2009IM70.3 クリアウォーター by Iron-G

70.3IM Clear Water 参戦記
                        2009.11.25 Iron-G
島と島を繋ぐ白橋が長く連なり、その頂点に立つと360度海岸が広がる。対岸に並ぶリゾートHotelと船舶群が、パームツリーの緑に映える。青天下で汗が飛び散るRunnerとすれ違う。絶好のコンデションで70.3IM Clear waterのレースが行われた。
前日までは寒気団の影響で異常な寒さ、とてもここがフロリダだとは想像できない程暗い風景だった。海辺を歩く人の姿が見えない荒れ狂った海、こんな中、ビーチサイドでWelcome Partyが始まる。厚着姿でも風が体熱を奪う。これに絶えられなくなって、早々に引き上げる列席者、1800人分の座席も閑散としてPartyの盛り上がりに欠ける中、次のレ―スブリーフィングまで待たなければいけなかった。
日本との時差は15時間、タンパまでの直行便は無く、シカゴ乗継で16時間の行程、更にレンタカーを転がして、ようやくClear water beachへ到着した。Hotelは1泊15000円代、中級ではあるが目の前が白浜でプールとbarが有って有難い。レース会場へも近い、当りだった。今回は仲間のN道君が急遽都合が悪くなり、代わりに長男が同行、親子レースツアーなど最初で最後かもしれないので試合以上に観光ガイドに心がけた。行き先はシカゴ乗り継ぎ待ちの間にジョンハンコックビル(シカゴ市内と五大湖の眺めは抜群)、レンタカーJeepでドライブしたセントピータースバーグの市内観光、フォートデソトパーク海岸(全米一の海岸に選ばれた)見物など、駐車違反のチケットを切られるハプニングも味わった。
レースの前日バイクチェックインに出かけるとSWIMコースが急遽ハーバーサイドに変更という通知を受けた。白波の外洋を泳がなくて済んで多くのSWIMMERが安心していた。翌朝の朝食をスーパーで調達し、夕飯は当地唯一の日本料理屋に出かけた。上寿司の味はまあまあだったが値段はやはり50%増し、日本語のしゃべれない韓国人コックにネタはどこで仕入れると聞くと、たこは日本、マグロはハワイ、鮭はカナダ、地元で取れないのだから高いのは仕方が無いと納得した。さすがにレース前日、いつもより少し酒の量を抑えて就寝、いつもと同じ寝付かれない夜だった。
翌6時、ナンバーリングを受けSWIMスタート地点へ、ウエットスーツの着用許可の通達は既に出されていた。波は収まり静かな湾が朝闇の中に浮かんでいる。6時45分、Proからスタート開始、50オーバーは7時にスタートの予定である。列に並ぶと少しずつ前へ移動、入水の桟橋が狭いので、順にスタートさせている模様、先にもう何人か泳ぎ始めている。エイジの号砲が聞かれないまま1日が始まった。
水温、波ともBest、前日に移動したヨットが両サイドに並び、コースは分かりやすい。水の透明度は全く駄目だが、文句は言えない。先行の女性グループを追いかけると後続からも追い上げられる。かなりのスピードだ。とはいえバトルの消費もなく順調にGoal、31分はBESTに近い。
バイクは交通規制された国道を走る、予想通りのフラットなコースである。苦手なバイクも40kmで走るが更に高速集団に追い抜かれる展開。日差しはだんだん暖かくなるも暑さは感じない、風も殆んど気にならない、絶好なコンデションといえる。Clear water 市内をほぼ1周するコースに湾内を繋ぐ橋を2度ほど渡る、眺めは良い。スピードは何とか後半まで持ちこたえ、2時間34分でフィニッシュ、Av36kmは自身最高だった。
RUNがスタートするなり次々と後続に抜かれる。ここでも高速のレースを味わう。やはり70.3はオリンピックディスタンスの延長線上と考えなければならないと思う。ロングの半分と言う考えは有ってはならないようだ。湾内を2周回する、やはり海が美しいコースでは有るが、上昇した気温になかなかペースは上がらない、景色を楽しむ余裕はなかった。後半はやはり落ちてくる選手を少しずつ抜いてはいるが、やはり抜かれ方が多かった。Goal付近の盛大な応援に背中を押されて、ようやく終了。RUNの記録は1時間52分
成績は合計5時間6分、総合1500人中1081位 Age42人中27位、そこそこの記録ではあるが世界レベルは程遠いと痛感、TOPはMichael Raelert(DEU)の3時間34分 日本人参加者は十数名、圧倒的に欧米の参加者が多く、その人気の高さが伺える。
今回の旅行は個人手配だった事も有り、他の選手と会話を楽しむ機会は少なかったのが残念でした。そんな中で全米の富裕層が行くと言われる美しいClear waterで海外レースを体験出来た事は大きな喜びでしたし、満足度も充分でした。日本のアスリート数多くの方にこの70.3世界大会を味わってもらいたいと思います。
以上 山梨鉄人会 林

最終更新:2009年12月05日 17:32
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