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                            :三夜目 真実

 今夜は時間がたつのが、異常にゆっくりと感じた。テレート医師が言ったことがとても気になる。
「お兄ちゃん。お風呂あいたけど?」
ミディアがまたノックもせずに入ってきた。
「な、なぁにお兄ちゃん。電気もつけず・・・・・暗いじゃない」
「このほうが、落ち着くんだ」
これは本当だ。朝より、夜のほうが落ち着く。明るいところより、暗いところのほうが落ち着くのだ。
だから僕は部屋の電気を消していた。
「さ、最近お兄ちゃん変よ。本当、どうかしたの?ねぇ、ねぇってば・・・・」
「ほ、本当に何でもないんだってば!!」
僕はミディアを押しのけて、部屋を後にした。ミディアは口を開け、ポカンとしていた。
「お、お兄ちゃん・・・・」

 夜中の一時まであと、一時間。僕はリュックに懐中電灯と、台所にあった果物用のナイフを二本をつめた。念には念をとよく言うので、腰のベルトに包丁をさしておいた。
これで準備万端だ。ミディアも父さんも寝ている。今がチャンスだ。
アダムは足音を立てずに歩いた。が、昨日からの変化のせいかすこし早歩きで動いても足音が出ることはなかった。このことはありがたいと思う。おかげで気付かれずに外までいけた。
 それから僕は走った。電車はもう止まっているので、走っていくしかないのでとりあえず急いだ。
が、何分走っていても疲れることはなかった。これも昨日の変化のせいなのだろうか?おかげで病院についたときも息はあれず、元気だった。
アダムは病院のドアを引っ張ってみた。が、あいていない。今度は押してみた。これもあかない。
だんだんムカついてきたので硝子の部分をたたいたらなんと割れてしまった!!
「い゛ぃ!?」
が、警報ブザーは鳴らなかった。アダムは安堵の息をはいた。ついでなのでそこから腕を突っ込んで鍵を開け、中に入ると、ケレート医師がいた。が、此方を見て顔をひきつらせていた。
「ご、ごめんなさい」
「いや、鍵を開けておかなかった私が悪いんだ・・・・」
ケレート医師が溜息をついた。
「あ、あの。ケレートさん、僕は・・・・・」