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「ケレートでいいぞ。さん付けじゃ呼びにくいだろ」
「じゃ、その・・・・ケレート。僕って・・・」
すると、ケレートが溜息をついた。
「・・・・ったく。君はせっかちだな。ま、早く知りたいのはわかる。こっちにきなさい」
僕は黙ってケレートについていった。
「あ、あの・・・!!」
が、クレーとが僕の口を手で塞いだ。
「ここでは、喋るな」
その後から僕は、一言も喋らなかった。幽霊でもでるのだろうか?よくある話だ。少しでも気を抜けばあっちの世界につれていかれるとか。何冊か本で読んだことがある!
 やっと喋ってもいいところにいったので、そのことを聞いてみた。
「ケレート。なんで、喋っちゃいけなかったの?あっちの世界に引き摺りこまれるとか?」
そういったらケレートは大きな声で笑い出した。
「ちょ、患者さんおきちゃうよ!?」
「ぶっ、こ、ここは大丈夫さ、ククク・・・ッアダム。お前、天然か!?」
「も、もう!ふざけないでっ教えてよ!」
すると、急にケレートの顔が強張った。
「あそこは、お前の母親の病室だぞ?」
「・・・・え・・・・・」
 -と、ケレートが僕の腕を引っ張り、走り出した。
「な、何!?」
「いいから、急げ!!」
アダムがちらっと後ろを振り返ると、そこには、金髪の女性が立っていた。
その女性を見て、アダムが目を見開いた。
「母さん・・・!?」
アダムはケレートの手を振り払い、もと来た道を逆走していった。
「ま、まて!!アダム!!」
「母さん!母さん!!」
あれは母さんだ、髪の毛の色や肌の状態は違うが、雰囲気や顔の形は母さんそのものだ!元気になったんだ!
「母さん!!」
僕は母さんの直ぐ近くまで寄っていった。
「母さん・・・・直ったの?顔色もいい・・・・よ・・・・ね・・・・・・・・」
 -『心臓の大半がいかれているのにだ!!』
アダムが一歩後ろに下がった。
「母さん、どうやって治ったの?そんなにも・・・・元気になって・・・・」
顔がひきつる・・・・。アダムはもう一歩、もう一歩と後ろに下がっていった。
「アダムっ!!逃げろ!!」
ケレートの叫び声とともに、僕は後ろを向いて走り出した。-が、母さんの腕のほうが早く僕を捕らえた。しまった!!
母さんは何時の間にか短剣を握っており、それを僕めがけて振り下ろしてきた!!
僕は背負っていたリュックを自分を守る盾にした。短剣はリュックに突き刺さり、布が裂け、懐中電灯と果物用のナイフが外に散らばった。
僕はその布を母さんめがけて投げつけ、腹をけり、ケレートのもとに駆け出していった。
「ヒュゥッ。やるね、アダム」
「そ、それより・・・・なんだよあれ!!なんで母さんがっ」
「そんな事は後で話す、今は逃げるんだ。こい」
ケレートがアダムの腕を引っ張って、走り出した。アダムも今度は立ち止まらず、死ぬ気で走った。
あれは、母さんだったのだろうか・・・・?
「母さん・・・・・っ」
何で、何で何だよぉ・・・・・・・・・っ。
アダムの目から涙が毀れた。
「アダム、泣いてる場合じゃないぞ。後ろから追って来てる・・・・もっと急げ!!」
ケレートはアダムの背中をグイッと押すと、階段の横の物置場に押しやった。
「な、なんだよここ!?」
「このもの置き場が一番安全なんだよ」
「こ、こんな埃まるけのところが!?」
アダムは目をこすりながら、あたりを見回した。-と、物置き場のドアが外から殴られへこみ始めた!これには流石のケレートも吃驚していた(まさかドアがへこむとは思ってなかったらしい)。
「ひぃっ・・・!!ケ、ケレート!!ど、どうしようっ」
「し、知らん。こっちだってまさかこんなにレベルアップしてるとは思ってなんだよ!!」
ドアがだんだんもとの形を失っていく。-だめだっ破られる!!
『ったく。朝っぱらから、うるせーぞ』
「お、おぉっイヴ!!」
ケレートが喜びの顔を見せた。イヴ・・・・・?
すると、僕の目の前に金色の目をした男の子が現れた(この倉庫には窓がついていないから見にくくてしかたない!)。
「よ、アベリシア=ダンドール=ムディア」
アダムが目を瞬かせた。
「・・・・え?アベリシア・・・?え?」
そんな事を喋っていると、ついにドアが破られてしまった!!
「う、うわ・・・・!?」
「ふんっ。こんなことで叫ぶんじゃねーぞ!アベリシア=ダンドール=ムディア!!」
少年は鼻で笑うと、母さんの腹めがけて手を突きだした!!