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長編小説『みずぴーの夏』
1 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/10(月) 02:13


「…こんな時間か…」

時計の針が深夜3時を刺す頃、水科は自宅のベランダから星を見上げていた。
「皆、元気でやっているかな…」
水科は深いため息をつきながらダビトフに火をつけた。

光陰矢の如し──

時間は矢のように早く過ぎていく…
皆、それぞれの道を歩み、離れ離れになってゆく、出会いがあれば別れもある、人生とはそういうモノだ・・・

うたいた住民とて例外では無かった。
楽しかった日々は過ぎ去り、今では退屈な毎日を繰り返す日常。

タバコの煙は夜の闇に吸い込まれてゆく…
ふと、近所の公園からセミの鳴き声が聴こえた。

「もう…夏…だな…」

水科は火を消し自室に戻り、部屋の電気を消した。
明日も忙しくなる、早くそろそろと眠るとしよう、目を閉じた水科の脳裏に一瞬あの日の光景が蘇える。

「あれから5年か…」

気づけば、涙が頬を濡らしていた…
深い悲しみに包まれながら、水科は眠った。

すぐそこまで来た夏の匂い・・・
夢を見る事も無く、水科は眠った。


2 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/10(月) 02:18

>>1
頑張れ


3 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/10(月) 03:00


みーずぴぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!


…ヒョ


みーずぴぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!


・・・ヒョ


「・・・朝・・・か……」


みーずp 


カチッ


けたたましく鳴る目覚ましのスイッチを押し、水科は目覚めた。
眠るのが遅かったためか、30分ほど寝過ごしてしまったようだ。

「やべっ、遅刻しちまうッッ!!!」

時間は8時15分、いつもより軽い朝食を取り、アパートを出た。

水科の働く出版社は、彼の住むアパートから4駅ほど離れた所にある。
若者向けのグルメ、ファッション、音楽…・・・
常に時代の最先端をゆく(?)エンターティメント総合誌〝A-style〟
水科は主にファッション関係のレイアウトやデスクワークを任されている。
まだ需要はそれほど無いが、自分達の手で何かを作りあげていく感覚に、それなりに充実感を感じる毎日。
編集者としてまだまだ未熟な水科だったが、こんな毎日も悪くない、そう感じていた。


なんとか電車に間に合い、込み合う車内の中揺られていると、ふと宙吊り付近の広告が目に入った。


闘劇2010予選始まる───


まだ…続いてたのか…

対戦格闘ゲームのネットワーク化が本格的に始まり、今ではゲームセンターから筐体も消え始めていた。
秋葉様として慕われていた思い出秋葉原SEGAも、今ではとり壊され、アニメグッズ販売店になっている。


闘劇2010予選始まる───


くだらない…
そう思いながらも、どこか懐かしい気持ちになっている自分に、苛立ちを覚えた。

『まもなく──××…・・・まもなく──××…・・・』

車内アナウンスが響く。
どうやら目的の駅に到着するようだ。


「くそっ、走らなきゃ間に合わないなー…」

朝の慌ただしい空気に押されながら、水科は駆け出した。


4 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/10(月) 03:07

続きは>>5以降の人が書いて下さい。
これは皆さんの手で作り上げていくリレー小説です。
導入部分は僕が書きました。
つまり、この後みずぴーがどうなるかはあなた達の手にかかっています。
ただし、エンディングはみずぴーの闘劇優勝です。
あなた達の手で彼を有明の地まで導いて下さい。


5 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/10(月) 11:41

良スレの予感


6 名前: みずぴ 投稿日: 2004/05/10(月) 14:12

良スレage
>>1が全部書けよ


7 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/10(月) 16:55

本人キター


8 名前: ロリメイド 投稿日: 2004/05/10(月) 19:25

良スレage


9 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/10(月) 19:38

俺は話の大まかな流れは書けないが閑話くらいなら書ける
だから>>1よ、頑張ってくれ


10 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/10(月) 20:19

やばい、文章上手杉


11 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/10(月) 22:27

>>1マダー?


12 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/10(月) 22:33

>>1マダー?


13 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/10(月) 23:12

「なんとか間に合ったか…ふぅ」

水科はとあるビルの階段を登りながら息を整える。

「給料も待遇も仕事の内容も文句は無いが…はぁ、この階段だけはどうにもね」

〝A-style〟編集部は表通りから少し外れた割と古い路地裏ビルの六階にある。
古いビルの為エレベーターは無く編集部に勤める人間はこの階段を登らねばならないのだ。

革靴とコンクリートでコツコツと子気味の良い音と立てながら目的の階まで登りきる。
時刻はぴったり九時五分前、水科にとって今日のように遅刻寸前の出勤は珍しいことではなく
駅から編集部までのタイムも着々と更新中である。

「おはようございまーす、と」

いつものように軽い挨拶をしながら編集部の扉を開ける。

「水科君おはよう、今日もすごい汗だな…はっはっは」

見事な白髪の老人が水科に声をかける。
この老人は常に時代の最先端をゆく(?)エンターティメント総合誌〝A-style〟の編集長である。
若者向けの雑誌である〝A-style〟の編集長を何故老人が務めているのか疑問の声も度々上がるのだが
それでもこの老人が編集長の座を譲らずに済んでいるのはその類稀な先見の才と人心掌握の術のお陰であろう。

「おはようございます、編集長」

ハンカチで軽く汗を拭きながら頭を下げる水科。

「早速だが水科君、今から池袋まで行って来月号の読者アンケート用のプレゼントの買出しを頼めんかな」

朝っぱらからこの爺さんは…

「編集長…そういうことは昨日のうちに言っておいてくれればわざわざ編集部まで来なくても直接・・・」

「いや、買出しのついでにあってきて欲しい人がいてね」

「会って欲しい人?」

「うん…あーあったあった。この人だよ」

老人は〝A-style〟とは別のファッション雑誌をめくりページを開け赤ペンで丸をつけてある記事を指す

「えーっと…『日を戴き、また月に頭を預く。風一奏して今宵も花散らす。━━godot』・・・」
godot、ゴドー…それはとても懐かしい響き。
共に馬鹿をやり、時には感動を分かち合った忘れることなどできない友人の名━━━


14 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/11(火) 00:38

ヒョッ


15 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/11(火) 01:23


godot……
本当にあのgodotなのだろうか?

5年前、水科が秋葉原を離れて以来、まったく耳にする事が無かった懐かしい響き。
              
           会って…みるか・・・

共に同じ道を歩く事の無かった盟友、違う道を行けど志すモノは同じ。

(アイツも編集者になっていたなんてな…)

「編集長、是非俺に行かせて下さいッッッ!!!!」

水科は雑誌を受け取ると、早々に駆け出していった。

「お、おいっ…水科くん、ちょっと待ちたま……」


「────じゃ、いってきまーす!!!!」

今来た道を戻るのはシャクだが、来る時は心臓破りの階段も、下りでは心地良い流れへと変わる。
水科は6階を軽快に駆け下り、再会への期待と、不安の入り混じったため息をついた。

その時、降りてきたばかりのビルの方から声が聞こえた。

「水科くーん!!!!忘れものじゃ!!!!!」

編集長はそう言うと、窓から何かを投げた。


…キラッ───


水科は単車のキーを受け取ると、爽やかに微笑み、編集社を後にした。



「領収書、A-styleできって下さい。」
アンケート用のプレゼントを早々に買い終え、店から出る水科。

ふと、空を見上げてみると、さっきまで雲ひとつ無かった空に、陰りが見え始めていた。

「こりゃ、急がないと降るかもしんねーな。」

丸印のついた雑誌を頼りに、人ゴミへと消える水科。

そんな彼を、柱の影から観察する男がいた。
男は憎悪と狂気の入り混じった視線を彼に向け、口元を歪ませた。


「また、会えたね……みずぴー………」


16 名前: 1 投稿日: 2004/05/11(火) 01:26

続きをお願いします。


17 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/11(火) 02:12

ホテルのロビーに長身の男が座っていた。

懐かしい後ろ姿。水科はその姿を確認すると、軽く微笑み声をかける。

「どうも。お待たせしました。A-style編集部の水科と申します。」

「どうも…って、今なんて──?」

godotは改めて目の前の男を見る。

「よう。久しぶり。」

水科は悪い事をした時のように笑う。
そこには確かにあの頃の面影が存在した。


仕事の話もつつがなく終わり、地下のBarに水科とgodotは居た。

「しかし勝ちゃんが編集者になってたとはね。驚きだったよ。」

「それはお互い様ですよ。」

注文が届く。軽い料理とカクテル、それと──ノンアルコールの炭酸。

「酒、やめたんですか?」

「あぁ…俺バイクだし、最近はちょっと、な。」

「変わりましたね。昔なら構わず飲んでましたよね。」

  変わった、か──

自嘲気味に少し鼻で笑うと、

「ま、もう馬鹿もやってられないしな。」

と少し寂しそうに煙草に火を付ける。


空になったグラスの氷が溶け、カラン──と音を立てる。

「今頃みんなどうしてるんですかね…」

唐突にgodotが口を開く。

「さぁ…なぁ。何処で何をしてるのやら…」

脳裏に浮かぶはあの頃の日々。
毎日のように皆で集まり、馬鹿騒ぎをしていたあの頃。
懐かしく、輝いていた日々──

「そう言えばさ、闘劇。まだ続いてたんだぜ?今朝電車の中吊りで見たよ。」

「へぇ。そうなんですか…懐かしいですね。……そうだ!
 それ──出てみませんか?」

思わぬgodotの提案に思わず水科はむせ返る。

「ゴホッゴホッ!……おいおい、マジで言ってんの?
 俺等もう社会人よ?んな暇も時間もねーっての。
 ったく…少し飲み過ぎてんじゃねーか?」

苦笑を浮かべる水科にgodotは残念そうに

「そうですよね…」

と酒を煽る。


「んじゃお疲れさん。今日は楽しかったぜ。まぁ、また会おうや。」

そう言ってタクシーで帰って行くgodotを見送る。

「さて…俺も帰るか。」

幸運な事に雨は降ってこなかったようだ。
水科はメットを被り、単車に火を入れると

少しだけ──いつもよりほんの少しだけ、スピードを上げて走って行った。

(皆、か──どうしてるんだろうな。今度連絡でも取ってみるか。
 それにしても、闘劇に出場、ね。
  ……いやいや、んなことしてる暇ねーっつの。)


水科が走り去った後、一人の男が佇んでいた。
「フフ……フフフ…」

やがて、男は人混みに紛れて消えた。


18 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/11(火) 03:01

一夜明けて翌日──


「おはよーす、っと」

8:55。何時もの通り5分前に水科は編集部の扉をくぐる。

「おぉ。おはよう水科君。昨日はどうだったね。」

「おはようございます編集長。彼との対談は、
 そうですね…編集者として色々と刺激を受けましたよ。」

「はっはっは。そうだろうそうだろう。
 いや何、私の目に狂いがなければいずれ彼と水科君は新世代を担う書き手になる。
 出版業界の未来の為にも2人には互いに刺激され、切磋琢磨して貰いたくてね。」

満足そうに笑う編集長。

だが、水科はgodotとの対談よりも彼のあの一言が頭にこびりついていた。

「闘劇、出ましょうよ──」

何故そんなにひっかかる?
笑い話として払拭できない自分に苛立ちを覚える。

「──君?水科君?」

ハッと我に返る。

「どうしたんだねボーっとして?」

「いやいやすいません。ちょっと走りすぎで酸欠を起こしてしまって。」

そういって笑いを浮かべ場を誤魔化した。

(もう終わった事、過去の事なんだ…それよりも今は仕事だ。
 こんなに充実してるじゃないか。今を見ろ、俺!)

「さて、今日も一日頑張りますかぁ!!」

わざと声を張り上げ、彼は気分を切り替える。

「おぉ!?元気だねぇ水科君。早速だが今日は──」


昼休み。行きつけの蕎麦屋のテーブルで水科は溜息を漏らしていた。

(ったく……どうかしてるぜ俺……)

午前中、どうしても頭からgodotのセリフが離れなかった。
そしてまた溜息。

「どうしたんですか冴えない顔して?」

水科の前にもう一つトレイが置かれる。

屈託の無い笑顔を浮かべた娘が水科の前に腰を下ろす。派遣社員の娘だ。

「いやね、ちょっと昔を思い返してね…」

苦笑を浮かべ水科は煙草に火を付ける。

「ふぅん…昔の友達の事が気になるんですか?
 それなら連絡してみればいいじゃないですかぁ。」

昔の友人が気になるわけではない。少しだけ彼女の発言はズレていたが

(そうだな…今度の休みにでもアイツらに連絡取ってみるか…
 少しは気が紛れるかもしれねーし。)

と水科は思った。

「そうだね…次の休みにでも連絡取ってみるとするよ。
 ありがとう。少し気が晴れたよ。……さて、午後も頑張りますか!
 ごちそうさまー!勘定2人分まとめてお願いします!!」

「いいんですか?ご馳走様です~。」

「アドバイスのお礼だよ。」

店を出る。
見上げた空は青く──何処までも青く晴れ渡っていた。

「待ってくださいよー!水科さーん!」

店の中から声が聞こえる。

苦笑しつつ、思う。

(まずはアイツに…連絡を取ってみるか…)

「はやくしろよー。おいてっちゃうぞー。」

「意地悪ー!!」


19 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/11(火) 11:09

すっごい爽やかな水科ですねw


20 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/11(火) 13:07

タイトルからしてクソスレだと思っていたのに・・・

普通に面白いな


21 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/11(火) 13:31

分かった
DQN分が全然足りない


22 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/11(火) 19:37

五年前で爽やかなら分かるが五年後で爽やかっておもしろいな


23 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/11(火) 19:41

みずぴーの定期感想きぼんぬage


24 名前: ゴドー 投稿日: 2004/05/11(火) 20:53

      ∩___∩
      | ノ      ヽ
     /  ●   ● |  
     |    ( _●_)  ミ  !!?
    彡、   |∪|  、`
    _,,ノ|、  ̄//// \、      
_,,..r''''"   | \`'/  /    ̄`''ー
      |  /\  /
      |/)::::/\/
      | ,r":::ヽ /  
      |i´:::::::::| /


25 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/11(火) 21:16

ゴドーさん感想お願い


26 名前: ゴドー 投稿日: 2004/05/11(火) 21:49

ありえそうな気がしないでもない話っつーか
ナジェ俺ノ名ヲ知ッテイル!!(`□´)くわっ
設定とかディテールがよくできてますね…。

あと、健ちゃんはいつもこういう役回りなんですね(・∀・)


27 名前: えった 投稿日: 2004/05/11(火) 22:02

頑張れ頑張れ


28 名前: ゴドー 投稿日: 2004/05/11(火) 22:04

これで憎悪と狂気の入り混じったエッタだったら笑える(・∀・)


29 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/11(火) 22:05

コテに応援してもらうとうれしいな
>>1と一緒に頑張るぞー


30 名前: えった 投稿日: 2004/05/11(火) 22:27

>>ゴドー
いや、実は>>13に書くつもりでメモ帳に長文書いてて
途中のところで一応更新ボタン押したら、既に>>13書いてあったのよ。
よって俺じゃないよ^^
まあ俺の書いたのが>>13に来てたらファンタジーものになってたから良かったかもな。


31 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/11(火) 22:31

>>13書いたの俺です
えった様すいませんすいません
旦那様に叱られる・・・


32 名前: ゴドー 投稿日: 2004/05/11(火) 22:32


 何 考 え て ん だ ・・・


33 名前: ゴドー 投稿日: 2004/05/11(火) 22:32

>>32はエッタ宛て( ^,_ゝ^)にこっ


34 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/11(火) 22:37

今から番外編として貼ったらいいじゃん?


35 名前: 1 投稿日: 2004/05/11(火) 23:13

さあ!今宵のみずぴーはどう進むのか?


36 名前: みずぴ 投稿日: 2004/05/11(火) 23:30

健太郎早く続き書いてよ


37 名前: えった 投稿日: 2004/05/11(火) 23:56

俺の文載せてたらこのスレ終わってるだろうから
>>31は気にせず頑張ってね^^

つづきまだー?


38 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/12(水) 00:07

ひろいんまだー?


39 名前: 1 投稿日: 2004/05/12(水) 00:50

>>36
暇な時間に徒然と書き足すんだよ。


40 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/12(水) 00:58

カーテンの隙間から日射しが漏れる──

「む…うぅ……」

水科は顔をしかめ、ベッドから這い出る。

「う…今日休みじゃん……目覚ましの時間セットし直し忘れたぁ……」

起き抜けの掠れた声でうめくも、一度起きてしまったら
しばらくは眠れない体質を自分で理解している水科は
自分を恨めしく思いつつもカーテンを開け放つ───

「う……ん。良い朝だ。今日も暑くなりそうだな…」

空を見上げると、雲一つ無い青空に燦然と朝陽が輝いていた。

(さて、早起きしちまったんだ、今日は何するかね?)

そう思い、ふと以前の会話を思い出す。

──会ってみたら良いじゃないですか。昔の友達に──

「そう…だったな。」

一人ごちると携帯に手を伸ばし、メモリから懐かしい名前を呼び出す。

だが、そこで彼の手は止まる。

──逡巡。

奴等には俺と同じように「今の」奴等の生活がある。

俺が急に電話したらそれを乱してしまうんじゃないか?

そう思うとフンと自嘲気味に鼻で笑い、

(後付の言い訳だ。結局俺は久々にアイツ等に会うのが怖いんじゃないのか?)

(けど、こうしてても埒があかねー。よし、やるだけやってみるか!)

そして水科はかつて見慣れたその名前の元へとコールする──


彼の夏は、始まった──

   暑く、そして熱い夏が──


41 名前: 1 投稿日: 2004/05/12(水) 01:21


水科が電話のボタンを押そうとしたその時だった──


ドッギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!

「う…うわっ!!!」

突然激しい雷と共に、1人の妖精が彼の近くへと降り立った。

「な、なんなんだ…?」

徐々に視界が戻って来た水科の前に現れたのは・・・

夢にまで見た猫耳少女だった。

「バカな…」

驚きを隠せない水科、この世のモノとは思えない未知の生命体を目の前に、しどろもどろしていると、彼女は幼い眼差しを彼に向けてきた。


「・・・お兄ちゃんが・・・ボクのご主人様なの・・・?」


まだあどけなさの残る顔立ち、潤んだ瞳、体格とは裏腹の豊満な胸。
それらの全てが水科の視床下部を刺激し、彼の〝息子〟は今にも破裂しそうなほど膨らんでいた。


「君は誰だい・・・?みずぴーに何か用なのか?」

優しく微笑みかける水科。


「みずぴー…・・・お兄ちゃんはみずぴーって言うの?」
少女はキョトンとした瞳で興味津々にこちらの顔を覗いてきた。

(くっ・・・上目づかいは卑怯だぜ、ショーーーーーゲツッ!!!!)

「そ・・・そうだよ、みずぴーって呼んでくれ、みーずぴぃぃぃ!!!!」

奇声でなんとか股間部に形成されたピラミッドを隠そうとする水科だったが、今まさにポケットに手を入れようとした時、驚くべき光景を目の当たりにした。

「お兄ちゃん、今、Hな事を考えていたでしょう・・・?」

突然彼女の瞳が紅に輝き、その体は節々から割れていった。

「もう逃がさんぞルパーーン!!!」

少女の仮面を脱ぎ捨てた銭形は、意気揚々と水科の手に手錠をかけた。

「ルパーン!!!逮捕だーーーー!!!!」

事態をよく飲み込めない水科。


その時、遥か上空から高らかに声が鳴り響いた。

「とっつぁ~~~ん、俺ならここだぜ~」

遥か上空をゆく気球から手をふるルパン。

「なっ・・・まさか、さっきのコンビニ店員がルパンだったのかーー!!!!えぇーい、追え追えーーーー!!!」
持てる人材を総動員し、ルパンを追う銭形。


取り残された水科は思う、4年前に別れたアイツの事を…
どんな時でも笑っていたアイツ、最後まで笑顔でいたアイツ・・・

塩澤の面影を探す旅は、こうして幕を閉じたのである。


42 名前: えった 投稿日: 2004/05/12(水) 01:29


 け  ん  ち  ゃ  ん  や  っ  ち  ゃ  っ  た


自らぶち壊しやがったw


43 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/12(水) 01:29


みーーーーーずぴーーーーー!!!!!


ヒョ


みーーずp



カチッ


時計の針は7時半を刺している。
どうやら今日は遅刻しないで済みそうだ。


はて…?


なんだか恐ろしい夢を見ていた気がする。
激しい葛藤の末、昨日はダイヤルする事ができなかったが、一晩明け、気持ちが落ち着いた今は、とても些細な事に思えた。

(くだらない・・・大体俺は格闘ゲームなんてやっていい歳じゃないんだよ)

シャワーを浴び、雑念を捨て、鏡の前に立つ。

(俺は1流の編集者になるんだ…闘劇…? んなもん出てる暇は 無い)

軽く朝食を済ませ、水科は編集部に向かった。


44 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/12(水) 01:29

真のスタートはここから。


45 名前: えった 投稿日: 2004/05/12(水) 01:30

釣られたー


46 名前: 1 投稿日: 2004/05/12(水) 01:31

やばい自分で書いてて腹痛くなってきたw
なんでもアリだw


47 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/12(水) 01:34

本当に真のスタートだったとは・・・


48 名前: みずぴ 投稿日: 2004/05/12(水) 01:46

ルパーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

おのれ何処へいったー!!!!?


49 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/12(水) 01:48

腹いてえ


50 名前: みずぴ 投稿日: 2004/05/12(水) 01:56

まぁ、気持ちはよく解る。
クソスレ建てた時って30くらいまでは結構頑張るんだけど
それ超えると一気にダルくなるんだよね。
なまじ良スレになってたりすると凄くムシャクシャしてブチ壊したくなるし。

健ちゃんは頑張ったよ。これで50レス目だもん。
誰も健ちゃんを責めないであげてね!!


51 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/12(水) 01:59

って終るのかよw


52 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/12(水) 02:02

18レスから再開しろや


53 名前: みずぴ 投稿日: 2004/05/12(水) 02:03

俺的予想では酔っぱらって愉快犯と化した健太郎が
おもしろ100%で自害しただけだから、
明日酔いが醒めた健太郎はきっとこのスレ続けると思うよ。

方向性が
宇宙忍者vsみずぴー とか ビンラディンvsみずぴー 
とかになってるかもしれねーけど。


54 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/12(水) 12:00

ハゲワラ

何この良スレ


55 名前: 1 投稿日: 2004/05/12(水) 12:23

昨日はすいませんでした。
ちゃんと書きます。


56 名前: ロリメイド 投稿日: 2004/05/12(水) 17:30

頼むよホントに・・・


57 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/12(水) 22:10

期待・期待


58 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/12(水) 22:38

責任持って最後まで書けや


59 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/12(水) 23:08

気が向いた時に書くんだよ


60 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/12(水) 23:14

明日か明後日には書きたい


61 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/12(水) 23:15

そうだ、やっぱ明日か明後日なんて言わずにニーチェが日記書いたら俺も書くよ


62 名前: 1 投稿日: 2004/05/12(水) 23:51

中々書く時間がねーよ


63 名前: 小川 投稿日: 2004/05/13(木) 15:57

普段の水科さんの光景が見れたし、物語りも感情移入できた。


64 名前: ロリメイド 投稿日: 2004/05/13(木) 17:15

何かキター


65 名前: 1 投稿日: 2004/05/14(金) 01:40

世界 小川発見


66 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/14(金) 17:04

うんこ


67 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/14(金) 22:52

『まもなく──××…・・・まもなく──××…・・・』

いつもと変わらない車内アナウンスが響く。


「走らずに間に合うなんて…久しぶりだな」

駅を出て編集部へ歩を進めながら水品は呟く。


普段はあまり見ない夢を見たせいか眠りが浅かったようだ
日差しがいつも以上に目に染みる。

「目ぇ痛いな…やれやれ」
(糞っ…何で今頃…)


━━闘劇、ゴドー…
輝いていたあの頃、五年前の日々
水科の傍にはゴドーを初め健ちゃん、塩澤、ニーチェ、瑛、ななみせ、春、すかてん━━━
他にも両手で数え切れないくらいの友人がいた。
皆馬鹿ではあったが全員心から憎むことなどできない味のあるいい友人ばかり。

水科の胸でなんとも言えない寂しさが溢れる
頭では分かっているのだ、あの楽しかった日々はもう帰ってはこないと。
しかし水科自身の心が納得してくれない。

(俺はあいつらを裏切った…今更どうこうできることじゃない)
(でも…でも俺は!)

「たく…朝日が眩しいせいで涙が出てくるぜ」

水科の頬を一筋の涙が伝う。
彼はサングラスをしているから眩しさで涙を流すことなどないのに。

「会社…サボっちまおうか」

水科は気分が乗らない、等の理由で会社を休むことが多々あった。
よく喋るあの老人の白髪がより一層見事になってきたことの原因である。

水科は歩みを止め引き返そうと振り返る
そしてそこでそこにいる筈の無い人物の影を見つける

「ニー…チェ?」


68 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/14(金) 22:52

ニーチェが日記書いたから書いたよ


69 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/14(金) 23:03

ニーチェキタ━━━━━━≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━━━!!!!!


70 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/14(金) 23:10

この小説にはラヴが足りない。

要するにニーチェの濡れ場キボンってこった


71 名前: ロリメイド 投稿日: 2004/05/14(金) 23:16

お料理教室スレに御帰り、ニーチェの精霊達。


72 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 00:00

ニーチェ・・・間違いない・・・ッ

「オイ!シャッガル!!」

ビクッと動いて振り返った男は間違いなくシャッガル本人だった。

こんなキモい男、他にはいない。

「・・・みっ・・・水科・・!?」

「よう、久しぶり。相変わらずキm・・・ってオイ!!」

水科の顔を見た瞬間走り出したシャッガル。

「待てよ!!どうしたんだよッ!!」

返答は無い。

(くそッ・・・あいつ昔から無駄に体力はあったからな・・ッ・・)

「オイ!!何で逃げるんだッ!!待て!!」


100mくらい走っただろうか。
水科の体力は既に限界に近づいていた。

(ハアッ・・ハアッ・・こんな事になるなら○○○ーは1日1回までにしとくんだったッ・・・)

くそッ・・・

何で逃げるんだよ。


諦めようとしたその時、10mくらい前方のシャッガルが何かにつまづいた。

そのまま道端に激しく転倒した。

その隙に何とか追い付いた水科は静かに口を開いた。

「・・・・何故逃げるんだ?」

「・・・・・・・・・・。」

もう逃げる気配は無い。
が、返答も無い。
体を震わせながらうずくまって、ただ無言でいる。


「・・・・・何か・・あったのか?」

「・・・・・・。」

口をモゴモゴと動かしているが何を言ってるのかさっぱり解らない。

「どうしたんだよ!!」

少々きつい口調で促す。

すると重い口がようやく開いた。


「・・・・・リストラ・・・・されたんだ・・・うぅッ・うッ」


73 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 00:06

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!


74 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 00:24

(リストラ…プッ)

「シャッガル…お前」
一見もの凄く心配しているような顔で水科はニーチェを引っ張り起こす。

「っうぅ、うぅぅ」
凄くキモイ顔で泣き続ける変態。

「とりあえず涙を拭けよ、ホラ」
ポケットからハンカチを取り出しニーチェに差し出す。

「ぐふっうぅぅひっく…ありがと」
ニーチェはようやく泣き止みハンカチを受け取り涙を拭う。

「とりあえずそこのネッカで話そう。な?」
(景気もようやく上向いてきたのにリストラとはおめでてーなコイツ)

水科は本当に優しい青年のようにニーチェを促す。

「え、でもここは…あっ」
ニーチェに喋らせる暇も与えずネッカに引っ張っていく水科。

「ここはまずいって!ちょっと!みずぴってば!…あっ!!!!!!!!!」
「うるせぇなシャッガル!黙ってついてこいって…あっ!!!!!!!!!」

「うるさい客だな…殺すか?って…おっ!!!!!!!!!」

「ヒィ!塩澤さん!」
「塩澤!」

「馬鹿と…水科じゃねーか!」

偶然入ったネッカにいたのは闘劇2005の侍魂零SPとTRFの二冠を達成した男、塩澤であった


75 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 00:38

2005にTRFはねーだろw


76 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 00:47

塩澤ロボはGGXXを制覇できませんでしたか


77 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 00:52

けんちゃんが優勝だからしょうがない


78 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 01:44

「おやおやおや。お前実家戻って保育園で働いてたんじゃなかったっけか?」

懐かしさに笑みがこぼれる。

「あーアレ?ガキうぜーからやめた。」

皮肉気味に笑い、勤務中のはずだが煙草に火を付ける。

思いがけぬ──本当に思いがけぬ、だが、懐かしい再会だった。

「で、面白い動物連れて何やってんだ科?」

煙草を挟んだ指で塩澤はシャッガルを指す。

「ん?あーこれ?なんか道に落ちてたから拾ってみたら
 リストラ食ったとかで泣いててキモかったし街の美観の為にひろっといた。」

「なんだそりゃwwwおいおいついにリストラかよ部長www」

「……」

相変わらず揃うととんでもない口の悪さだこいつら。

少し辟易する。が、同時にシャッガルは何処か懐かしい物を覚えた。

(そうだった…。あの頃はどんな事があっても笑い飛ばせてたな…。)

「お前達はほんとに容赦ないよね。
 いいもん!僕仕事探してお前等見返してやるもん!」

そう言うシャッガルの顔は晴れ晴れとしていた。

塩澤と水科は顔を見合わせると、鼻で笑いつつ

『うわっ!キモ!!』

と声を揃えた。


79 名前: シャガルゥ 投稿日: 2004/05/15(土) 02:01

なんでちょっといい話になってんだよ…


80 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 02:17

シャッガルが去った後のネッカ。

水科達が座るテーブルにメイド姿の給仕がコーヒーを運んでくる。

塩澤は足をテーブルに投げ出したままで一言「ご苦労」とだけ言うと

煙草を口にくわえ、火を付ける。

「それにしてもほんとに久しぶりだなオイ。5年振りか?
 今までお前何してたのよ?」

塩澤が問う。

「んー?あー。ま、そろそろ俺も潮時だと思ってね。
 そんな折りにちょっと出版業界から声かかって。
 そのまま社会人一直線。」

同様に煙草に火を付け水科が返す。

「それよりもお前だよ。何でも闘劇2005で2冠取ったその場で
 『飽きたからゲームやめる。』とか抜かして
 実家帰って保育士やってたんじゃねーの?」

「あー。まぁな。その通りなんだがよ。ガキうぜーし、刺激がねーんだよ。
 んでまたコッチ出てきて気付けば何故かここに就職してた。」

「ははっなんだそりゃ。ま、らしいっちゃらしいな。」

軽く笑いながら水科は言う。

だが、塩澤は寂しそうな笑いを浮かべると

「けどよ、お前は変わったな。」

と一言漏らす。

──変わりましたね科さん──

以前godotに言われた言葉がフラッシュバックする。

そんな水科を余所に、塩澤は続ける。

「なんつーかよ、昔の無軌道っぷりが消えてるぜ。
 ま、良くも悪くも社会人ってか。」

──俺は、変わったのか?変わってしまったのか?

  俺だけ、変わっちまったのか?

  お前等とはもう、同じ道を行けないのか?──


思考が巡る。

口を閉ざしたままの水科に、塩澤が訝しみつつ声をかける。

「おい?どうしたよ?」

水科はハッと我に返ると、なんでもないと曖昧に笑ってみせる。

「それよりよ、この前ゴドーに会ったぜ。んで立て続けにシャッガルにお前。
 なんなんだろーねこの偶然は。
 電車で闘劇の広告見た途端にこれだよ。ったく。」

紫煙を吐き出しつつ、苦笑する。

「あー。そーいやまだ続いてたんだっけかあのクソイベント。」

思い出したように塩澤。その一言に水科は

「その調子だと飽きたってのはどうやらマジだったみてーだな。」

と返す。

「なんつーの?刺激が無くなって来てな。興味なくなった。」

コイツらしい。実に塩澤らしかった。

「そりゃそうとよ、この間ゴドーに出てみないかとか言われてよ。
 何言ってんだコイツと思ったぜ。」

「で、お前なんて答えたの?」

問う塩澤の表情は真顔だった。

「んー?いや、んなことやってる年でもねーし、仕事だってあるしな。
 大体酔っぱらったノリでの発言だろ。丁重に断った。」

「そうか……」

「ま、何にしろこの夏は盛り上がりそうだぜ?
 昔の馬鹿共が、奴等がまた集まってきやがった。
 なんかワクワクするじゃねーか?まるであの頃みてーだ。」

そう言って口の端をつり上げると、席を立ち

「さて、午前中はサボっちまったが今から働きに行きますかね。
 んじゃな。また連絡するぜ。」

と言って去っていった。


残された塩澤は煙を吐きながら

(フン…根っこの部分はちっとも変わってねーじゃねぇか。
 オメーはぜってー闘劇に参加するぜ。科。
 俺様が待っててやんよ。テメーからのオファーをな。)

と心の中で呟き、煙草をもみ消すと仕事に戻っていった。


 風車が廻りはじめる。
 
        夏の生温い風を受けて。


81 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 02:27

その後も下らない話や昔話などに花を咲かせた。

この雰囲気を懐かしいと感じていたのはシャッガルだけでは無かった。


やっぱいいよなこういうの──

水科は心の底からそう思った。

気付けば外は闇に包まれている。


「んっと・・・じゃ、そろそろ帰ろうかな。明日 仕 事 あるんだよ。」

「おう、頑張れ。俺はいつもここで 真 面 目 に働いてるからよ。」

「うぜー・・・マジ嫌がらせなんだけど・・・」

「当たり前じゃんwwwwwww」

「そうだ、今度昔の面子集めて飲もうぜ」

2人は頷く。

「いつよ?」

「来週の週末なんかは?」

「おk。空いてる」

「鈴木はいつでも空いてるよね?」

「・・・・・。」

DQNくさい笑い声がネッカ中に響く。

「じゃあ集めれるだけ集めとくわ。詳細決まったらまた連絡する。」

「おk。お願い。番号はこれだから」

「あいよ」

シャッガルの連絡先も聞き水科はネッカを後にした。


愉しかった──

久しぶりだなこの感触・・・・


飲み会か。

誰から声をかけようか、いや、誰から探そうかのほうが正しいか。

もうあれから5年も経っているので以前の番号と同じものを使っている人はいなかった。


会った時の奴らの顔を想像すると今から楽しくてしょうがない。



翌朝、水科は仕事の時間になっても起きなかった。
起きたのは10時。
今日から奴らを探す事にした。
仕事は当分お休み。


あいつから探すか・・・

あいつと言えばあそこ以外考えられない。

『あそこ』に着いたのは10時55分。

開店5分前だ。

『あそこ』は地下にある。

よって店へと続く階段の脇にある喫煙所で見ていれば、

奴が通ったら見逃す筈は無い。

我は天才。崇めよ。


あなたの欲しいがきっとある。みんなの欲しいがきっとある───

メロンブックス


中村・・・・かつてメロブの貴公子と呼ばれた貴様なら来ると信じている・・・


82 名前: 81 投稿日: 2004/05/15(土) 02:30

ごめんねごめんね・・・

次の話は>>80の続きからで・・・・


83 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 02:31

ななみせいいかげんにしろ


84 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 02:33

ごめんねごめんねゆたかくんごめんね・・・


85 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 03:22

それはある日の事だった。

取材の為に水科は表を歩いていた。


今日も暑い。

水科の足は自然と日陰の多い小道を選択していた。


それは、ある小道に入った時の事だった。

得体の知れぬうすら寒さを感じる。

空気が違う。そんな感触。


その時だった。一筋の閃光が彼を襲う。

「ぐっ!?」

咄嗟に飛び退いた水科の頬から血が流れ落ちる。


「流石だね…みずぴー…そうでなきゃ楽しくないよね…」

声が路地に響く。

この声──

忘れもしない。この声は──


「健太郎……」

「ヒヒッ…本物のみずぴーだ…みぃぃずぴぃぃ!!!」

健太郎はゆらゆらと歩くと、十字路の鏡の前で立ち止まり、
おもむろに何かを取り出す。

そして、腕を交差させ、光と共に装着されたベルトに──

そのデッキを通した。


「変身!!!」


眩しい光が健太郎を包み、光が収まった時、其処には一人のライダーが居た。

「さぁ、昔みたいに遊ぼうよみずぴー」

マスクの下から声が響く。


──この感触──

忘れようとしても忘れられなかったこの感覚。

そうだ。俺は──


水科は薄く笑いを浮かべると、彼もまたデッキを取り出し、ミラーに掲げる。

「いいだろう……やるか?」

健太郎を一瞥すると、両手を広げ、健太郎同様現れたベルトにデッキを通す。

「変身!!!」


そして2人は鏡の中へと消えていった。


86 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 03:24

やべぇ
マジ面白い


87 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 03:29

「みずぴー、これ見ろよ。俺はヒーローらしくいかしたペットを手に入れたぞ。」

そういうと健太郎はベルトの力を使ってペットを召喚した。そのペットはあまりにも見慣れた・・・そして懐かしい人物のことだった

「た、高瀬なのか・・・」

水科はそう健太郎のペットに尋ねた

「ひいいいいいいいいい!!うでに虫が!!蛆虫が!!とれない!!とれないよおおおお」

「重症だな・・・」
ななみせと知り合ってヤク中だと知っていた水科はより症状が重くなっているかつての仲間を流し目で見てつぶやいた

「あぁ・・・でも、ペットとしては最高でしょ。ヤク中の犬ってかっこいいでしょ!!」

「ははっ!!健ちゃんは相変わらず頭おかしいな」

「「ははは!!」」
「虫がからだのなかにはいってくるよおおおおおおおおおおおおお」


88 名前: 薬中 投稿日: 2004/05/15(土) 03:32

・・・・これは番外編ですよね?w


89 名前: ゴドー 投稿日: 2004/05/15(土) 03:35

なんでそんなとこまで現実にのっとって書くんです!(・∀・)


90 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 03:35

ひど…い…


91 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 03:57

「あああぎゃああかゆかゆかゆがyんrg!!!」

高瀬が、かつての仲間が物凄い勢いで口を開け、水科に襲いかかる。

ガチンッ!!

水科は高瀬の噛み付きを紙一重で避ける。

「ごめんねみずぴーコイツ馬鹿だからさ。俺の言うこときかねーんだよ。」

「おいおい、トップブリーダーの名が泣くぜ?
 俺がブリーダーの神髄見せてやんよ。」

そう言うと水科はカードをスラッシュする。

「SYAAAAAAAAAAAAHHHHHHHHH!!!!」

光の中から、奇形の男が現れる。

「へー。みずぴーは林を飼ってるのか。
 でもこの林なんか強そうじゃん。何やったの?」

「ちょっとネズミの遺伝子とブタの遺伝子でいたずらをしてみたんだよ。
 ちょっと前より頭悪くなっちゃったけど、餌付けしてあるから
 俺の言うことはちゃんと聞くぜ?」

言うと水科は指を鳴らす。

「GRRRRROOOOOOOOOOOOOO!!!!」

モンスターと化した林が健太郎に飛びかかる。


「チッ!!」

紙一重でかわす物の、林の涎が飛び散り健太郎にかかる。

「おい高瀬!!コレをやる!!このブタを殺せ!!!」

そういうと健太郎は緑色の液体が詰まった試験管を取り出す。

「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「くすりくすりくするくしいいいいいいいいいあああああああ!!!!」

ななみせは即座に健太郎の元へと戻り、試験管を奪おうとする。

が、健太郎はこれをかわすと、

「目の前の愉快な生き物を殺してからだよ」

と制する。

「へー。面白い。んじゃ林、そこのヤク中殺せ。」

「SYAAAHHHHHHHHH!!!!!!!!!!!!」


そして、かつての仲間だった者同士が殺し合う。


92 名前: 薬中 投稿日: 2004/05/15(土) 03:59

・・・・・・・


93 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 04:04

高瀬が林のフェイントを混ぜたひっさつまえばに直撃した

「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA虫が虫が!!おねがいだからいじめないで!!ねぇ!!こわいよ!!こわいよおおおおおおおおお」

健太郎が意外そうな顔をしてつぶやく
「な・・・」

「健ちゃん、こいつ元は池沼だけど頭結構いいんだぜ。ヤク中じゃかなわねーよ」

「さすがみずぴー・・・もういい!!ななみせもどれ!!」

健太郎はモンスターボールを取り出しななみせをしまおうとする

「おっとそうはいかねーぜ健ちゃん」
そういい水科はウェイ!!と健ちゃんの腕にとび蹴りをした

「ガァッ!!ちくしょう。相変わらずえげつないな・・・水科・・・」

「心配しなくていいよ健ちゃん。そこのヤク中と一緒に俺のペットにしてあげるから。」

そういい水科は弱った健太郎とななみせにボールを投げそのまま自分のペットにした


94 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 04:13

「健ちゃん・・・」
健ちゃんの入ったモンスターボールを見つめ水科は5年前のことを思い出し、少し目が潤んだ。
「どうして・・こんなことになっちゃったのかな・・・」

感傷に浸りながら水科はメロンブックスを後にしメイリッシュへ向かった。


95 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 12:50

しんみりさせておいてから、爆笑にもっていくこの流れは勘弁してほしい


96 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/15(土) 13:53

なんだこれw


97 名前: 1 投稿日: 2004/05/15(土) 18:27

しばらく見ないウチに大変な事になってますね。


98 名前: ロリメイド 投稿日: 2004/05/15(土) 23:25

真面目にやってんだ、俺は
許して>>1


99 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/16(日) 16:18

誤る相手は健ちゃんだけなのかよと


100 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/16(日) 17:39

マンドクセ


101 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/16(日) 17:55

という夢をm(ry


102 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/16(日) 20:11

もうこのスレは終わりなのか・・・


103 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/16(日) 20:44

ボクの予定していた方向性と違う方向に進みすぎましたね…

ボクの次回作〝時をかけるみずぴー〟にご期待下さい。


104 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/16(日) 20:48

諦めるな。
なんなら漏れが番外編と正規ルートとでちゃんと分けて
サイトに保存してもいい。

せっかくの良スレなんだし続けようぜ健ちゃん。


105 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/16(日) 20:56

>>104
それ面白そうだなw

暇だったらやってみようかな


106 名前: 1 投稿日: 2004/05/16(日) 21:39

俺に良スレはムリなんだよw
糞スレ専門だんだよ!!!!


107 名前: 1 投稿日: 2004/05/16(日) 21:39

× だ
○ な


108 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/16(日) 22:31

んじゃおれはギャグと真面目の両方書くから分けて保存よろ


109 名前: 仲間探しルート >>81の続き 投稿日: 2004/05/16(日) 23:36

こんな早くから来る必要無かったか──

タバコを1本吸い終わり水科は思った。

いや、分からない。

昔はnyというサンタクロースがいたおかげで、それ程必死に
ここに来る必要も無かったが、今はもうそんなモノは無い。
実際に店に来て実際に買わなくてはならない。

そしてこの街は大きく変わった。
かつて『そっち系』の本屋が腐る程氾濫してたこの街も
『景観が損なわれる』『臭い』『キモい』等の理由により
今やここ、メロンブックスととらのあなしか残っていない。
とらのあなに至っては1Fのみの縮小営業となってしまっている。
以前からそのままの形で残っているのはメロンブックスだけという事になるのだ。
そのメロンブックスは買取業務も今年から開始した。

『そっち系』の人口には以前と変化は無い。

よって有名所の同人誌新刊やイベント後等は大変な事になる。
裏ルートを除けばメロンブックスでしか手に入らないモノが多々ある為、
毎日必死に来るお馬鹿もいる筈。


案の定、水科がタバコを1本吸い終わるまでの間、既に10人近く店に入っていった。


もう暫く見ているか・・・・

・・・・ん?

店に降りる階段ではなく、上から今水科がいる階に通じる階段に目をやると
エロゲに出てきそうなコスプレの人が降りて来た。

ああ・・・そういやいたなこんなの・・・・・

メロンちゃんだっけか・・・・


間近に顔を見るのは初めてだ・・・・・・ナッ!!!!!????


  
   「   ナ   カ   ム   ラ   ッ  ! ! ?   」


思わず叫ぶ水科。

間違いない。この顔は中村だ。間違いない。


ビクッと振り返り、


「・・・・・・し・・・・し・・な・さ・・・・ん・・・・・ッ」


水科の顔を見た瞬間走り出したメロブの貴公子、いやメロブの看板娘。

「待てよ!!どうしたんだよッその姿!!」

返答は無い。

(くそッ・・・あいつ体力無いのにこんな時だけ・・ッ・・)

「オイ!!何で逃げるんだッ!!待て!!」


100mくらい走っただろうか。
水科の体力は既に限界に近づいていた。

(ハアッ・・ハアッ・・こんな事になるなら○○○ーは1日1回までにしとくんだったッ・・・)

くそッ・・・

何で逃げるんだよ。


諦めようとしたその時、10mくらい前方の中村が何かにつまづいた。

そのまま道端に激しく転倒した。

その隙に何とか追い付いた水科は静かに口を開いた。

「・・・・何故逃げるんだ?」

「・・・・・・・・・・。」

もう逃げる気配は無い。
が、返答も無い。
体を震わせながらうずくまって、ただ無言でいる。


「・・・・・何か・・あったのか?」

「・・・・・・。」

口をモゴモゴと動かしているが何を言ってるのかさっぱり解らない。

「どうしたんだよ!!」

少々きつい口調で促す。

すると重い口がようやく開いた。


「・・・・・・メロンちゃんに・・・なったんだ・・・・・うぅッ・うッ」


110 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/17(月) 01:01

http://uraita.gozaru.jp/

まとめてみました。
健ちゃん頑張って!!
高瀬死んで!!


111 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/17(月) 01:07

GJ!
高瀬には本当に死んで欲しいな


112 名前: 1 投稿日: 2004/05/17(月) 01:45

頑張れ


113 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/17(月) 01:47

けんちゃんもガンバレ


114 名前: 1 投稿日: 2004/05/17(月) 02:38

気が向いたらな


115 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/17(月) 05:56

エンジンを切る。

メットを脱ぐと、水科はサングラスを押し上げ
目の前の景色を見る。


青い空──彼方に見える山々──
そして、人、人、人──


思わず溜息をつく。


それは昨日の事だった。

何時ものように仕事をこなしていた水科に
編集長から声がかかる。

「水科君、実はな、次号で避暑地ファッションを取り上げたいと思ってな。」

「あぁ。いいですね…って編集長!?
  次号の締め切りってもう何日もないじゃないですか!!?」

流石の水科もこの編集長のアイデアには驚きを隠せない。

「わかっとる。だから、早速明日軽井沢へ行ってきて欲しいんじゃ。
  ホレ、君にはバイクがあるじゃろ?」

水科は渋い顔をして

「また突拍子も無いことを考えつきますね……」

とこぼす。編集長は苦笑しつつ、

「そう言ってくれるな。実は○○ホテルのオーナーが古い知り合いでな。
  一部屋くらいならなんとかなる。勿論取材が終わってればじゃが、
   明後日は思いっきり羽根を伸ばして来てもいい。」

「○○ホテルって!あの金持ちや芸能人御用達の!?」

「そうじゃ。悪い話じゃなかろう?引き受けてくれんかね?水科君」

行ったその日にさっさと仕事を終わらせてしまえば
後はバカンス。おいしすぎる。

勿論水科は断るわけもなく、二つ返事で了承した。


116 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/05/17(月) 06:42

翌朝、水科は愛車で上信越道を下り軽井沢へと赴く。

夏の生温い空気もバイクで駆け抜ければ
涼しさを孕んで身体にまとわりつく。

水科はこの感覚が好きだった。


昼も近くなった頃に碓氷軽井沢ICに着いた水科は
早速駅前へと向かい、仕事をすることにした。


駅前の大通り沿いにバイクを止め、エンジンを切る。

メットを脱ぐと、水科はサングラスを押し上げ
目の前の景色を見る。


青い空──彼方に見える山々──
そして、人、人、人──


思わず溜息をつく。
なんだこの人の量は。ここは原宿かなんかか?

一時は下火になっていた避暑地ブームだったが、
最近はまた盛り返してきていた。

しかしそれはバカンスに興味の無い水科が知ることではなく、
彼はその人の多さにただただ辟易していた。

(クソッ。道理で美味すぎる条件だと思ったぜ…
 やってくれるぜあのジィさん…)

この見渡す限りの人の中から数人を選び、
交渉を経て撮影をする。

企画の全てが水科一人にかかっていた。

人を選ぶセンス、撮影技術、交渉力──

何が欠けても良い物は作れない。

(ったく。良い経験出来そうだぜジイさん。愛情を感じるね。)

一度空を見上げ、大きく深呼吸すると軽く口の端をつり上げ
早速水科は取材に取りかかった。



そして日が傾き、山を橙に染める頃──