避妊具テクノロジー

でびるはんたぁ

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  • でびるはんたぁ




「なぁ」

「何かな?」

「コレ、どうするよ」


背の小さい赤い髪の男の子は足元に転がった醜い姿の死体を蹴った


「どうするって…放っておくわけにもいかないだろう?」

「だからソレをどうすんだっつってんだよ」

「そうカリカリするなって…」


そう言った金髪でヒョロリと背の高い大人びた少年が赤毛をなだめる


「いつも通りにすればいいだけじゃないか…」

「あれやってると疲れるんだよ…他にねぇのかよ…土に埋めるとかよ…」


大人びた金髪少年は半ば呆れながら言った


「何を言ってるんだ…前にも言っただろう…こんな物を土に埋めたら土が腐ってしまう、そう教えたはすじゃなかったかな?」

「悪いな…興味のないことは聞き流してんだ」

「興味がないって…興味も何もコレは僕たちの仕事ですよ?…任務なのですよ、に・ん・む」

「あぁ、言い方が悪かったか、めんどくさい、の方が的確だ」

「君って人は…腕はいいのになぜそうも仕事に関しては消極的なのでしょう…」

「だー、くそ!ゴチャゴチャうるせぇな、ちゃちゃっとやって帰ろうぜ」

「そうですね…他の悪魔が来る前に退散しましょう」

「んじゃ、始めんぜ」


─…そう言って、二人は死体を挟んで向かい合わせに立つ
そして交互に言霊を放つ…─

「我ら、地獄の番人を呼び覚ます」

「この世に潜む魔の欠片」

「そなたの放つ地獄の火炎にて」

「魔の欠片、灰燼と化せ」

「奏でろ地獄の葬送曲」


「「出でよッ!!地獄の葬儀屋ッ!!」」


そして空気に異変が生じた

割れていく

空気が…割れていく

割れた後に広がる闇

その闇の中から…─


「って言う夢を見たんだ」

「…いい加減にしろ」


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