第零章
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この世には魔法がある。その一言だった。
今は新しく進学した高校の入学式だった・・・
「今から校長先生のお話です。静かに聞きましょう」
広くきれいだがどこか殺風景なグラウンドにある朝礼台に、まさに校長ですといわん
ばかりの風格や威厳といったものを兼ね備えた人がのぼった。
「一言で終わります」と校長が言う。
まさかそんなはずはないだろうと思う。そもそも校長というのは話をすることも仕事
の内だ。まぁ一時間はかかることを覚悟していた。・・・・が
「この世には魔法がある。」その一言だった。
最終更新:2008年03月25日 16:11