もしも3馬鹿常夏トリオが種死に出てたら 格納庫

ちょっとフレイびいき

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匿名ユーザー

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フレイ「あ~何よ、あのオタク盟主!!何が『じゃ、僕はケロロ軍曹見た後もやることがあるので』よ!!
   どうせハム太郎よ!!絶対とっとこハム太郎だわ!人に仕事押し付けて、やんなっちゃう!!」

フレイはそうぶつくさ言いながらブリーフィングルームに備え付けてある自販のボタンを押し、
HOTの「お~い、お・茶!!」を手に取ろうと腰をかがめところ、さっきからカチャカチャと音が鳴っていることに気づいた。
振り返ってみると後ろのソファの端っこでステラが丸まって何かをしているらしい。
普段なら自分が来たとわかるなり飛びついてくるはずだがそれすら気づかないほどに集中しているようだ。
ステラ「(カチャカチャカチャ)」
フレイ「…ねえ?何やってるの?」
ステラ「今集中してるの!しずかにして!!」
何かわからないけれどぶんむくれである。覗き込んでみるどうやらさっきから鳴っている音の正体は知恵の輪のようだ。
フレイ「なぁんだ、知恵の輪やってたんだ。」
ステラ「うぇーい!!わかんなくなっちゃったじゃんフレイのバカ、ステラお勉強しているのに……。」
フレイ「(何故に知恵の輪?)怒んないでよステラ、何の勉強なの?教えてよ。」
そう言うとステラの赤い頬は余計に膨れ上がった。流石に急に怒られてもこちらとしてもたまったものではないが、
ここ最近の生活ですっかりステラの扱いに慣れたフレイは顔を覗き込むようにして優しく笑いかけた。
するとステラは顔はまだ膨れっ面をしているものの観念したのか目を下に落としてポツリポツリと話し始めた。
ステラ「…あのね、いまステラみんなと一緒にネオやあずらえろにお勉強教えてもらってるの……。」
フレイ「あーそういえば盟主とか大佐とかなんか仕事切り上げるなりすぐに帰っちゃうと思ったらそういうことだったのね。」
ステラ「でね、授業みんなほいほい答えちゃう、ステラも答るんだけどいつも間違っちゃうの……。」
ステラ「みんなも間違えるんだけどステラすぐ忘れちゃう…だから頭よくなるようにお勉強してるの?」
フレイ「(や、だから何で知恵の輪?)そうなんだ、でもあの馬鹿たちだって散歩あるきゃあ「忘・却!!」とか言ってすぐ忘れるわよ。」
ステラ「でもみんなステラより頭いいもん……。」
フレイ「(あんた等の場合頭悪いんじゃなくてズレてるだけなのよね)でもステラおりこうさんだからその内すぐできるようになるわよ。」
ステラ「すぐにちゃんとお勉強できるようになりたいんだもん。」
そう言ったっきり相変わらずの膨れっ面のままでまたカチャカチャと知恵の輪に取り掛かる。
フレイは少し困ったが相も変わらずに知恵の輪を続けているステラの横顔を見て少しいたづらっぽい
笑みを浮かべたかと思うと、おもむろに片手で挟むようにしてステラのむくれたほっぺたを押した。

ブビィ……

むくれたステラのほっぺたがぺっちゃんこになる代わりになんともマヌケな音が静かなブリーフィングルームに小さく響いた。
フレイ「……プッ」
フレイ「クク、ハハ、アハハ」
ステラ「……プッ」
フレイ「ハハハ、アハハハハ♪ステラおっかしー。」
そのさもたまらないとでも言ったようなフレイの笑い声にあわせステラも笑った。どうやらご機嫌は少しだけ直ったようである。

フレイ「あーたまんない。」
ステラ「へへ。」
フレイ「ステラ、今のお勉強よく間違えるの?」
ステラ「…うん。」
フレイ「それでいいのよ。」
ステラ「え?」
フレイ「いいのよ、だってね、お勉強っていうのはわからないことがたくさんあるからするの。」
   「わからないことなんて初めっからできるわけないじゃん、だから何回でも失敗してもいいの。」
ステラ「いいの?」
フレイ「そうよ、でもね、その代わり一回間違えたら次はどうやったら正解なんだろう?それを考えるの。」
   わからなかったら恥ずかしがらずに先生に聞いていいのよ?それでいいのよ。」
ステラ「でもすぐ忘れちゃう…」
フレイ「だったら、また聞けばいいじゃない?遠慮することないのよ。そういうところだもの。」
ステラ「ホント☆やったあ、ステラお勉強がんばる。」
パッとした笑みを見せるステラを見ながらフレイは
カレッジでは友達に見せてもらってばかりの自分が言えた義理じゃないなとも思いながら苦笑交じりの笑みを返した。
ステラ「じゃあさ、じゃあさ、知恵の輪教えて♪」
フレイ「……え、ちょっと待ってね。」
フレイは冷や汗をかき、困ったことがバレバレの引きつった笑みを浮かべるが、さっきはお姉さんぶった手前引くことができない。
知恵の輪を手に取ると引っ張ってばかりのステラとは逆に捻りを加えてみたりするものの一行に解ける気配を見せない。
フレイ「(カチャカチャカチャ)えvちょ、なにコレ!?えぇ?」
ステラ「がんばれー、わっかせんせーがんばれー☆」
フレイ「ちょっとやめてよステラ!! いィ?はぁ?何よコレ!!」
クロト「あ、やっぱシャニの言ったとおりだ、ステラここにいたぜ。」
扉からクロトの特徴のある抜けた声が聞こえたと思うと入り口の前に五人がいた。
オクレ「どうしたんだステラ、さっきはむくれたまんま外に飛び出しちまって。」
シャニ「バカ……ステラが外に飛び出すのはいつものことだろ。」
アウル「へッ、ステラ見っけ☆、一見落着じゃねコレ、ねえフレイ何やってんの?」
五人はステラの機嫌が直っていることがわかり安心すると興味の対象を小さな金具に悪戦苦闘しているフレイへと向けた。
フレイ「うっさい!ちょっと黙ってなさい!!」
オルガ「ハッ、何だよ、フレイ?そんなのもできねぇのかよ?お前も学校やっか?」
そういってあからさまコケにした様にニヤつくオルガを見て今度はフレイが頬を膨らました。
フレイ「あんたらと一緒にしないでよ、もうちょっとしたら…ってアレ?」
クロト「へへッ、貸してみなよ。」

フレイ「あっ、人がもうちょっとでできるところだったのに!!」
そういう割にはまったく外れる気配を見せない小さな金具を取られたフレイはじとっとクロト達を睨み付けるが、
その後まるで初めからどこかゆるく外れている部分があったんではないかというほど鮮やかに
知恵の輪を外すクロトを見てフレイは目を丸くした。
フレイ「えぇ!はぁ?」
クロト「瞬・時!!攻・略!!」
アウル「ああ、熟語が二度も出てきたってことは相当楽勝だったっぽいね!!俺にもやらしてよ!!」
あんたにできるわけ、フレイはそう噛み付こうとしたが同じくするりと解くアウルを見て口を閉ざした。
フレイ「なっ、マグレよ!!ならシャニ、あんたやってみなさいよ。」
剥きになったフレイはひったくるようにしてアウルから知恵の輪を奪い取るとシャニに突きつけた。
シャニは目の前に突きつけられた知恵の輪をしばし見つめた後、知恵の輪を手に取ると少しカチャカチャと
動かしたかと思うと片方がポトリと床に落ちた。
シャニ「へへ、次とろい奴らやれよ。」
オルガ「あ、テメエにできて俺にできるわけがねえだろうが。」
フレイ「(あ、このどことなくダメっぽい空気は、仲間がちゃんといたようね…。)」
そしてオルガのあっ、クソっなどの呟きながらフレイは手に汗を握るが期待はあっさり裏切られ、
「俺こういうのちょっとな…」というスティングさえもなんだかんだで成功してしまう。
オクレ「ああ、コレ捻るのな、ステラお前もやってみな。」
ステラ「ねじる……?」
小首を傾げながらステラは不思議そうに呟いたが、その後知恵の輪を手に取ると言われたとおり、
自分の頭ごとぐりぐり回しながら知恵の輪を回すようにすると知恵の輪はカチッという小気味のいい音を鳴らし
キレイに二つに分かれた。

ステラ「うぇーい☆できたー!!わっかせんせーできたよ。」
ステラのその無邪気な笑みを向けられたわっかせんせーなるフレイは苦々しくステラに微笑み返したが、
それと同時に頭の横に感じる刺さるような視線にジリジリと痛みを覚えた。
クロト「ハハハ♪フレイわっかせんせーだって、アハハハ。」
オルガ「なんだよ、フレイ、お前そんな名前だったのかよ!!。」
フレイ「ち、違うわよ!!コレはあの子が勝手に……。」
フレイは顔を真っ赤にして誤解を問うことするが五人にとっては笑いのネタになればその真偽など構わない様だ。
シャニ「わっかせんせー…ヘヘッ。」
アウル「ハハハ、せんせーだって!せんせー見本見せてよ…。」
オクレ「ブッ、悪ィフレイ…せんせーだって。アヒャヒャヒャ。」
ステラ「ウェーイ☆フレイがんばれー!!」
フレイ「何よ!!あたしだってコレくらい!!え、アレ?」
なんとか名誉を挽回しようと試みるが願いは通じず何度もやっても外れることは無く、
ついにフレイはむくれっ面になり、ポイッと知恵の輪と一緒にさじを投げた。
フレイ「いーわよ!!どうせできないわよ!いいもん、別に何の役にも立たないんだもんこんなの。」

ブビィ

今度はむくれたフレイの頬をステラが押す。
ステラ「フレイもわかんないことある、フレイも学校いこ☆」
フレイ「いーーーーや!!」
フレイ「学校は何をできるようにするかじゃないわよ!!そこでどう学ぼうとするかよ!!」
六馬鹿「「「「「「その通り!!」」」」」」
フレイ「?」

六馬鹿「「「「「「 頑張れ受験生!!」」」」」」

フレイ「(何このムカつくカメラ目線?)」

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