バトルROワイアル@Wiki 2-150


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150.地図


例えば、
少しでも禁止区域に入れば即死に至るこの島において、

「ちょっとぉ……本当にこっちで合ってるんでしょうねぇ?」

その禁止区域を教えてくれる地図を持たずに歩き回る馬鹿が居るだろうか?

ヨタヨタと傷ついた身体を引きずりながら、前を行く子犬に♀アコは問い掛けたが、子犬はあどけない顔で振り返って頭の上に『?』を浮かべただけだった。
「うぐっ……期待なんかしてないわよ……」
がっくりとうなだれながら♀アコは呟いた。
「まぁ……あたしの方向感覚に比べるとマシ……なのよね?」
自分の方向感覚の無さにはほとほと呆れる。それ故に自分よりマシな方向感覚を持つであろう子犬に先導させて歩いていた。
荷物を残してきた崖の上を目指して何時間歩いたのだろうか。
あたりは砂浜から密林めいた景色へと変わっていた。
「ねぇ…あたし、こんなにも泳いだっけ?」
ビクッ!! と痙攣するかのように子犬の動きが止まった。続いて♀アコも動きを止める。
数秒の間。
子犬は何事も無かったかのように再び歩き出した。どうやら♀アコの言葉を完全に理解できるようである。
「………。」
主人が主人であればペットもペット。♀アコが方向音痴であるのと同じように、子犬もあまり方向感覚がいいわけではなかった。
「…ま、なるようになるって事ね」
♀アコが子犬の頭を撫で、ひょいと抱き上げる。
「さすがにあんたも歩き疲れたでしょ?だいぶ歩いたからね」
放送からかなりの時間がたった。砂浜にいた時はあの崖がもし禁止区域になっていたのなら残された時間は30分しか無いと思い、焦っていたが今となってはその30分を裕に過ぎているのである。今更急いだとしても仕方が無い。
もちろん、すべての荷物を♂クルセイダーに持っていかれているのではないかという心配も無いことは無いが。
それよりも体力の方が心配であった。ずっと歩き続けているのである。今、もしこの状態で襲撃されたとしても本気の半分も実力を出せないだろう。
(少しくらい休んだって構わないわよね)
「休憩!」
♀アコは近くにあった大木の根元へ座り込んだ。それでも耳だけは周りの音に集中させて。
子犬も同様に警戒しながら♀アコの腕の中にいた。
「しばらくしたらまた歩くわよ」

一人と一匹は周りの様子に警戒しながら休息を取る。
それが何の意味にもならないと知らずに。

例えば、一人と一匹以外、この区域には誰も居ないとしても
例えば、このゲームにおいて、地図を持たずに歩き回る馬鹿が居ると予想していなかったGM側も
例えば、一人と一匹が居る場所が、すでに禁止区域であったとしても
“禁止区域を表す地図を持っていない”♀アコライトは何も知らないのである。


<♀アコライト>
現在位置:D-7(本人はわかっていない)
容姿:らぐ何コードcsf:4j0n8042
所持品:荷物袋・地図等含めすべて崖の上(D-8)
スキル:ヒール・速度増加
備考:殴りアコ(Int1)・方向オンチ
状態:体力回復中



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