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物資輸送の仕事をつつがなく終え、旧コーカサスへへの出発が迫ったある日 フレイは一人スーパーにいた。 (まったくあいつらと来たら・・・) 旧コーカサスに行けば、レジスタンスと行動をともにする。 行動も制限されるから、美味い物も食えなくなるだろうということで、 食べたいものを食べておこうとうことに、なったのだが・・・。 オルガ「やっぱ肉だろ?」 スティング「肉だな。」 クロト「肉・肉!」 アウル「やっぱ肉じゃね?こういうとき。」 シャニ「・・・肉かな。」 ステラ「おさかな・・。」 クロト「却・下!」 オルガ「諦めろ。」 スティング「悪いな。ステラ・・・多数決だ。」 アウル「ご~めんねぇ、みんな肉でさあ。」 シャニ「あきらめな。」 ステラ「・・・おさかな・・・。」 フレイ「・・・じゃあ、鍋ってのはどうなの?鍋ならどっちも入れられると思うんだけど。」 と不用意に言った所、鍋とはなんだ、美味いのか、美味いとな、じゃあやろう 俺達は知らないから材料買ってきてくれ、とあれよあれよという間に話が進み こうして今スーパーにいるというわけである。 (スティングとアウルも食べることに関してはステラに甘くないわよね・・・) などと考えながら、5馬鹿の食事の時の必死さを思い出して、 吹き出しそうになるのをこらえる。 奪い合いになると困るので、多めに肉を買い込んで店を出た。 フレイは本来、6人と艦内に住まずに一人暮らしをても良いのだが、 とてもそんなに気にはなれなかった。 誰もいない、ガランとした部屋に帰って1人でいて・・・そんなのは嫌だ。 そんなことを考えているうちに、父親が、死んで一人ぼっちになってしまったと思った時のことを、 つい思い出してしまう。 寂しくて、辛くて、あまりの理不尽さに目の前が真っ暗になって、 何かに怒りをぶつけたくて・・・傷つけた。 側にいてくれようとした人を、優しくしてくれようとした人を。 利用しているだけだと、自分に言い聞かせて、自分の気持ちを押し隠して。 (キラ・・・)

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