バトルROワイアル@Wiki 183


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183.ヴァルキリーレルム



♀ローグは木々の切れ目から見えるヴァルキリーレルムを眺める。

「まったく、遊びの為だけにあそこまでの物を用意するなんざ私の理解を超えてるね」

おそらく更にその奥にはプロンテラ城もあるのであろう。

そこまで考えてふと思い至る。

「おや? ……プロンテラ城……さっきまで見えてたような……」

見える訳が無い。北側からはヴァルキリーレルムが邪魔してプロンテラ城はその影に隠れているのだ。

「うん、確かに見た。……なんだいこれ? 変じゃないか……」

子バフォは♀アーチャーの後をちょこちょこと歩いてついていく。

そして高台に登ると、そこではたと気付く。

「……なあアーチャー殿。何故ローグ殿はヴァルキリーレルムを避けたのだ?」

アーチャーはきょとんとした顔だ。

「そりゃ禁止区域で封鎖されてるからに決まってるじゃない……どうしたの突然?」

即答したアーチャーの言葉に愕然とする子バフォ。

「アーチャー殿、地図を見せてはもらえぬか?」

頭上にはてなエモを出しながら地図を子バフォに見せる♀アーチャー。

それを見ながら無言で考え込む子バフォ。

「何? 何かあるの?」

♀アーチャーの言葉に子バフォは言う。

「……禁止区域で封鎖されているのなら、何故♀アーチャー殿はそこにローグ殿が向かったと思ったのだ?」

「へ?」

子バフォに指摘されて、♀アーチャーは首を傾げる。

「そーいえばそうね……なんでだろ? ああ、あの抜けたローグの事だから間違ってそっちに向かったかと思ったのね」

そう言っている♀アーチャー自身も自信は無さそうだ。

『待て。一体何がどうなっている? 迂闊に動いてはいかん! これは敵に気取られては……マズイ気がするぞ』

悩みながらヴァルキリーレルムを眺める子バフォ。

子バフォが何を考えているか全くわからない♀アーチャーも、釣られてそちらを見る。

「あ~、もー、こっちのプロンテラ城も相変わらずおっきいわよね~」

その言葉にぎょっとする子バフォ。

「……プロンテラ城……とな?」

「へ? ああ、当たり前よね。元の所と同じに出来てるんだから、こっちのプロンテラ城が大きいのも当たり前……」

子バフォがもの凄いややこしそうな顔をしているのに気付いた♀アーチャーはそこで言葉を止める。

『馬鹿な!? ここからではヴァルキリーレルムが邪魔になってプロンテラ城は見えぬはず!』

考えてみれば、♀セージ達もローグ達も皆ヴァルキリーレルムの事は思考から外して考えていた。

『我と皆の違い……首輪か! 呪いの一種か何かか? ……となるとそれをしかける理由は……』

その思いつきに子バフォは慄然とする。

そこまでしてこの世界で隠しておきたいもの。それ程に重要度の高い物は何かと考えると……

『GM秋菜の居場所……か。時計塔の事もあるが、その候補として充分な理由足り得るな』

そこまで考えてほっと胸をなで下ろす。

『もし……これを我がここで口にしていたら、それを聞いたGMは決して我と♀アーチャー殿の存在を許さなかったであろう』

そしてしかし……と項垂れる。

『皆の話に乗せられて、見えているはずの我までヴァルキリーレルムの存在を正確に把握してなかったとは……』

この話を皆にする時、どーやってそれを誤魔化そうかと言い訳を考え始めた子バフォであった。

GM秋菜はヴァルキリーレルム内の一室で執務を行っていた。

「も~。せっかく遊びに来たってのになんで他の仕事もやらなきゃなんないのよ~」

ぶちぶち言いながらもやるべき事はきちっとこなすGM秋菜。

ふと、窓の外を見るとそこには夥しい量の血を綺麗に掃除しているGMの姿が見えた。

それを見てげんなりとするGM秋菜。

「これだから精神異常者は嫌なのよ。せっかくの機能も当人の自意識が不安定すぎるとぜーんぶぱーだもんね」

参加者の意識からヴァルキリーレルムの存在を薄める。

首輪の機能を使った精神操作の一種なのだが、むしろ暗示と言ったほうがより適切かもしれない。

ヴァルキリーレルムには行けない、ヴァルキリーレルムは見えない。首輪を介してそう暗示をかけてあるのだ。

もちろん矛盾もある。何せヴァルキリーレルムは現にここにあるのだし、元居た世界にもあった物なのだから。

その矛盾を各人が自分の思考の中でその場その場において自己解決してもらうのが、この暗示の目的なのだ。

「面倒なんだけどねこれ。でも~……やっぱりこの機能は抜けないわよね~」

首輪を操作するに、一番適切な場所であるこの世界の中心地プロンテラ。

もしここを真っ先に禁止区域にしたのなら、勘の良い連中はすぐにここにGM秋菜が居ると気付くであろう。

対GM秋菜を考える参加者はこぞってプロンテラを目指す。

そしてそういう意志を持った者同士が簡単に集まってしまっては、このゲームの意義が大きく薄れてしまう。

「さて、今回は後何人ここまで辿り着けるかしらね?」



<♀ローグ 所持品/ダマスカス 現在地/プロ北(prt_fild01)不死者となる。獲物を求め移動開始>

<♀アーチャー所持品/グレイトボウ、矢、小青箱 現在地/プロ北(prt_field01) 備考:実は怪力?数時間の間弓使用不可 ♀ローグを捕捉>

<子バフォ 現在地/プロ北(prt_field01) 所持品:クレセントサイダー(jrサイズ)小青箱>


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