August,2006


8/29

連絡事項:10日ほど、しあわせのハコ(=PC)から離れて
生活しておりましたごめんなさい。というわけで、帰省期間終了。
メールとかは部屋の片しが終わったら順次たいらげます。

<読んだ本・その一>
実家の本棚に置き忘れてきたのを再読した中で記憶に残っているもの。

▽なつのひかり 江國香織
買った当時、読んだ時はさっぱりわからなかった。
今回は、どうしてかふつうに面白かった。

▽冷静と情熱の間 Rosso 江國香織
片方は母が友人に又貸し出し中だとかで無かった。
単体でも充分読めるんだけど。話題性が先行しがちだったけど、
江國香織の持ち味が凝縮されたお話だとも思う。

▽ノルウェイの森
実家から下宿に持ち込むのを忘れて、3年振りくらいに読んだ。
今読むと以前見えなかった部分が見えて面白い。
村上春樹の本は書割のようでいて、実は遠近を駆使してぎっしりと
作りこんであるあたりが凄いのかもしれない。

▽レッド・ドラゴン決定版 上・下(トマス=ハリス/ハヤカワ文庫)
レクター博士初登場!っていうアレ。後半はけっこう飛ばし読み。
羊達の沈黙シリーズ含めて、キャラクターの矜持の無さみたいなのが
どーも好きになれない。好きに生きていいんだよ、と言われると
あっさり全てを手放す選択をしてしまう。
抵抗しないわけじゃないけど、ここ一番の踏ん張りが食いたりなくて、
その辺で燃えない。燃えないって。うーん、ゲーム脳。

主人公の人物像に作者の強い感情移入を見た。そこは面白かった。
桐野夏生が解説を書いてたけど、この人とはとことん合わない。
人間の本質、というものへの見解が違うんだろうと思う。
桐野夏生に比べると、人物の感情も徹底的に冷めた三人称で描かれる
から、映像映えするっていうかまだ読めたけれど。
徹頭徹尾好みの問題だけど、自分はちょっと落胆。

<読んだ本・その二>
ここからは実家が引っ越して二軒……三軒だっけ?隣になった、
TUTAYAで購入した本。最近、なぜか自己啓発本フィーバー。

▽自閉症―これまでの見解に異議あり!(村瀬学/ちくま新書)
個人的収穫。所謂自伝系の本と、関係者向けの本の隙間を埋める論考。
「ちえのおくれ」と「自閉症」の問題は本質的には近い、
という論のあたりで両者の差異が混同された書き方になって
しまっている(その後の論で、筆者はちゃんと違いを理解している
ことはわかる)のが多少気になった。とはいえ、いい切り口で書かれた
本だと思う。こういう発想の本がこれまで少なかったことのほうがヘン
だと感じたくらい。

主張に関しては目新しいものはないし、何かの解決策が提示されて
いるわけでもない。そんなの無えよ、というのが主張といえば主張かも。
でも見るべきは自閉症者の世界観を(たぶん)健常な人の世界観から
読みとこうと尽力した結果、膨大な思考。
読んでる間じゅう、SWAN SONGが思い出されて仕方なかった。
あの話の作りこみは凄かったよなぁと改めて思ったとか思わなかったとか
だけど、この辺はどうでもよい。

▽25歳からの美肌カウンセリング(佐伯チズ/だいわ文庫)
まだ25歳じゃないけど、もう少し真面目にやろう、と思った。
オイルクレンジングは肌によくない、というのが個人的に衝撃。
dプログラムのやつの2本目を購入したばかりだったのに。
余談ながら、本屋の平積みコーナーでは35歳からの~よりも
こっちが売れていた。頬が緩んだ。気になるよね。

▽だから片付かない、なのに時間がない(マリリン・ポール/ダイヤモンド社)
(゚ε゚ )

▽哲学者の思想を50人くらい要約したみたいな本
タイトルと出版社失念。主観と事実の書き分けがなんか微妙。
西洋思想の系譜を知りたかったので、その点では良かったのかも
しれないけど、単純化の仕方があんまり宜しくない本であった気もする。
以前よんだ「思想用語事典」だっけ?あれ読みたいんだけどなぁ。
売ってない。面白かったのに。

<見たビデオ>
帰宅前日~最終日の出発前にかけて超特急で。
DVDはいつも時間に追われてみている気がする。
予告もコメンタリも好きだから、ゆっくり見たいのに。
映画は結局行けなかったというか、行かなかったというか。

▽ナルニア国物語。
字幕が半分しか出なくて(ワイド画面の設定がおかしかった所為
とあとで判明)、リスニングが絶望的な自分には筋を理解するのが
結構大変だった。児童文学だからそんなに難しくはなかった筈。

母のお気に入り。泣いたらしい。
自分はタムナスさんの挙動不審っぷりに冒頭からある四文字(誘拐って
言葉を翻訳さんが使ったせいだと思う)が頭をチラついて、アスランとの
二度目の別れのシーンを素直に見れなかった。
物語自体のつくりのすばらしさみたいなのと、
映像製作者のこだわりは感じた。ビョークにキタコレ!ってなった。
満足度、そこそこ。

▽ナイトウォッチ
帰ってからネット評を漁って、
アレ?これってひょっとして評判悪い?と軽く凹む。
しかし何なんだろう。奴ら自分の気に入らなかったもんは
徹底的に扱き下ろさないと気が済まんのか。
2chなんか良かったと書けば工作員認定ですよ。
ファシストはしかるべき時代に帰れ。って暴言吐きたくもなりますよ。

自分としては「激しくクドかったけど良かった」
ということで。コンスタンティンから洗練を引いてどろ臭さと
漫画っぽさを5割り増ししたらこんな感じだと思う。
波長が合えば悪くはない。はず。疲れた。でも燃えた。

▽アンダーワールド
直後に見たのがナイトウォッチだったので印象が薄まった、
そんな気の毒な作品。コメンタリー飛ばし見までやったから、
けっこう面白かった気がするんだけど。



8/19

以下、書いておかないといけない気がすること。

▽喉まで出掛かっていた曲が本番までに形になった。よかった。
  変な使命感を感じつつ作った曲だったので、
  曲が最初に出てきたBメロからサビ、Aメロまで綺麗に繋がった
  時には今回の目的ぜんぶ終わったような不思議な達成感だった。
  引っかかっている曲はあとひとつ。

▽某オフ。参加できてよかった。企画者の方に感謝、集まった面々に
  感謝。かの作品のスタッフさんたちに感謝。そしてココさん、
  お会いできてほんとよかった。
  あの作品に惹かれる人ってある種の相似形をもっているのかな、
  とも思った。

▽ライブは以外と上手くやれた気がする。
  控え室にピアノがあって練習できる環境でよかった……
  てか、歌はともかくピアノはろくに練習していなかったので
  無かったらやばかった。MCはもう少し練りたい。演出とか。
  どういうわけか今回はちゃんと聞いてもらえて少し安心した。
  ただ、ちゃんとできていたのかは終わってからも訊いて回りたい
  くらい不安だった。結局大分ぶっつけになってたし。構成とか。

▽唐突に案内を出した某氏に顔を出していただいてしまって恐縮。
  ありがとうございました。

▽なんだけどイベント本体には今回も結局マトモに関われず。
  迷惑かけてごめんなさい。そして運営に関わった全ての人に感謝。

▽ていうか、蓄積疲労とコンディションがエラいことになっていたのと
  反省点とかが多かっただけで、充実した三日間だったんだと思う。

▽今回つくづく思ったこと。他人に過剰な期待をするのは罪悪かもしれ
  ない。不必要に求めなければ、感謝すべきことはたくさんある。
  ほんとうにたくさん。優しい人になりたいなぁ。ほんとに。
  なんでこんないっつもごちゃごちゃしているのやら。



8/18

死んじゃえって言葉、自分と神様に言うには害がなくていいなぁと、
電子ピアノを引き摺って歩きながら思っていた。昨夜、帰り道に。
今日は割と怒涛の数日間の後で潰れていた。

しんどい。身体の疲れから眠りを貪っていた間はまだよかったのだけど、
目が覚めてからがしんどい。イベント中から既に気を抜くと目の焦点
が合わなくなるわコンシーラーで塗りつぶしても隈で目元が黒いわ(マ
スカラが落ちていたわけではない)電子ピアノを人力で運搬したツケか
肩背中胸にかけてが物理的に痛いわで悲惨だったのだけど、そこをテン
ションで乗り切っていたあたりのスイッチが落た。胸の辺りが重い。
呼吸がしんどい。何をやろうとしても集中できない。というか普段にも
況して物事の手順が考えられない。今日は片付けの日だった筈なのにな
んで部屋がますます汚くなっているのか。大阪に出発した二日前のほう
が片付いていた気がする。

こういう日に日記を書くのはどうなのか。
書くべきことはちゃんとあったはずなのに、ネガティブかつ自己憐憫的
などうしようもない事柄で埋め尽くされるのがオチじゃないのか。
自分の「疲れ」の指標なんてどこにもなくて、だいたい疲れやすい最大の
原因は知覚過敏だってわかってる癖にお前は何ゆえにすぐ耳栓を外すの
かと。すぐ失くすし。有り無しで眠りの深さが全然違うと知ってても
睡眠前にきちんと用意できてることって稀だし。結局は自己管理だよ
なぁ。バイトで体力消耗したら保たないってわかってたなら素直に
実家に援助を申請しろという話なわけである。っていうか最近やっと
自分の「これは無理」なラインが見えてきたというか、最初っから
見えていたんじゃないかというか、高望みはすんなって話ではあるん
だけど結局歌とかやってたら「無理はしない」ってラインでは絶対進め
られないわけでやっぱり綱渡りじゃんという結論に至る。

あとはあれだ。やれないかもしれない、とわかっているなら
やれると言うなということだ。いい加減学習してもよさそうなもんを。

明日の午前中には鹿児島に帰らなければならんので、ここから徹夜
して今月締め切りのデモを終わらせるべきか、諦めて実家に戻って8月
中にこっち戻るべきか(予定では在鹿二週間だった)真剣に悩む。

眠っても寝れない気もするので、今から作業しちゃったほうがよいのか。
この時期のマイナスな衝動をなんとかうまく運用できないもんか。
ていうかこの日記書くのに30分浪費したけどその辺どうなのか。
こういう覚書と愚痴じゃなくて、まともな日記のネタにも事欠かない
三日間だったのに、この顛末が悔しい。軟弱物め死んじゃえ。

8/15

とある所の掲示板で、とあるものを形容しての「病んだ情景」という
言葉を見て、うーん、と考え込んでしまった。病んだ…うーん病んだ……
当該のブツに関して言えば、確かに病的って感想はしっくりくるの
だけど、病的…うーん病的……唸ってても結論は出ないんだけど。

歪、であることと病んでいることはイコールではないと思うのだ。
病んでいる、っていうのは受け手・送り手の主観の問題。
受け手が「病的」と感じるのは仕方無いとしても、
送り手が「病的」を自称することは好きになれないタチなのだけど、

作り手が社会性の部分でどう感じているかは別にして、
ものを作る本能的な部分で「病的なものを作ろう」という意識で作って
いる、わけではない、っていうか勝手な印象なんだけど、
そこにある強さが自分はすきなんだと思う。

壊れて、朽ちて、それでもじいっと空を見ている廃墟の光景に、
胸が熱くなる感覚というのに共感できる人は少なくない。はず。
その感覚は「病的」なのか?―――
わたしは、それはとても健全なことだとかんがえるわけである。

たまには絶望した!!って連呼してみたっていーじゃん。
我に返れば中二病がこじれてたっていーじゃん。
一日に20時間寝てみたっていーじゃん。寝すぎか。
それでも生きて行ければよいのですよ。うんがんばろう。

8/14

きのうでもって、怒涛のバイトラッシュ終了。
っていっても、たぶん世間的にはたいしたことがない。
せつないなあ。軟弱者はこれだから嫌だ。

調子は別に悪くないけど、2日間声を張っていたので、
今日だけは自重の方向。
今日は事務作業と掃除をやって、余裕があったら指慣らして、
あしたは学校のじゃない宿題を片付けて、明後日は大阪行って、
3日ほどバタバタしてそのまま帰省。おそらくはそんな感じ。

ここ数日、たべると胃がいたい。
たべないと腹が減る。どうしろと。

推奨販売をやっていたプレミアムモルツ、
飲んでみたいけど、ビールを一缶。のみきる自信がない。
実家に帰ったらプライムタイムと飲み比べようと思う。
しかしなぁ。発泡酒ってなんでああ売れるのか。
「ぬるまっても飲めるビール」が理想な自分もおかしいんだと
思うけど、どこが美味しいのかわからない。

8/10

(自分にしては)怒涛のバイト三昧な夏休み前半戦。
月頭から稼いだ額を合計するとどう数えても新記録。
しかし埋まらない穴。なんか悪いことやったんだろうか自分。
しかも、お盆開けないとお給料が入らない。

今日行ってきたところはインダストリアルなプラスチック工場。
うるさい。臭い。けど、鳴ってる音は面白い。機械も面白い。
そして何より、小声なら練習してても怒られない。というのも、
まわりがうるさくて聞こえないから。曲のBメロが出てきた。
舌根を下げる要領がちょっとわかってきた。
何をしにバイトに行ったのかよくわからない(仕事内容:検品)。

夜勤空けに京都駅から7キロばかり自転車漕ぐ帰りだっていうのに、
業務用スーパーのおっちゃんのセールストークに乗せられて
遂に買ってしまった桃。迷いに迷って、一番色がついたのを買った。

4コで198円のかぁいいの。でも、しっかり美味しかった。
ありがとうおっちゃん。僕は今幸せです。すごくすごく。
でも今日は3時間も寝んと次の仕事にかからないといけないのです。
ありがとう桃。もうすこしだけがんばるよ。

拍手レス
≫8/8
≫地味に暑いですがデラックスにお過ごし下さい。
≫デンジャラスにお過ごさないで下さい。

ビッグになったらしこたま眠れるのってそれはいいなと思います。
むしろそれは大変望ましいです。スリーピングイズゴッド。
電波出してみました。足りてませんけど。ごめんなさい徹夜明けです。

8/07

ここ数日ムショーに桃がたべたくて、
白桃むいちゃいましたとか桃のゼリーとかをたべている。
主食になりそうな勢い。しかし、ここまで来ると生の桃を
買って満足したほうが安く上がったのでは?という疑問が
生じてくるのである。生の桃をたべたい。まるかじりでも、
そぎりでもいいから。生桃生桃。舌がまわらない。

8/04

勉強が滞り始めるとおフロも散歩もグラウトの西洋音楽史と一緒。
でも進まない。締め切りすぎてる。

453 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/11(日) 02:02:14
……ん。田舎だから発売日に本が並ばないんだ……
7&Yかアマゾンでしか手に入れられない……
『田舎だから』7&Yだと……?
7-11のマンゴー杏仁を買えない地方都市を!地方都市を!!!
(※九州南端の某都市には7-11がありません。)

8/03

ぜつぼうのさきに きぼうをみつけたろう

「ずっと普通がよかった」なのである。
失敗続きで、上手くできることのほうが少ない生き方の中で、
ひろってきたものが絶望なのか希望なのかは非常に疑問だけれど、
これまでの人生でわたしが手に入れた対価と呼べるものは、
そのくらいのものであるような気がする。

ハングはしょっちゅうだけど、再起動が早くなった。
前向きではない。でも、迷うことは少なくなった。

笑う練習をする。
目が合った子供に笑ってみるも、
逆に困った顔をされたりするので、
どうやら未だあまり上手くはないらしい。

8/01

写真撮ってきた。自分の。デモテープとかに使う奴。
大変に勉強になった。いろんな意味で。
頂いたインデックスを眺めてニヤニヤしている。
ギコい!ギコいよ!笑いが!面白すぎる。

バイト代二日分飛んだ。
どっちかというと生活の方が苦しいけど気にしない。
写真は未だに怖いけど、逃げてても始まらない。
人生において、写りは良くて困るもんじゃないのである。

あー面白かった。
最終更新:2006年10月02日 14:28