バトルROワイアル@Wiki 2-221


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221.水 [2日目深夜]


「そう……うん……大変だったね」
♀ハンタさんは大事な相棒――ふぁるを肩に乗せてさかんにうなずいていました。
防具になる物は何もないのですけど、あんなに鋭い爪でつかまれて痛くないのでしょうか。
「ああごめんね。生肉はないの。干し肉しかないんだけど、食べる?」
「ええとですね♀ハンタさん。ちょっといいですか」
「はいお姉ちゃん何でしょう」
答える声もしっかりしています。
ハンターにとって相棒の鷹というのは性格が変わっちゃうほど頼りになる物なのですね。
お姉ちゃんとしては少々さびしい気もしますが、今はそれどころではありません。
「急いでこの場を離れましょう」
「すぐですか?ふぁるにごはん上げてからじゃダメですか?」
ピィ
♀ハンタさんに合わせてふぁるが不満そうな鳴き声を上げました。
ちょっとかわいいです。でもダメなのです。
「すぐです。ちょっと騒ぎすぎましたから誰か来ないうちに」
ミストレスから身を守るためとは言え、大声あげて森中の鳥を起こして。ルアフも使って。
さらにミストレスも電光を連発しました。
1キロ四方に誰か居たら寝てても気付いたでしょう。
もっと遠くからでも見えたかも知れません。
「はーい」
やっぱり♀ハンタさんは素直ないい子です。


『ようよう。どこまで行くんだよ』
ふぁるが言いました。
わかんない。お姉ちゃんが大丈夫だって思うとこまでかな。
だいいち場所言っても夜中じゃふぁるわかんないでしょ?
『そーゆー問題じゃねえ。俺の空っぽの胃袋に説明してくれ』
あう。
落ち着いたらすぐ上げるから待ってよう。
歩きながら物食べると匂いで獲物に逃げられたり猛獣が集まったりするから絶対やるなって…ふぁるが言ったんだよ。
『うるせえ。だったら肉はいいから水くれ水』
え?
雨の中飛んで水にはうんざりしてるんじゃなかったの?
『あほかっ。雨ン中飛ぼうが海ン中潜ろうが、運動すりゃのど乾くんだよ』
へえ、ふぁるって泳げたんだ。
長い付き合いなのに初めて聞いたよ。
今度海に行く?
『例えだたーとーえー。俺はカワセミでも鵜でもねえ』
なあんだ。あはは。
でもふぁるの口じゃ水筒からは飲めないし…お姉ちゃんに頼んで水のあるところにしてもらおっか。
『あー、さっきから気になってるんだが。どーしてお前が妹であっちが姉貴なんだよ。フツー逆だろ逆』
だってお姉ちゃんの方が頼りになるんだもん。
なんだか考え方も大人っぽいし。
『まあお前が頼りねえのは今にはじまったコトじゃないけどな』
あ~ひどいよふぁる~。


「あのね、お姉ちゃん」
ふぁるとピヨピヨ話していた♀ハンタさんがこちらに話しかけてきました。
「はい、なんでしょう」
「ふぁるがね、大陸から島まで飛んできてのど乾いてるらしいの」
ふむ。
考えてみれば当然ですね。
「わかりました。水のありそうな場所まで降りましょう」
今までは歩きやすい尾根筋を選んで移動していました。
水を探すなら谷筋へ降りなければいけません。
けれど2日目も終わって食べ物も水筒の水も心もとなくなっています。
この際ちょうどいいでしょう。
「ところでふぁるに質問があるのですが」
「なあに?」
「この島の位置についてです」
ファルコンが大陸から直接飛んで来れたならこの島を出る方法もあるかも知れません。
「わかる?ふぁる」
ぴぃぴぃぴよぴよ
「え?うん……10よりおっきい数おぼえようよふぁる」
……。
なんだかとても不安になりました。
でももうしばらく待ってみましょう。
「聞いてみたよ」
「どうです?」
「大陸から九時の太陽の方向に長い翼の距離で行き7つ戻りいっぱいだって」
よくわかりません。
なんとなく大陸からずっと南東の方らしいことはわかりましたけど。
「いかだを作ったら陸までふぁるに案内してもらえますか?」
「ううん無理だと思う」
おや。即答ですか。
「なぜです?」
「翼の距離って風向きで変わるの。行きが7つで帰りがいっぱいなら、こっちに向かって2つ以上の風が吹いてるんだよ」
…やっぱりよくわかりません。
「帰りは向かい風になると言うことですか?」
「うん。ふぁるも帰れるかどうかわかんないぐらい遠いし」
すると海流の乗った海図か、風上へ切り上がれるような船がないと無理と言うことですね。
やはりいかだで逃げられるほど甘くはないですか。
どのみち島から出ると爆発というのが本当ならアウトですから最後の手段でしたが。
「それでは仕方ありませんね。水を探しましょう」
それにしてもこのゲームのバグはどこにあるんでしょうか。


『ところでよ。この山気を付けた方がいいぜ』
え?なんで?
『てっぺんに誰かいたからな』
さっきの女王蜂の他にも?
どんな人?
『なんかキナくせえ連中だったな』
それってやっぱり人殺しってこと?こわいなあ。
『いや違う。そりゃローグの野郎だ。上の連中は殺し合いしてるわりにゃエラくダレてたんだよ』
ええ?
じゃあ仲のよさそうな人達だったの?
それがなんできな臭いの?
『ちったあ考えねえとノーミソ腐っちまうぞ』
むー。頭は悪くないのにー。
『どんな上等の肉だってほっときゃ腐るのは一緒だってーの』
脳味噌って肉とはちょっと違うと思うの。
『だから例えだっ』
髪引っ張らないでよー。あんまり怒ると禿げるよ。
ふぁるがハゲタカになっちゃったらやだなぁ。
『なるかっ。奴らは俺達ファルコンとは別の鳥だっ』
うん、知ってる。
『…あーもー勝手にしろ。俺は寝る』
あ~んすねないでよふぁる~。
お願いだから答え教えて~。
『猫なで声出すな抱きしめるななで回すな。羽根が乱れるっ』
だって~。ふかふか~。
『言ってるそばから頬ずりするなっ。わかった。教えてやるからはーなーせーっ』
は~い。
『ぜー、はー、……いいか?どんな奴だって殺されるかも知れないとなりゃ警戒するだろうが。山の上にいる連中はその心配をしてねえんだよ』
それってまさか…。
『ああ。お前らをこの島に連れてきた奴らだろうな』
じゃあその人達をやっつければいいんだね!
明るくなったらふぁるとあたしとお姉ちゃんで…
『おちつけ。奴らやっつけるのが目的じゃねえだろ』
え、ちがうの?
目的って、まさか他の人達殺すことじゃないよね?
そんなことしたくないよ。
『ンなこた言ってねえ。なんとかして帰るのが目的だろって言ってんだ』
でも帰る方法なんて思いつかないし、見張ってる人達なら何か持ってるんじゃない?
『ちょっとまて。お前はともかくそっちのスパノビはテレポ使えてもおかしくないんじゃないのか』
うん。ニューマ使えるんだからテレポートも持ってるはずだよ。
『なんでそれ使って戻らねえんだよ』
なんか魔法があんまりよく効かないの。
それに島を勝手に出ると首輪が爆発するんだって。
『それじゃ連中倒しても島出られねえのは同じだろうが』
あ。そっか。
『まず首輪外すこと考えるんだな。それまで上の連中のことは忘れろ』
じゃあどうやれば首輪外せるの?
『俺が知るか』
え~。
ふぁ~るぅ~。
『羽根かき回すんじゃねー!』


「ふぁ~るぅ~」
バサバサ
♀ハンタさんはふぁると仲良くたわむれています。
ちょっと楽しそうです。
でももうちょっと静かにした方がいいような気もします。
「♀ハンタさん」
「なあに、お姉ちゃん」
声を掛けると騒ぎがぴたりと止まりました。
「水を見つけたようです」
水の音が聞こえます。
細くてかすかな音ですが。
「どこ……あ、あった」
さすがハンター。水の匂いにも敏感です。
指摘するとすぐ斜面をまっすぐに移動し出しました。
山肌から染み出した水が水たまりを作っている場所を見つけたようです。
昨日の雨でできた一時的な湧き水でしょう。
沢まで降りないこの位置なら誰かと鉢合わせする可能性もそれほど高くありません。
今夜はここで休みましょうか。
ただ、
パチャパチャバタバタッ
「ああんふぁる~。飲む前に水浴びしないで~」
……。
飲み水を確保するにはもうちょっと時間がいりそうですね。


<♀ハンター>
現在地:E-5南端→?(山腹の泉
所持品:スパナ、古い紫色の箱、設置用トーキーボックス、フォーチュンソード、オリデオコンの矢筒、+2バイタルシュールドボウ[3]
スキル:ファルコンマスタリー、ブリッツビート、スチールクロウ、集中力向上、ダブルストレーピング
備考 :対人恐怖症、鳥と会話が出来る、純鷹師、弓の扱いはそれなり、島にいる鳥達が味方
状態 :半乾き? ♀スパノビを信頼、ふぁると遭遇で勇気りんりん

<ふぁる>
現在地:E-5南端→?(山腹の泉)
所持品:リボンのヘアバンド
スキル:ブリッツビート スチールクロウ
備考 :なんだかんだいいながら♀ハンターが心配で堪らない、ツンデレ?GM側の拠点を発見するも重要視せず無視、♀ハンターと遭遇

<♀スパノビ>
現在地:E-5南端→?(山腹の泉)
外見 :csf:4j0610m2
所持品:S2ダマスカス、シルクリボン(無理矢理装着)、古いカード帖(本人気付いていない)
スキル:集中力向上、ニューマ、速度増加
備考 :外見とは裏腹に場数を踏んでいる(短剣型)
状態 :半乾き? ♀ハンターの生い立ちや鳥との会話能力を知る、JTにより負傷

<残り24名>



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