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この先には、何もない海が広がっています。

鍋野 沙子
「…。きれいだなぁ」

陸地が見えない海というのは、もってかれそうな気がする。

鍋野 沙子
「大きい」

ヤガミ
「ああ。広いな」
「空がある海はひさしぶりだ」

鍋野 沙子
「うん」
じー、とヤガミを見ます

ヤガミ
「どうした?」

鍋野 沙子
「ヤガミ、泳げる?」

ヤガミは貴方を見ずに言った。

鍋野 沙子
「(むー)こっちを見て」
「顔になにも付いてないし、寝癖もないから」

ヤガミ
「そういう話じゃない」

鍋野 沙子
「え。うん」
「どういう話?」

ヤガミ
「いや、なんというか」
「気にするな」

鍋野 沙子
「うん」
「うん…」
「まあ。私も恥ずかしいけどね」

ヤガミは貴方をちらりと見た
慌てて目をそらした。

ヤガミ
「あー」

鍋野 沙子
(にこー)

ヤガミ
「どうする?」

鍋野 沙子
「どうしたい?」
「ヤガミの好きに」
「まあ。海に呼んだのは私だけど」

ヤガミ
「泳げるのかな」

鍋野 沙子
「一緒に海をみれたからいい」
「お。うん」
「泳いでみる?」
「水着は、ある?」
「で。泳ぐとしたら、あまり遠くまでいきたくない」

ヤガミ
「なぜだ?」
「遠くまで、とは」

鍋野 沙子
「こわいから」
「溺れたらどうしようだよ」
「あ。泳ぎに行くんならちょっと待って」
「ヤガミにいいもの持ってきた」

ヤガミはそれくらいなら俺がといいかけて、
頭をかいた。
思い通りのことが言えなかったらしい

鍋野 沙子
「助けてくれる?溺れたら」

ヤガミ
「ああ」

鍋野 沙子
「えへへー」

ヤガミ
「もっとも、女連れて遠くまで泳ぐか、普通」

鍋野 沙子
「いや」
「あ。そうなんだ」

ヤガミ
「まあ、いいとこ見せるなら一人で泳ぐだろうし、二人なら・・・」
「なんでもない」

鍋野 沙子
「…。なんか恥ずかしいよ。今の」
「まあ。ヤガミは特にいいとこ見せようとしないでも好きだけどさー」
「うん。で。目、つぶって」

ヤガミは目をつぶった。
素直な人だ。

鍋野 沙子
飴をヤガミの口元に持っていきます
「あげる。おいしいよ」
「口開けて」

ヤガミ
「あーん」

ヤガミは口をあけた

鍋野 沙子
「ぶ。いやその」
口に触れないように入れます
「いや。なんか今のすごく恥ずかしいことか?もしかして」
「イメージしてたのと違うんだけど」
「いやあのー。おいしい?」

ヤガミ
「うまいな。なんだこれ?」

ヤガミ、もごもご

鍋野 沙子
「飴」
私も食べます
「飴好き」

ヤガミ
「恥ずかしいってなんだ。恥ずかしいって。飴くらいはわかる。なんだ」

鍋野 沙子
「ごめん。私が汚れてた」
「うん。ミルクの」
「あ。残ってるの、あげる」

ヤガミ
「汚れるって」

ヤガミは微笑んだ。貴方の髪に触れた。

ヤガミ
「俺がいやらしそうなのが悪いだけだ。きにしないでいい」

鍋野 沙子
触れた手を上から軽く押さえます
「いやあの…」
「あ。そうだ。恋愛経験値が低いのは気にしないんだ」
「そう言われた」
「気にしないー」

ヤガミ
「?」

鍋野 沙子
「いや。嬉しいよ」

ヤガミ
「気をつける。距離感は重要だな」

ヤガミは一歩下がった。貴方が汚れないように。

鍋野 沙子
「ああそう」
「(むー)」
近づきます
「(むー)」

ヤガミ
「?」

鍋野 沙子
「(むー)」
「別に汚れないもん」
「なに。ヤガミともっとこう言うことしたいって言えばいいの」
「別に汚れないし」
「離れられるのはいや」

ヤガミ
「こだわるな。汚れるとかに」

鍋野 沙子
「こだわってない」

ヤガミは少し顔を赤くした。

ヤガミ
「まったく、小さい子と同じだな。はいはい」

鍋野 沙子
「こっちの顔はかなり赤いんだが」
「ちいさくねー」
「そっちが大きいんじゃー」
「ちぢめこのー」
「背伸びしないと手が届かないってどうなの」

ヤガミ
「そういわれてもな」

ヤガミは微笑んで、貴方に目線をあわせた

鍋野 沙子
「うん。よし(満足)」
にこにこ
「同じ同じ」

ヤガミ
「腰が痛くなりそうだな」

鍋野 沙子
「あ。ごめん。もしかして腰が」
「あー。合わせなくていい。ごめんね」
「私が小さいのがいけないんだから」
「うん」
「ごめんね」

ヤガミは笑うと、あなたの腰をつかんで抱っこした。

ヤガミ
「これならいいな」

(こっちのほうが腰に悪そう(笑))

鍋野 沙子
「う、うんn」
「いやあの。重いから」
「あのさー。ヤガミ」

ヤガミ
「どうした?」

鍋野 沙子
「お願いが」
ふー

ヤガミ
「?」

鍋野 沙子
「あの。また会いたいけど足りないんだ」
「ここまで来る費用が」
ヤガミを見ます

ヤガミ
「そりゃ大変だな」
「大丈夫、また事件があればあえるさ」

鍋野 沙子
「じゃあ。やっぱりいい」
「これは事件か」
「私の国に住んで」
「あーー。その」
「仕事は?」

ヤガミ
「まあまあだな」
「住むって(笑)」
「ま、そのうちにな」

鍋野 沙子
「うん」
「あなたの無事を」

ヤガミ
「今の仕事が終わったら。そっちの国に住むのもいいな」

鍋野 沙子
「うん」
「今日はごめんね。わざわざ」

ヤガミ
「気にするな」
「抱っこされるのはいやか?」

鍋野 沙子
「好き」

ヤガミは微笑んだ。

ヤガミ
「奇遇だな。俺もだ」

鍋野 沙子
「まあ。嬉しいかなー」
「まあ。子供みたいでもいいや」
「相手がヤガミだから」

ヤガミ
「俺の子供か」

鍋野 沙子
「はい!?」
「いや。ヤガミは恋愛対象だから」
「さっき好きっていったじゃん」

ヤガミ
「いや、意味は通じてる」

鍋野 沙子
「うん」

ヤガミは苦笑したあと、顔を赤くした。

ヤガミ
「冗談が通じないな」

鍋野 沙子
「…。まあ。ヤガミならいいよ」
「そう言う冗談を言われてもー」

ヤガミ
「そうか?」

鍋野 沙子
「うん。そう」
「ふふ」

ヤガミも微笑んでいる。

鍋野 沙子
「うれしいなー」
「うん。十分だから降りるよ。だっこ、ありがとうございます」

ヤガミは名残惜しそうに離れた。

ヤガミ
「また逢えるか?」

鍋野 沙子
「じゃあ。会えるようにする」
にこ
「また私にあいたい?」

ヤガミ
「ああ」

鍋野 沙子
「私もー」
「ふふ」

二人で微笑みました。

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