もうじき僕は歌わない。@Wiki lite(あらすじ)

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<正悟メイン。他のひとたちも混ぜつつ。><はるかインタビュー用>

(小学校時代から、正悟は野球部でエース、愛は水泳部)
・愛は学年で二、三番目。背泳ぎなら県大会の予選は通過できるかどうかレベル。

4「水泳で頂点を目指す、って感じではなかったんですね」
愛「上の方って<やってる子>と<やらされてる子>がいるんだ。
 好きでやってるだけじゃ、やらされてる子たちには絶対適わない。
 でも、やらされて好きなことしたくなかったから」
4「水泳のどこが好きなんですか?」
愛「別世界にいる感じかな。他のスポーツでも同じかもしれないけどね」

・正悟は県大会のベスト8くらい。小技の得意な二番バッター。

4「野球部でエースってすごいことだと思うんですが、どんな気分でしたか?」
・エースに要求されるのは忍耐力と従順さ。
・全力で投げてボール球より、八割のチカラでストライクが必要。
・打たれても打たれても投げるのがエース。
正「そう監督が決めたら、そうするのが学校の野球部です。以上」

4「野球のことが嫌いそうに聞こえますけど?」
正「じゃあ、違うことについて語りますか? 学校についてとか、恋愛についてとか」
・今の正悟は、何のことも嫌いなんだと思う。

・小学六年生の正悟が、東ドイツへ留学する。半年。
(ステラタイプとの出会い�そのうち留学してきますが、ステラ。)
地元に居場所がなくなって、夏丘中学を受験することに。

・祖父(原)に、行けと言われたら行くしかないのが市野家。

4「留学して得たこと、失ったことについて教えて下さい」
・みんな同じ、という暗黙の了解の外にいること。それはプラスでもありマイナスでもある。
・普段は誰も何も言わない。自分でも忘れてる。でも、たまに気づく。
正「みんな何かを得たり失ったりしながら生きているとは思うけど」

4「実は私もイギリスにいたことがあるんです」
愛「実は私、生まれてからずっと日本にいるんです」
正「そういうレベルの話だって、分かってはいるんだ」


・文通。クラスのみんなが手紙を書くって言っていたのに、二回以上書いたのは愛だけ。
正悟からは嘘ばかり書かれた手紙が来る。愛は信じている。

ドイツ人はみんなヒゲもじゃです、とか。罪のないやつ。
この国には冗談を言う相手なんか、どこにもいない。

ステラタイプが冗談を聞いてくれる? ステラタイプにも冗談ばかり言う?
いずれステラが来た時に冗談ばかり言う伏線か。本当か。

4「市野くんに手紙を出し続けたのは何故?」
・返事が来たから。

4「クラスの女の子から手紙が来るって、どうでしたか?」
・クラスの女子だって意識したことなんてない。
・嬉しかったのは、愛からの手紙だからなのか、クラスの女子だからなのか、
 学校の友達だからなのか、日本からだからなのか、日本語が書いてあるからなのか。
正「嬉しかったけど、少し怖かったかもしれない。どうしてこんないいことが僕の上にあるんだろう、って。
 留学しなければ、そっちがあたりまえなんだけど、多分。それはもう僕には分からない」


・愛は、博愛精神から(多分)夏丘中学についていこうと決める。
(名との出会い�みんながどこにいってもどこにもいかないように願う。)
(その願いは叶えられない。名の手に余る、そんなのは神様の願いだ。)
恐竜が滅びなければ人間は生まれなかったかもしれない。
それなのに恐竜を滅ぼさないでって人間が願うの?

だからって恐竜を滅ぼして下さいって願わなきゃいけないの?
みんな、あるがままにあるのはあたりまえ。
何かを望んだり祈ったりするのは自由。どうなるにしても、ならないにしても。

夏生と名の宿主って決めてあったっけ?
41sだと、夏生は宮内?
42sだと、名は由香。夏生は・・・かんなか?
43sだと、名はジュン。夏生は・・・誰だっけ?

4「市野くんと同じ学校に行きたいって、よく親は反対しませんでしたね?」
・もちろんそんな言い方はしない。気づいた時から静かにアピール作戦。
・正悟と同じ学校に行くことになったのは「結果」だと。
・自発性を重んじてくれたのか、特に反対する理由もなかったのか。

4「恋愛感情ではなかったんですか?」
・たぶん。だって別に正悟をどうしたいとか、正悟とどうなりたいとかなかったし。
・愛にあったのは、もっと一方的な気持ち。
愛「みんな誰かと一緒にいるべきだと思ったんだ。特に子どもの頃は」

4「それは今でも変わりませんか?」
・誰がいなくなっても誰かはいると思っている。気づかないときは気づかないだけで。


・正悟が戻ってくると、妹がいる。美夕。吸血鬼?
どうして生まれるまで教えてもらえないんだろう。
美夕との間に距離がある。好きだけど怖い。
もう少し育ってから、それが朝子に抱いている感情と同じだと気付け。

4「どうやって、そのショックから立ち直ったんですか?」
正「いないひとには何も言う資格はない、って整理した。
 何か言いたいことがあるなら、いつもその場所にいなきゃいけないと」
・他のあれこれもいろいろ変わっている。学校だって瞬間ヒーローだけど、
 すぐに腫れ物扱い。でも、それは当たり前のことだって気づいたから。

(地元と夏丘と、どのくらいの場所にしよう? 電車で一時間とか?)

(中学時代は武勇伝とかある? なくていい?)

・夏丘中学で運動部の正悟と愛。見ているだけ、引っ込み思案の北上はるか。
運動会で、愛が正悟を応援しているのを見て、うらやましいと思う。
好きな人に好きと言える勇気。そこまではなくても、普通に声くらいかけたい。

はるかは声を出したくて演劇部に入る。

4「覚えてますか?」
愛「え、全然。そんなことあったっけ?」


・久世紀生は地元の中学に淡々と通っている。
でも、夏丘学園から、そんなに遠くない。
一学年下に結樹とかかんなとかいる学校か?

パソコンサークル、はまだこの時代にはないよなあ。
音楽部か。演劇部か。帰宅部でもいい?

4「中学時代の帰宅部って、退屈じゃなかったですか」
・家ですることはありましたし、クラスメイトとは距離があったので。
4「その頃の自分に声をかけるなら」
久「今の自分にかける言葉もないのに?」


・紀生の進学の理由は「就職に有利」+「交通費のかからない学校」
(自転車ならどこだっていけるけど?)

4「その選択には満足していますか?」
・就職に有利、はまだわからない。交通費はかかっていない。
4「中学時代から通えば良かったと思うことは?」
・中学の時点では、わざわざ何かを選択する理由がなかった。
・何も選ばないということを選んでいたと今なら分かる。
久「中学時代の上野さんや正悟、はるかさんに会えなかったのは惜しまれます」


・久世紀生の第一印象は? 正門の約束の樹(=楠?)を見上げていた。
どこかで見覚えのある「キャラクター」=つくりもの。無理をしているっぽい。

正「別に下見になんて来なくたって、いつも見てる学校じゃないか」
愛「つまんないこと言わないの。誰かにとっては特別な日かもしれないじゃない?」

出会いなんて求めていない、と正悟は思う。

愛「夏丘学園へようこそ」
振り向いた紀生は、小さく頭を下げた。春の風が吹き抜けて、愛は目を細めた。

正「なんで、わざわざ受けにくるかな。そんなにいいところじゃないのに」
それは正悟が普段から思っていること。そんなにいいところじゃない。

「もてる人には、もてない人の気持ちは分からない」と紀生は思う。
気持ちがわからない訳じゃない。でも、僕はそれを持っていないんだ。

愛「今のは正悟が悪いと思う」
正「ごめん」
久「上級生ですか?」
愛「たぶん同級生。この春から高等部でしょ?」

手を差し出す。

愛「ようこそ、夏丘高校へ。よかったら校内、一緒に回らない?」

4「ありがちな展開ですね?」
愛「はるかだって、そこにいたんだよ? なにをしてたの?」


・同じクラスで隣の席の男。先頭が市野で後ろが上野で、隣の列の先頭に久世。

愛「よろしくね」
正悟「・・・よろしく」
含むところがある。それが何かは分からない。
紀生「こちらこそ、よろしくお願いします」
どうして正悟は、この性格なのにオープンマインドなんだろうと紀生は思う。

善人の限界。

4「ふたりの第一印象を教えて下さい」
久「どちらも、僕の予想していた高校生活の体現者みたいなイメージでした」
4「今は、どう思ってますか?」
久「高校生活の体現者みたいなイメージです」
4「久世くんも主要登場人物ですよ?」
久「僕にとっては、そうですね」


・中学で所属していた部活から自動的に勧誘が来る。
愛も正悟も同じ「運動部」。専攻で水泳とか野球とかに別れる。筋トレ仲間。
愛「久世くんもどう? 一緒に」
久「考えておきます」

その日の放課後から毎日、朝晩、愛の「考えてくれた?」攻撃。

正「諦めて入った方がいいよ、少しでも悪くないと思ってるなら」

「腕相撲で私に負けたら入部!」みたいなプチイベント。
当然に紀生の方が強い。で、勝つと正悟が出てくる。
正悟の方が圧倒的に強い。「鍛えてるから、さ、一応」

4「誘われなかったら入らなかった?」
久「たぶん、中学までと同じ生活を続けていたと思います」
4「そのことについて」
久「今は感謝してます。そのときは非常に困惑しましたけど」


・最初のテストで、僅差で正悟が紀生の上を行く。
#ちなみに愛は下の方。

附属上がりは成績が冴えないのが通例。
「みんなと同じじゃ面白くないじゃないか」

紀生は強く正悟を意識する。まるで、なりたかった僕だ。

4「かなり勉強してたんですか?」
・優等生でいないと居心地が悪かったから。
・ライバルがいて競争ができると嬉しかった。テストとか好きだったよ。


・弁当をつくっておでかけとか。運動部イベントでいいんだけど。
紀生はパン。正悟はおにぎり。
愛「おかず、今度からたくさん持ってくるよ。ふたりも三人も一緒だから」
久「自分で作ってるんですか?」
愛「女の子だからね」
正「嘘つき。おまえがそんな器用な訳がない」

愛「失礼な。いつまで小学生の私だと思ってるの?」

4「おべんとうを作っていったりしてたんですか?」
・本当は特定の誰かのために作って行きたい。
 まだ、正悟でも紀生でもない。
 いつか、その時が来た時のために、今からごまかしの伏線。
愛「おかあさんと合作だけどね」

・姉の就職。(高校二年時)
初任給で何か買ってもらう? ゲーム機とかギターとか。

4「ギター、弾けるんですか?」
・コードはひとそろい押さえられるくらい。
正「なんかギター弾きって、自分のことが好きな感じが苦手だけど」


仕事が終わって、帰ってくるのはいつも夜遅く。
父も母も先に寝ていたりする勢いで。

「正悟も寝てていいよ?」
「ん〜、勝手に起きてるだけだから」

居間で本を読んだりテレビを付け流していたり、嘘に決まっている。

4「それは純粋に自発的なお姉さんへの好意なんでしょうか、それとも、
 先に寝る家族への当てつけとか、留学した時の経験とかによるものですか」
・そんなこと決められない。
正「その質問は、純粋に自発的な僕への興味なんでしょうか、それとも、
 何か、はるかさんの家族関係の投影とかによるものですか」


・なんか間違いもどきとか設定しますか。
飲み会の後に正悟に愚痴り倒して風呂場で寝ちゃうとか。
しみじみ吐くとか。

「私だって、やればできるんだから」
性的な意味で?

4「何があったんでしょうか」
正「物理的には何もなかった、です」
4「何的には何があったんですか?」
正「僕的には何かがあったんです。多分」


・寮にいれられる。(祖父から言われる。):二年の夏以降か。
選択の余地はなかった。大学生と同じ寮に住むことになる。
どうして大事なことを決められないんだろうと思う。
寮に入ることそのものは嬉しい。

正「なに、また今度里帰りすると妹が増えていたりするの?」
祖父に殴られる。もう二度と帰るものかと思う。

4「結局、何かの理由があってのことだったんでしょうか?」
・わからない、知らない。自分のことは自分で決められない。
 決められることは、いつも、どうでもいい誰かのことばかりだ。


・大学生的宴会とか不規則な生活とか。
高校生である自分の世界の限界。

女子高生を連れて来いとか言われて、本気で愛を一度だけ連れて行ったことがある。
酒を飲んで乱暴、みたいな展開になりそうだったので大学生を殴った。
「青春だ!」みんな大喜び。

4「大学生からみると、高校生って子どもなんですよね」
正「今の僕から見ても、当時の僕は子どもだったから仕方ないかと」
4「それは言い訳っぽくないですか」
・世の中、納得できないことばかりだ。でも認めたくないじゃないか。

もう二度と来るものかと思う。でも次、また誘われてまた参加する。

愛は、正悟のことを特別に思うようになる。友達からスピンオフ。
それが恋愛感情かどうかは保留。

4「愛さんも大学生の飲み会に参加したことあるんですか。意外です」
愛「もっとすごいこといろいろ、はるかは経験してるんでしょ?」


・上野愛との関係が噂になる。
愛が「そんなんじゃないよ」と否定する。
でも、愛は喜んでいる。
そもそもが愛の作為?

4「わざとだったんですか?」
愛「そんなの秘密」

正悟は、まるで全人格を否定されたような気持ちになる。
別に愛とつきあっているつもりはなかったけれど。

4「コメントに困るんですけど」
・いじめられっこが不登校になる理由が些細なもので、そんなことで不登校になるなよと
 傍目には思うけど、実際はその些細な理由が最後の一石だった、ってよくある話だろ。


・父の浮気を知る。
相手は自分と同い年の女子高生。
現実ってそんなことばかりだ。父親に対して恨みを持つ感じではない。
でも、自分のことは嫌いになった。誰とも一緒にいるべきではないと感じる。

4「ひょっとして、相手は知ってるひとですか?」
・でも、親ってセックスしていないような幻想がある。自分がその反証だというのに。


・また誘われた飲み会で
知らない誰かに御持ち帰りされる。梓?
梓「嫌いじゃなきゃあ誰でもいいんだ。そういう風にできてるんだから」
正「本当に?」
梓「嫌いなやつとするのも悪くない、かもしれない」
そういうことじゃない。

4「ええと、ショックです」
正「はるかさんはもっとすごいこと、いろいろ経験済みでしょ」


・野球に関しては、はるか(Mz)参照。

・続けてきた野球をやめる。(高校二年の秋で引退、深宇イベント以降)
とてもチームプレイを続けることはできない。
僕はどこへ行こうとしているんだろう?

野球大会にメンバーが足りなくて、一年生の学外の友人とかまで連れてきて試合する。
ひとり余った。「呼んでおいて出番なしはないだろう」

佐々木博。「野球経験は?」「体育の授業くらいです」
速い球を投げてやると、すぐに速い球の投げ方を覚える。変化球も同様。

自分の存在に代わりはあるのだと気づく。ベンチから試合を見ている。
いつもと全然違う視点。
点を取ったり取られたり、それが楽しいと思えない自分に気づく。

久「正悟がやめたら、チームはどうするんですか?」
正「九人なら集まるだろ? それで野球はできるよ」
久「僕が言ってるのはそういうことじゃなくて」
正「ごめん、もう決めたんだ」

4「その後、部活には?」
・顔を出していない。なんか、もう、同じ舞台に立つことはできない。
4「戻りたいとは思いませんか?」
正「居場所がないと思ったからやめたんだから、戻るも戻らないも、僕の意思じゃない」


・愛「なんで私には相談のひとこともないのかな?」
「相談したら止めただろ。止められたくなかったんだよ」
「どうして?」
「理由の説明ができたら、きちんと相談してる」

4「相談されたら止めましたか?」
愛「理由を聞いて、それ次第だと思う。
 理由が説明できないって、その気持ちも分かるんだよ。でも、友達なら相談して欲しかったなって思う」


・惰性で学校生活は続けている。成績は落ちていく。でもなんとかする気にはならない。
タバコを覚えた。タバコ代稼ぎに年齢を偽って週末はバイト。
自分じゃなくなるのなんて難しくない。名乗る名前は「    」。

4「タバコを吸うんですか」
正「言いたいことはわかってるよ、でも聞きたくない」


・進路希望を白紙で出せない自分。窓から紙飛行機で飛ばしたいくらいなのに。
進学希望。その先は教員? 信じてもいない未来を描く。
愛は、看護婦。
紀生は、就職して働くつもり。

ここにはもう居場所がない。

4「どこになら居場所がありそうですか」
正「そんな根源的なことを軽々しく聞かないで」


・三者面談。(二年冬とかか)
紀生の家族は誰も来ない。片親だってことを、このときはじめて知る。

愛「教えてくれればよかったのに」
正「どうやって?」

久「みんな秘密を抱えているんです。それが自分を守ってくれる」

4「知られたくないこと、だったんですね」
久「今でも知らせたいことではないですよ。知られちゃったら仕方がない、くらいで」
4「秘密は、まだ他にもいろいろあるんですか?」

久「秘密です」


・どうしたいんだ、と父に詰問される。
どうしたいんだろう? ただ逃げ出したいだけかもしれない。

4「ただ逃げ出したいんですか?」
正「逃げてどこかに落ち着くこともできないって分かっているから、ここにしがみついてるんだと思う。
逃げられるなら逃げればいいんだ。でも逃げられない」



・ここではるかの将来に関するアレコレですよ。
はるかはひとりでも生きて行ける子だから、と親が言う。ホントかよ。
はるかの夢は芸能人(アナウンサー)=何かを伝えるひと。

「誰かに何かを伝えたい」じゃ何も伝わらない。誰に何を伝えたいの? とペンギン。
はるかは、インタビュー企画を始める。自分の限界への挑戦。


・正悟が先に神様を見た方が素敵か。夜の町で。危ない薬とか飲んで。
世界が輝いて見える。神様だっているかもしれない。

4「何をしたんですか?」
正「たぶん何もしていない。全部、もともと僕の中にあったんだ」
4「<光>について、もう少し説明してもらえませんか」
正「何が知りたいんだろう?」
4「それは臨死体験で見るといわれる幻覚のようなものなんでしょうか?」
正「死んだことがないから分からないけど、たぶん、近いものだと思う」
4「それは、いつも見ていたいようなものでしたか?
 たとえば、日常生活で得られるどんな刺激よりも快感であるとか」
正「イエスでもノーでもある。どっちでもない。
 その光は僕の中に今でもある、もちろん見えないけど。それが答えかもしれない」
4「特別な体験ではあったんですよね?」
正「特別って、どこにでもあるんだけどね」

光の導く方に行くと紀生がいる。というか久世家アパート。「よう兄弟」
久「何をしてるんですか?」
正「何をしてるんだろう?」

4「久世くんの家に導いたのは<光>ですか?」
正「<光>が見せたものの中から、僕が選んだ」
4「<光>は、何を見せてくれたんですか?」
正「僕の見たいものを」

久世家にあがりこむ。陽歌里(母)は看護婦、夜勤へ出かけるところ。
「泊まっていけば?」
市野家の息子だと分かったらどうするだろう。どうもしないか。


・遊びに行こう、と誘う正悟。制服しか着ない紀生<他に服がない。
夜の町で梓に出会う。

4「それも<光>が?」
・相応しい場所に行きたかった。

正悟の下宿にタクシーで移動して二次会。
「こういうときのためにお金を持つべき」

4「ちなみに今、財布には?」
正「二万円。一晩くらいなんとかなるよね?」

・その夜の出来事。
正悟は酔いつぶれて寝てしまえ。
紀生は梓と。これで正悟とも兄弟。
「あなたは誰なんですか?」
「世界」<象徴としての。高丘夏生や八木名と同じように。

4「それは流されて、ですか? 自分の意思で、ですか?」
久「自分の意志、ということにしておいて下さい」
4「どうでしたか?」
・言葉にできない。

・朝、正悟が起きると誰もいない。というか昼。
学校はずる休み。散らかった部屋、天井が遠いと思う。

4「ずる休みははじめて?」
正「今まで皆勤賞ですよ」
4「どうでしたか?」
正「ずる休みというのは、したくてするものではなくて、他に選択肢がない場合に
 結果休んでいるものなんだな、と」
4「なんか禅問答みたいになってきました」

実家に戻ってみると、こっそりみつけた美夕が喜んでくれる。
やっと現実に戻ってきた気持ちになる。「デートしようか」

血のつながりには勝てないと思う。これが血のつながりか?

4「妹さんはおいくつでしたっけ」
正「僕が小六で生まれてるから、今度小学校かな」
4「可愛いですか」
正「可愛いです」
4「どのくらい?」
正「お嫁に行くところを見るまでは死ねないくらい」


・どこか、ここでない遠くへ。
最後の一本と思ってタバコを吸う。
ここにいたら駄目になると思う。でも戻る場所なんてどこにもない。

「ショーゴ兄、タバコ吸うの?」
「ん、ああ、ごめんね」<何を謝っているんだろう?

電車に乗って遊園地へ。帰りは当然に寝ているよなあ。
家に帰ると祖父(市野原)が玄関前に立っている。


・戦う? までもない?
小さくなったと思う。
「もう帰ってこないんじゃなかったのか」
「そのつもりだったけど」

「たまには帰って来い。ばあさんが喜ぶ」

ばあさんって祖父が呼ぶのは、死んだ妻(ナオ)のこと。
死者は喜ぶだろうか。きっと喜ぶだろう。
僕たちは、そういう世界に生きている。何もかもがつながっている。

4「何もかもがつながっている世界って、生きるのが大変じゃないですか?」
正「生きるのは大変だけど、それは救いでもあるんじゃないかと」
4「大変であることが?」
正「多分、人の手には決して収まらないくらい大変だから、生きていられるんだ」

・次の日、学校に行く。上野愛がいて、久世紀生がいて、まるで同じ日常。
愛「ふたりで、どこに行っていたの?」
正「下宿で寝てた」
久「UFOに攫われて宇宙をさまよってました」

4「本当は何をしていたんですか?」
久「そんな難しいことを簡単に聞かないで下さい」
・梓と朝、別れてから<光>を追いかけていた?

紀生は、何をしていたんだろう? と正悟は思う。
正悟は何をしていたんだろう、と紀生は思うかどうか。

4「一緒ではなかったんですよね?」
久「別行動です」
4「一緒に行動したかったですか?」
久「必要はなかったと思いますけど」

戻ってきた紀生はニューバージョン。
・愛に「上野さんが好きなのは正悟でしょう?」とかいきなり聞く。

4「どうなんですか、実際のところ」
愛「正悟のことは好きだけど、そんなの久世くんに言われることじゃないと思う」

・正悟に「正悟みたいになりたかった」
正「なに遺言みたいなことを」
久「もう死んだんです」

4「死んだんですか」
久「死にました。ここにいる僕は、もう<久世紀生>とは違う何かです」
・一度くらいは死んで生き返るんだ。


・紀生がどこか遠くに行ってしまいそうで怖い、と愛。
もともと近くにいたんだろうか、と正悟は思う。

つかまえておくためには身を投げ出さなきゃいけない。
ウサギにできること。

4「できることをした感想をお願いします」
愛「言えることなんて何もないです」
・きっと、これはすべてのはじまりにすぎないんだろうなって思う。
4「後悔はしていますか?」
愛「してたとしても言わない」



・今更のように当初計画どおり、はるかのインタビュー企画。
対象は愛。はるかが好きなのは愛? 正悟? 家族構成やら何やら。

質問票。名前、住所、誕生日、家族構成、趣味、特技、学歴、その他。

・学校でつかまえて聞いて、それをテープ起こしして、まとめて、疑問点を書き出して、
プライベートでまた聞いて。写真も自分で撮る。

愛「どうして私なの?」
・誰でもよかったし、愛じゃなきゃ始められなかった。

周辺を埋めるように、正悟や紀生にもインタビュー。

4「あなたのことが好きだって女の子に頼まれてるんです」
正「それがはるかさんだったら喜んで協力するんだけど」

4「上野愛の秘密を探るための挑戦です」
久「成果品を見せてもらえるのであれば協力します」

したいことなんて、どんどん変わってくけど、それでいいの?
それがしたいことをしない理由にはならないはず。
今、したいことを今、すればそれでいい。

したいことがなかったら?
しなきゃいけないことをすればいいじゃないか。

・はるかが告白するのかどうか、あたりが結論でいいんじゃないだろうか。
しないんじゃないだろうか。
インタビュー結果だけ、ペンギンの着ぐるみに提出。

4「私の卒業論文です」


・後日談。
愛:夏丘大学附属の看護学校へ。将来は看護婦?
正悟:一年浪人して夏丘大学の心理学部へ。家族問題とか扱いたかったらしい。
紀生:公務員で、夜間で大学に。文学部、社会学科。
はるか:ジャーナリストになりたい? ふつうのひとを目指してみるのも悪くないかもしれない。