ローマ帝国海軍(Roman Navy)とは、ローマ帝国が保有する軍事組織である。世界有数の錬度と艦艇の保有数を誇った旧ユーラシア連邦海軍と、その恩恵を授かった旧ユーラシア連邦構成国の生き残りの艦艇から編成されたユーラシア残存艦隊を原型としており、当時のユーラシア連邦と比べて力は劣っているものの未だにユーラシア大陸最強の海軍として名を馳せている。
ローマ帝国の国土回復作戦では、異端者の異からをカ借りずとも反乱艦隊を常に圧倒できるだけの戦力を保有し、瞬く間に欧州の制海権を確保した。
保有艦艇の多くは対蒼嶺の艦隊戦以降用いられてきた防御システムを用いており、フェイズシフト装甲によるミサイル・主砲攻撃など実弾兵器の無効化と陽電子リフレクターパネルによるビーム兵器の威力の激減、高度な防空システムによって守られ、相手が蒼嶺の艦隊でない限り傷をつけることは困難とされる。
艦隊編成
親衛艦隊
ローマ皇帝の権限によって自在に活動できる艦隊。正規空母やそれを護衛するための防空戦艦など航空戦力に重きを向き、作戦海域への展開の速さを考慮した編成となっている。
ローマ皇帝直属の精鋭艦隊のひとつ。第1艦隊とは打って変わって大型で機動力に乏しいが長射程と重装甲を誇る大型艦艇が存在し、ローマ帝国最強の水上打撃戦力となっている。
ローマ帝国最強の水雷戦隊が所属する艦隊。主に第1艦隊の支援などを勤める。機動部隊に随伴できるよう機動力が高い艦艇が配備されている。戦艦などの大型艦艇も存在し、打撃力なら他の追随を許さない。
軽巡洋艦や駆逐艦などの小型艦艇や潜水艦を中心に編成された艦隊。第2艦隊の護衛を勤める第2水雷戦隊はローマ海軍の水雷戦隊の中でも最も錬度が高く、世界最強の水雷戦隊として知られている。
第1艦隊
イタリア半島の防衛を専念した水上打撃艦隊。旧型の戦艦が多いとはいえども大型の戦艦を多数保有しており、親衛艦隊に次ぐ最強の艦隊として名高い。戦艦の保有数なら最も多い。
地中海全域を活動拠点とする艦隊。地中海で活動することを考慮してか、活動範囲は狭められているが、機動性の高い小型艦艇が多く在籍する。
地中海でも島が多いエーゲ海方面での活動を主目的とした艦隊。小型の艦艇が多いが、水雷能力は侮れないものがある。
第2艦隊
フランス近海および西大西洋での活動を目的とした艦隊。旧フランス海軍を母体としている。外洋能力が高い巡洋艦を多く有する。重巡洋艦並みの主砲を備えた潜水空母や四連装砲搭載戦艦など特徴的な艦艇を有する。
ローマの玄関口となるジブラルタル海峡の防衛を勤める艦隊。地上基地との連携が重視されている。ジブラルタル基地は不沈空母としての役割を果たしている。イギリス海軍の地中海艦隊から移籍した艦艇が多いのが特徴。
第3艦隊
旧ドイツ連邦海軍を母体とする艦隊。おそらく前大戦でもっとも被害を受けた艦隊で、かつてのドイッチェラント海軍の光栄は失われている。潜水艦による通商破壊を得意とする艦隊であるが、正規空母や超弩級戦艦などの大型艦艇も保有する。
かつてユーラシア最強の海軍と呼ばれていた旧イギリス海軍を母体とする艦隊。海軍力はほかの地区が集まって戦っても勝てると言われるほどの錬度と保有数を誇り、親衛艦隊一個分に匹敵する戦闘能力を有する地区内最強の艦隊。前大戦で軒並みの艦艇を失うが、それでも主力艦は健在している。
第4艦隊
旧ユークトバニア海軍を母体とする艦隊。超兵器シンファクシ級潜水空母は未だ健在で、潜水艦を中心とした戦力を有するほか、超大型戦艦というトンでも兵器まで保有する。
旧ユークトバニア海軍の極東管区の艦隊を原型とする艦隊。太平洋に通ずる唯一の道であるため、対オーシア戦略に充実した戦力が配備されている。
保有艦艇
※戦艦・空母と既存艦のみ表記。一通り落ち着いたら軽空母・重巡・軽巡・駆逐艦の項目も復旧させる予定。
イギリス艦隊
ネルソン級戦艦
同型艦 |
2隻 |
ネルソン(Nelson) |
ロドニー(Rodney) |
性能諸元 |
満載排水量 |
42,845t |
全長 |
244.0m |
全幅 |
35.0m |
最大速度 |
24.5kt |
装甲 |
フェイズシフト装甲 |
特殊装備 |
陽電子リフレクター発生パドル |
武装 |
Mark.Ⅰ 45口径40.6cm3連装メガ粒子砲 |
3基 |
Mark.ⅩⅩⅡ50口径15.2cm連装電磁砲 |
6基 |
Mark.ⅤⅢ 43口径12cm両用速射砲 |
6基 |
39口径40mm8連装レーザー砲 |
8基 |
Mk.89mod.7 VLS |
32+64セル |
M-95 8連装多目的射出機 |
4基 |
Mk.55 3連装短魚雷発射管 |
4基 |
欧州で起こった一連の大戦を潜り抜けた歴戦の老兵艦。英国面全開の船体設計が災いして速力があまり出ず、鈍足なことからタンカー艦と呼ばれ、失っても痛くない戦力であったことから主に第一線に投入され続けてきた。しかし本艦の大和型を上回る装甲の厚さと対空装備が充実していること、乗員の錬度の高さから幾多の戦地で活躍し、いつしか英国を象徴する不屈の戦艦として今現在に至る。第四次改装にて若干の速力と最新の高性能電子機器、艦隊旗艦としての通信機器の強化が図られ、現在は本土防空艦として第一線を退いており、本土防衛艦として弾道・巡航ミサイルの迎撃や敵艦隊の迎撃を主眼とした設計となっている。
キング・ジョージ5世級戦艦
同型艦 |
5隻 |
キング・ジョージ5世(King George Ⅴ) |
プリンス・オブ・ウェールズ(Prince of Wales) |
デューク・オブ・ヨーク(Duke of York) |
アンソン(Anson) |
ハウ(Howe) |
性能諸元 |
満載排水量 |
46,465t |
全長 |
249.7m |
全幅 |
37.6m |
最大速度 |
31.9kt |
装甲 |
フェイズシフト装甲 |
特殊装備 |
陽電子リフレクター発生パドル |
武装 |
Mark.Ⅶ 45口径35.6cm4連装メガ粒子砲 |
2基 |
Mark.Ⅶ 45口径35.6cm3連装電磁砲 |
1基 |
Mark.Ⅰ 50口径13.3cm両用速射砲 |
2基 |
39口径40mm8連装レーザー砲 |
4基 |
Mk.89mod.7 VLS |
32+64セル |
M-95 8連装多目的射出機 |
4基 |
ネルソン級より装甲は厚くないが、それでも標準的な戦艦と比較すると十分な防御力を発揮する戦艦。火力は16インチ砲搭載艦と比べると見劣りするが、長砲身とジェネレータの強化によって欠点を補っている。英国が誇る高性能レーダーも相俟って長砲身を活かしたアウトレンジを得意としているが、前述したとおり火力が低いため完全に撃沈することは困難とされ、敵戦艦の主兵装の破壊など主力戦艦の補佐として活躍した。前大戦で航空攻撃の被害から対空装備が見直され、全艦とも充実した電子機器と対空装備、防空艦対の旗艦としての通信指令設備が取り入れられた。現在は機動部隊の護衛艦として敵艦隊の迎撃兼ね防空艦として活躍している。元が戦艦だったためか、巡洋戦艦には分類されず高速戦艦と分類されている。
ライオン級戦艦
同型艦 |
4隻 |
ライオン(Lion) |
テメレーア(Temeraire) |
コンカラー(Conqieror) |
サンダラー(Thunderer) |
性能諸元 |
満載排水量 |
57,000t |
全長 |
261.4m |
全幅 |
35.7m |
最大速度 |
31.5kt |
装甲 |
フェイズシフト装甲 |
特殊装備 |
陽電子リフレクター発生パドル |
武装 |
Mark.Ⅱ 45口径45.7cm3連装メガ粒子砲 |
4基 |
Mark.Ⅰ 50口径13.3cm両用速射砲 |
8基 |
39口径40mm8連装レーザー砲 |
10基 |
Mk.89mod.7 VLS |
48+78セル |
Mk.55 4連装長距離対艦ミサイル発射管 |
6基 |
M-95 8連装多目的射出機 |
6基 |
英国が国の威信をかけて建造した戦艦。他国の軍艦が大型化することに危機感を感じた英国海軍が、主砲を大型化することなく敵性国家の戦艦を撃沈できるようミサイルを重点的に装備したアーセナルシップ。18インチ砲の着弾に耐えうる防御力を持っており、本艦の性質と相俟って各国の標準的な戦艦を駆逐するための戦艦としての見方が強い。船体のわりに大型の主砲を搭載していないことで重量的に余裕が出たのか巡洋戦艦に匹敵する機動力を確保しており、英国初の5万トン越え戦艦として長い間国民に親しまれてきた。また、それまでの戦艦よりも大西洋・太平洋などの外洋で作戦行動することを前提に設計されており、大西洋を縦横無尽に暴れまわった。また、本艦を単なる戦艦同士の殴り合いをするための艦としてではなく、艦隊の指揮艦として位置づけており、英国の進んだ通信・電波技術がふんだんに取り入れられており、艦隊旗艦としては非常に高度なシステムが搭載された。
ヴァンガード級戦艦
同型艦 |
2隻 |
ヴァンガード(Vanguard) |
リアガード(Rearguard) |
性能諸元 |
満載排水量 |
77,130t |
75.720t |
全長 |
273.3m |
全幅 |
37.3m |
最大速度 |
31.5kt |
33.kt |
装甲 |
フェイズシフト装甲 |
特殊装備 |
陽電子リフレクター発生パドル |
武装 |
Mark.Ⅲ 50口径43.1cm3連装メガ粒子砲4基 |
Mark Ⅰ38.1cm連装メガ粒子砲4基 |
Mark.Ⅰ 50口径13.3cm両用速射砲8基 |
ボフォースMk.Ⅵ40mm6連装レーザー砲6基 |
39口径20mm20連装拡散メガ粒子砲10基 |
ボフォースMk.Ⅱ40mm連装レーザー砲2基 |
ボフォースMk.Ⅱ40mm連装レーザー砲8基 |
ボフォースMk.Ⅵ40mm単装レーザー砲11基 |
Mk.89mod.7 VLS64+96セル |
M-95 8連装多目的射出機6基 |
本級は装甲艦ウォーリアの流れを汲む英国戦艦の集大成とでも言うべき戦艦である。主砲は新規の17インチ砲を搭載しており、これまでの英国艦と比べて火力・手数において勝る。充実した対空・レーダー兵装はもちろんのこと、イギリスの戦艦で不具合や欠点を解消すべく意欲的に現場からの改良要求を受け入れた結果、イギリス船監視上最良の戦艦となった。外洋航行能力はオーシア海軍のアイオワ級を完全に圧倒し、遠距離法線ではネルソン級より上で、当時の総合力ではヴァンガード級に勝る艦は大和型のみとまで言われた。2番艦のリアガードは予算の都合上2連装15インチ砲だが、ジェネレータを魔改造することによって長時間の照射が可能となっており、特に問題視されていない。さらに英国面全開の20連装拡散砲というトンでも兵器の搭載によって対空防御は英国一を誇る。「リアガードがいる限り、わが艦隊が沈められることはない」とは当時の艦隊の提督の言葉だが、その提督の言葉通り高い生存率を誇った。
セイント級戦艦
ドレッドノート級戦艦
同型艦 |
2隻 |
ドレッドノート(Dreadnought) |
ジャガーノート(Juggernought) |
性能諸元 |
満載排水量 |
158,880t |
全長 |
360.4m |
全幅 |
55.3m |
最大速度 |
24.5kt |
装甲 |
フェイズシフト装甲 |
特殊装備 |
陽電子リフレクター発生パドル |
武装 |
Mark.Ⅳ 60口径60.4cm3連装メガ粒子砲 |
4基 |
Mark.Ⅰ 45口径40.6cm3連装電磁砲 |
2基 |
Mark.Ⅲ 60口径20.3cm3連装電磁砲 |
8基 |
Mark.Ⅰ 50口径13.3cm両用速射砲 |
18基 |
39口径40mm20連装拡散メガ粒子砲 |
6基 |
ボフォースMk.Ⅱ40mm6連装レーザー砲 |
10基 |
ボフォースMk.Ⅱ40mm連装レーザー砲 |
8基 |
ボフォースMk.Ⅱ40mm単装レーザー砲 |
10基 |
Mk.89mod.7 VLS |
144+196セル |
Mk.55 4連装長距離対艦ミサイル発射管 |
18基 |
M-95 8連装多目的射出機 |
12基 |
英国海軍が建造したアームズフォート対要塞攻略用の超々弩級戦艦。準超兵器に分類される。デカイ・遅い・強いという非常に分かりやすい艦であり、英国面が細大にまで引き出された戦艦といっても過言ではない。図体の大きさの割に高度なステルス性を持ち、軍港や沿岸基地を敵の射程圏外から一方的に攻撃するというめちゃくちゃな運用思想によって建造された。欧州で最大の火力を誇り、ユークトバニアのトゥハチェフスキー級の誕生までは最強の戦艦として謳われてきた。本級が搭載する主砲は全ての防御機構を粉砕し、ユーラシア連邦海軍の月刊戦艦ことマゼラン級が保有する陽電子リフレクター発生パドルでもパワー負けする破壊力を持つ。そのあまりにも桁違いな俳諧力から「破城砲」とも呼ばれている。また、一対多を想定しており大小多数の砲を搭載し戦艦以下の艦艇を1隻たりとも近づけさせない火力を有する。ちなみに本級の廉価版であるアイアン・デューク級や改良型のオライオン級は前大戦にて全隻沈没している。
レナウン級巡洋戦艦
同型艦 |
4隻 |
レナウン(Renown) |
レパルス(Repilse) |
レジスタンス(Resistance) |
レゾリューション(Resolution) |
性能諸元 |
満載排水量 |
46,800t |
全長 |
266.0m |
全幅 |
34.2m |
最大速度 |
33.5kt |
装甲 |
フェイズシフト装甲 |
特殊装備 |
陽電子リフレクター発生パドル |
武装 |
Mark.Ⅱ 45口径38.1cm連装メガ粒子砲 |
3基 |
Mark.Ⅰ 45口径13.3cm両用速射砲 |
8基 |
39口径40mm8連装レーザー砲 |
10基 |
Mk.ⅩⅥ6連装短SAM発射機 |
3基 |
76口径エリコン20mm連装レーザー機銃 |
16基 |
76口径エリコン20mm単装レーザー機銃 |
24基 |
12.7mm4連装レーザー機銃 |
4基 |
Mk.89mod.7 VLS |
64+32セル |
M-95 8連装多目的射出機 |
4基 |
Mk.55 3連装短魚雷発射管 |
2基 |
機動艦隊に随伴でき、なおかつ万が一航空隊の攻撃を潜り抜けて接近してきた敵艦隊に対して砲撃できる戦艦を、という要求に応えて建造された巡洋戦艦。英国海軍の標準的な巡洋戦艦であり、その機動力と戦艦ならではの火力を活かして幾多の海域で戦闘を行ってきた戦艦として国民に慕われている。
33ktと巡洋艦に匹敵する機動力を持つが、フェイズシフト装甲があるとはいえ素の装甲は非常に薄く、フェイズシフトダウンした場合の戦力低下が懸念されている。対空装備や電子装備は充実しており、艦隊防空はもちろんのこと、ハリネズミのように配置されたレーザー機銃を突破することは万に一つも無いと考えられており、本級の防御の弱さを至る所に対空機銃を設けることで一応解決している。
空母護衛艦隊の中でも敵の主力艦隊を追い払う役割を持つ第1・第3水雷艦隊に配備されており、水雷戦隊旗艦としての電子戦・通信能力の強化と対魚雷防御が図られており、対艦防御に関しては前述したとおり対空機銃で対応する設計となっている。
フッド級巡洋戦艦
同型艦 |
6隻 |
フッド(Hood) |
ハウ(Howe) |
コリングウッド(Collingwood) |
キャンパーダウン(Camperdown) |
ホーンブロワー(Hornblower) |
ベンボウ(Benbow) |
性能諸元 |
1番艦~2番艦 |
3番艦以降 |
満載排水量 |
53,192t |
46,880t |
全長 |
275.0m |
全幅 |
36.7m |
最大速度 |
32.8kt |
装甲 |
フェイズシフト装甲 |
特殊装備 |
陽電子リフレクター発生パドル |
武装 |
Mark.Ⅰ 45口径43.1cm連装メガ粒子砲4基 |
Mk.Ⅰ 45口径38.1連装メガ粒子砲4基 |
Mark.Ⅰ 50口径15.3cm両用速射砲12基 |
Mark.ⅩⅥ 50口径15.3cm両用速射砲7基 |
39口径40mm8連装レーザー砲10基 |
39口径40mm8連装レーザー砲3基 |
Mk.ⅩⅥ6連装短SAM発射機3基 |
76口径エリコン20mm連装レーザー機銃8基 |
76口径エリコン20mm連装機銃14基 |
76口径エリコン20mm単装レーザー機銃10基 |
76口径20mm単装レーザー機銃18基 |
12.7mm4連装レーザー機銃4基 |
Mk.89mod.7 VLS64+32セル |
M-95 8連装多目的射出機5基 |
Mk.55 3連装短魚雷発射管4基 |
英国海軍を象徴する代表的な巡洋戦艦。長大で優美な艦影と、世界最大の軍艦ということで長らくイギリスの誇りであったことで知られている。ただし、長らく改装されていないため同世代戦艦と比べると力不足な感が否めない。前級のレナウンが紙装甲であったのに対し、装甲を増厚にし垂直装甲は305mmと、目を張るものになった。主砲は4基8門でレナウンを上回るが速力は32.8ktとやや低下している。しかし従来の巡洋戦艦と比べ強力な存在であることには変わりがなく、本級はしばしば高速戦艦に分類されている。
ユーラシア解体戦争中にて沈んだ同型艦を補うため簡易建造型の「コリングウッド」が就役し、コリングウッド以降の艦をコリングウッド級や準フッド級、フッド級全体を指してアドミラル級といった名称で呼ばれている。コリングウッド以降の艦の特徴としては、フッドと比較すると打撃力に欠けるが、設計が簡易であるため拡張性が高いことであり、コリングウッドは対艦防御として装甲を厚くしている。装甲が薄くてフェイズシフトダウンした場合の砲撃戦において不利と思われていた巡洋戦艦で重巡洋艦に匹敵する装甲の厚さを持つ本艦は戦艦以下の艦艇を含む艦隊にとっては脅威であり、水雷戦を想定したレナウン級の拡張型といっても過言ではない。これまでの巡洋戦艦と区別するために装甲巡洋艦に分類されている。
インヴァンシブル級巡洋戦艦
同型艦 |
4隻 |
インヴァンシブル(Invincible) |
インドミタブル(Indomitable) |
インフレキシブル(Inflexible) |
インディファティガブル(Indefatigable) |
性能諸元 |
満載排水量 |
69,500t |
全長 |
303.0m |
全幅 |
40.7m |
最大速度 |
33.8kt |
装甲 |
フェイズシフト装甲 |
特殊装備 |
陽電子リフレクター発生パドル |
武装 |
Mark.Ⅰ 45口径45.7cm3連装メガ粒子砲 |
3基 |
Mark.Ⅲ 50口径15.3cm3連装電磁砲 |
4基 |
Mark.Ⅰ 50口径12.7cm両用速射砲 |
8基 |
39口径40mm8連装レーザー砲 |
16基 |
Mk.ⅩⅥ6連装短SAM発射機 |
6基 |
76口径エリコン20mm連装レーザー機銃 |
16基 |
76口径エリコン20mm単装レーザー機銃 |
24基 |
12.7mm4連装レーザー機銃 |
4基 |
Mk.89mod.7 VLS |
64+32セル |
M-95 8連装多目的射出機 |
5基 |
Mk.55 3連装短魚雷発射管 |
4基 |
旧式化した戦艦の代艦として戦艦4隻と巡洋戦艦4隻を建造するメビウス計画によって建造され、セイント級の補助戦力として期待された。一般的には巡洋戦艦であるが、実質的には高速戦艦である。白く美しい艦影は見るもの全てを魅了し、本級がフッド級の後継艦であることを改めて認識させる。その優美な姿とは裏腹に戦闘能力は従来の巡洋戦艦と一線を画すものとなっている。装甲はセイント級より装甲を薄くした設計となっているが、火力はセイント級と同45.7cm3連装砲を採用しており、セイント級と同じく舷側防御に傾斜甲鈑やバルジを採用、甲板装甲を最大95mmとするなど従来の戦艦よりも防御力が上回っており、フェイズシフトダウンしても同等クラスの主砲に耐える装甲を持つ。セイント級と同等の攻撃力と30ktの高速力を両立させる関係上、船体全長は300mを超えるものとなった。
インコンパラブル級
同型艦 |
2隻 |
インコンパラブル(Invincible) |
インプラカブル(Indomitable) |
フランス艦隊
ドイツ艦隊
イタリア艦隊
スペイン艦隊
ユーク艦隊
''外伝(オーシア南洋物語 第8独立機動部隊奮闘記)''
名称について
国際社会的には今回の一連の戦いは「パシフィック紛争」と呼称している。戦争の位置づけはレサス政府及びオーレリア政府の見解によると、この衝突は一国境紛争に過ぎないと表明していたが、当のシュレジア政府のみ紛争と称している。オーレリアは「パシフィック島事変」、レサスは「パシフィカ島海域の戦い」、シュレジアは「パシフィスク諸島戦争(または戦役)」と称している。
パシフィック諸島
パシフィック島は南北に81平方kmの島が隣り合うように二つ並んでおり、南方に群島が並んでいる。WoWsで喩えるならば、南の方が「罠」、パシフィック島本体が「二人の兄弟」といったところ。二つとも典型的な火山島で、平地部が少なく火山活動由来の地磁気の乱れの発生によって有効的に使えないことから、両国とも長らく見向きもされなかった。しかし、地下資源が豊富にあることが判明すると両国の態度は一変し、レサス海軍とシュレジア海軍、そして救援用衛を受けたオーシア海軍との間で熾烈な海戦が引き起こされることになる。
開戦までの経緯
ユリシーズの災厄より以前、ロックフェラー財団が南オーシア大陸東海岸のダナーン諸島とセントグレイス諸島の間の群島「パシフィック群島」にて10億バレルという膨大な石油埋蔵量の可能性が報告された。調査の結果、周辺海域に豊富な天然鉱物資源があることが判明すると同時にレサス民主共和国政府が突如として領有宣言を国際世論に声明した。オーシア連邦やユークトバニア連邦共和国、欧州連合、エメリア共和国、エストバキア連邦、ベルカ連邦王国、エルジア共和国、中央ユージア、中国などといった超大国ないし大国といわないまでも、南オーシア大陸内では南のオーレリア連邦共和国と並んで軍事大国及び技術大国でもあり、この意向に逆らう国は当事者でも無い限り無きに等しかった。しかし、パシフィック島は地理的にダナーン諸島よりもセントグレイス諸島に近く、パシフィック群島の領有国であるシュレジア共和国は俄然としてシュレジアの領土だと主張、両国の沿岸警備隊と度々小競り合いが発生する。
同年9月、パシフィック群島にて機関不良で難破していた漁船「サンタマリア」がシュレジア海上警察に拿捕、現場の指揮官の裁量によってレサス政府の工作員だと断定され12名が射殺される事件が発生する。後に「サンタマリア号の虐殺」と呼ばれるこの事件は、レサスが直接行動に出る明確な理由を作らせることになった。シュレジア政府は直ちに指揮官を解雇し謝罪を声明したが、レサスの世論は対シュレジアに傾いていく。
これを契機にレサス政府は自国の石油採掘会社に採掘権を与えると同時に駆逐艦数隻と揚陸艦を同海域に派遣、レサス国旗を掲揚する事件が発生。この不法占拠にたいしてシュレジア政府は抗議するも、レサス政府は「パシフィック群島はダナーン諸島に連なる列島である」ことと、「過去にシュレジア政府よりも先にパシフィック群島を発見したため領有権を主張できる」というもので、最も古くから同島の存在を認識できていたという解釈によるものであった。しかし、以前に用いていた地図や文章からは、両国ともシュレジア領であると認識していたらしく、今回のレサス政府の暴挙の動機としては豊富な地下資源の発見しか考えれなかった。また、この頃から高度経済成長期から暴落したレサス国内では不穏な空気が漂い始め、国民の不満を逸らすためだともいわれている。
両国の衝突、第1次パシフィック沖海戦
レサス海軍は「無敵艦隊」と形容される強力無比のレサス第1艦隊から大型巡洋艦1隻と軽空母1隻、イージス巡洋艦1隻、イージス駆逐艦5隻からなる分艦隊を派遣した。シュレジア共和国はパシフィック島付近を奪還するために機動部隊を編成し出撃させた。後に、「パシフィック紛争」と呼ばれる戦いが始まった。
オーシア政府にとっては同じ西側陣営の辺境国同士の小競り合いに過ぎなかったが、この一連の紛争は、フォークランド紛争以来の西側同士の戦いであり、資料的価値は大変大きかった。
レサスとシュレジアとの間で発生した小規模な艦隊戦は、大方の予想通り百戦錬磨の戦闘経験を有するレサス海軍の圧勝で幕を閉じた。シュレジア海軍は序盤こそ善戦するも、オーシアによって近代化され強大な戦闘力を持つレサス海軍に対してなんら効果的な軍事行動がとることが出来なかった。ユーク海軍やオーシア海軍の旧式の艦艇を中心としている上に錬度も拙いシュレジア艦隊の敗北は目に見えており、遁走する中背中を撃たれて壊滅的な状況に陥っていた。
参加兵力
空母:ヤマオノフスク型戦闘航空母艦「シュタットレノスク」
重巡洋艦:スタットクラスク型海防戦艦「スレイマノスク」「クラブノグラット」「ノロドヴィスク」
巡洋艦:スライニン型快速巡洋艦「スライニン」「シャーヴェルノ」
駆逐艦:グラシスキ型突撃駆逐艦「トンポーリャヴァ」「セルガトク」「スレーイスキィ」「クラブドンスク」「グラブノスク」「サレマンスカヴァ」
フリゲート:スタレック型フリゲート「シャンポノ」「パパットニスク」「スルカスタン」「ペラーブグラッド」「ショルノスコヴ」「ブネノスツク」
空母:プリンシペ・デ・アウストリアス級航空母艦「プリンシペ・デ・アウストリアス」
重巡洋艦:コンキンスタドール級戦闘巡洋艦「フランシスコ・ピサロ」
巡洋艦:プリンシペ・アルフォンソ級イージス巡洋艦「プリンシペ・アルフォンソ」
駆逐艦:アルバロ・デ・バサン級イージス駆逐艦「アルバロ・デ・バサン」「ロヘル・デ・ラウリア」「クリストバル・コロンブス」「ファン・デ・アウストリア」「アルミランテ・ファン・デ・ボルボン」
損害
沈没艦:空母1隻、重巡洋艦2隻、巡洋艦2隻、駆逐艦5隻、フリゲート5隻
大破:重巡洋艦「ノルドヴィスク」、駆逐艦「ブネノスツク」
中破:フリゲート「ペラーブグラット」
沈没艦:なし
大破:なし
中破:なし
各国の反応
この戦闘を潜水艦を通して見守っていた国際世論はというと、オーレリア政府はレサスの軍事的暴挙を非難しつつも、互いに友好国であり軍事大国でもあったので両国の損害を考慮すると表面だったことはしたくないのと、レサスというか列強国が辺境の弱小国に手を出すのは日常茶飯事であったために今回の件は黙認、中央ユージアやエルジア、ベルカもレサスの勢力拡大には内心快く思っていないものの、土地も遠く何のうまみもない今回の面倒ごとには突っ込みたくなかったのと、レサスを表立って非難することができる国が少ないというか、自国がやったことを批判されることを懸念したため列強諸国はシュレジア支持を表明するも、軍隊はおろか情報組織からの具体的な支援を行うわけでもなく、結果として形だけの声明となった。
また、ソビエト・ユークをはじめとする東側では「堕落した後退的資本主義者どもは、自らの利益を優先するあまり身内を裏切りあう下劣な存在であり、前時代的な彼らには明るい未来は到来しないであろう。それに比べて革新的且つ西側より常に一歩先を進んだ、そして高邁なる精神を抱く我等社会主義陣営は互いが尊く平等なものと認知し協調云々」と、内情人のことをいえないクセにプロパガンダに使用してくるため、西側盟主としてオーシアはとりあえず形だけの軍事行動を行い両国を諌め、あわよくば国際管理という名の自国領として編入しようと画策していた。また、シュレジアの地下資源に莫大な額を投資していたので、それを失うことを恐れて国内でも介入の世論が高まっていた。シュレジア政府は自軍の艦隊が壊滅したとオーシアに泣きつき、国際警察を自負する面子上断りにくくなってしまったのもある。結果、オーシアの艦隊派遣は確実なものとなり、列強国はこの面倒ごとをオーシアに押し付けるという形で意見が一致した。しかし、当然のことながらレサスはこれを内政干渉だと批判し、王西戦争(オーシア・スペイン戦争)の再来といわれ両国の間で緊張状態が訪れた。
第2次パシフィック沖海戦
オーシア海軍が所有する対潜コルベット「ジャッカル」が、停泊中に突如爆発し、これをレサス海軍の破壊工作だと批判し、パシフィック群島から立ち退かないと小戦闘状態に入ることも辞さないとレサス政府に一方的に突きつけた。マスメディアもイエロージャーナル全開のセンセーショナルな扇動報道のせいで介入世論がついに最高潮にまで達した。
これを契機に自国だけでは奪還できないと悟ったシュレジア政府は、西側陣営の盟主であるオーシア連邦に本格的な救援を要請した。オーシア政府は、キョウヘイ・サザーランド海軍中将に第2艦隊から部隊をいくつか抜き出して新設した第8艦隊を任せこれをセントグレイス諸島に派遣、レサス分艦隊の排除を命じた。オーシア政府は空母1隻と護衛のイージス巡洋艦2隻にイージス駆逐艦4隻、大型巡洋艦2隻、フリゲート6隻、補給艦他戦闘支援艦6隻を派遣し、シュレジア海軍も国防第2艦隊(空母1隻、巡洋艦2隻、駆逐艦6隻、フリゲート10隻)を派遣、これで連合艦隊を組みレサス艦隊と艦隊戦闘を行う。
レサス軍はオーシアとの戦闘を避けられないものと判断し、同海域の軍事を固めていく南パシフィック群島に対空ミサイル・対艦ミサイルを設置し、軍事メガフロートを派遣、さらに大型巡洋艦4隻、空母2隻、イージス巡洋艦3隻、イージス駆逐艦8隻、フリゲート8隻に増設し、万全な体制で連合艦隊を迎え撃った。レサス艦隊はオーシア連合艦隊と比較して戦力が少なかったが、シュレジア海軍が骨董品ばりの貧弱な装備しかなかったため戦力的には互角なのと、島を背後に巧みな艦隊配置を行ったため五分五分の戦いに持ち込んでいた。
シャットアウト作戦
オーシア第8艦隊旗艦カサブランカ級空母「ブーゲンビル」から発艦した第910空母戦闘攻撃隊のF-35Cが発射した64発もの対艦ミサイルのうち3発がレサス海軍空母「ファン・カルロ」の側舷を屠る。また、大型巡洋艦同士の戦いではオーシア海軍が「エルナン・コルテス」及び「フランシスコ・ピサロ」を中破ないし大破させるが、「ディエゴ・ベラスケス」「ペドロ・デ・アルバラード」の集中砲火によって重巡「プエルトリコ」を頓挫させる。
また、多くのレサス機が対艦ミサイルを発射できないままに長射程対空ミサイルの餌食となる中で、空母「プリンシペ・デ・アウストゥリアス」が放った第2次攻撃隊のF-35CのASM-3が「ブーゲンビル」に命中、駆逐艦「ベルナップ」も第2波攻撃で被弾する。また、オーシア艦隊はレサス駆逐艦「ロヘル・デ・ラウリア」「クリストバル・コロンブス」「アルバロ・デ・バサン」他4隻を大破ないし中破、3隻のフリゲートを行動不能にする。
参戦兵力
空母:カサブランカ級航空母艦「ブーゲンビル」
重巡洋艦:デモイン級重ミサイル巡洋艦「マンハッタン」「プエルトリコ」
巡洋艦:タイコンデロガ級イージス巡洋艦「ゲスティバーグ」「マリアナ」「ソロモン」
駆逐艦:アーレイ・バーク級イージス駆逐艦「クロード・K・リケッツ」「ウィリアム・H・スタンドレイ」「ホーン」「ルース」「ヘンドリック・ドール>」「トーマス・J・ライアン」
フリゲート:フレッチャー級フリゲート:「フレッチャー」「ジェンキンス」「ラ・ヴァレット」「ニコラス」「オバノン」「ド・ヘイヴン」「ビール」「バッチ」「ゲスト」「ベネット」
空母:ヤマオノフスク型戦闘航空母艦「ヤマオノスク」
重巡洋艦:スタットクラスク型海防戦艦「ノルドスタット」「タターリノフスク」
駆逐艦:グラシスキ型突撃駆逐艦「ウィーナヤスク」「ヤードグラット」「エスプレッツィア」「コモンノレフスク」「フィラディスカヤ」「チェルンボルスク」
フリゲート:スタレック型フリゲート「ガガーリチ」「ストノスキ」「パトリスカヤ」「トルマントン」「アガリヴィチ」「トドロフスキ」「シュメルノスキ」「タダオフスク」「シャレマノフ」「クドラグラット」
空母:プリンシペ・デ・アウストリアス級航空母艦「プリンシペ・デ・アウストリアス」
ファン・カルロス級航空母艦「ファン・カルロス」
重巡洋艦:コンキスタドール級戦闘巡洋艦「ディエゴ・ベラケスス」「エルナン・コルテス」「ペドロ・デ・アルバラード」「フランシスコ・ピサロ」
巡洋艦:プリンシペ・アルフォンソ級イージス巡洋艦「プリンシペ・アルフォンソ」「アルミランテ・セルベラ」「ミゲル・デ・セルバンテス」
駆逐艦:アルバロ・デ・バサン級イージス駆逐艦「アルバロ・デ・バサン」「ロヘル・デ・ラウリア」「クリストバル・コロンブス」「ファン・デ・アウストリア」「アルミランテ・ファン・デ・ボルボン」「ブラス・デ・レソ」「ドン・ファン・デ・アウストリア」
フリゲート:サンタ・マリア級フリゲート「サンタ・マリア」「セント・テルモ」「ビクトリア」「ヌマンシア」「レイナ・ソフィア」「ナバーラ」「カナリアス」「チルレウ」
損害
沈没艦:なし
大破:空母「ブーゲンビル」、重巡洋艦「マンハッタン」「プエルトリコ」、駆逐艦「ベルナップ」、フリゲート「ストームズ」
中破:フリゲート「ヘンリー・W・タッカー」「ロウリー」
沈没艦:空母1隻、重巡洋艦1隻、駆逐艦4隻、フリゲート6隻
大破:重巡洋艦1隻、フリゲート2隻
中破:駆逐艦1隻
沈没艦:空母「ファン・カルロ」、フリゲート4隻
大破:重巡洋艦「エルナン・コルテス」「フランシスコ・ピサロ」、駆逐艦「アルバロ・デ・バサン」
中破:重巡洋艦「ロヘル・デ・ラウリア」「クリストバル・コロンブス」
レサス海軍
空母
性能諸元 |
基準排水量 |
80,830t |
全長 |
315.0m |
全幅 |
39.5m |
最大速度 |
36.0kt |
武装 |
メロカ 20mmCIWS |
4基 |
Mk.31 SeaRAM 21連装短SAM |
4基 |
RIM-7 シースパロー8連装短SAM |
2基 |
搭載 |
EF-18E/F 戦闘攻撃機 |
40機 |
EF-18G 電子戦闘機 |
12機 |
SH-3D 対潜哨戒機 |
15機 |
SH-3E 早期警戒機 |
8機 |
合計 |
85機 |
レサス海軍を象徴する大型航空母艦で、レサス海軍待望のCTOL空母。
性能諸元 |
基準排水量 |
39,660t |
全長 |
224.0m |
全幅 |
35.0m |
最大速度 |
38.0kt |
武装 |
メロカ 20mmCIWS |
2基 |
Mk.31 SeaRAM 21連装短SAM |
2基 |
搭載 |
EAV-8C マタドール(ハリア-)Ⅲ STOVL戦闘攻撃機 |
25機 |
SH-3D 対潜哨戒機 |
7機 |
SH-3E 早期警戒機 |
3機 |
合計 |
35機 |
オーシア海軍のカサブランカ級をライセンス生産で建造された中型空母。主に中低度紛争での迅速な航空戦力の展開を主眼としており、速力を活かして巡洋艦や駆逐艦を随伴させ早期に制空権を確保することを目的としている。
国連軍の旗艦としてアフリカ諸国の紛争や海賊に対する牽制、元宗主国としてラテン・オーシア各国の対テロ・マフィア・共産ゲリラの掃討の支援などに多用されており、正規空母カルロス1世級よりか世間的には名の知れた存在となっている。軽空母だけでなく、揚陸艦としての機能も有している。居住区には便乗者用スペースも確保されており、標準状態で500名の海兵隊の乗艦が想定されているほか、さらに予備のベッドも用意されている。ハンガーは車両甲板としても転用可能とされており、航空機の代わりに24両のレオパルトⅡ主力戦車、あるいは100両の軽車両、あるいは50両の水陸両用装甲兵員輸送車などが搭載可能となっている。右舷中央部と艦尾には、それぞれ60トンまでの車両に対応できるランプが設けられており、RORO機能を発揮できる。
正規空母と比較するとどうしても艦載機や武装面で見劣りするも、平時ではファン・カルロス1世級のような過剰な機体の搭載数や火力は必要ないとされ、安価で速力に優れる使いやすい本級を好んで使用している。
戦艦
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
89,310t |
全長 |
297.0m |
全幅 |
35.0m |
最大速度 |
33.8kt |
武装 |
カルロMark.ⅩⅧ 50口径 45.8cm3連装AGS砲 |
4基 |
カルロMark.Ⅵ 50口径15.5cm連装速射砲 |
6基 |
メロカ 20mm高性能CIWS |
8基 |
Mk.41 mod.31 VLS |
2基96セル |
Mk.49 GMLS 21連装短SAM発射機 |
4基 |
搭載機 |
SH-60L |
1機 |
名前はレサスの旧名から採られており、レサスを代表する戦艦として国内メディアに多く露出している。
コンキスタドール級の拡大発展型であり、随所に建造経験が反映された箇所を見ることが出きる。各国の主力戦艦と比較しても小型で大戦期間の戦艦と同等のサイズで、ジェーン海軍条約ではコンキスタドール級の発展型ということもあって中型戦艦に分類されるが、レサス海軍はこれを主力大型戦艦として位置づけている。
そうした中で同級最大の特徴は、新開発の軽量18インチ砲を12門を装備する点で、20インチ砲戦艦に比べると小さな排水量で12門もの多数を装備している事である。そして、18インチ砲を搭載するために必要とされた大柄な船体には十分すぎる装甲防御とミサイル直撃の際のダメージコントロールを重視した多重層装甲、そして大出力のディーゼルエンジンが据えられており、排水量に比べると非常に贅沢な内容となっている。
重巡洋艦
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
46,310t |
全長 |
287.0m |
全幅 |
35.0m |
最大速度 |
33.8kt |
武装 |
カルロMark.ⅩⅣ 45口径 35.5cm3連装AGS砲 |
4基 |
カルロMark.Ⅵ 50口径15.5cm連装速射砲 |
4基 |
メロカ 20mm高性能CIWS |
4基 |
Mk.41 mod.31 VLS |
2基64セル |
Mk.49 GMLS 21連装短SAM発射機 |
4基 |
トマホーク4連装巡航ミサイル発射機 |
4基 |
搭載機 |
SH-60L |
1機 |
レサス海軍の主力巡洋艦。オーシア連邦のデモイン級重巡洋艦を上回るサイズの巡洋艦で、重巡洋艦と比較しても砲撃戦に特化した構造となっているため戦闘巡洋艦と呼称されている。
15世紀末から16世紀に大洋の覇者として名を馳せたレサス海軍であったが、イギリスが海軍大国として大洋を支配すると影を薄くし始め、19世紀にオーシア海軍が台頭してから落ち目になり次第に落ちぶれていった。しかし、南オーシア圏における地域大国としての面目は依然保っており、オーレリア連邦共和国海軍をも上回る質と量の艦艇を保有していた。そんなレサス海軍がかつて世界最強を謳ってきた無敵艦隊に夢を馳せて、アーケロン海洋造船所に「かつての栄光を取り戻すような低コストかつツヨイ艦艇を造れ」と建造を発注した。
戦艦クラスが搭載する20インチ砲の直撃にすら耐えられる堅牢な設計となっているが、反面トップヘビー化を防ぐため主砲は4基となる代わりに35.6cm砲となっており、単純な火力と速力はやや低下している。その結果戦艦としては火力不足で巡洋艦としてみても速力が足りていない中途半端な存在となってしまったが、長射程のAGS砲と長年独自に培ってきた精密な射撃管制装置、砲撃に重点を置いた集中砲撃構造から同クラスとの砲撃戦では文字通り無双に近い戦闘を発揮する。さらにブロック工法で建造が容易であることから、ドクトリン次第では油断ならない存在である。さらに高速の中型戦艦として使用する分には申し分なく、停船状態から30kt越えまで30秒ほど足らずで加速するだけの馬力を持つ。
スマートで非常に優美な姿は海軍超大国の一角イギリスからも賞賛され、南オーシアの諸外国からは「南洋の姫君」と称えられた。しかし、その戦闘能力は侮りがたく、重装甲と高度なダメコン能力、カルロ 35.6cm砲から放たれる弾薬投射量と精密射撃から砲撃戦では常に優位にたつことが可能で、重巡洋艦としては最強クラスの攻撃力と防御力を誇り、海上の征服者の名に相応しい存在といえるだろう。
レサスを中心に、ラテン・オーシア各国において大量に発注を依頼され、20隻あまりの同型艦が建造された。南オーシアの主要な軍港にいけば必ず見られるとすらいわれ、その建造数の多さから「南オーシア諸国における標準戦艦」というニックネームをいただいている。レサスの長年の建造経験を活かした堅実な船体設計は各国からの非常に良好であった。
就役した当時はきわめて有力な攻撃力と高速力を兼ね備えた巡洋戦艦が南オーシアで大量建造されたことにオーシアや欧州などの海軍列強は畏怖せしめ、レサス国民は黄金の時代の到来を実感したといわれているが、防空能力はイージス搭載艦と比較してやや見劣る面がある。
巡洋艦
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
10,500t |
全長 |
192.5m |
全幅 |
25.0m |
最大速度 |
35.0kt |
武装 |
カルロMark.ⅩⅤ 15.5cm単装速射砲 |
2基 |
メロカ20mm高性能CIWS |
4基 |
Mk.41 mod.31 VLS |
2基96セル |
ハープーン4連装対艦ミサイル発射機 |
2基 |
Mk.31 533mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
SH-60L |
2機 |
イージス・システムを搭載した高い命中率と情報処理能力を持つ主力巡洋艦。アーレイ・バーク級をベースに中規模艦隊の艦隊旗艦として情報収集能力や電子戦能力が大幅に強化されており、尚且つタイコンデロガ級に匹敵する防空能力を持つため、同じくアーレイ・バーク級の改良型であるクリーブランド級やファーゴ級は腹違いの姉妹といえる。能力も大体似通っている。搭載するイージス・システムのベースラインは6。
本級の特徴は、艦隊防衛の中核の機能を持ちつつも、接近してくる敵艦やミサイルの迎撃のためにカサドール近距離戦闘システムを搭載し、アルバロ・デ・バサンの防空システムの庇護の下に敵艦隊を安全に砲撃することもできる。
レサスの広大なシーレーンを防衛するために同期の巡洋艦と比較して航続距離が長く、配下の駆逐艦を率いて南洋におけるレサスの離島の警備や航路防衛など機動艦隊の主力戦闘艦としてだけではなく、本来の巡洋艦の用途を再現した艦となっている。船内は長期任務を想定しているため非常にゆとりがあり、娯楽施設も常備している。
長距離哨戒も視野に入れているために対潜能力はきわめて高い水準にあり、対潜システムはオミットされているとはいえども技術大国レサスの編み出した国産対潜防衛システムは完成度の高いものとして世に生み出され、本来のイージスに匹敵する能力を有する。
駆逐艦
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
8,110t |
全長 |
166.5m |
全幅 |
21.0m |
最大速度 |
38.0kt |
武装 |
Mk.45 5インチ単装速射砲 |
1基 |
メロカ20mm高性能CIWS |
2基 |
Mk.41 mod.31 VLS |
2基96セル |
ハープーン4連装対艦ミサイル発射機 |
2基 |
ABCAS 4連装対潜迫撃砲 |
2基 |
Mk.31 533mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
SH-60L |
2機 |
プリンシペ・アルフォンソ級と同じく、機動部隊の護衛を主眼としつつも、戦闘部隊の主力艦としての交戦能力や長距離の外洋航行と多目的の任務に対応できる万能艦として建造された汎用駆逐艦。単独でもイージスの名に相応しい防空能力を見せてくれるが、僚艦及び艦隊旗艦の巡洋艦とデータリンクすることで凄まじい戦闘能力を発揮するため、世界最良の駆逐艦の一種類に数えられる。
船型は中央船楼型だが、レーダー射界を確保する必要から、艦尾甲板部分の乾舷は多少低くなっている。また船楼部分の外舷ナックルラインは甲板線と一部一致していない。艦首には長大なブルワークが付されている。またレーダー反射断面積(RCS)低減のため、主船体や上部構造物、マストなどには傾斜が付されている。
本級の中核的な装備となるのがイージス武器システム(AWS)であり、その主センサーとなるAN/SPY-1D(V)のアンテナは、艦橋構造物の四方に固定配置されている。なお本級搭載のシステムは、特にDANCS(Distribute Advanced Naval Combat System)と呼称されている。これは、Mk.99 ミサイル射撃指揮装置が2セットしか搭載されていないなど、オリジナルのAWSを元に一部機能を削除する一方、分散コンピューティング化および商用オフザシェルフ(COTS)化を図ったものであり、最初に建造された4隻(フライトI)で搭載されたベースラインS1は、おおむねAWSではベースライン5フェーズIIIに相当する。また、近代改修においてベースライン7フェーズⅠに相当するベースラインS3がアップデートされた。
艦対空ミサイルの発射装置として、艦首と甲板にそれぞれ48セルずつのMk.41VLSを備えている。ミサイルとしては、ベースラインS1ではSM-2ブロックIIIAが用いられていたが、上記の通り、ベースラインS3への更新に伴ってブロックIIICに変更された。
艦砲としては、艦首部にMk.45 54口径5インチ砲を1基備える。これはオーシア海軍のタラワ級強襲揚陸艦から撤去された砲を流用して、イザル社でmod.2規格へアップデートしたものであり、ドルナ射撃指揮装置の指揮を受ける。
対潜兵器としては、バレアレス級などと同様に固定式のMk.32 mod.9 連装短魚雷発射管を備え、Mk.46 mod.5短魚雷を発射できる。また対魚雷も兼ねたABCAS(Arma de Bajo Coste Antisubmarina)対潜迫撃砲を備えており、対潜哨戒ヘリ・対潜ミサイル・対潜迫撃砲・短魚雷とユーク艦に勝るとも劣らない重厚な対潜攻撃網を形成できる。
フリゲート
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
4,550t |
全長 |
147.7m |
全幅 |
18.2m |
最大速度 |
38.0kt |
武装 |
Mk.45 5インチ単装速射砲 |
1基 |
メロカ20mm高性能CIWS |
2基 |
Mk.41 mod.12 VLS |
1基48セル |
ハープーン4連装対艦ミサイル発射機 |
2基 |
ABCAS 4連装対潜迫撃砲 |
2基 |
Mk.31 533mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
SH-60L |
1機 |
小型艦に搭載するために小型化・軽量化されたAN/SPY-1Dレーダーを搭載する、所謂イージスフリゲート。ギアリング級に搭載されているものと同等のものである。ベースラインは7フェ-ズⅠA。本級は巡洋艦や駆逐艦より小型・高速・軽武装で、戦闘のほかシーレーンの哨戒や機動部隊・揚陸部隊・輸送船団の護衛などの任務に使用される。そのため、対空・対潜戦闘能力は相応の能力を備えており、同世代のイージス非搭載艦と比べると対空能力は高い水準にある。
外見はアルバロ・デ・バサン級の縮小改良型といったところで、随所にアルバロ・デ・バサンと似通った船体が特徴。
設計は、基本的にアルバロ・デ・バサン級のものを踏襲しており、中央船楼型の船体に、ゼネラル・エレクトリック 7LM2500-SA-MLG38ガスタービンエンジン×2基およびキャタピラーブラボー16Vディーゼルエンジン×2基によるCODOG方式の主機関を搭載している。ステルス性を考慮して、主船体・上部構造物はともに傾斜が設けられており、艦首から船楼後端にかけてナックルが続いている。
兵装面では、前甲板にMk.45 5インチ単装砲を1基と48セルのMk.41 VLSを1基、船楼中部にハープーン艦対艦ミサイルの4連装発射筒を2基とMk.32 mod.9 短魚雷連装発射管を2基、船楼後端上に20mm口径のCIWSを1基搭載するという基本的な構成はF100型と同様である。ただし、Mk.45は最新のmod.4である。Mk.41 VLSから運用されるミサイルとしては、タイプシップと同様のスタンダードSM-2に加え、将来的には、ミサイル防衛能力を備えたスタンダードSM-6の運用にも対応する。
エルジア共和国海軍
戦艦 24隻
ブルターニュ、プロヴァンス、ロレーヌ、サヴォア
ノルマンディー、ラングドッグ、フランドル、ガスコーニュ
リヨン、リール、アリエージュ、マルヌ
ダンケルク、ストラスブール
リシュリュー、ジャン・バール、クレマンソー、ガスコーニュ
アルザス、ブルゴーニュ
タナガー、エルジア、パリ、ベルサイユ
リベルテ、デモクラティ、ジュスティス、ヴェリテ
重巡洋艦
ベルトラン・デュ・ゲクラン、テュレンヌ
ナポレオン・ボナパルト、ダヴー、ジャン・ランヌ、ミシェル・ネイ、アンドレ・マッセナ、スールト、ミッシェ
軽巡洋艦、イージス巡洋艦18隻
シャカル、ジャグアール、レオパール、ランクス、パンテール、ティーグル
ゲパール、ビゾン、リオン、ヴァルミ、ヴェルデュン、ヴォーバン
モガドール、ヴォルタ、クレベール、ドゥセ、マルソー、オシュ
ミサイル駆逐艦32隻、イージス駆逐艦63隻
ラドロア、ラルション、ラ・パルム、ル・マルス、ラ・ライユゥズ、ル・フォルトゥネ、ブレストーズ、ル・ボルドレ、ブーロネーズ、フグー、ル・フードロワイヤン、バスク、フロンデル、ル・アルディ、ル・コルセール、フルーレ、レペー、マムリュク、ル・フリュビスティ、ラントレピード、ル・テメレール、ロピニヤートル、ラヴァンテュエリ、ビッスン、ケルシー、ルノーダン、コマンダンテ・ルーク、プロテ、マンジーニ、マゴン
シュルクーフ、ケルサン、カサール、ブーヴェ、デュプティ・トゥアール、シュヴァリエ・ポール、マイレ・ブレゼ、ファベール、デストレー、デュ・シャイラ、カサビアンカ、ゲプラット、デュプレ、ラ・ブールドネ、フォルバン、タルテュ、ジョーレギベリ
トゥールヴィル、ドゥゲイ=トルーアン、ド・グラース、アコニト、シュフラン、デュケーヌ
ジョルジュ・レイグ、デュプレクス、モンカルム、ジャン・ド・ヴィエンヌ、プリモゲ、ラ・モット=ピケ、ラトュース=トレヴィル
ブークリエ、ブトゥフー、カスク、シメテル、ダージュ、ファリュー、フルシュ、カピテーニュ・メル、コマンダンテ・ボリュー、コマンダンテ・リヴィエール、ドホルテ、フランシス・ガルニエ
ブーラスク、テイフォン、シムーン、オラージュ、トラモンターヌ、ウーラガン、シクローヌ、テメレール、ミストラル、トネード、シロッコ、トロンベ
ヴォークラン、ブーランジェ、エーグル、アルバトロス、ジェルフォー、ミラン、エペルヴィイ、サン・ルイ
潜水艦
ラ・グロワール級戦略原潜 4隻
ラ・グロワール、ラ・クーロンヌ、ラ・ガニソニエール、ラ・レゾリュー
ル・コルス級戦略原潜 4隻
ル・コルス、ル・ブレストワ、ル・ブーロンネ、ル・ボルドネ
ル・ドゥタブル級戦略原潜 4隻
ル・ルドゥタブル、ル・フードロワイヤン、ランドンターブル、ル・トナン
ル・トリオンファン級戦略原潜 4隻
ル・トリオンファン、ル・テメレール、ル・ヴィジラン、ル・テリブル
ル・ノルマン級攻撃原潜 14隻
ル・ノルマン、ル・ピカール、ル・ガスコン、ル・ロレアン、ル・ブルゴーニュアン、ル・シャンペノア、ル・サヴォヤール、ル・ブルトン、ル・バスク、ル・アジュネ、ル・ベアルノア、ル・アルザシェン、ル・プロヴァルサル、ル・ヴァンデーン
リュビ級攻撃原潜 5隻
リュビ、サフィール、エムロード、アメティスト、ペルル
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
118,530t |
全長 |
360.6m |
全幅 |
58.0m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
510mm 3連装AGS砲 |
3基 |
203mm 3連装AGS砲 |
2基 |
オート・メラーラ127mm単装速射砲 |
4基 |
エグゾセMM40 4連装長距離対艦ミサイル発射機 |
6基 |
F2 20mm高性能CIWS |
6基 |
F4 30mm複合CIWS |
4基 |
シルヴァB55 大型ミサイルVLS |
84セル |
シルヴァA43 汎用VLS |
2基220セル |
RBU-1000 6連装対潜ミサイル発射機 |
6基 |
搭載機 |
NFH90 哨戒ヘリ |
4機 |
空母
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
16,400t |
全長 |
205.6m |
全幅 |
21.6m |
最大速度 |
32.0kt |
武装 |
155mm連装速射砲 |
2基 |
オート・メラーラ76mm単装速射砲 |
4基 |
F2 20mm高性能CIWS |
4基 |
F4 30mm複合CIWS |
6基 |
シルヴァA43 汎用VLS |
4基32セル |
RBU-8000 12連装対潜ミサイル発射機 |
3基 |
MU90 533mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
NFH90 哨戒ヘリ |
12機 |
ヘリコプターを展開させ広範囲の索敵や奇襲を行うために計画された大型の巡洋艦。
しかし、就役したころにはジェット戦闘機の著しい進化によって、ヘリコプターを航空戦力の主体として使うことは不十分となったため、現在は揚陸艦隊や輸送艦隊、輸送艦隊の護衛指揮艦としての任務が主体となっている。
重巡洋艦
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
28,700t |
全長 |
260.6m |
全幅 |
35.5m |
最大速度 |
32.0kt |
武装 |
155mm連装速射砲 |
2基 |
オート・メラーラ76mm単装速射砲 |
6基 |
F2 20mm高性能CIWS |
2基 |
F4 30mm複合CIWS |
5基 |
シルヴァB55 大型ミサイルVLS |
84セル |
シルヴァA43 汎用VLS |
2基220セル |
RBU-1000 6連装対潜ミサイル発射機 |
4基 |
MU90 533mm 3連装魚雷発射管 |
4基 |
搭載機 |
NFH90 哨戒ヘリ |
1機 |
エルジア共和国の誇る超バ火力巡洋艦である。この名前の巡洋艦としては5代目の名称であり、3代目のジャンヌ・ダルク級重巡洋艦の活躍や独特な船体の蒼き姫君から蒼色の巡洋艦と呼ばれており、仮想敵国や周辺国から恐怖の権化とされている。エルジア版お前のような巡洋艦がいるか
主砲である155mm連装速射砲の背負い式配置は凶悪な投射力・破壊力を誇り、更に誘導砲弾やロケットアシスト弾を用いる事で沿岸や地上へ擬似的な戦略爆撃・絨毯爆撃を行うことが出来、現代では異例の砲火力を魅せる。対艦戦闘としては多数の超長射程SSMを搭載しており、ミサイル飽和攻撃で敵の射程範囲外から殲滅するという、合理的な戦術(脳筋)で攻撃する。また、対艦/対潜攻撃としてユークからライセンスを得てし改良した533mm魚雷発射管やRBU-1000を装備している。魚雷発射管からは超高速性を誇るスーパーキャビテーション魚雷から水素タービン推進の長射程音響・磁気複合誘導魚雷を発射可能としている。しかし、あまり出番が無い。マルチハザード対策としては76mmスーパーラビッド砲や30mm複合CIWS、高性能CIWS等を装備している。加えて舷側には近距離レーダーモジュールが埋め込まれており、無人攻撃機や小型ボート等を早期に探知し、即座に柔軟に対応(殲滅)できる。
機関は核融合炉エンジンを搭載しているため始動させれば航続距離は実質無限大であり、長期航行が可能である。また、補助動力として高温ボイラーと固体酸化物形燃料電池の複合モジュールを搭載しており、核融合炉が停止状態、緊急停止後に推進が止まる事無く推進することが可能である。また、燃料電池モジュールには大容量のニッケル水素電池スタックを装備しており、余剰電力を格納することもできる。しかし、電力を確保できるが電気推進が出来ないのが課題であり、改ジャンヌ・ダルク級では統合電気推進システムが搭載されることとなる。
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
28,700t |
全長 |
218.8m |
全幅 |
26.4m |
最大速度 |
34.0kt |
武装 |
127mm連装速射砲 |
2基 |
オート・メラーラ76mm単装速射砲 |
2基 |
F4 30mm複合CIWS |
6基 |
シルヴァC18 防空ミサイルVLS |
4基16セル |
シルヴァC16 防空ミサイルVLS |
12基72セル |
シルヴァA43 汎用VLS |
8基80セル |
RBU-1000 6連装対潜ミサイル発射機 |
4基 |
MU90 533mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
分類的には防空巡洋艦に位置するが、防空任務以外にも対潜哨戒や対艦戦闘など、多種多様な任務に対応することが出来る汎用巡洋艦。
また、従来の艦艇よりも高性能な電子戦システムを搭載しており、対空戦闘能力は平均的なイージスシステム搭載艦を上回る処理能力を誇る。また、電子攻撃能力も高く、高出力のECMユニットやパルスレーダーで電子回路に損傷を与える戦術エネルギー兵器用のアンテナを前艦橋後部の大型レドームに格納している、。
巡洋艦
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
10,400t |
全長 |
183.0m |
全幅 |
25.6m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
オートメラーラ 127mm単装速射砲 |
2基 |
F2 20mm高性能CIWS |
2基 |
シルヴァA43mod.6 VLS |
2基116セル |
クロタル 8連装短SAM発射機 |
1基 |
エグゾセMM40 4連装対艦ミサイル発射機 |
2基 |
MU90 533mm 連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
NFH90 哨戒ヘリ |
2機 |
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
9,650t |
全長 |
183.0m |
全幅 |
25.6m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
オートメラーラ 127mm単装速射砲 |
1基 |
F2 20mm高性能CIWS |
2基 |
シルヴァA43mod.6 VLS |
2基128セル |
エグゾセMM40 4連装対艦ミサイル発射機 |
2基 |
MU90 533mm 連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
NFH90 哨戒ヘリ |
2機 |
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
14,000t |
全長 |
195.0m |
全幅 |
30.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
155mm連装速射砲 |
3基 |
F2 20mm高性能CIWS |
4基 |
シルヴァA43 VLS |
2基96セル |
エグゾセMM40 4連装対艦ミサイル発射機 |
4基 |
|>|>|BGCOLOR(Navy):COLOR(White):~同型艦|
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
10,120t |
全長 |
188.0m |
全幅 |
28.3m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
203mm 3連装速射砲 |
4基 |
F2 20mm高性能CIWS |
4基 |
シルヴァA43 VLS |
2基96セル |
クロタル 8連装短SAM発射機 |
2基 |
エグゾセMM40 4連装対艦ミサイル発射機 |
4基 |
搭載機 |
NFH90 哨戒ヘリ |
2機 |
駆逐艦
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
5,800t |
全長 |
155.0m |
全幅 |
16.8m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
オートメラーラ 127mm単装速射砲 |
2基 |
F2 20mm高性能CIWS |
2基 |
シルヴァA43.mod2 VLS |
2基64セル |
クロタル 8連装短SAM発射機 |
1基 |
エグゾセMM40 4連装対艦ミサイル発射機 |
2基 |
MU90 533mm 連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
NFH90 哨戒ヘリ |
1機 |
エルジア共和国海軍の主力駆逐艦だったラドロア級ミサイル駆逐艦を近代改修した代物。
旧来の戦闘システムに代えてエルジアが独自に開発したAN-64FCS、通称「ミニイージス」と呼ばれる多目標同時攻撃と弾道ミサイル追尾が可能な高性能新型射撃装置を搭載する工事を受けた。
AN-64を搭載するため、またその能力を最大限に発揮するため、船体には大規模な改造が施されている。
主な改造内容は、レーダー反射断面積の増大が懸念されたラティスマストを廃止し、ステルスマストへ変更。及び煙突部、主砲のステルス形状化。内火艇をRHIB複合艇へと変更し軽量化。水上艦用電波探知妨害装置としてNOLQ-3Dへと換装。空中展開式能動型電波妨害装置ヌルカデコイシステムの搭載などである。
また武装面では、8連装対潜ロケットランチャーを撤去し、跡地にスタンダード対空ミサイルを装填する垂直発射装置64セルを設置し、リアクションタイムの大幅短縮を実現。また、主砲をシュルクーフ級と同じ新型の127mm単装砲へ換装したほか、最新のエグゾゼ対艦ミサイルの運用を可能としている。
これらの改修によって同時多目標攻撃能力などの各性能が従来のラドロア級に比べ大幅に向上。大陸間弾道ミサイルの追尾も可能となり、シュルクーフ級イージス駆逐艦に匹敵する能力を獲得している。また、将来的には弾道ミサイル迎撃も可能なSM-3スタンダードミサイルの搭載も予定されている。
最終的にはシュルクーフ級の大きな盾と、ミニ・イージス艦の小さな盾でエルジア全土を防衛する計画である。
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
7,200t |
全長 |
163.0m |
全幅 |
21.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
オートメラーラ 127mm単装速射砲 |
1基 |
F2 20mm高性能CIWS |
1基 |
シルヴァA43 VLS |
2基96セル |
クロタル 8連装短SAM発射機 |
1基 |
エグゾセMM40 4連装対艦ミサイル発射機 |
2基 |
MU90 533mm 連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
NFH90 哨戒ヘリ |
1機 |
エルジア海軍初のイージス艦にして、オーシア以外で採用された初めてのイージスシステム搭載型の防空戦闘艦。エルジア海軍で正式採用されたのが1994年で、超巨大隕石ユリシーズの衝突までに18隻が建造された。本級は1980年に大量に建造されたラドロア級ミサイル駆逐艦の代替のために更新されており、建造費策源を主軸として建造された。
従来の艦隊型駆逐艦の設計を継承しつつもオーシア海軍のアーレイ・バーク級を元にしており、高性能な防空駆逐艦として誕生した。高度な電子機器と多用なミサイルの運用によって、全ての目標を攻撃、駆逐することが可能な、文字通りエルジア海軍の主力デストロイヤー。
イージス搭載艦であるだけに性能は折り紙つきで、大陸戦争では軍事大国であるユージア連邦を主力としたISAF艦隊を完膚なきまでに叩きのめし、エイギル艦隊を「無敵艦隊」たらしめる存在として長らく活躍した。当初計画では基準排水量6,000t程度の中型艦とする予定だったが、計画の進展に伴い徐々に大型化。最終的には基準排水量7,200tにまで大型化した。
内地の主要都市や基地、要塞などの軍事施設に対して攻撃可能な超長射程の巡航ミサイルを搭載する。トマホークの弾頭は、通常弾頭のほかにBC兵器や核弾頭といった特殊弾頭を搭載し、一撃で破壊せしめることも可能。対空装備もオーシア海軍に準じたものを使用しているが、対艦ミサイルは自国で開発したエグゾゼを用いている。エグゾゼは弾頭の切り替えでAIやアナログ追尾式、レーダー追尾式など切り替え、欺瞞や対電子戦対策にも対応できる。
シュルクーフ級ではフライト形式にわけて段階的に性能を向上する事としたため、例えば1~12番艦がフライトⅠ、19~24番艦がフライトⅡAといったかんじに分類される。
フライトⅠではコスト削減のため、戦闘システムに1世代前のOYQ-9戦術情報処理装置を基盤としたシステムを採用している。だが、対空レーダーにはFCS-3で使用されているOPS-50フェーズドアレイレーダーを採用しており、対空性能はラドロア級と比較にならないほど高い。ミサイルや砲の射撃管制にはFCS-2を使用する。
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
7,280t |
全長 |
163.0m |
全幅 |
21.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
オートメラーラ 127mm単装速射砲 |
1基 |
F2 20mm高性能CIWS |
1基 |
シルヴァA43 VLS |
2基96セル |
クロタル 8連装短SAM発射機 |
1基 |
エグゾセMM40 4連装対艦ミサイル発射機 |
2基 |
MU90 533mm 連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
NFH90 哨戒ヘリ |
1機 |
シュルクーフ級ではフライト形式にわけて段階的に性能を向上する事としており、19番艦~24番艦までの6隻はフライトⅡAに分類される。
フライトⅡAはフライトⅠとほとんど変わらない外見をしているが、フライトⅠで見送られたFCS-3を採用し、対応時間の高速化を図っている。しかし、フライトⅡAで採用されたのはオーシアの原型機とは異なり射撃管制に従来のFCS-3を使用する簡易型であり、その分同時多目標処理能力は本家と比べると些か見劣りする。
また、フライトⅡAではフライトⅠに比べてステルス性を強化しており、外見では舟艇を船体内部に収納することとしたため、上部構造物の一部が拡大した。また、もともと舷梯や短魚雷発射管は上部構造物内部に収容されていたが、本型からは開口部に扉を設置しステルス性の向上を図った。短魚雷発射管付近には自走式デコイの発射口を新たに設置している。これらの改良の結果排水量が多少増大することとなったが、艦の運動性能にはほとんど影響を与えない範囲であるため、機関部に変更はない。
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
7,280t |
全長 |
163.0m |
全幅 |
21.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
オートメラーラ 127mm単装速射砲 |
1基 |
F2 20mm高性能CIWS |
1基 |
シルヴァA43 VLS |
2基96セル |
クロタル 8連装短SAM発射機 |
1基 |
エグゾセMM40 4連装対艦ミサイル発射機 |
2基 |
MU90 533mm 連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
NFH90 哨戒ヘリ |
1機 |
ジョルジョ・レイグ級は、ユリシーズ事件以降に建造したイージス駆逐艦で、シュルクーフ級系列に属する艦である。船体規模は駆逐艦のそれだが、エルジアではフリゲートに分類されている。建造費低減のため、従来の駆逐艦に比して小型化されている点が特徴。シュルクーフ級ではフライト形式にわけて段階的に性能を向上する事としており、25番艦~31番艦までの7隻はフライトⅡBに分類される。
フライトⅡBは同ⅡAに比べてステルス性を強化した改良型。外見ではいくつかの点で変更が見られるが、戦闘システムや武装では特に大きな改良はおこなわれていない。主な変更点として、以下の4点が挙げられる。
- 短艇の船体内部への収容
- 舷梯や短魚雷発射管の開口部への扉設置
- 短魚雷発射管付近に自走式デコイを追加
- これらの改良に伴う上部構造物の拡大
これらの改良の結果、排水量が多少増大することとなったが、艦の運動性能にはほとんど影響を与えない範囲であるため、機関部に変更は加えられていない。
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
7,400t |
全長 |
163.0m |
全幅 |
21.4m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
オートメラーラ 127mm単装速射砲 |
1基 |
F2 20mm高性能CIWS |
1基 |
シルヴァA43 VLS |
2基96セル |
クロタル 8連装短SAM発射機 |
1基 |
エグゾセMM40 4連装対艦ミサイル発射機 |
2基 |
MU90 533mm 連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
NFH90 哨戒ヘリ |
1機 |
ブークリエ級イージス駆逐艦とは、エルジア海軍がユリシーズ事件以降に建造したシュルクーフ級系列の防空駆逐艦。建造費低減のため、従来の駆逐艦に比して小型化されている点が特徴。
シュルクーフ級ではフライト形式にわけて段階的に性能を向上する事としており、32~43番艦の12隻はフライトⅡB+に分類される。
フライトⅡB+はフライトⅡBの射撃管制装置をフェイズドアレイ方式のものへと換装した改良型であり、ⅡA/ⅡB型に比して同時多目標処理能力の大幅な向上を実現している。また、対水上捜索用にアクティブフェイズドアレイ方式の潜望鏡監視レーダーを後日装備する予定である。
アクティブフェイズドアレイ・イルミネーターと潜望鏡監視レーダーの配置スペースを確保するため、上部構造物はさらに大型化。復元性を維持するため、全幅が60cmほど拡大されている。全幅が拡大した結果、基準排水量が7,400tに、満載排水量が9,950tにまでぞれぞれ大型化した。
排水量の増大に伴う悪影響(機動性と最高速力の低下)を最小限に抑えるため、艦尾にフラップを追加。電動機の出力を6,800馬力へと強化し、併せてディーゼル発電機も強化された。
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
7,800t |
全長 |
168.0m |
全幅 |
21.6m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
オートメラーラ 127mm単装速射砲 |
1基 |
F2 20mm高性能CIWS |
1基 |
シルヴァA43 VLS |
2基96セル |
クロタル 8連装短SAM発射機 |
1基 |
エグゾセMM40 4連装対艦ミサイル発射機 |
2基 |
MU90 533mm 連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
NFH90 哨戒ヘリ |
1機 |
ブーラスク級イージス駆逐艦とは、エルジア暫定自治政府海軍が新たに建造した最新型の防空駆逐艦。
シュルクーフ級ではフライト形式にわけて段階的に性能を向上する事としており、番艦以降はフライトⅢに分類される。フライトⅢではフライトⅡB+をベースに以下の改良が施されている。
- 潜望鏡監視レーダーの装備
- 新型ソナーの採用
- 増加した電子機器に対応するための発電機出力向上
- 船体延長(3.8m)
- 船体幅の増加(0.2m)
- ステルス性向上のため、前甲板に艤装物を隠すブルーワークを、対艦誘導弾発射筒にはスクリーンをそれぞれ設置
- 魚雷発射管、自走式デコイ発射口の移設。艦内配置の改良。
- ガスタービン出力の向上
- 静粛性の向上
以上の改良が施された結果、フライトⅢではフライトⅡB+より基準排水量で400t増加、満載排水量では600t増加している。増加した排水量に対応するため、前述したようにガスタービンの出力を強化した。
暫定自治政府海軍では今後同級を主力駆逐艦として整備する予定だが、フライトⅢでは高性能化を狙った結果調達価格が高騰。性能、価格共に通常の巡洋艦(基準排水量およそ8,000t、満載排水量およそ10,000t)とほぼ変わらないため、国防省では建造数削減を視野に入れているという。
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
8,870t |
全長 |
175.0m |
全幅 |
23.5m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
オートメラーラ 127mm単装速射砲 |
1基 |
F2 20mm高性能CIWS |
1基 |
シルヴァA43 VLS |
2基96セル |
エグゾセMM40 4連装対艦ミサイル発射機 |
2基 |
MU90 533mm 連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
NFH90 哨戒ヘリ |
2機 |
ヴォークラン級イージス駆逐艦とは、次世代のイージス護衛艦としてエルジア海軍を代表する水上艦艇の一隻でもある。
かつてスプリング海条約でのエルジア・オーシア間での貿易摩擦対策で購入されたシュルクーフ級による、イージス艦導入は高価な買い物ながらそれに引き換えられるほどに、エルジア海軍艦隊の防空能力向上の発展と次世代艦隊のあり方についてのガイドラインを示す事なった。
艦隊運用の変更や近年におけるユージア連合の政治摩擦への対応と各国が積極的にイージスシステムの導入を決めている事も有り、国防省や統合幕僚本部を中心として、艦隊への更なる防空能力向上と不足されていた対地攻撃能力の強化としてイージス艦の追加導入を決定することになった。
なお、オーシアのイージス艦同様に対地攻撃用のトマホーク巡航ミサイルが搭載されているほか、センサー等の技術も国産化が図られており防空専門のシュルクーフ級よりも防空戦闘能力の向上が図られているが、その分排水量が増加している。なお、イージスシステムは6番艦まで最新鋭のベースライン7を導入している。
ヴォークラン級はシュルクーフ級イージス駆逐艦をベースとして、シュルクーフ級に不足されていたヘリコプター整備運営能力と対地攻撃能力の向上の開発されたが、その他の基本的な能力はほぼ同様である。
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
4,280t |
全長 |
115.0m |
全幅 |
13.6m |
最大速度 |
38.0kt |
武装 |
Mle78 155mm単装速射砲 |
2基 |
F2 20mm高性能CIWS |
2基 |
クロタル 8連装短SAM発射機 |
2基 |
エグゾセMM40 4連装対艦ミサイル発射機 |
2基 |
搭載機 |
NFH90 哨戒ヘリ |
1機 |
エルジア海軍最後の哨戒型砲艦。本来は新型ミサイルを主体としたミサイル艦として就役するはずだったが、ユリシーズの墜落によって新型ミサイルと誘導システムの開発が大幅に遅れ間に合わなかったため、退役した巡洋艦の155mm単装砲を2基搭載することになった。自由な発想を大事にするフランス面もといエルジア面全開なコルベットであるが、大陸戦争ではかなり活躍した。
この主砲は、本来は巡洋艦クラスの艦艇に搭載する為の主砲だったため、船体に対して非常に大きい砲塔であったが、砲身が大きいため長距離射撃が可能であることと、内部に搭載された簡易的なFCSによって対空や対地攻撃に対して絶大な戦果を挙げ、ISAF陸軍を自慢の長距離艦砲射撃で苦しめてきた。また、本級は大型の長距離警戒レーダーを装備しており、大戦時にはレーダーピケット艦としても活躍した。さらに、補助として小型のレーダーを前後左右に4基配置しているため、総合的に高い索敵能力を持つ通報艦として長らく活用された。
さらに、自衛のためにエグゾセSSMを2基8発搭載しており、生半可な艦艇では本級に太刀打ちできない。対空能力は無いに等しいが、一応速射砲で対応は可能。なお、完全に迎撃できるかは聞かないでほしい。そもそも前線にでることを想定していないため、本格的な対空装備は過ぎたものである。
コルベットのクセに排水量が2,000近く?ベルカのブラウンシュヴァイク級やユークのステレグシュチィ型のような大型艦が存在するため、海軍大国であるエルジア海軍にも本艦のような軍艦がいてもおかしいことはない。他に質問は?ないですね。いじょうです。
ミサイル艇
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
780t |
全長 |
52.0m |
全幅 |
9.0m |
最大速度 |
45.0kt |
武装 |
オート・メラーラ 76mm単装速射砲 |
1基 |
F2 20mm高性能CIWS |
2基 |
12.7mm重機関銃 |
4基 |
エグゾセMM40 4連装対艦ミサイル発射機 |
2基 |
水雷戦隊の補完用として計画されたミサイル艇。他国のミサイル艇と比較して重武装なのが特徴であり、自前の長距離対艦ミサイル攻撃以外にも主砲や機関砲による小型艦艇の制圧にも用いられる。
しかし、小型艇のために広範囲や長期任務には向いておらず、もっぱら沿岸防衛の要として用いられる。
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
780t |
全長 |
71.6m |
全幅 |
12.0m |
最大速度 |
37.0kt |
武装 |
オート・メラーラ 76mm単装速射砲 |
1基 |
F2 20mm高性能CIWS |
2基 |
エグゾセMM40 4連装対艦ミサイル発射機 |
4基 |
タンペート級の対艦攻撃と外洋能力を強化した拡大発展型。特徴は詰め込みに詰め込まれた16発もの対艦ミサイルで、動く弾薬庫と評されている。ダメコンは最初からあきらめているのか、最低限のものすら装備されていないところは一週回って清さを感じる。
また、船体の大型化に伴いミサイル処理能力が飛躍的に向上し、ミサイルを3発動時誘導できるというミサイル艇にしては卓越した能力を持っている。
シュレジア共和国海軍
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
29,210t |
全長 |
216.5m |
全幅 |
26.0m |
最大速度 |
26.0kt |
武装 |
AG-19 35.6cm連装砲 |
2基 |
155mm連装両用砲 |
2基 |
57mm連装機関砲 |
2基 |
25mm連装機関砲 |
6基 |
Mk.26連装ミサイル発射機 |
8基 |
トマホーク4連装対艦ミサイル発射機 |
4基 |
搭載機 |
SH-60L |
2機 |
シュレジア海軍が建造した海防戦艦。ソビエトユーク海軍が運用していたカーラ級ミサイル巡洋艦のデータを下地に西側兵装で固めており、純粋な国産戦艦とは言いがたい。ソ連の海軍設計者が関わっており、随所にその特色が見られている。
自国の経済水域を護ることを主目的にしており、巡洋艦サイズの小型の船体に大型の対艦ミサイルを搭載している。反面、装甲は限定的で砲撃力もあまり高くなく、戦艦と呼ぶには程遠い存在となっている。誇大プロパガンダでは、無駄に壮大な外見から戦艦と称しているが、イギリスのジェーン年鑑では本型は大型駆逐艦に分類されている。
主砲となる35・6cm連装砲は年代もの旧式砲で、博物館レベルの骨董品である。射撃管制装置は艦載機のデータによる諸情報から狙いを定めるが、ヘリが近づく前に対空ミサイルで撃ち落されるため、結局は目測となる。一応、火器管制レーダーはターター・D・システムを搭載しているために戦闘能力はそれなりにあるが、単装砲に対応していないのと、なによりもイージスとそれに準じる防空システムが主流の現代においては時代遅れである。オーシアからハープーンとトマホークを取り寄せて、大規模な艦隊戦に対応できる戦闘能力を得られたとされているが、実戦ではどれほど効果的なのかは定かではない。
さらに対空機関砲はタータ・システムにすらリンクしておらず、手動で標準をあわせるレベルの代物である。
はっきりいってしまえば、本型は巡洋艦どころか標準的な駆逐艦にも劣る大型の旧式巡洋艦に近く、装備的に不安定ながらも虎の子の武器であるハープーンやトマホークが唯一の頼みの綱である。
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
8,010t |
全長 |
193.5m |
全幅 |
21.0m |
最大速度 |
40.0kt |
武装 |
AG-82 155mm連装砲 |
4基 |
AS-47G 40mm高性能CIWS |
4基 |
Mk.41 VLS |
64セル |
Mk.26連装ミサイル発射機 |
4基 |
KKsh.21 630mm 3連装魚雷発射管 |
4基 |
搭載機 |
SH-60L |
1機 |
シュレジア共和国が建造した主力巡洋艦。速力を活かして対艦ミサイルを豪快にぶっ放し敵艦隊に接近し、主砲の155mm砲で牽制しつつも必殺の太くて長い長距離魚雷をぶっ放すという戦術を得意とするが、高度に機械化されたレサス海軍の前では対艦ミサイルは悉く迎撃され逆に対艦ミサイルの餌食になり、さらに運よくミサイルから逃れて接近しても重巡洋艦の長距離砲撃によって成す術もなく壊滅させられた。
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
5,220t |
全長 |
145.5m |
全幅 |
21.0m |
最大速度 |
40.0kt |
武装 |
AG-71 127mm連装砲 |
1基 |
AS-43 20mm高性能CIWS |
2基 |
Mk.41 VLS |
48セル |
Mk.26対空ミサイル連装発射機 |
2基 |
KKsh.21 630mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
SH-60L |
2機 |
同型艦 |
同型艦 |
多数が存在 |
性能諸元 |
基準排水量 |
4,200t |
全長 |
135.5m |
全幅 |
18.0m |
最大速度 |
35.0kt |
武装 |
AG-112 76mm連装砲 |
1基 |
AS-43 20mm高性能CIWS |
2基 |
Mk.41 VLS |
48セル |
Mk.26連装ミサイル発射機 |
2基 |
KKsh.21 630mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
SH-60L |
1機 |
中国海軍
大型巡洋艦6隻、巡洋艦10隻、駆逐艦82隻、護衛駆逐艦48隻、護衛艦28隻で構成されている。
北海艦隊
黄海、渤海湾の防備を担当する艦隊。
旅順にユーク極東海軍がいるほか、ユークの傀儡国家となってしまった満州海軍(ユーク名:キターイスク海軍)、対岸の朝鮮には朝鮮海軍(ユーク名:コリア海軍)と対峙する。
基地:青島基地(司令部)、烟台基地、威海基地、
第1砲撃師団
開封型装甲巡洋艦<大連>
杭州型駆逐艦<杭州><福州><泰州><寧波><黄石>
杭州型駆逐艦<蕪湖><濟陽><鳳陽><汾陽><蘭陽>
第2砲撃師団
開封型装甲巡洋艦<開封><遵義>
広州型駆逐艦<広州><武漢><鞍山><撫順>
藩陽型駆逐艦<藩陽><石家荘>
第1防空師団
深圳型巡洋艦<深圳>
昆明型駆逐艦<昆明><長沙><合肥><銀川>
昆明型駆逐艦<貴陽><憑祥><衡陽><西昌>
第2防空師団
哈爾浜型巡洋艦<哈爾浜>
深圳型巡洋艦<開封><奉天>
常徳型駆逐艦<常徳><紹興><南通><無錫><淮陰><鎮江>
東海艦隊
第2砲撃師団
杭州型駆逐艦<舟山><滄州><迪化><武昌><承德>
杭州型駆逐艦<康定><海陽><淮陽><寧陽><宜陽>
第3防空師団
深圳型巡洋艦<遵義>
広州型駆逐艦<南寧><西寧><自貢><北海>
昆明型駆逐艦<南京><成都><鏡清><寰泰><東川><下関>
第4防空師団
哈爾浜型巡洋艦<青島>
深圳型巡洋艦<南昌><桂林>
常徳型駆逐艦<厦門><九江><南平><吉安><長治><茂名><宜賓><台州>
南洋艦隊
開封型装甲巡洋艦<桂林><湛江><珠海>
深圳型巡洋艦<湛江><珠海>
第5防空師団
広州型駆逐艦<東莞><汕頭><江門><仏山>
蘭州型駆逐艦<蘭州><海口><長春><鄭州><済南><西安>
昆明型駆逐艦<南充><開源><黄石><蕪湖><舟山><滄州>
常徳型駆逐艦<金華><丹東><韶関><安順>
常徳型駆逐艦<昭通><臨汾><湘潭><吉首>
同型艦 |
同型艦 |
開封 |
大連 |
6隻 |
遵義 |
桂林 |
湛江 |
珠海 |
性能諸元 |
基準排水量 |
43,100t |
全長 |
274.0m |
全幅 |
33.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
330型355mm3連装砲 |
3基 |
210型100mm単装速射砲 |
4基 |
730型30mm高性能CIWS |
6基 |
HHQ-9 対空VLS |
8基48セル |
YJ-82 対艦ミサイル4連装発射機 |
6基 |
630mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
2機 |
中国海軍が近隣諸国の重巡洋艦や大型巡洋艦の出現に対抗して、それらの軍艦を圧倒できる軍艦として建造された大型巡洋艦の一種。諸国の巡洋艦と比べて、装甲が厚めに設計されているのが特徴で、本艦と同等の主砲を持っていても20km内までなら貫通されない強固な装甲を持つ。
同型艦 |
同型艦 |
哈爾浜 |
青島 |
性能諸元 |
基準排水量 |
12,910t |
全長 |
196.0m |
全幅 |
27.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
130mm単装速射砲 |
2基 |
730型30mm高性能CIWS |
4基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
4基128セル |
18連装多目的ロケット砲 |
4基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
1機 |
艦隊防空を主眼に置いた、中国最新鋭の艦隊防空型巡洋艦。
深圳型巡洋艦
同型艦 |
同型艦 |
深圳 |
開封 |
8隻 |
奉天 |
遵義 |
南昌 |
桂林 |
湛江 |
珠海 |
性能諸元 |
基準排水量 |
12,110t |
全長 |
188.0m |
全幅 |
25.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
130mm単装速射砲 |
2基 |
730型30mm高性能CIWS |
3基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
3基96セル |
18連装多目的ロケット砲 |
2基 |
YJ-83 対艦ミサイル4連装発射機 |
4基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
1機 |
哈爾浜型の装備を省略しつつ、対艦ミサイルを16発動時に発射できるなど万能性を高めた巡洋艦。
同型艦 |
同型艦 |
杭州 |
福州 |
20隻 |
泰州 |
寧波 |
黄石 |
蕪湖 |
舟山 |
滄州 |
迪化 |
武昌 |
承德 |
康定 |
濟陽 |
鳳陽 |
汾陽 |
蘭陽 |
海陽 |
淮陽 |
寧陽 |
宜陽 |
性能諸元 |
基準排水量 |
8,320t |
全長 |
174.0m |
全幅 |
20.5m |
最大速度 |
35.0kt |
武装 |
230型155mm連装速射砲 |
2基 |
730型30mm高性能CIWS |
2基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
3基96セル |
YJ-82 対艦ミサイル4連装発射機 |
4基 |
630mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
1機 |
水上戦闘における切り札として建造された大型駆逐艦。
同型艦 |
同型艦 |
広州 |
武漢 |
12隻 |
鞍山 |
撫順 |
南寧 |
西寧 |
自貢 |
北海 |
東莞 |
汕頭 |
江門 |
仏山 |
性能諸元 |
基準排水量 |
5,320t |
全長 |
154.0m |
全幅 |
16.5m |
最大速度 |
35.0kt |
武装 |
210型100mm単装速射砲 |
1基 |
730型30mm高性能CIWS |
2基 |
HHQ-9 対空VLS |
8基48セル |
YJ-82 対艦ミサイル4連装発射機 |
4基 |
630mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
1機 |
中国海軍は早期から防空艦の取得を目指しており、1970年代には、国産のHQ-61B艦対空ミサイルを搭載した江東型フリゲートを就役させた。しかしHQ-61Bは性能的に全く不満足であったことから、同システムの搭載艦は1隻のみに留められて、まずはフランス製の個艦防空ミサイル・システムであるクロタルの導入が志向されるようになった。これは後にHHQ-7として山寨化され、1990年代に建造された駆逐艦やフリゲートで標準的な装備となった。
本級は、ソヴレメンヌイ級と同様の防空システムを中核にして、砲や艦対艦ミサイルなどについては中国製の武器システムを採用し、これらを中国製の船体に装備している。船体は、先行する深圳型駆逐艦のものをベースとしているが、よりステルス性に配慮して洗練されており、外見上の印象は大きく異なる。また船型も中央船楼型とされ、船楼と主船体でナックル・ラインを形成している。艦首部にはブルワークが設けられている。
本級のC4Iシステムは、新開発の分散システムであるZKJ-5戦術情報処理装置を中核として、通信設備としては中国海軍の標準的な戦術データ・リンクであるHN-900と衛星通信設備を有している。HN-900はイタリアのIPN-10の技術を元にしており、北大西洋条約機構の古典的規格であるリンク 11と同等の性能を有している。
対空兵装は、ユークの3K90ウラガン中距離対空ミサイルを搭載し、50km離れた目標に対して迎撃することが出来る。中間誘導に慣性誘導を導入しており、イルミネーターを4基搭載する本級のシステムでは、同時に8個の目標と交戦できる。またメインセンサーとなる3次元レーダーとしては、051B型では独自開発の381型レーダーを搭載していたのに対し、本級以降では、ユークのフレガートMAE-5を国産化した382型レーダーを搭載する。
ソナーとしては、052A型・051B型ではフランスのDUBV-23を山寨化したSJD-8/9を搭載していたのに対し、本級では、ソヴレメンヌイ級と同系列のMGK-335が採用された。対潜兵器としては、Yu-7長魚雷のための3連装長魚雷発射管を両舷に備えているほか、船楼の前方に両舷2基ずつ設置された18連装デコイ発射機も、対潜ロケット砲としての性格を備えている。
同型艦 |
同型艦 |
蘭州 |
海口 |
6隻 |
長春 |
鄭州 |
済南 |
西安 |
性能諸元 |
基準排水量 |
5,320t |
全長 |
154.0m |
全幅 |
17.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
210型100mm単装速射砲 |
1基 |
730型30mm高性能CIWS |
2基 |
HHQ-9 対空ミサイル垂直発射機 |
8基48セル |
YJ-62 対艦ミサイル4連装発射機 |
2基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
2機 |
1980年代より中国は自分の国の艦艇が他国に対し劣りすぎていることに危機感を抱いていた。特に対空能力が周辺諸国に対しあまりにも劣っていた。というか1980年代って多数の航空機に対する対処能力を持ったタイコンデロガ級やらソヴレメンヌイ級やらスラヴァ級やらキーロフ級が出現した時代なんですが。
で、とりあえず1996年にソ連崩壊後金がないユークからソヴレメンヌイ級駆逐艦を2隻買い求める(後にもう2隻追加購入)。その後ソヴレメンヌイの対空兵装を搭載した国産駆逐艦、広州型(052B型)を建造した。
が。
実はソブレメンヌイ級&広州級の対空ミサイルは射程50kmの「9M38M2シュチーリ」。西側諸国で言えばスパローに毛が生えたくらいの射程であり、余裕で100km越えのスタンダードミサイルにはかなわない。そもそも、現在の万能なソヴレメンヌイ級からは創造も出来ないが、初期型のソヴレメンヌイ級は防空駆逐艦といっても艦隊の近距離防空を担当する艦。そこで長距離対空ミサイルを運用できる本格的防空艦を広州型の船体をベースに建造することにした。こうして蘭州型は建造された。
中華イージスの異名を持つDDG(ミサイル駆逐艦)。アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦をパクったかのような艦橋直下に斜めに設置された4面のフェーズドアレイレーダーが特徴的……
( `ハ´)<失礼アル! それを言うならユークの防空艦だって似たようなデザインアル!
……失礼しました。ちなみにレーダーが曲面状に見えるのはかまぼこ型カバーがかけられているだけっていうのは有名な話。目玉の対空ミサイルはパトリオットミサイルをパク……
( `ハ´)<失礼アル! ユークのS-300を元に自主開発したHHQ-9(海紅旗9型)アル!
……だそうです。射程120kmとのこと。発射装置はVLSでコールドランチ式、つまり最初は圧搾ガスでミサイルを放り投げてから点火する形をとる。
実際のところは、多分対空は一級品(?)、対潜水艦は……orz
- フェーズドアレイレーダーの設置位置が低すぎて対艦ミサイルに襲われた際の対処能力に問題がある(?)。これは設計した人自ら中国国内の軍事系雑誌で暴露している。
- そもそもHHQ-9が低空目標の迎撃が苦手。いやあんたハープーンって水面すれすれ飛んでくるんですが。
- HHQ-9の搭載数は最大48発。これで個艦防空(自分自身を守ること)も艦隊防空もするってのは少なくね?
- 対潜能力貧弱。艦載対潜ミサイルを積んでない(というより積めない)上対潜ヘリコプターの能力が貧弱。
- 艦橋から真横が見えない。港の接岸が大変(!)。ちなみに横を見るための潜望鏡が設置されている。
対空については確かに問題あるのかもしれないが、こんなことぶっちゃけてもその雑誌が廃刊に追い込まれたとか発言者が粛清されたとかの話は聞かないので恐らく設計者は不満だけど実用には問題ないレベルなのではないだろうか。
そっちより問題なのは対潜能力。対潜ロケット発射機がチャフ/フレアー発射機と共用って、西側じゃコルベットですがな。脚注にあるように、対潜ヘリは問題ありな上、これは中国艦艇全般に言えるのであるがソナーもそんな信用あるものなんか導入されていない。現在の中国でのソナーの技術は1980年代にフランスから購入したソナーが元らしいのだが、買った物が輸出向けソナーのため比較的低スペックになってしまう。というかフランスとかドイツ製のソナーなんて基本近沿海向け。70年前の殺し合い、そして太平洋の大海原で互いに魚雷を撃ちあわないだけのガチな戦争をやり続けていたオーシアやユークのソナー技術や対潜戦ノウハウは、一朝一夕で手に入るようなもんではないのである。結論として、現在のところ蘭州型というか中国艦艇はオーシア/ユークに挑もうものなら、ロサンゼルス級やキロ型にハァハァされるのがオチと考えるのが自然であろう。あくまでも今のところは、であるが。
とはいえ、純国産装備で外国特許に縛られず自由に作れる上、性能もまぁ妥当というメリットは大きいらしく、蘭州型は現在6隻が建造されている。そのうち4隻が空母遼寧のいる南海艦隊に配属、要するに空母直衛艦ですな。
052C型は6隻で建造を終了。以後は次に述べる052D型に製造を移行した模様。
同型艦 |
同型艦 |
藩陽 |
石家荘 |
性能諸元 |
基準排水量 |
5,800t |
全長 |
155.0m |
全幅 |
17.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
130mm単装速射砲 |
1基 |
730型30mm高性能CIWS |
2基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
6基48セル |
HHQ-10短SAM発射機 |
1基 |
YJ-83 対艦ミサイル4連装発射機 |
2基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
1機(甲板のみ) |
第3時台湾海峡危機の際に、オーシア海軍の圧倒的な能力を見せつけられた中国人民解放軍海軍は、国産駆逐艦の性能限界を痛感した。これを受けて、1999年から2000年にかけてユーク製の956E型駆逐艦(ソヴレメンヌイ級)2隻を急遽導入(2005年より956EM型2隻を追加配備)するとともに、空母整備計画も視野に、優れた対空戦能力を有するミサイル駆逐艦の整備が計画されるに至った。
1990年代中期のDDG整備計画着手直後は、多艦級の少数建造方針が採択されており、本級の建造もこの一環となっている。まず、956E型の就役開始と同年の1999年、956E型と同系列の中距離艦対空ミサイル・システムを搭載した広州型駆逐艦が起工された。続いて2002年には、国産の長距離艦対空ミサイル・システムであるHHQ-9を搭載した蘭州型駆逐艦も起工された。しかし、広州型は保守的な設計を採用していた一方、蘭州型のシステムは諜報活動も含めて開発が進められていたことから、性能面では未知数な部分が多かった。このことから、広州型のバックアップおよび比較検討のため、ユーク製の長距離艦対空ミサイル・システムを搭載した国産DDGとして建造されたのが本級である。なお、HHQ-9の開発進展を受けて、広州型や蘭州型の本格的な生産体制に入ったため、本級の建造は2隻で打ちとめられている。
設計面では、おおむね051B型(旅海型)の発展型となっているが、ステルス性への配慮は導入されていない。
ユーク海軍の艦隊防空ミサイルであるS-300FフォールとMの輸出型であるリフーM長距離ミサイルを搭載し、レニングラード級並みの艦隊防空戦闘が可能とされている。火器管制レーダーとしては、起倒式・全周旋回式のフェーズドアレイ・アンテナを用いた多機能レーダー30N6E(NATO名「ツーム・ストーン」)を後部上部構造物上に備えているこの他に、3次元レーダーとして、中国版フレガートMAE-5といえる382型レーダーを後檣上に、また低空警戒/対水上捜索用として364型レーダーをレドームに収容して前檣上に、それぞれ備えている。
同型艦 |
同型艦 |
昆明 |
長沙 |
20隻 |
合肥 |
銀川 |
貴陽 |
憑祥 |
衡陽 |
西昌 |
南京 |
成都 |
鏡清 |
寰泰 |
東川 |
下関 |
南充 |
開源 |
黄石 |
蕪湖 |
舟山 |
滄州 |
性能諸元 |
基準排水量 |
5,670t |
全長 |
156.0m |
全幅 |
17.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
130mm単装速射砲 |
1基 |
730型30mm高性能CIWS |
2基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
2基64セル |
HHQ-10短SAM発射機 |
1基 |
18連装多目的ロケット砲 |
4基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
1機 |
蘭州型の改良型、いわばパーフェクト蘭州級。現在1番艦『昆明』が就役している。お値段は約570億円とのこと。
- 対空レーダーを冷却能力をあげた新型に交換のうえ、レーダーの設置位置も上げる。
- 艦載砲をユークのAK-130連装速射砲
をパクった相当の新型130mm砲に変更。最新型戦闘情報共有システム『JIDS』搭載。艦艇だけでなく陸軍や空軍、第二砲兵(戦略ミサイル軍)と情報共有が可能とのこと。
- 同じく最新型戦闘指揮システム『H/ZBJ-1』を搭載。プロヴォールヌイ級中期生産型に匹敵する防空能力を持つとされ、イージスシステムやFCS-3A並みに危険度の優位を自動判定して攻撃できるとのこと。
- VLSも西側のMk41相当とされる新型、『GJB5860-2006』(以下GJB)を64セル搭載。
- 上の反動か艦載ヘリは1機に減った。
- 待望の対潜ミサイル『CY-3』をGJBに搭載可能。遠くの潜水艦でも殺れるぜ!
- GJBは対空ミサイル、対艦ミサイル、対潜ミサイル、対地巡航ミサイルのどれでも搭載可能、かつコールドランチ式のほかホットランチ式ミサイルの搭載・発射が可能という汎用性の高さが売り。
- ホットランチ式ミサイルが積めるので舟山型フリゲートに採用されている対空ミサイル『HQ-16』を搭載可能。泣き所であった低空を飛ぶ目標も対応出来るようになった。
- だけどなぜか対艦ミサイルは船体後部の専用VLSに搭載。搭載数、実に18発。
2013年11月、中国で大々的に052D型駆逐艦『成都』の進水式が行われたことが中国国内のTVで放映された。これが1番艦の様な印象を与えたが、既に2012年からここまでで3隻進水しており、成都は4番艦であったことが判明する。2016年現在3隻が就役、『成都』など2隻が公試中、4隻が艤装中、1隻が建造中で、2018年までには全隻が就役予定。
052D型は中国海軍DDGの決定版という位置づけで上記の通り10隻配備予定(さらに2隻建造予定とも)なんだとか。艦隊のワークホースたる舟山級フリゲートと共に強力な防空のかさを空母と艦隊に提供するとされている。ユークでは、プロヴォールヌイ級防空駆逐艦に相当するきわめて強力な艦艇である。……まぁ、ミサイルの搭載数が少ないんじゃないかとか艦首ソナーの性能が相変わらずアレとかまだ突っ込みどころがあるが、中国としては次期駆逐艦として開発中の055型(噂では排水量12000tの巨艦になるとか……)でこれらを解決するつもりらしい。
同型艦 |
同型艦 |
常徳 |
紹興 |
22隻 |
南通 |
無錫 |
淮陰 |
鎮江 |
厦門 |
九江 |
南平 |
吉安 |
長治 |
茂名 |
宜賓 |
台州 |
金華 |
丹東 |
韶関 |
安順 |
昭通 |
臨汾 |
湘潭 |
吉首 |
性能諸元 |
基準排水量 |
12,000t |
全長 |
180.0m |
全幅 |
23.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
130mm単装速射砲 |
1基 |
730型30mm高性能CIWS |
2基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
4基128セル |
HHQ-10短SAM発射機 |
1基 |
18連装多目的ロケット砲 |
2基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
2機 |
同型艦 |
同型艦 |
安慶 |
淮南 |
24隻 |
淮北 |
銅陵 |
嘉興 |
連雲港 |
蒲田 |
三明 |
宜昌 |
葫芦島 |
懐化 |
襄樊 |
綿陽 |
洛陽 |
伏波 |
安瀾 |
飛雲 |
済安 |
元凱 |
瀛洲 |
江蘇 |
泰安 |
海安 |
馭遠 |
性能諸元 |
基準排水量 |
2,70t |
全長 |
124.0m |
全幅 |
13.1m |
最大速度 |
35.0kt |
武装 |
79式100mm連装速射砲 |
1基 |
730型30mm高性能CIWS |
2基 |
HHQ-9 対空VLS |
1基24セル |
HHQ-7短SAM発射機 |
1基 |
87式6連装多目的ロケット砲 |
2基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
1機 |
いわゆる汎用フリゲート。
同型艦 |
同型艦 |
馬鞍山 |
温州 |
24隻 |
徐州 |
舟山 |
黄山 |
衡陽 |
運城 |
玉林 |
益陽 |
常州 |
煙台 |
塩城 |
衡水 |
柳州 |
臨沂 |
岳陽 |
濰坊 |
三亜 |
黄岡 |
大慶 |
揚州 |
邯鄲 |
荊州 |
湘潭 |
性能諸元 |
基準排水量 |
3,140t |
全長 |
132.0m |
全幅 |
15.0m |
最大速度 |
35.0kt |
武装 |
76mm単装速射砲 |
1基 |
730型30mm高性能CIWS |
2基 |
HHQ-16 キンジャール対空VLS |
1基32セル |
HHQ-7短SAM発射機 |
1基 |
87式6連装多目的ロケット砲 |
2基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
1機 |
防空艦の補佐をするフリゲート。
最終更新:2015年11月02日 03:20