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ダン2話」(2006/12/29 (金) 11:06:12) の最新版変更点

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両手に短刀。 時代遅れ、鋼鉄製―― さっと振り払う――飛び散る赤の液体。 「……」 無言でたたずむ女。 足元には数十秒前までは人であったもの。 幾許かの間、女はそれを見ていたが、短刀を仕舞うと、踵を返し部屋 の外へ。 「終わったか?」外で待っていいたと思われる男の声。 「ああ」 「どうだった?」 「どう、とは?手筈通りに進められたか、という意味なら行ったと思う」 「そうか」 「ああ」 その日交わされた会話はそれが最後であった。 ------------------------------------------------------------------ ガーディアンズ本部。 クライズシティの最上階。 クリスマス一色のこのご時世だが、流石にここにクリスマスの飾りつけ は無い。 EUROPE_03:はいっ、それではみなさんお邪魔様です!! 受付:、来ましたか。レンゾさん、セスカさん 受付:ええっと、无謂さんと、エウロペさん、ですね。 セスカ・セトラージェ:#頷く EUROPE_03:私が来たからにはなんでもかんでもリッチ解決!! 受付:は、はぁ…… やけにテンションの高い女キャスト、エウロペ。 レンゾ・アヴァタノ:ええ、来ましたよっと 受付:あ、えっと、今日はユウホウさんの依頼です。 レンゾ・アヴァタノ:……なんか騒がしいのが居るなあ 受付:実は、ユウホウさん、今年なんでしたっけ 受付:クリスマスのナントカという……ものが起こるといいだしまして EUROPE_03:はい!! 名が似合う探偵エウロペとは、私の事ですよ~ EUROPE_03:さぁ、みんなで握手!!!! セスカ・セトラージェ:…… うれしそうに手を差し出すエウロペ。 エウロペ、受付の話、聞かず。 レンゾ・アヴァタノ:なんとか? 受付:クリスマスの……神隠し、でしたっけ?都市伝説の。 受付:総裁や同盟軍にパトロール強化をお願いしたらしいんですが 受付:まぁ、証拠も何も無いので、無視されてしまったようですけど。 レンゾ・アヴァタノ:ああ――こないだのアレか 皆、エウロペの話聞かず。 ただセスカのみが顔は受付を向いてはいるものの、一応差し出された手をとる。 セスカ・セトラージェ:ふぅむ レンゾ・アヴァタノ:そりゃそうだよねぇ EUROPE_03:はいっ、これで私と貴方トモダッチィのごっちゃんこ!! 覚悟! うれしそうに(?)大きく手を上下に振るエウロペ。 セスカのほうといえばされがまま、気に留めた様子も無く話を聞いている。 レンゾ・アヴァタノ:国家権力は忙しいしな 受付:#エウをこまったように見つつ レンゾ・アヴァタノ:そしてこっちは騒がしいな…… セスカ・セトラージェ:根拠はないでもないけれど――それでも 受付:本当は、レンゾさん、セスカさん、ダンさん、アクシアさん 受付:に頼むべきなんでしょうけど、ダンさんとアクシアさん、 セスカ・セトラージェ:難しいでしょう、ね 受付:連絡取れないんですよね……。ですので、無作為にメンバーを 受付:選ばせて貰いました。 EUROPE_03:む、むむむ… 受付:で、ですね。納得しないユウホウさんが、じゃぁ、巡回を 受付:我々でやると言い出しまして。 EUROPE_03:やーるですねぇ。だけど私も負けません!! 至上主義は伊達じゃ EUROPE_03:ないです!! えいっ!!! レンゾ・アヴァタノ:ははぁ 受付:なたたちに協力をお願いする、ということになったのです。 受付:で、エウロペさん、なにやってるんですか? EUROPE_03:にゅ? いま、まさに(何故か)回り始めんとするエウロペを、さすがに受付嬢が 見咎める。 セスカ・セトラージェ:そう……まぁ、あの二人もちょっと変わっているしね EUROPE_03:親睦を深めるためのカウンターパンチャーさん、ですよ? EUROPE_03:きょとん レンゾ・アヴァタノ:……貴方も変わってますけどね…… 受付:は、はぁ…… 受付:ま、まぁ、とりあえず 受付:パトロールのようなものをしてほしいんだそうです セスカ・セトラージェ:……#ちらりとだけレンゾを見、また前を向く レンゾ・アヴァタノ:ふうん EUROPE_03:パトロールですか!! パトロールですね!! 受付:何事も無ければそれでよし、と仰ってましたから 受付:こういうのもなんですが、気楽にやってもいいんじゃないですか セスカ・セトラージェ:パトロールと言われてもね…… レンゾ・アヴァタノ:なるほど、趣旨はわかりました……無論乗りかかった船だし レンゾ・アヴァタノ:協力するのは吝かではないのだけれど、雲を掴むような話だなあ EUROPE_03:真っ赤に背を預けてください!! 隠密さんは大の得意です! 私 意味不明―― 少なくとも、隠密行動からは一億光年は離れているだろう。 受付:真っ赤に……なんですって? EUROPE_03:む……気楽に…ですか セスカ・セトラージェ:そうね セスカ・セトラージェ:そもそも、何処へ行けばいいものかしらね? EUROPE_03:はい、真っ赤は赤く背中は後ろ!! 受付:そこまでは……皆さんで決めちゃっていいんじゃないですか? EUROPE_03:背中で至上を語る孤高のキャストに無理難題は少ししかないです! EUROPE_03:だから、平気!! EUROPE_03:えっへん レンゾ・アヴァタノ:大雑把だなあ……まあ、パトロールしかないのか 受付:そ、それは、なんというか、心強いですね 受付:え、ええ。 EUROPE_03:はい!! 穴が開いても推進するお船が私です! セスカ・セトラージェ:……コロニー内に絞って考えるとしても EUROPE_03:だから、気楽にいちってくださいよー EUROPE_03:ぐっ レンゾ・アヴァタノ:……それって沈むんじゃ…… セスカ・セトラージェ:絶望的に広い気がするのだけれど…… EUROPE_03:はい! でも深度2000まで平気な私の体に不可能は忘れちゃい EUROPE_03:ましたのです!! EUROPE_03:私、強い!! レンゾ・アヴァタノ:は、はぁ、なるほど…… 受付:は、はぁ……ああ、で、では、その 受付:受諾いただけるということでいいのでしょうか? EUROPE_03:ご納得ですね! 納豆イケましたね!! レンゾ・アヴァタノ:オレは構いませんよ EUROPE_03:はい!! 受けてたつます!! セスカ・セトラージェ:……まぁ、ワタシも構わないけれど。 レンゾ・アヴァタノ:ウーちゃんは? EUROPE_03:我らが英知!! 英和辞書の名に懸けて!! 无謂:ほえ? 无謂:よく分からないなのですが、分かったなのです。 无謂:#こくこく 事態に全くいていけないちみっこいニューマン、无謂。 何とかそう答える間、エウロペ、自分の親指をかじる。 にじみ出る血液。 それを、受付カウンターへと押し付ける。 EUROPE_03:ボイーン、です!! セスカ・セトラージェ:……黙らせた方が?#コードを手に、レンゾや受付を見る EUROPE_03:ぐりぐり 受付:は、い、いえ、その、へ???? 余りのことに、ついて行けぬ受付。 今まで変わったガーディアンズはたくさん見てきた。 だが、目の前のこれは、超越しているといってよい。 EUROPE_03:血判証明一蓮托生阿鼻叫喚!! 受付:、と、とりあえず、その、ミッションかいしです レンゾ・アヴァタノ:…… EUROPE_03:さぁさ、大船に乗った気で待ぁつでーすよぅ 受付:星霊の加護がありますように EUROPE_03:えっへん セスカ・セトラージェ:……まぁ、いいわ 无謂:ふ~む EUROPE_03:はい、星の幽霊は私が排除します!! 无謂:で、なにを捜すなのです?? レンゾ・アヴァタノ:うん、(深く考えないほうが)良いね EUROPE_03:きょとん セスカ・セトラージェ:捜す、というよりは―― EUROPE_03:宇宙の平和を護る、違うですか? レンゾ・アヴァタノ:ま、かいつまんで話すとだね 无謂:平和なのです?? 无謂:#レンゾ見、エウ見 EUROPE_03:はい!! 概略はそこの劣等種が話しますよー EUROPE_03:さぁ、みなさん拝聴!!! EUROPE_03:えっへん レンゾ・アヴァタノ:かくかくしかじかで、20周年周期に起こっている誘拐事件を レンゾ・アヴァタノ:防ぐために、パトロール、みたいなことをすれば良いみたいだよ 无謂:ふ~む EUROPE_03:はい、宇宙の平和を護るですね!! 无謂:ふむふむ EUROPE_03:かぁっくいいです!! 私、誹謗さんです!! レンゾ・アヴァタノ:う、うん、大体あってる EUROPE_03:?ぽわわわわ~ セスカ・セトラージェ:……会話が成り立っているような気がしないわね…… 无謂:ふ~む レンゾ・アヴァタノ:まあ、ガーディアンズの仕事って、突き詰めると平和維持活動だし EUROPE_03:さぁさ!! 理解しましたか劣等種!! レンゾ・アヴァタノ:あながち外れては無い、と思う、んだけど……自信がないな セスカ・セトラージェ:……まぁ、それは解るけれど 无謂:それで、どうしましょうなのです EUROPE_03:なんと!! そんな弱気はダメです セスカ・セトラージェ:かといって、その子が現状を正しく認識しているかというと…… セスカ・セトラージェ:……疑問だわ#エウ見て EUROPE_03:自分を信じるですよ! 无謂:ふむ レンゾ・アヴァタノ:う、うん、努力するよ EUROPE_03:信じた自分のあとに自信は周回遅れでついてきちゃいます!! EUROPE_03:はい!! 私を見本にして努力するです!! EUROPE_03:えっへん#胸そらし 无謂:ふむふむなのです 无謂:わかったなのです! セスカ・セトラージェ:……で、まあ レンゾ・アヴァタノ:う、うん。……で、具体的に何をするかだけど 无謂:はい、そこなのです レンゾ・アヴァタノ:ま、正直雲を掴むような話なので レンゾ・アヴァタノ:街中のパトロールくらいしか思い浮かばないんだよねえ 无謂:ふぅむ。 セスカ・セトラージェ:街と言ってもね…… 无謂:まぁ、とにかく、本部をでましょうなのです セスカ・セトラージェ:……そういえば EUROPE_03:はいです EUROPE_03:? EUROPE_03:   无謂:? レンゾ・アヴァタノ:うん、このコロニーだけでも人口数十万の大都市だしなあ セスカ・セトラージェ:過去の事件の発生場所の傾向くらいは セスカ・セトラージェ:掴めないものかしらね EUROPE_03:なにを弱気な劣等種 EUROPE_03:一人十万倒せば、40万退けですよ? レンゾ・アヴァタノ:キミはムダに強気だね、優等種 レンゾ・アヴァタノ:あと倒すわけじゃないし EUROPE_03:はいっ、私、不可能の辞書はおいてきちゃいました!! EUROPE_03:えっへん EUROPE_03:む、倒す違うですか…… レンゾ・アヴァタノ:ついでに常識も置いてきてない? 无謂:ふむむむ? 无謂:えぇと、事件に関しては、調べてみればいいと思うなのです EUROPE_03:無理を通して道理を押し込め!! 无謂:ふむむ EUROPE_03:これがキャストの至上主義なのです!! EUROPE_03:えっへん 无謂:! レンゾ・アヴァタノ:いや、調べた事は調べたんだけどさ 无謂:そうだったなのですかっ EUROPE_03:? EUROPE_03:はい、そうだったなのですです!! レンゾ・アヴァタノ:場所については――どうなんだろね。記述があったかな EUROPE_03:それで、調べてどうしたですか? セスカ・セトラージェ:……ま、確かめてみればいい話ね EUROPE_03:はいです! 无謂:ふむむ? EUROPE_03:どーしても困っちゃったらUFOさんに調べた状況押収するですよ セスカ・セトラージェ:……資料室の使用許可を。すぐに済むわ EUROPE_03:ですよ? すよすよ? 受付:は、はぁ、ど、どうぞ セスカ・セトラージェ:ありがとう。#さっさと資料室に入り、端末起動 EUROPE_03:はい、では苦しゅうないのでご許可確認私の署名あげちゃいます! EUROPE_03:#またデスクに血判状の横領で 无謂:紙の本がいっぱいなのです…… EUROPE_03:ぐりぐりぐり 受付:いえ、あの、それはいいですか…… セスカ・セトラージェ:#そして前回調べた事件についての資料を呼び出し レンゾ・アヴァタノ:先日の調査ログでいいですよね EUROPE_03:ではサラバ!!! EUROPE_03:ぶはははははははは EUROPE_03:#調査室へ向かう 端末、起動。 いつも変わらぬ迎えの言葉。 「検索したいキーワードを入力、または発言してください セスカ・セトラージェ:そうね。……一連の事件の発生場所について。#端末に 「事件の発生率 惑星パルム25% 惑星ニューデイズ25% 「惑星モトゥブ25% ガーディアンズコロニー25% セスカ・セトラージェ:…… EUROPE_03:なんと、これは古色蒼然私唖然!! 電子化できない屑の山です… セスカ・セトラージェ:……さて、今のワタシ達にとっては最悪の結果ね EUROPE_03:きょろきょろ 无謂:えぇっと、もしかして全部回る必要あるです? セスカ・セトラージェ:到底無理ね レンゾ・アヴァタノ:全ガーディアンズが投入されても無理です セスカ・セトラージェ:…… EUROPE_03:? EUROPE_03:どしました? 顔がメギトッチィですよ? セスカ・セトラージェ:……まあ、どだい無理な話であるなら セスカ・セトラージェ:どこかに絞ってしまいましょう EUROPE_03:はい!! 无謂:わかったなのです。 EUROPE_03:ではサンタさんの発生予想はどーこですか!! EUROPE_03:#端末に EUROPE_03:わくわく 「完全にランダムの予想。想定できません。 意味不明の質問に、律儀に答える端末。 EUROPE_03:むむむ 无謂:サンタ、なんなのです? EUROPE_03:偶発の奥の必然を見出せないですか…… EUROPE_03:はい 无謂:それで、何処をさがすなのです? セスカ・セトラージェ:……さすがに、ガーディアンズのお膝元、クライズ・シティは セスカ・セトラージェ:無いような気がするのだけれど……まあ、何とも言えないわね EUROPE_03:サンタとは、規定の月日に子供に夢を与える勇者さまなのです!! 无謂:つ、強そうなのです! EUROPE_03:勇気は自分で鍛えろ質し書き、ですよ? 无謂:む~ EUROPE_03:はい!! ティマゴラスも一応打尽なのです!! レンゾ・アヴァタノ:あ、えーと、過去の事件、発生した順番を教えて#端末に レンゾ・アヴァタノ:場所ごとにね 端末に流れるたくさんの地名。 知らぬなの地名も数知れず。 たとえ法則があるにせよ、突き止めるには時間がかかるだろう。 レンゾ・アヴァタノ:うっひー レンゾ・アヴァタノ:だめだこりゃ EUROPE_03:じー EUROPE_03:#端末に 无謂:? 无謂:何をするつもりなのです? セスカ・セトラージェ:もう、本当に適当に決めてしまうしか無さそうね EUROPE_03:アミダクジです EUROPE_03:しーっ 无謂:え??? EUROPE_03:うむむむむ EUROPE_03:うむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ 无謂:???? 无謂:うーも手伝うなのですよ? EUROPE_03:しりとりさんの手掛かりがあとちょっとなのです…… 无謂:しりとり?? EUROPE_03:はい!! EUROPE_03:どこかにつながる細い糸!! 連綿と、脈々と 无謂:ふむふむ EUROPE_03:偶発の奥に隠れた……むむむ… 无謂:#わくわく EUROPE_03:ハッ 无謂:? EUROPE_03:ええと… EUROPE_03:じー 无謂:どうしたなのです? EUROPE_03:はい!! ちょっとヒューマンさんのお乳を拝借です!! 无謂:?? EUROPE_03:サンタの到来を狙うことに意味、あるですか? 无謂:#とりあず、エウの動向を見守る EUROPE_03:ちゃんと考えるですよ? EUROPE_03:苦しみ松の木に事件が起こる EUROPE_03:それはつまり畢竟、犯人はひとつです!! 无謂:・x・??? EUROPE_03:それは―― EUROPE_03:勇者サンタ!! 貴方です!! EUROPE_03:#空を指差し EUROPE_03:びしぃ 无謂:#上見上げ レンゾ・アヴァタノ:…… レンゾ・アヴァタノ:さ、いこか EUROPE_03:私の推理、凄い!! ああ――凄いとも。 无謂:え?空なのです? EUROPE_03:ああ、どこいくですか劣等種!! レンゾ・アヴァタノ:もうちょっと建設的な作業をしにね EUROPE_03:納豆の食わず嫌いはエンドルフィンの現象ですよ? EUROPE_03:むむむむむむ セスカ・セトラージェ:……この子に付き合っていたら、そのまま日が暮れてしまいそう セスカ・セトラージェ:だしね…… 无謂:ふむふむ レンゾ・アヴァタノ:ええ EUROPE_03:わかったです待つです!! いまからサンタの素性洗うです!! 无謂:何処へいくなのです? EUROPE_03: サンタ、まーつでーすよぅ EUROPE_03:えいっ レンゾ・アヴァタノ:あ、うん、じゃあそっちたのむわ レンゾ・アヴァタノ:さ、オレたちは仕事をしましょう セスカ・セトラージェ:了解 エウロペ、何を思ったか紙の書類を手に取ると、無造作にめくり始める。 読んでいるのか、いないのか。 无謂:はいなのです。仕事するなのです。 レンゾ・アヴァタノ:とはいえ レンゾ・アヴァタノ:やっぱヤマをはるしかないのかなあ セスカ・セトラージェ:……結局何処へ行くかは決まっていないのだけれど 无謂:ふーむ 无謂:はいなのです。 セスカ・セトラージェ:絞るべき要素が見当たらない以上、考えても仕方が無い気がするわ 无謂:ふむむ 无謂:じゃぁ、クライズシティでいいなのです? 无謂:手近なのです レンゾ・アヴァタノ:かなあ セスカ・セトラージェ:さすがにガーディアンズ本部のお膝元は、という気もするけれど レンゾ・アヴァタノ:いや、それいったらホルテスシティのほうが厳しいでしょ 无謂:軍があるなのです レンゾ・アヴァタノ:あっちは同盟軍のお膝元ですよ セスカ・セトラージェ:それはそうなのだけれど、ね レンゾ・アヴァタノ:確かにガーディアンズは異能集団だけど、だからといって万能じゃ レンゾ・アヴァタノ:ありませんし セスカ・セトラージェ:ま、データ上では偏りがあるようには見えなかったし セスカ・セトラージェ:結局は何処だろうと同じなのかしらね レンゾ・アヴァタノ:というか、偏りが無いことが気持ち悪い 无謂:ふむむ レンゾ・アヴァタノ:例えば、モトゥブを根城にするローグスの仕業だとしましょう 无謂:ふんふん レンゾ・アヴァタノ:だったらフツー、モトゥブに偏るのが当たり前ですよね 无謂:まぁ、地理を知り尽くしているわけなのですから、 无謂:そうなるなのです レンゾ・アヴァタノ:なのに、惑星間の比率が測ったように均等なんて レンゾ・アヴァタノ:作為的なものを感じますよ 无謂:なるほどなのです セスカ・セトラージェ:まぁ、偶然とは考えにくいわね セスカ・セトラージェ:――まぁ、今はそれを考えるときではないし セスカ・セトラージェ:取り敢えず決めてしまいましょう。クライズ・シティなら セスカ・セトラージェ:それはそれで、ワタシは異論はないわよ レンゾ・アヴァタノ:ええと、把握している中で、もっとも発生数の少ない惑星は? レンゾ・アヴァタノ:って、25%だから全く均等なのか 「発生率は四惑星とも同じです。 レンゾ・アヴァタノ:それとも1件レベルでズレが生じているのか 「人口密度を考慮に入れるとすれば、惑星パルムが最も少ない、 「とはいえます。 レンゾ・アヴァタノ:――まったく同数? 「YES レンゾ・アヴァタノ:うは、だめだこりゃ セスカ・セトラージェ:……細かいことを考え出すと セスカ・セトラージェ:この事件そのものが、数世紀前から起こっているのよね セスカ・セトラージェ:けれど、このコロニーは、そんな大昔には存在していなかったはず 无謂:#首を傾げ レンゾ・アヴァタノ:ガーディアンズの資料室職員の努力の賜物ですね 无謂:ふーむ レンゾ・アヴァタノ:よくぞ戦乱中の資料まで回収したわ レンゾ・アヴァタノ:ま、それはさておき 无謂:まぁ、あの紙の山を見れば納得なのです レンゾ・アヴァタノ:だあね レンゾ・アヴァタノ:もうこうなったら レンゾ・アヴァタノ:賭けるしかないね 无謂:ふむふむ レンゾ・アヴァタノ:まあ、クライアントもそのあたりは納得してくれるでしょう レンゾ・アヴァタノ:あまりにも判断材料が無さ過ぎる 无謂:ところで、エウロペは何かわかったなのです? レンゾ・アヴァタノ:あ、すっかり忘れてた EUROPE_03:む、むむむむむむむ レンゾ・アヴァタノ:なんかわかった? EUROPE_03:ここでこの伏線ですかぁ… 无謂:…… EUROPE_03:? EUROPE_03:どしましたか? EUROPE_03:きょとん セスカ・セトラージェ:……何を読んでいたの? 无謂:調べ物、してたのじゃないなのですか? EUROPE_03:ええと…… EUROPE_03:はっ EUROPE_03:ついつい興味が瞑想御免の真相推理さんでした…… EUROPE_03:恐るべし劣等種の娯楽…… 无謂:とり合えず、ここにいても仕方ないなのです レンゾ・アヴァタノ:…… レンゾ・アヴァタノ:そだね EUROPE_03:はい!! EUROPE_03:クリスマスの後にハツモーデ! ジュワーの鐘なのですっ 无謂:むむむ 无謂:キャストの発言は良く分からないものが多いなのですが、 EUROPE_03:む 无謂:エウロペは特にわからないなのです EUROPE_03:むむむ EUROPE_03:食事でも 无謂:まぁ、ええっと、でるなのです? EUROPE_03:急ぐと同じ時間で多くのペロリーいただけるですよ? EUROPE_03:はいっ レンゾ・アヴァタノ:ん レンゾ・アヴァタノ:資料室に居ても仕方ないな EUROPE_03:ハツモーデを過ぎるとゴリラが霧中になるのです 无謂:はいなのです EUROPE_03:では決まりましたか!? 決まりましたね!! 无謂:闇雲にまわるにしても、ここにはきっと犯人はいないなのです。 EUROPE_03:さぁ、自信を続け周回遅れ!! EUROPE_03:そんな私の名前はエウロペなのですっ 无謂:ふむふむ EUROPE_03:負けない泣かない僻まない!! レンゾ・アヴァタノ:素敵な優等種ですね EUROPE_03:真実よ!かーくごするですよぅ 无謂:うむむ EUROPE_03:はい!! 伊達じゃないです至上主義!! EUROPE_03:えっへん セスカ・セトラージェ:……#疲れ切った表情で眉間をぐりぐり レンゾ・アヴァタノ:世間一般の至上主義と大分乖離してるみたいだけどさ EUROPE_03:それで……決まったですか劣等種? レンゾ・アヴァタノ:うむ、結局闇雲にパトロールするしかないみたい 无謂:それじゃぁ EUROPE_03:なるほど!! 无謂:シティーをぐるーっと回ってみるなのです EUROPE_03:はいです!! EUROPE_03:さぁさ、一人10万殺!! EUROPE_03:がんばるですよー EUROPE_03:えいえいおー!!! 无謂:十万人は無理なのです EUROPE_03:む EUROPE_03:ではサーチアンドデストロイヤーの心意気です!! 无謂:むむ EUROPE_03:どりゃああああああぁぁあああ レンゾ・アヴァタノ:デストロイヤーて。市民皆殺しですかね・・・… EUROPE_03:#絶叫と土煙を残して彼方に消えていく レンゾ・アヴァタノ:ま、いいや(どうでも 勢い良く本部を飛び出すエウロペ。 偶然入り口近くにいた男、不幸な、に危うく衝突しかける。 男の容姿、禿頭、片腕。その腕の中に女の子が寝ている。 EUROPE_03:どぉぉぉぉぉぉぉぉぉ EUROPE_03:む 男:おおっと、お嬢さん、走ると危ないですよ 車は急に止まれない。 エウロペも急に止まれない。 緊急停止、不可。 エウロペ、跳躍。 男の頭上を越えてゆく。 EUROPE_03:はい!! この程度の速度と爺は観測予定制御済みです!怪我皆無 EUROPE_03:えっへん 男:えぇっと、なんですって? EUROPE_03:はいっ、つまりは私が優等……種…? EUROPE_03:……じー EUROPE_03:#子供見る 男:は、はぁ、キャストの中にはそのように思う人が多いようですね レンゾ・アヴァタノ:どったん?#おいつき EUROPE_03:ばったん私が聞きたいですぅ…… レンゾ・アヴァタノ:……うーん、うさんくさいハゲオヤジだなあ…… 追いかけてたレンゾを見て、男は軽く頭を下げる。 EUROPE_03:む セスカ・セトラージェ:#レンゾの後からついて行く 男:いやなに、危うくぶつかりそうになった、それだけですよ EUROPE_03:禿げと誰かを蔑視は劣等の証です!!! レンゾ・アヴァタノ:なんのこっちゃ EUROPE_03:禿げには禿げのプライドあるです!! うーさんが臭くもないです 男:#男は意味不明とばかりにエウを見つめる EUROPE_03:む セスカ・セトラージェ:……それはごめんなさいね、この通り落ち着きのない子だから 男:えぇっと、このキャストさんは何を言ってるんでしょうね? セスカ・セトラージェ:#観察しつつ、男に EUROPE_03:はっ 男:はぁ…… EUROPE_03:そうですそうですそれより禿げさんどうしたですか? EUROPE_03:はっ EUROPE_03:じゃない……むむむ 男:どうしたもなにも、私はリニアラインへ向かっていただけですよ EUROPE_03:リニア……ですか EUROPE_03:うむ、うむ、うむ レンゾ・アヴァタノ:へ? なんでまた? 今あそこは危険区域ということで封鎖されて レンゾ・アヴァタノ:いるじゃないですか 男:帰るところなんですよ。 男:一部の路線が復旧したらしくて。 レンゾ・アヴァタノ:へぇ レンゾ・アヴァタノ:……そんな話聞いてないけどなあ…… 男:ふむ。ニュースでやっていましたけどね。 男:なんでも、クリスマス前だから、ガーディアンズで 男:掃討戦をやったそうですよ。 男:ま、クリスマス前に帰る事ができて、助かってはいますがね。 レンゾ・アヴァタノ:凄い理由だな、ガーディアンズ……自分の所属とはいえ セスカ・セトラージェ:…… 男:さてと、私はこの辺で失礼しますよ。 EUROPE_03:はい!! EUROPE_03:それでは、私に任せろです!! EUROPE_03:#手をとろうとする 男は女の子を抱えなおす。 セスカ、本部に問い合わせ。 リニアラインの掃討作戦について/応え、YES。 男:えっと、なにをまかせるですって? EUROPE_03:はい!! 一人10万殺の大監視パトロール強化習慣!! 男:は? EUROPE_03:だけど闇を雲にするつかみ所のないこの応え!!! EUROPE_03:つまり 男:はぁ…… EUROPE_03:どみからはじめてもみな同じ!! レンゾ・アヴァタノ:いやね、なーんかこのじきに年端の行かない女の子の誘拐事件が EUROPE_03:だから、私リニア案内護衛の末路に感謝される予定なのです!! EUROPE_03:えっへん レンゾ・アヴァタノ:多発しているんですよ、で、今私たちその調査およびパトロールを レンゾ・アヴァタノ:やってるんですがね EUROPE_03:む 男:なるほど、それはお勤めご苦労様です EUROPE_03:翻訳は不要ですよ? えーと EUROPE_03:じー 男:しかし、誘拐事件とは穏かじゃありませんね レンゾ・アヴァタノ:ちょうど。そちらのお嬢さんくらいの女の子がですね EUROPE_03:レンゾ・アヴァタノ28歳独身。 男:え? 男:脅かさないでくださいよ。 レンゾ・アヴァタノ:誘拐の標的になってるみたいなんです 男:こりゃ早めに家に帰ったほうがいいかな…… EUROPE_03:はい!! この顔にピーーーンときたらガーディアンズ、です!! EUROPE_03:#びしぃ/指差し 男:ピーンもなにも、目の前にいるじゃないですか。 EUROPE_03:はっ レンゾ・アヴァタノ:なんでしたら、私たちが御家まで護衛しましょうか レンゾ・アヴァタノ:ってなんでオレが指名手配なのさ EUROPE_03:しかもガーディアンズ所属とは一石二兆!! 男:いえ、そこまでして頂かなくても大丈夫ですよ。 男:リニアラインはすぐそこですし。 EUROPE_03:勢いとノリと流れと空気嫁なのです!! EUROPE_03:えっへん レンゾ・アヴァタノ:ああ、ハイハイ#エウに 男:流石に人が多い中、堂々と奪っていったりはしないでしょうし EUROPE_03:そうです遠慮は会釈で流して快諾のみがこれ上々!! 男:は、はぁ…… EUROPE_03:なんと!? 人が盛りだくさんですか!! レンゾ・アヴァタノ:しかし、かわいらしい女の子ですね……娘さんですか? EUROPE_03:ではではさらに一人10万の面目躍如です!! 男:ええ。こんな見た目の私でも、好きだといってくれる人が 男:いましてね。 男:忙しくて両親にはみせてなかったんですが 男:クリスマスの休暇を貰ったので、この機会に、とね。 レンゾ・アヴァタノ:なるほど レンゾ・アヴァタノ:ま、何かと物騒な世の中ですし、充分お気をつけてください 男:はい。あなた達も。それでは。 EUROPE_03:なるほど!! 遺伝子に訴えかける魂の震えがいまここに!!! レンゾ・アヴァタノ:お引止めして申し訳ありませんでした 男:#男は軽く頭をさげ、リニアラインと向かっていく EUROPE_03:感動です!! 祝砲です!! ハラショー!! 无謂:?? エウロペ、ナノトランサーから銃を取り出す/構える/狙う=男。 无謂:え? 无謂:ちょ、まつなのです! EUROPE_03:じゃき レンゾ・アヴァタノ:って、なにやってんの!? EUROPE_03:ハラショー!! 男は異変を感じたのか、振り向く、驚く、視線の先には銃。 娘に当たらぬよう、半身をひねって娘を守る。 男:ちょ、ちょっと、何をするつもりですか!? レンゾ・アヴァタノ:こ、こら!#取り押さえようとする レンゾ・アヴァタノ:…… EUROPE_03:む…なにするです? 響く炸裂音。 男、横にステップ。 素早く、そして最小限の回避行動。 男:へ? 男:#男、唖然 見る、エウロペの銃。 あたりに散らばる花びら、恐らく造花。 銃口から出るは四惑星のシンボル――国旗。 EUROPE_03:私言ったです祝砲御免なのです!! 男:は、はぁ、それは、どうも EUROPE_03:だからお祝いの花と平和国旗をプレゼンツ!! レンゾ・アヴァタノ:なんて紛らわしい…… EUROPE_03:ぐっ 男:き、きっとこの子も喜んでいると思いますよ、ええ。 EUROPE_03:けど……せっかくの祝砲かわされちゃいました…… EUROPE_03:  EUROPE_03:しゅん 男:は、いや、おもわず、ね レンゾ・アヴァタノ:しかし凄い身のこなしでしたね 男:え?あ、ああ、私は昔ガーディアンズだったんですよ。 男:事故で腕をなくして、内勤になっちゃいましたけど。 男:体が覚えていることというのは、忘れないものなんですねぇ レンゾ・アヴァタノ:なるほど 男:さてと、時間だ。もう行かなければ。 男:祝砲、ありがとう、お嬢さん。 男:しかし、こんどはもっとおもちゃと分かるもので、 男:お願いしますね EUROPE_03:むむむ…私の精度の確度は転嫁御免さんなのはずなのですのに… EUROPE_03:ぶつぶつぶつ EUROPE_03:む EUROPE_03:はい!! 男:それでは…… EUROPE_03:真っ赤に背を預けろです!! 无謂:#男、リニアラインへと消えていく EUROPE_03:……と EUROPE_03:ではでは レンゾ・アヴァタノ:ええ、お気をつけて EUROPE_03:一人10万殺人ダーツの旅!! ただいまより誤解約なのです!! EUROPE_03:ぐっ 无謂:な、なんかどんどんすごいことになっていくのです EUROPE_03:はぃ!! むしろ私のスケールの偉大に合わせろ世界の至上主義! EUROPE_03:なのですよぅ そのとき、着信を知らせる音、通信機。 レンゾ・アヴァタノ:お? EUROPE_03:ファイト!! EUROPE_03:ぐっ EUROPE_03:ム セスカ・セトラージェ:……#通信ON 受付:「み、みなさん、大変です! たった今、娘がさらわれたという 受付::女性からの通報があったんです。 受付::本当に誘拐されたのかはわかりませんけど、ちょっと、 EUROPE_03:む、むむむむむむ 受付::例の話もありますから、お知らせしようと思って…… 受付::まぁ、迷子、だとは思いますけど。 レンゾ・アヴァタノ:なんと 受付::今から写真を転送するので、見回るついでに捜してあげて 受付::ください。 EUROPE_03:サンタに消えたおちゃこもの顔は判るですか? 受付::さ、さんた?おちゃこ?? レンゾ・アヴァタノ:ええ、わかりました 通信機に現れる女の子。 先ほど見た顔。 同時にエウロペの口から紙、女の子の写真。 无謂:く、口からでてきたです! EUROPE_03:ふぁー、ふぁっふぉーふぅ、ふぉふふぇふ!! セスカ・セトラージェ:……これは EUROPE_03:#こくこく 无謂:#ピッと紙を取る EUROPE_03:はい!! 転送完了私、凄い!! EUROPE_03:えっへん 无謂:あれ、この子って……さっきみたなのです レンゾ・アヴァタノ:って EUROPE_03:む… EUROPE_03:確かに目も二つ鼻も一つに口元孤独…… レンゾ・アヴァタノ: この女の子には見覚えがあります! さっき片手の禿頭の男に レンゾ・アヴァタノ:抱かれてリニアラインのほうにいきました!#端末に EUROPE_03:はい、かくかくじかじかなのです!! EUROPE_03:#端末に、そのまま 受付::え?その女性はご主人を亡くして未亡人のはず、もしかして…… EUROPE_03:む レンゾ・アヴァタノ:ビンゴか……兎に角隻腕の禿頭男です、特徴的だから判りますよね セスカ・セトラージェ:……#視覚情報から得た男の風貌を映像化し、本部へ送信 受付::分かりました、こちらも通達を行います。 受付::セスカさん、たすかります。 EUROPE_03:#スタートの合図を待つよう、構える 受付::レンゾさん達は、その人を追ってもらえますか? レンゾ・アヴァタノ:今からこちらも追いかけます! レンゾ・アヴァタノ:ええ、わかりました 受付::お願いしますっ セスカ・セトラージェ:……了解。 EUROPE_03:ではでは EUROPE_03:いっきますよぅ レンゾ・アヴァタノ:おう! EUROPE_03:待つの木劣等種!! 无謂:ふむ、じゃぁ行くなのです! EUROPE_03:サンタより私強いです!! EUROPE_03:どぉぉぉぉぉぉぉぉ EUROPE_03:む EUROPE_03:……真っ暗です!! リニアライン。 入り口付近で困惑気味の駅員、通行禁止と書かれた通路の奥を見ている。 レンゾ・アヴァタノ:どうしたんですかっ EUROPE_03:? 駅員:、さっき女の子を抱えた男がね、こっちにはしっていって 駅員:しまってさ。 駅員:こっちはエネミーを駆除してないから危険なのに…… EUROPE_03:なんと!? レンゾ・アヴァタノ:むむ! セスカ・セトラージェ:……ふむ EUROPE_03:そこは私の出番ですね!! レンゾ・アヴァタノ:オレたちその男を追っているんです! 駅員:え? EUROPE_03:まっかせろです!! レンゾ・アヴァタノ:誘拐犯なんです、そいつ! 駅員:なんですって!? EUROPE_03:あっちですね、あっちですね!! 駅員:じゃ、じゃぁ、お願いします EUROPE_03:#助走構え レンゾ・アヴァタノ: こっちでいいんですね? 駅員:私は駅長にしらせてきます。 駅員:はいっ レンゾ・アヴァタノ: ええ、お願いします EUROPE_03:ではでばでばでは 无謂:ふーむ EUROPE_03:どぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ レンゾ・アヴァタノ:恐らくガーディアンズが援軍で来ると思いますのでそれも宜しく! レンゾ・アヴァタノ:では! EUROPE_03:むむ EUROPE_03:邪魔なのです!! EUROPE_03:#パンチ 无謂:あ、あの EUROPE_03:キック 无謂:エウロペ、武器はないなのですか? EUROPE_03:とぉぉぉぉ EUROPE_03:はい!! この元凶なボディが全身武器なのです!! 无謂:! EUROPE_03:私、つーよいですよぅ EUROPE_03:えっへん 无謂:なるほどなのです セスカ・セトラージェ:…… レンゾ・アヴァタノ:その割りにダメージあたえてないみたいだけど EUROPE_03:む レンゾ・アヴァタノ:ってか、今はそれどころじゃないんだった EUROPE_03:おかしいです…… レンゾ・アヴァタノ:いそがないと! EUROPE_03:はいです!! セスカ・セトラージェ:……早く追いましょう 无謂:はいです EUROPE_03:とお EUROPE_03:#飛び降り EUROPE_03:べしゃ EUROPE_03:なんの!! 无謂:…… EUROPE_03:カバリ レンゾ・アヴァタノ:意味のない事をすな! EUROPE_03:む レンゾ・アヴァタノ:うう、居ない……かなり先にいってるのか 无謂:そうみたいなのです セスカ・セトラージェ:……あの身のこなしからして、腕は立ってもおかしくないし、ね レンゾ・アヴァタノ:ええ 无謂:むぅ、いないなのです EUROPE_03:えいっ#頭突き EUROPE_03:むぅ 无謂:…… 无謂:ふぅむ。 レンゾ・アヴァタノ:なにやってんの、キミ…… 无謂:武器を使わずに戦うとはやるなのですけど…… EUROPE_03:はいっ!! 无謂:パノン全然平気そうなのです EUROPE_03:むむむ…… レンゾ・アヴァタノ:全然こたえてないよね セスカ・セトラージェ:……しかし、まだ敵の排除も済んでいない区画に入り込んで セスカ・セトラージェ:どう逃げおおせるつもりなのやら…… レンゾ・アヴァタノ:この先に仲間が居るとか? EUROPE_03:対SEED用武装はまだf配備されてないです…… 无謂:なるほどなのです EUROPE_03:ふむふむ 无謂:じゃぁ、仲間のところにたどり着く前に捕まえないとなのです! レンゾ・アヴァタノ:うん、そうだね セスカ・セトラージェ:結論は、急ぐしかない、か…… EUROPE_03:はい!! 仲間を一応打尽です!! EUROPE_03:はい!! 无謂:いくです レンゾ・アヴァタノ:それをいうなら一網打尽ね EUROPE_03:む EUROPE_03:アチョー レンゾ・アヴァタノ:むう、分かれ道 EUROPE_03:むむむ 无謂:二手にわかれるです? レンゾ・アヴァタノ:そうだね セスカ・セトラージェ:……では、ワタシはこっちへ行くわ EUROPE_03:はい!! レンゾ・アヴァタノ:じゃ、オレはこっちへ EUROPE_03:ではこっちです!! 无謂:セスカについていくなのです EUROPE_03:ハラショー!!! レンゾ・アヴァタノ:何かあったら互いに連絡を! レンゾ・アヴァタノ:よしいこう 无謂:はいです! EUROPE_03:はい、真っ赤にゼロです!! EUROPE_03:アチョー 无謂:行き止まりなのです セスカ・セトラージェ:……行き止まり…… EUROPE_03:むむむ EUROPE_03:えい!!! EUROPE_03:ぐりぐりぐり 无謂:行き止まりだったなのです レンゾ・アヴァタノ:……なにやってんのさ レンゾ・アヴァタノ:むむ EUROPE_03:む レンゾ・アヴァタノ:じゃあこっちか 无謂:はいです! EUROPE_03:はい!!! 最終区画。 禿頭の男が、壁を背に座り込んでいる、一つしかない腕は、女の子を 守る盾のごとく抱きしめる。 EUROPE_03:む EUROPE_03:見つけたです!! セスカ・セトラージェ:……あれは レンゾ・アヴァタノ:おう! EUROPE_03:さぁさ、いっくですよぅ EUROPE_03:#腕ぐるぐる レンゾ・アヴァタノ:――ってなんか様子へんじゃね? レンゾ・アヴァタノ:まあいい、いってみよう EUROPE_03:アチョー セスカ・セトラージェ:ええ EUROPE_03:む… 男:くっ、まだ居たのか…… レンゾ・アヴァタノ:おいおっさん! よくも謀ってくれたな!? って 男:? 男:お前達は…… レンゾ・アヴァタノ:なんで怪我してんのさ レンゾ・アヴァタノ:――まあいいや、それより誘拐した女の子を返せ! EUROPE_03:む EUROPE_03:なにです? レンゾの問いに、男は後方に顎をしゃくる。 そこにあったもの。、エネミーの山、死体。 EUROPE_03:…… レンゾ・アヴァタノ:これ、アンタが? 男:ああ…… セスカ・セトラージェ:……なるほど、元々片腕のうえに、女の子を抱えて 男:この俺が、こんなところでしくじるとは…… EUROPE_03:腕一本一人82殺ですぅ…… レンゾ・アヴァタノ:よくもまあ、倒しも倒したり、ってとこだな セスカ・セトラージェ:良くここまでやったものね EUROPE_03:はい!! 褒めてつかわます!! 何かに納得したのか、男は黙って手をどける。 EUROPE_03:む レンゾ・アヴァタノ:なんか随分物分りが良いじゃないか EUROPE_03:??? 男:ふむ、まぁ……俺はもうたすからんだろうしな…… 男:助かる気も、ないが EUROPE_03:故郷に返って見せにいく違うですか? レンゾ・アヴァタノ:人攫いには当然の末路だ 男:は、全くだ。 セスカ・セトラージェ:……アナタはどこの何者で、何のためにこの子の誘拐を?#男に 男:それは、知らないほうが、身のためだと、おもうがな セスカ・セトラージェ:…… レンゾ・アヴァタノ:そんなヤクいネタなんか 男:……ああ。 うなづく男にセスカは用心深く男に近づき、女の子を男から取り上げ、その腕に抱く。 男:俺が言うのもなんだが、その子、よろしくな EUROPE_03:むむむ EUROPE_03:劣等は親を選ばないです? レンゾ・アヴァタノ:おいおい、誘拐犯のセリフじゃないぜ、それは セスカ・セトラージェ:……#男の顔をじっと見つめる EUROPE_03:じー 男:……俺は、こうなることを……望んでいたのかもしれんな EUROPE_03:#セスカに抱えられた子供の様子/見る 男:#女の子はぐっすりとねむっている EUROPE_03:むむむ 男:ああ、その子には少し眠ってもらっている 男:一時間もすれば……目がさめるだろう EUROPE_03:ふむふむ… EUROPE_03:けど、サンタが居なくなると次のサンタができないです EUROPE_03:それでいいのですか? レンゾ・アヴァタノ:なんのはなしだよ、それ EUROPE_03:きょとん 男:……なん、だって? 男:……君は……面白いな、実に EUROPE_03:資料の屑の山にあったですよ? EUROPE_03:#レンゾに EUROPE_03:同じ技術を子に託すサンタのお話です EUROPE_03:漫画形式で楽しく読んだです!! レンゾ・アヴァタノ:どんなサンタだ、どんな EUROPE_03:えっへん なんと言うことの無いいつもの電波発言、ブロードキャスターエウロペ。 だが、男のほうは、何か違う視線をエウロペに向ける。 驚き、疑惑。 EUROPE_03:むむむ EUROPE_03:サンタはハツモーデの前に セスカ・セトラージェ:……一つだけ教えて#男に EUROPE_03:弟子を見つけてサンタにする違うですか? 男:……いいとも、なんだね レンゾ・アヴァタノ:なんかいろいろごっちゃになってるよ、それ レンゾ・アヴァタノ:ん? EUROPE_03:え~ セスカ・セトラージェ:なぜ、自分の命を危険に晒してまで セスカ・セトラージェ:この子を守ろうとしたの 男:……俺が聞きたいくらいだ セスカ・セトラージェ:…… 男:……或いは、贖罪のつもりだったのかも……しれんな 男:浚っておいていうのもなんだが…… セスカ・セトラージェ:……アナタ一人なら、ここで倒れることはなかったはずなのに 男:そうだな、そうかもしれん 男:#ゴフ 血を吐き EUROPE_03:むむむ EUROPE_03:待つですサンタ!! 男:だがまぁ……何故か満足しているよ,俺は 男:……サンタ? 俺の事か? EUROPE_03:はいです!! 男:よくわからん……奴だな EUROPE_03:サンタは夢とプレゼントを子供に配るが仕事です EUROPE_03:……じゃあ、勇気はどこであげるです? 男:だとしたら、俺は絶対にサンタにはなれんな EUROPE_03:むむむ…… 男:……そういや、お前達は……ガーディアンズ、だな? EUROPE_03:はい!! セスカ・セトラージェ:……えぇ EUROPE_03:これから配属ご予定ガーディアンズ、エウロペとは私の事です!! EUROPE_03:えっへん 男:……Dans La Nuit、という奴に会ったら、伝えてほしい事 男:がある……頼まれてくれるかな レンゾ・アヴァタノ:む!? レンゾ・アヴァタノ:おっさん、知り合いなのか!? EUROPE_03:それが挙げられずに終わった勇気の事ですか? EUROPE_03:きょとん EUROPE_03:む 男:知り合い……ああ、まぁ、そうなるか セスカ・セトラージェ:…… 男:その様子だと……会ったことが……あるのか? レンゾ・アヴァタノ:まあね 男:そうか……元気そうにしていたかい? レンゾ・アヴァタノ:しかし、どういうつながりなんだ。誘拐犯とだなんて レンゾ・アヴァタノ:ん、ああ 男:…… セスカ・セトラージェ:……何度か、任務を共にしたことがある程度だけれど 男:ダンに、伝えてくれ 男:先に逝っている。封筒を開けろ、お前は自由だと…… セスカ・セトラージェ:……アナタの、名は。 EUROPE_03:……… 男:俺はBlue Nui……いや、 男:俺の名は。エリック。エリック・ニーンベルグだ。 セスカ・セトラージェ:……ふ、む セスカ・セトラージェ:そう言えば、彼女には通じるのね? 男:奴には、Blue Nuit、と言ってくれ。 男:? 自由と聞いて、エウロペ、銃を取り出し、空に発砲。 舞う国旗。 セスカ・セトラージェ:……了解。 EUROPE_03:平和です!! 自由です!! なんびとたりとも侵されざる領域! 男:……ああ……まったくだな……そのとおりだ EUROPE_03:……それは、サンタも同じですよ? 男:ン、ああ。 男:もう少しで……俺も自由になれそうだ…… EUROPE_03:なので少しのお待ちの火事場をうんこで満たすです!! 男:ダンのこと……たのんだ、ぞ EUROPE_03:いまいまいま、救護の人たち通信お隠れお呼びしてくるです!! 男:すまないが……少し……やすませてくれ EUROPE_03:さぁ、サンタ!! レンゾ・アヴァタノ:…… EUROPE_03:根性見せるですよぅ EUROPE_03:ファイト!! 男:たのむ……このまま…… EUROPE_03:む EUROPE_03:元気ないですか EUROPE_03:では EUROPE_03:元気が出る私の応援歌、熱血100番勝負編スタートです!!! 男:もしお前たちが……危険を覚悟で……さらに首を…… 男:突っ込む気なのであれば……ダンに……話を……聞…… EUROPE_03:劣等種!! レスタです!! 私は激励!! このダブル!!! レンゾ・アヴァタノ:おいこらおっさん! EUROPE_03:あーああー♪ レンゾ・アヴァタノ:何勝手に盛り上がってんだよ! おい! レンゾ・アヴァタノ:――つっ セスカ・セトラージェ:……#男の様子を、じっと見つめ続ける EUROPE_03:真っ赤ななんとかのぉ栗が待つの木ぃ~♪ レンゾ・アヴァタノ:くそっ、なんだってんだ…… EUROPE_03:サンタのおぢさんはぁ、言いましたぁ♪ 无謂:…… EUROPE_03:お前はじーゆーう、どーこーにゆーくぅぅぅぅ 意味不明の歌、踊りだすエウロペ。 无謂、わけもわからずレスタ。 男、沈黙、応え無し。 EUROPE_03:おーいーらーもぉじーゆーぅ、どこにいーこぅ、ヘイ♪ 无謂:どうするなのです、レンゾ レンゾ・アヴァタノ:俺が知るか EUROPE_03:#延々歌い続けてる レンゾ・アヴァタノ: っと、ごめん レンゾ・アヴァタノ:そうだなあ レンゾ・アヴァタノ:ひとまず、この子を親御さんに返そう 无謂:はいなのです EUROPE_03:まーしーたぁぁぁぁあぁぁぁ♪  EUROPE_03:…… レンゾ・アヴァタノ:このおっさんも――まあ、そうだな 无謂:えぇっと… セスカ・セトラージェ:……差し当たって、ありのままを報告して セスカ・セトラージェ:後の処理は本部に任せるしかないんじゃないかしらね EUROPE_03:…… レンゾ・アヴァタノ: ま、そうですよね 无謂:分かったなのです 物言わぬ男、物言うエウロペ。 何を思ったのか。背におぶる。 レンゾ・アヴァタノ:――おっさん、根は悪い奴じゃなさそうだったしな 无謂:うーにはさっぱり分からないなのです…… セスカ・セトラージェ:……贖罪、か#呟き EUROPE_03:……サンタの帰る場所は空なのです 无謂:そうかも、なのです 无謂:それじゃぁ戻るなのです? EUROPE_03:そして博士に聞けばどこがお空がきっとわかっちゃいます EUROPE_03:私、泣いてません。泣いてませんよぉぉぉぉ EUROPE_03:ファイト!! 无謂:エウロペは元気なのです EUROPE_03:はい!! EUROPE_03:元気が世界の推進力!! 无謂:ふむむ EUROPE_03:そんな私は世界の推進力なのです!! 无謂:なるほどなのです EUROPE_03:だから、しからば、これにて…ごめんなのです!! 无謂:ふむ。 EUROPE_03:名探偵エウロペここにてサラバ!! 无謂:まぁ、うーも帰るなです。 无謂:はいなのです EUROPE_03:あとの厄介ごと、真っ赤に背中を預けるです!! 无謂:え、え? セスカ・セトラージェ:……ワタシとレンゾは本部へ行くわ。報告と―― セスカ・セトラージェ:#腕の中の子を見て セスカ・セトラージェ:この子を、返してあげなければね EUROPE_03:はい!! さぁさ、うーさん、競争ですよーぅ 无謂:あ、は、はいなのです 无謂:その子と、報告お願いしますなのです~ EUROPE_03:とーーーーーぅ!!!! EUROPE_03:#ドドドドドと土煙 无謂:#たたたた EUROPE_03:#去っていく 无謂:#後追い セスカ・セトラージェ:……さ、レンゾ、行きましょ レンゾ・アヴァタノ:――そですね やかましい二人を見送りつつ、レンゾはそうつぶやいた。

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