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終戦 Phase-61


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「止まりなさいよ!このぉ!」
フォースインパルスのコクピット内でルナマリアは、自分の周囲を飛び回っているレイダーに向けてひたすらビームライフルを撃ち続けていた。

以前、ルナマリアは軍のデータベースで今目の前にいるレイダーや、それと同時期に地球軍がロールアウトしたカラミティやフォビドゥンの戦闘記録などを見たことがあった。
「フリーダム、ジャスティスと互角に渡り合い、我が軍や三隻同盟を再三にわたって苦しめた。」とそこには書いてあった。
「レイダーには可変機構、カラミティには異常なまでの火力、フォビドゥンにはエネルギー偏向装甲『ゲシュマイディッヒ・パンツァー』」という各々の特徴もしっかりと書いてあった。
そしてしっかりと「第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にて全3機を破壊」とも書いてあった。

「なのに!何でアレがわたしの目の前を飛んでるのよ!」
愚痴を言う口も、ビームライフルのトリガーを引く指もどちらも止まらない。
このまま乱射を続けていれば、必ずエネルギー切れに陥る。かといって撃つのを止めれば、今度はレイダーの砲撃が襲ってくる。
レイダーの武装のほとんどは実弾兵器なので、インパルス自体にはあまりダメージはない。
しかし、機関砲の雨を受ければパイロットには相当の衝撃が来る。コクピット付近に連射を喰らえば、ヘルメットをかぶっているとはいえ気絶してしまう可能性もある。そうなってしまったら一巻の終わりだ。
「ルナマリア! 大丈夫か!」
彼女自身の声しか響いていなかったコクピットにコートニーの声が響き渡る。
「コートニー? こっちはそんなにダメージはないわ。まあ、あっちにもないけど。そっちは?」
答えながらも、やはりトリガーを引く指が止まる事はない。
「海中に潜られてしまってな。一応あっちの位置だけはレーダーでわかるんだが、この装備で海中に飛び込んでも自殺行為に等しいからな。」
海中ではビーム系統の武装は使えない。一応コートニーのソードインパルスのエクスカリバーをビームを展開させずに使って勝負を挑む事もできるが、相手は水中戦に特化したアビス。あまりにも分が悪すぎる。
「リーカはフリーダムに捕まってるし、どうしろっていうのよ・・・」
「そうだな、ここは一旦・・・!! ルナマリア、来るぞ!」
「え?」
インパルスのコクピット内にアラームが鳴り響く。



ソードインパルスとの接近戦は不利と判断し、戦闘開始早々に海中へと潜り込んだアウルはクロトと共にフォース、ソード両機の合流を待っていた。
接近戦では分が悪いアビス、今一決定打にかけるレイダー。1対1の戦闘を挑むより、2対2で挑んだ方が有利に戦闘を進められると判断したのだ。
「ハッハー!青も赤も両方とも沈めぇー!」
2機のインパルスとは少し離れた海上から、アビスが勢いよく飛び出し、両機めがけて装備された大小全ての火器が一斉に火を噴く。
アビスから放たれた鮮やかな光線はルナマリアとコートニーめがけて一直線に奔る。
しかし、この攻撃はコートニーが予測してルナマリアに知らせたため、少々反応の遅れたルナマリアのフォースインパルスの右肩を掠めるだけという結果になった。コートニーのソードインパルスは未だ無傷のままで、フォースの肩のダメージも気にしなくてもいいくらいのものだ。
「やっと出てきたか!喰らえっ!」
アビスの攻撃を避けたコートニーは、海中に息を潜めていたアビスが姿を現したこのチャンスを逃さず、背部に備えられた2本のフラッシュエッジ・ビームブーメランを投げつける。
「おっと! 残念!」
凄まじい速さで回転するブーメランをあっさりと回避するアウル。
「この泥棒めぇ!」
コートニーの攻撃に乗じてルナマリアもアビスへとビームライフルの銃口を向ける。が、
「お前の相手は僕だろうが!青いの!」
アビスの奇襲に紛れていつの間にかインパルスたちの後ろへと回り込んでいたレイダーが、
ルナマリアのインパルスに向けてエネルギー砲・ツォーンを発射する。
ビームライフルよりも遥かに強力な光がインパルスを襲う。
再度コクピット内に響き渡ったアラームによってそれを察知したルナマリアは、左手のシールドを構えて後ろへと機体を振り向かせる。
振り向いた途端に、ツォーンがシールドに直撃する。機体にダメージはないものの、その衝撃によってコクピット内が激しく揺れる。
「きゃあああ!」
フォースインパルスはそのせいでバランスを崩し、大きな隙ができる。
それをクロトが見落とすハズもなく、機体をMS形態に戻し一気に詰め寄ろうとする。
そしてミョルニルを取り出し、インパルスのコクピットめがけて投擲する。
「はああぁぁ! 抹・殺!」
「させるか!」
「何!」
しかしミョルニルがインパルスのコクピットを砕く前に、レイダーとインパルスの間にコートニーのソードインパルスが割って入り、ミョルニルをエクスカリバーで切り払う。
「ちぃっ!」
「僕の事忘れんなよ!」
レイダーに気をとられ、アビスに背を向けている2機に対して、アウルは今度は魚雷の発射体勢をとる。たったこれだけの距離、外すわけがない。
「はああっ、落ち・・・ん!?」
アビスのコクピット内にアラームが響き渡る。
「後ろ!?」
慌てて機体をターンさせると、先程のコートニーのブーメランがアビスめがけて一直線に向かってくる。いや、戻ってくる。
「うわっ!」
反射的にブースターのペダルを踏み込み、回避するアウル。
「危なかった!あの赤いヤツ!」



「ルナマリア!」
「もう大丈夫!」
コートニーがルナマリアの状態を確認すると、彼女の声がしっかりと返ってきた。
「てめえ!邪魔すんなよ!」
仕留めたと思ったところを邪魔されたことに腹を立てたクロトはソードインパルスに向けて右手の防循砲を乱射する。
コートニーはそれを予測していたのか、
「ルナマリア、上昇しろ!上だ!」
「え?わ、わかった!」
ルナマリアと共に上空へと退避する。
「逃げんじゃねえよ!」
と、そのままクロトは防循砲を乱射する。
しかし、そこにどこかにいるはずのキラからの通信が入る。
「クロト!前だ!」
「は?」
クロトは言われたとおりにモニターで前方を確認する。
「げっ!」
モニターには勢いよくこちらへと猛進してくるビームブーメランが映っていた。
このブーメランは本来、アウルを2度襲った後にコートニーの元へと戻るはずだったのだが、そのコートニーが寸前で上昇してしまったため、そのまま延長線上にいたクロトのレイダーめがけて向かってきたのだ。
「くっ!」
ミョルニルでそれらをはじき返すと、それらはコートニーの元へと戻っていく。
ソードインパルスとフォースインパルスは上空からアビスとレイダーを見下ろしている。
「・・・なかなかやるじゃん!」
「・・・絶対に落とぉす!」
強化人間としての、戦闘狂としての本能を刺激され、二人は上空の両機に向かっていった。
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