もうじき僕は歌わない。@Wiki blog > 2006年10月03日 > 読みました。

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お疲れ様でした。
前作、前々作に続く大作でしたね。この短い期間にこの3作を仕上げることは大変だったと思います。このペース、いつぞや「喜捨」などの作品をハイペースで書き上げていた時のことを思い返しました。

いきなり量のことに触れ、それで感心している感想が作者の好みに合うかはわかりませんが、まずは掴みとして。



では具体的な感想を。
<ストーリー全体に関して>
カオさんも触れておられましたが、読み応えのある、面白い(もしくは興味深い)作品だったと思います。
ここに至るまでの3つの作品がリンクしている点が物語の楽しみを深めていたし、読む方も頭を使わされました。「賢く読む」ということは、こういうことでしょうか?

前回までの作品に対して、情景描写が不足していたと指摘しましたが、今回は特にその点を感じることはありませんでした。むしろ、状況や様子を想像しやすかったし、物語に溶け込みやすかったと感じています。
例えば、前半部分で病院から出てきた時の周囲の描写については、イメージしやすい文章でした。夏、セミ、ラジオの野球中継やら、季語に相当しそうな言葉が連なり、様子をイメージしてくれる手助けになりました。

その後すぐの文章で、職場への連絡時の課長との「反面教師」云々という会話は、実際はどのような感じなのでしょうか?いろいろ、自分なりにイメージしてみるんですけどね。ここは直接会うと言うことで、過去のラジオドラマの体験も活かし、作者の1人2役で、生茶での実演依頼したいと思うのですが。
いかがなものでしょうか???(むふふ…笑)


あと、書き方が良かったと思う。最初に現在の状況を書き、そのあとにそこにいたる経過を書く。よく使う方法だけど、読み手として物語に引き込まれていく感覚はあったし、なるほど~と納得しながら読めました。そして現在で締める。最後にあとがきのようなおまけで。
今までにも似たような手法は何度も用いているとは思うけど、好印象でした。
いろいろな疑問、疑惑もどんどん明かされていきましたしね。まさに完結編。



最後に個人的に今回の作品で気になっていた点。それは↓の文章になります。

呼吸を止めることを決めたのは津坂さんだ。その決定を、僕
はどうすることもできない。津坂さんに何かを要求する権利
なんて僕にはない。もう、どうにもならないんだ。
今更、津坂さんのことを僕が失いたくないと思っても、どう
しようもないんだ。


目の前で「死にたい」という人間がいた場合、どうするか?
作品中では、キスをして、意識不明なのに復活しましたね。本当に意識を失っていたのか、疑いを抱いたりもしましたが…。

何が気になったか?
作者と主人公のミズキが同じ意見であることが前提になりますが、数年前まで作者はこの質問に対し「本人が望むのだから、止めることはできない」と言っていたように記憶しています。(間違っていたら、ごめんなさい。)っていうか、そういう時期もあったかな???

それと比べ、今回作品中で投げかけられた同じ質問に対する答え見て、時の流れを感じました。もちろん、数年前から質問に対する答えは変化しつつありましたが。



最後に、カオさんのコメントやここまでの感想と重複するかもしれませんが、内容の濃い、読み手も溶け込みやすい物語だったと思います。質問、疑惑、それに対する答えが用意され、展開もスムーズで、読み始めるとスイスイと読めてしまいましたね。キャラクターも、お母さんや課長、すべてのキャラが良い味を出していたと思います。
1つ勘弁してほしいのは、眠り姫に王子様がチューしておきてしまうこと。

だって、そんなん、オラ、こっぱずかしいでねぇぁ~!!!

ストーリー、キャラクター、構成、さまざまな点で勉強になりました。お疲れ様でした。
生茶、それはもう楽しみしています(笑)。





カテゴリ: [ヒナタ] - &trackback- 2006年10月03日 01:46:42

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