浴びています。 基本は、全裸がベースで、その筋のご指導で、今では前袋式の締め込み(六尺褌)が推奨です。
外形的には、西大寺と類似性が強く、『蘇民袋』 と呼ばれる 「福」
を争奪し、獲得者に名誉と米俵(賞金?)が与えられます。 中心的な黒石寺だけでなく、近隣の複数の神社や仏閣で同じような行事を持つのも、「会陽」
の場合と良く似ています。
大阪四天王寺の 『どやどや』
も形態的には近いものです。 こちらは、近年保安上の理由で、大人の一般参加型は休止しているようです。
力持ち(力餅)型 会陽
これにも、各地に、幾つかの例があります。 京・醍醐寺の五大力[2月23日ごろ]、香川の八十七番札所・長尾寺[新暦1月7日]などは岡山の顕密寺の例に近いようです。 長尾寺では明らかに
「会陽(えよう)」
の言葉を含みますから、起源は同じでしょう。同じ讃岐の例で、善通寺の場合はシンギ投下(現在は中止)と力餅(近年復活)が並存していた時期があるようです。
東京・深川の例は、地域柄、神事・勤行より力較べが先に立ってしまっています。職業と結びついて、『力石』
に発展した場合は港町に例が多く見られます。 岡山県下では、笠岡/片上。 山間の美作(林野)の例は、仮説ですが、高瀬舟であそこまで伝えられたのでしょうか?
岡山県の「力石」に関しては、阿哲・大佐町/真庭・八束村にも伝統を残すようです。 この行08/10/05追加記載