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2005年11月10日 - 新規と保守での設計の違い

世の中のソフトウエア開発の知識は、新規開発に偏っています。
そのために、保守開発をしているのにもかかわらず、新規開発のプロセスを踏もうとし、罪悪感を感じながら設計書を書いていることが多いと感じます。

新規開発における設計書は、あるモジュール/機能に着目して、すべてかかれていなければなりません。
けれども保守では、多くの場合修正がモジュール/機能全体には及ばないため、それほどの文書を書けるような工数は用意されません。
現時点での仕様が整っていればまだそれを修正すればよいのですが、保守は修正がわずかであることが多いので、文書改訂をおろそかにしてしまい、母体文書が管理されていない状態です。

よって、修正する部分についてのみの文書を書くことになります。
これは、新規開発での文書の目的「将来の保守に用いる」ということを考えたとき、調べにくいのは明らかです。
実際にソフトウエアを修正するとき、今までの修正理由を調べようとする作業が開発者にとっては大きな負担になります。
悪いことには、古くからいる開発者にはそれがわかってしまうため、過去の修正理由調査に時間がかかる理由は「経験不足」の一言で片付けられます。
こういった雰囲気が、文書化よりも暗黙知を重視する開発現場を作り上げ、古くからいる開発者は抜けられなくなっていきます。

とはいえ、それでは人員のローテーションは出来ませんから、上は文書を残せと言います。

これらから、何の役にも立たない、作るのに時間がかかるだけの文書がストックされていきます。
心あるひとなら、この作業に罪悪感や無駄を感じずに入られないでしょう。

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