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 今日は妻に付き合って東福寺の紅葉を眺めに行った。凄い人の数でした。紅葉は余り綺麗じゃなかったです。もう遅いのかも。

 先ほどまでNHKスペシャル「巨大クラゲ襲来」を見ていました。ここ数年エチゼンクラゲが大発生を繰り返している原因を探る、というような内容です。ごくごくかいつまんでしまうと、長江沿岸部の富栄養化と魚の捕りすぎが原因と推測されていました。ともに具体的なデータは示されませんでしたが、納得できる結論です。特に、魚の捕りすぎ、つまり餌を巡る競争者の減少については想像していていた通りでした。

 しかし、番組中の議論の進め方(多分NHKの演出だろう)には大いに疑問あり。

 まず、科学的な比較が出来ていない。コントロールの取り方がなってないです。水槽中のクラゲに与えた動物プランクトンは、食われなくてもクラゲの刺胞にやられて死んでしまうということを(この事実そのものは正しいのだろうけど)、クラゲに与える前のプランクトンとその後で比較しています。最低でも、クラゲの入っていない水槽に入れ、同じだけの時間経過したものと比較すべきです。でないと、実験中にただ弱っただけという可能性を排除できません。これは、生物学以前に自然科学の考え方が出来ていない証拠ですね。

 また、エチゼンクラゲ幼生(ポリプ)の栄養繁殖様式の紹介に時間を割いていました。確かに面白いし効率が良さそうとは思いますが、昨今の大発生をもたらした要因とは考えにくい。実現されている増殖力は潜在的なそれよりごく小さく、それ以外の要因(捕食者、競争などなど)が問題になっているのが普通でしょう(生態学の基礎的な知識だと思います)。この要因の変化こそが大発生の原因だと思われますし、番組の結論としても最終的にはそうなっていましたが、それとは別の部分がアンバランスに強調されているという印象を受けました。

 も一つ、微妙な事実のねじ曲げもあり、気になりました。これは意図的かな?番組途中ではポリプからストロビラへの変態のキーが高水温であると紹介されていましたが、結びでは高水温がポリプの栄養繁殖を爆発的に増加させているという話に変わってしまってました。

こんな事を気にするのは私だけかなあ?



カテゴリ: [研究] - &trackback- 2005年11月26日 21:56:18
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