方法論

方法論って何?


Yahoo辞書


学問の研究方法そのものを論理的に考察し、真理を得るための妥当な方法を探求する分野。


開拓社の英英辞典


the science or study of method.


辞書にはだいたいこんな感じで書いてあるが、実際はこんな意味では使われていない。

ちょいとサーチした結果以下のような使い方がされていた。


essaさんの書き方では社会学がすべてessaさんの考えているような「方法論」を取っているかのような、誤解を与える部分があると思う。私は社会学の専門家ではないが、社会学の中にも、社会をモダンな科学の分析対象として研究している専門家が大勢いる。


誰も教えてくれない、WEBクリエイター、ディレクターが社会で生きていくための方法論。


目的 理解力・集中力・記憶力・持続力を高レベルで維持するための方法論
合格力は勉強量×能力×効率であると考えています。足し算ではなくかけ算であるところがポイントです。


そのトッテン社長が言われたのは、「あなたがたはメソドロジをやっているのか? MethodologyというのはMethod学ですよ。学問をやっているのですか?」である。


コミュニケーションに方法論を持ち込もう
SEは顧客から要件を聞き出し、設計書を書かなくてはならない。そこで要求されるのはコミュニケーション力だ。そして、コミュニケーション力に頼る設計の限界を打破するべく、Openthologyという方法論も登場した。

正しい使い方はAだろう。これが辞書どおりの意味だ。
しかし、ビジネスではDの使い方が主流だ。これは、「よく考え抜かれた方法」のことを指している。
そして、B,Cは「方法」ですむことを、かっこつけて、もしくはなんとなく「論」を付けているだけではないのか。
多分、「方法」だけでは軽すぎるのだと思う。失敗する、テキトーにやるのも「方法」であると。

BはWEBクリエイター、Cは受験勉強と、特定の分野での成功法のようなものを書いているが、「方法論」とはそのような具体的な方法を考える事ではなく、方法そのものについて考えることであって、成功する方法、儲かる方法、というのは方法論を実践した結果である。

わたしには抵抗がある。少なくとも今まで一回も方法論と言う言葉を使った事はない。会話でも、文書でも。

わたしが言いたかったのは下記のようなことである。やっぱりわたしの考えは正しかった。


言い回しをもっともらしく聞こえさせるために使われる言葉が、「必要性」と「方法論」である。こういった人たちにとって、

  必要 → 必要性
  方法 → 方法論

 といった置き換えが頭の中にあるらしい。あるいは、

  方法論 → 方法を論じること

 といった誤解がある。

 「必要性」というのは、必要であることや、必要の程度を指す言葉である。従って、「必要性がある」という言い方はおかしい。「○○する必要性を感じる」等のように使うのが正当であり、「必要性」という言葉自体に、必要が「ある」ことが含まれているのである。必要であるが、その程度が高かったり低かったりする場合に、「必要性が高い」「必要性が低い」という言い方をする。

 「方法論」についてはもっとタチが悪い。ニュース番組のコメンテーターなどが、単に「方法」と言うべきところを、もっともらしく「方法論」という言葉を使っているのをよく見る。あれは間違いである。そもそも、「方法論」という言葉はニュース番組にはまずもって出てこないはずだ。

 方法論とは、学問の研究方法に関する理論を指す言葉だ。困ったことに、ソフトウェア業界では開発にどのようなプロジェクト方式をとるかを「方法論」と呼ぶことが慣習化している。誤りが定着すればそれはもはや正しい日本語だ。

 この日本語の変化による混乱はほとんどないだろう。皆様の辞書にも「方法論」の項に以下のようにひとこと書き加えていただきたい。


  (2)「方法」を仰々しく言うために用いる。「方法」に同じ。


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最終更新:2005年10月30日 07:22
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