バトルROワイアル@Wiki 186


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186.プロンテラ



プロンテラに北側から入った♂ローグ、バドスケ、アラームの三人。

「………?」

突然眉をひそめる♂ローグを見てアラームが訊ねる。

「どうしたのお兄ちゃん?」

「あ、いや……なんでもない。それよりアラームはプロンテラに来た事あるのか?」

そう言って話を逸らす♂ローグ。

一瞬得体の知れない違和感があったのだが、それを説明しきる自信が無かったのだ。

アラームはうきうき顔で答える。

「ううん、だからすんごい楽しみっ♪」

相変わらずのアラームに肩をすくめる♂ローグ。

『もっともあの鬱陶しいぐらいの賑やかさは欠片も無いだろうがな』

♂ローグの予想通り、プロンテラはひっそりと静まりかえっていた。

街道を埋め尽くす露店も無ければ、カプラサービスに群がる冒険者も居ない。

だが、そろそろ食料も尽きかけて来た。ここでそれらを得られればと思ってのこのルート選択だ。

人が居ない事をいいことに、そこらの屋敷に勝手に入って物色する♂ローグ。

バドスケもアラームも他人の家に勝手に入る事に若干抵抗があるが、♂ローグにはもちろんそんなものはない。

物色する様が余りに堂に入っているので、バドスケは呆れて言った。

「お前慣れてんな~。って、おい。なんだってそんな物集めてんだよ」

♂ローグは食料よりも先にタバコを補充していた。

「男の嗜みだ。銘柄にも拘るのが真の男ってもんだろ

……おし、こんだけありゃ当分保つだろ」

やはり呆れてバドスケはアラームの方に目をやる。

「わ~これ可愛い~♪ あっ! これJrちゃんのぬいぐるみだー!」

山ほどのぬいぐるみを抱いて喜色満面のアラーム。

バドスケは溜息をつきながら、床下の食料貯蔵庫を片っ端からあさり始めた。

♀ローグは一人にやついていた。

「みーつけたっと♪」

♂ローグ達の姿を見つけた♀ローグ。彼らがヴァルキリーレルムに入っていくのを慎重に追う。

そして門をくぐった時、♀ローグは肌にまとわりつくような不快感を覚える。

「……なんだい? これは……」

周囲を警戒するが、誰も見えない。

そう、居るはずの♂ローグ達の姿も見えないのだ。

すぐに入り口周辺を策敵するが、特に何も見つからない。

しかしその策敵の時間で♀ローグは確信する。

『ここはヤバイ……何がどうなってるのかわかんないけど……とにかくココに何時までも居るのは絶対にヤバイ』

全身に鳥肌が立っている。

勘でしかない、何の根拠も無い。だが、♀ローグはこの手の直感には絶対に逆らわない事にしているのだ。

すぐにヴァルキリーレルムを出て、林の中に戻る。

「見えなかったヴァルキリーレルム、そしてこの悪寒……」

このゲームを支える根本的な何か、それに近づいたと♀ローグは思った。

「首輪も取れた。ザコGMも殺った。

……なら、あの忌々しいGM秋菜も……殺れるかねぇ?」

このままゲームに乗るか、それともこのゲーム自体をぶっ潰すか。

ゲームを潰しにかかる場合、一人では無理だ。仲間がいる。

「となると、あの♂ローグ、アラーム、バドスケ、

後は……♀アサシンとその仲間が居たねぇ……あいつらが邪魔になる」

あの連中は今更ゲームを降りたと言っても信用しないであろう。

「いや、違うね……GM秋菜殺るのなんざどうだっていい。

要はあいつを如何に出し抜いて元の世界に戻るかだ」

ここで判断を誤る訳にはいかない。

慎重になりながら思考を進める♀ローグ。

『・・・あんた、私をここから元の場所へ戻せる?』

『無理だ・・・ここは秋菜しか好きに扱えな――』

♂GMの言葉だ。

♀ローグはまんじりともせず、考え続けていた。


アラームは少し不機嫌そうに♂ローグ、バドスケの後をついて歩いていた。

ぬいぐるみを持って行こうとしたところ、二人がかりで止められたのだ。

代りに後ろに背負ったバッグには、食料が山ほど詰め込まれている。

数時間かけてめぼしい場所は調べ尽くしたが、それでも手に入ったのは三人のバッグに収まる程度の量しかなかった。

深刻そうな顔をする♂ローグ。

「こりゃ……思ったよりもヤバイな。GMの奴が長期戦させるつもりでいるんなら、すぐにこの世界の食糧尽きちまうぞ」

プロンテラでこのザマなのだ。他の街も似たような状況であろう。

バドスケも肯く。

「人数は減っているが、このペースじゃ確かにまずいな……どっかで狩りとか出来ないのか?」

「魚が獲れる所はあったが、道中見る限りじゃあそこぐらいか……それも何時までも獲り続けられるかどうか」

湖での漁の後、あの湖以外でも魚が獲れるのかどうかを確認する意味でプロ北の川で見てみたのだが、そこに魚の姿は無かったのだ。

バドスケ自身は食料を必要としない。だが、アラームはそうはいかない。

舌打ちするバドスケ。

「……こういう形での時間制限付けるか。やってくれるぜクソGMが」

「ま、こいつを用意してくれた事だけは褒めてやるがね」

陽気にそう言いながら、ちゃっかり見つけていた火打ち石を鳴らしてタバコに火を付ける♂ローグ。

口からぷかーっと煙を吐き出す様を見てバドスケは言った。

「……ローグってな、どうしてこう、どいつもこいつも緊張感が無いんだよ」

そんな事を話しながら、三人はプロンテラ南門を抜けて行ったのだった。



<♂ローグ 現在地/プロ南 ( prt_fild08 )プロ南門を抜けた所 所持品:ツルギ、 スティレット、山程の食料>

<アラーム 現在地/プロ南 ( prt_fild08 )プロ南門を抜けた所 所持品:大小青箱、山程の食料>

<バドスケ 現在地/プロ南 ( prt_fild08 )プロ南門を抜けた所 所持品:マンドリン、アラーム仮面 アリスの大小青箱 山程の食料 備考:特別枠、アラームのため皆殺し→焦燥→落ち着き>


<♀ローグ 現在地/プロ北(prt_fild01)ヴァルキリーレルム直前 所持品:ダマスカス、プレート→♂クルセの死体そばに放置、ロザリオ、ロープ、大青箱→返魂の札→自分に使用して復活>


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