第3話 暗闇に薫る若葉【ともゑ】
かみ合わないまま動き出した歯車
ゆがんだ時の経過はそれぞれの心に傷跡を残す


第4話 しおりつる火花【葵】
心を枯らした僕につく火は
この体をジリジリとむしばんでいく。
もうこれ以上、狂いようもないのに。


第5話 水面ゆらす枯葉【綾芽】
甘く濁った赤の世界が、再び僕を誘う日まで
それまで、きみがそばにいてくれればいい
それが僕の最後の願い


第6話 こぼれおつ花露【桔梗】
美しく香ばしい甘美な毒が少しずつ僕を侵食している
ねぇ、ちいさくてかわいい君 僕をころそうとしているの?


第7話 藍ににじむ木綿【菫】
きみのぬくもりを感じるだけでつまらない僕は溶けてしまうね
皮膚も骨もドロドロになって小さな心臓だけになった僕を
きみはちゃんと愛してくれるかな


第8話 白き光の花宴【綾芽】
瞳を閉ざされた僕は暗闇にただひとり
ねぇ、君には聞こえる? 止まりかけの僕の鼓動
感じてみたい? 冷たくなったこの僕を


第9話 瑠璃色の華幕【葵】
小さくせまい箱庭の中で 大好きな君が落ちていく
僕はタバコをくわえながら ぼんやりそれを眺めている
君の華奢なそのカラダが 冷たい地面に叩きつけられ
君の全てが粉々になるのを 僕はぼんやり眺めているだけ


第10話 バラ色と暗鬱【桔梗】
どこまでも広がる暗闇と
いつまでも続く沈黙だけが僕の唯一の友達
空っぽの心で 瞳は何も映さず
何もいらない 僕は 何もいらないんだ


第11話 亜麻色の陽射し【紫陽】
だめだよ 僕についてきたら
だって僕の世界で 君は生きて行けない
真っ暗な沈黙の中で 君はきっと息もできない
だからここで笑っていなよ 僕は君を忘れないから


第12話 漆黒の旋律【綾芽】
ねぇ、先生
神様は僕を
赦してくれるんだろうか


第13話 キラキラボシ【ともゑ】
もうすぐ終わりがくるのかもしれない
僕という人間の無様な終わりが…


第14話 ヒコーキ雲【菫】
なんだったっけ
大好きだったアレ
どこにいっちゃったんだっけ
大切にしてたアレ
僕の中で何かが消えてく そんな恐怖も消えてなくなる
僕はもう、壊れちゃった
取り返しのつかないくらい、めちゃくちゃに


第15話 ステンドグラス【葵】
その花が咲いた朝
僕のそばには君がいた

その花が散る夜に
君のそばに僕はいない


第16話 カシスミルク【ともゑ】
泣いてる君の横に座って、僕はずっと笑っていたんだ。
苦しいとか、悲しいとか、今の僕には全然わからなくて。
涙を流す君の横で、僕はずっとニコニコしていた。


第17話 ヒカリノミチ【桔梗】
たとえ僕が死んだとしても
君が幸せならそれでいいんだ


第18話 ママ【蓮太郎】
夢の中で、何度も君の名を呼ぶ。
ユキノ、君に赦してもらいたくて。


第19話 pianissimo【葵】
ねぇ、僕はさ。

君に愛される価値なんてないんじゃないかな。


第20話 staccato【紫陽】
天使になった君が僕にくれた

最初で最後のプレゼント


第21話 syncopation【】
もう僕は
逃げたりなんか、しない


第22話 lament【】
サヨナラ…。


第23話 pizzicato【】
君に逢いたくて
君を殺したくて


第24話 prima donna【】
結婚しよう、僕と。


第25話 みつばち【】
だから僕は
君を好きなんだ…。


第26話 あまぐも【】
あの日からずっと、僕の手は汚れたまま
だから君に触れられないんだ


第27話 えがお【】
ぜんぶ、ぐちゃぐちゃになったよ、ママ。


第28話 みずいろ【】
僕はもう、気付いていたんだ。
この幸せが続かないこと。


第29話 こなゆき【】
もうすぐ世界はまっしろになる


第30話 ことり【】
いつものあの場所で、あなたを待っています。今でもずっと。


第31話 キミを愛してる【】
そして僕は、ひとりになった。


第32話 キミが愛したゼツボウ【】
後悔してる。
君にサヨナラを言えなかったこと。


第33話 君が欲しい【】
ほら、サヨナラは怖いでしょう。


第34話 弧月の宵に望む光 僕はキミだけの花になる【】
ロゴスを手にしたまま堕ちた闇は思っていたよりもずっと深くて淋しくて
僕は必死に君の名を呼んだ
愛する君の名を・・・

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最終更新:2008年03月08日 21:26