053.如何なる者にも平等に
「♂クルセイダー死亡確認、残り40人…か」
ハイディングを解いて倒れているクルセイダーの脈を調べる
無論死んでいる
無論死んでいる
「ったく秋菜の奴め、なにが『貴方には特等席でこのゲームを鑑賞させてあげる♪』だよ、これじゃただの雑用じゃねーか」
苛立ちをたたきつけるかのようにクルセイダーを蹴り飛ばす
「これが女だったらちったぁ楽しめるんだがなぁ」
と、下卑た笑みを浮かべる
「次の死者は女であって欲しいぜ、ったく」
「……貴方に次は無いわ」
「……貴方に次は無いわ」
背後からの声と共に首筋に冷たい感触を感じる、♀ローグは♂クルセイダーを殺した後未だにこの辺りに潜んでいたのだ
「ま、まてよ。俺は参加者じゃなくてジャッジだぜ、俺を殺せば首輪が…」
「あら?貴方の首にしてる者はなにかしら?」
「なに!?」
「あら?貴方の首にしてる者はなにかしら?」
「なに!?」
恐る恐る首元に手を触れる、金属のような硬い感触がそこのはあった
「首輪をしてるってことは参加者よね?たとえそれがGMでも」
その時♂GMはGM秋菜に謀られたことを悟った
(あのクソ女が…だが俺にはバルムンがある)
振り向き様に一太刀、この体勢は一見こちらが不利だが不意を打てる分五分と五分だ
《fromGM秋菜:参加者にバルムン奪われたらゲームが面白くなくなるから転送の時に没収しておいたからね~んじゃ頑張って♪》
「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉ」
<♀ローグ:状況変化無し>
<特別枠 ♂GM:首輪有り 所持品無し>
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