016.仮初の安息
「助けて…怖いよ……怖いよぉ…」
小さな洞穴の中で蹲って泣いているのは♀アコライトだった。
彼女が闇ポタで飛ばされた先は見渡す限り何もない砂漠。ソグラト砂漠を模したような場所だった。
こんな場所に居てはすぐに見つかり殺されてしまう、そう思った彼女は必死で走って…。
やがてこの洞穴を見つけたのだった。
彼女が此処に閉じ篭ってから既に30分程が経っている。
「どうしたら……いいの…?神様…」
人殺しなんてアコライトの少女に出来るはずもない。だけど殺されるのは怖い。
だが自殺もやはり許されない行為だった。
「会いたい…誰かに会いたいよぉ……」
だが誰に会えばいいのか皆目検討もつかない。
アサシンなどは論外だし、他の人間も誰を信用していいのかわからない。
せめて同職、もう一人いたアコライトや、プリースト、モンクならいくばくかは頼りになると思った。
「♂アコ君に…wis……届くかな…」
名簿を見て♂アコの名前を念じ、メッセージを飛ばそうと考えるが寸前でやめてしまう。
「やっぱり怖い…!!」
♂アコがもし殴りアコだったら自分などいつ殺されてもおかしくない。
せっかく見つけたこの仮初の安息を手放して誰かと会う勇気が♀アコライトにはなかった。
小さな洞穴の中で蹲って泣いているのは♀アコライトだった。
彼女が闇ポタで飛ばされた先は見渡す限り何もない砂漠。ソグラト砂漠を模したような場所だった。
こんな場所に居てはすぐに見つかり殺されてしまう、そう思った彼女は必死で走って…。
やがてこの洞穴を見つけたのだった。
彼女が此処に閉じ篭ってから既に30分程が経っている。
「どうしたら……いいの…?神様…」
人殺しなんてアコライトの少女に出来るはずもない。だけど殺されるのは怖い。
だが自殺もやはり許されない行為だった。
「会いたい…誰かに会いたいよぉ……」
だが誰に会えばいいのか皆目検討もつかない。
アサシンなどは論外だし、他の人間も誰を信用していいのかわからない。
せめて同職、もう一人いたアコライトや、プリースト、モンクならいくばくかは頼りになると思った。
「♂アコ君に…wis……届くかな…」
名簿を見て♂アコの名前を念じ、メッセージを飛ばそうと考えるが寸前でやめてしまう。
「やっぱり怖い…!!」
♂アコがもし殴りアコだったら自分などいつ殺されてもおかしくない。
せっかく見つけたこの仮初の安息を手放して誰かと会う勇気が♀アコライトにはなかった。
<♀アコライト 所持品不明>
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