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あたしは女の子だ。
だけど弟の良太がいて、良太のおちんちんを見るたび羨ましかった。
「本当は男の子が欲しかったのよ」
そう言って喜ぶ母親や、
「良太がいればうちも安心だ」
と言って喜ぶ父親。
父親や母親を喜ばせているのは、親指の先の程の大きさの、小さなおちんちんだ。
あたしにおちんちんがあれば、お父さんもお母さんも喜んでくれるのに。
あたしは、自分が父親や母親を喜ばせてあげられない事が嫌だった。
「ねえお母さん、あたしスカートいや。ズボンがいい」
あたしは良太が生まれてから、よくズボンをはくようになった。
そうすれば男の子になったような気がしてくるから。
そして夢を見る。おちんちんが生える夢だ。
朝起きたあたしが自分のおちんちんを見せると、父も母も顔を綻ばせて抱きしめてくれ、みんなでパーティをするのだった。
でもどんなに望んでも、あたしにはおちんちんはない。
「ねーたん」
そんな気も知らないで無邪気に寄ってくる良太をあたしは、気がつくと殴りつけていた。
良太は女の子みたいに泣き出した。
「っ! ユカっ! どうして良太を叩いたりするの!?」
それは良太は男の子で、あたしは女の子だからだ。
逆だったらどんなによかったろうに。
そう思うと涙がこぼれた。