大和高田の事件簿
中和消防組合議員:有罪2市議を再選出 「当事者」復帰に疑問も /奈良
消防士採用試験不正事件に揺れた中和広域消防組合の組合議員に、同事件で有罪判決を受けた萬津力治・大和高田市議、小松久展・御所市議の2人が選出されたことが分かった。両議員は知人の子らの不正合格の口利きをしたとして昨年12月、奈良地裁でともに懲役1年、執行猶予付きの判決を受けたばかり。不正の「当事者」の復帰に市民から疑問の声も出ている。【中村敦茂、林由紀子】
両市の議会事務局によると、大和高田市議会は5月18日、御所市議会は同月11日にそれぞれ開いた臨時議会で、組合議員選出を決めた。大和高田市議会は議員の協議で、萬津議員を含む組合議員4人を選んだ。一方、御所市議会では、申し合わせで、正副議長と文教厚生委員会のうちの1人の計3人を選出することにしており、小松議員は文教厚生委員の互選で選ばれたという。
不正合格者への支払い済み給与などの返還を求める住民訴訟で原告の事務局長を務める有田雅彦さん(65)は「到底納得出来ない。不正が繰り返される懸念が大きい」と反発。一方、安曽田豊・中和広域消防組合管理者(橿原市長)は「各市議会が責任を持って選んだ議員であり、管理者に議員選任の権限はないので、干渉すべき問題ではない」としている。06/01
両市の議会事務局によると、大和高田市議会は5月18日、御所市議会は同月11日にそれぞれ開いた臨時議会で、組合議員選出を決めた。大和高田市議会は議員の協議で、萬津議員を含む組合議員4人を選んだ。一方、御所市議会では、申し合わせで、正副議長と文教厚生委員会のうちの1人の計3人を選出することにしており、小松議員は文教厚生委員の互選で選ばれたという。
不正合格者への支払い済み給与などの返還を求める住民訴訟で原告の事務局長を務める有田雅彦さん(65)は「到底納得出来ない。不正が繰り返される懸念が大きい」と反発。一方、安曽田豊・中和広域消防組合管理者(橿原市長)は「各市議会が責任を持って選んだ議員であり、管理者に議員選任の権限はないので、干渉すべき問題ではない」としている。06/01
大和高田市:家庭ごみが28%減 有料化効果、「資源」は4倍--前年同月比
大和高田市の一般家庭ごみが、4月は前年同月比で28%も減ったことが分かった。一方、新聞紙などの資源ごみは約4倍に増えた。家庭ごみは今年4月から有料化がスタート。市クリーンセンターは「分別が浸透し、市民が減量・再資源化に協力した結果」と分析している。
4月の一般家庭ごみは昨年は約1373トンで、今年は約989トンに激減。また、事業所や一般家庭、許可業者、公園などからの持ち込みのごみの量も33~16%減った。これに対し、資源ごみは、▽新聞紙約25トン(昨年2・8トン)▽雑誌約11トン(同4・2トン)▽段ボールは約12トン(同5・5トン)だった。
市は当初、一般家庭ごみは15%減少すると見込んでいたが、予想以上の成果という。吉田誠克市長は「今後も市民の協力を得ながら、ごみ減量化を推進したい」と話している。05/20
4月の一般家庭ごみは昨年は約1373トンで、今年は約989トンに激減。また、事業所や一般家庭、許可業者、公園などからの持ち込みのごみの量も33~16%減った。これに対し、資源ごみは、▽新聞紙約25トン(昨年2・8トン)▽雑誌約11トン(同4・2トン)▽段ボールは約12トン(同5・5トン)だった。
市は当初、一般家庭ごみは15%減少すると見込んでいたが、予想以上の成果という。吉田誠克市長は「今後も市民の協力を得ながら、ごみ減量化を推進したい」と話している。05/20
市内商業地への影響32億円-大和高田商議所が「アルル」調査
平成16年4月に橿原市曲川七丁目に開店した郊外型ショッピングセンター「ダイヤモンドシティ・アルル」が大和高田市の商業に与える影響の調査結果を、大和高田商工会議所(河村圭二会頭)が冊子にまとめた。それによると、市内商業地の購買力への影響は流出額約32億円と推計、服飾雑貨や衣料品などの購買客がアルルに流れていることが、18日までに分かった。
買い物客へのアンケートや、売り場面積と店までの距離に関する消費者の思考を数式化した「ハフモデル分析」などを行った。アンケートは昨年12月に市内12商店街の加盟店やスーパーの来店者を対象に実施。05/19
不審火:今夜も「火の用心」 大和高田市内で続き巡回強化--地元消防団員ら
大和高田市内で、不審火が相次いでいる。1月~今月11日までの火災21件のうち、12件が不審火。昨年1年間の4倍で、中和広域消防組合高田消防署(橋本雅勇署長)や市消防団(高木康広団長)、高田署、自治会有志は、住民に注意を呼びかける一方で、夜間パトロールの強化に取り組んでいる。
高田消防署などによると、不審火の発生は、▽1月1件(火災4件)▽2月2件(同6件)▽3月2件(同3件)▽4月7件(同8件)――。ほとんどが空き家で、深夜に多発。このため、同署や市消防団などは不審火の多発地域を中心に、4月10日から市内各地で消防車などでのパトロールを続けている。今月11日夜も、中和広域消防組合の堀田知・消防長が市消防団第9分団(東利作団長)を訪れ、「住民が枕を高くして眠れるように巡回してください」と激励。団員15人が深夜までパトロールに励んだ。
成果は現れ、同日現在、不審火も火災もゼロ。橋本署長は「防犯センサーライトを設置したり、燃えやすい物を家の回りには置かないなど、放火されない、させない環境づくりも大切」と呼びかけている。
高田消防署などによると、不審火の発生は、▽1月1件(火災4件)▽2月2件(同6件)▽3月2件(同3件)▽4月7件(同8件)――。ほとんどが空き家で、深夜に多発。このため、同署や市消防団などは不審火の多発地域を中心に、4月10日から市内各地で消防車などでのパトロールを続けている。今月11日夜も、中和広域消防組合の堀田知・消防長が市消防団第9分団(東利作団長)を訪れ、「住民が枕を高くして眠れるように巡回してください」と激励。団員15人が深夜までパトロールに励んだ。
成果は現れ、同日現在、不審火も火災もゼロ。橋本署長は「防犯センサーライトを設置したり、燃えやすい物を家の回りには置かないなど、放火されない、させない環境づくりも大切」と呼びかけている。
ひったくり:高田署管内で急増中 「バイクの若い男」女性に多く被害
◇前年26件→今年33件
高田署管内でひったくり被害が急増している。県内では今年に入り69件(25日現在)で、前年同期(84件)よりも減っているものの、同署管内では今年既に33件が発生し、前年同期より7件増えている。
被害者の多くは女性。自転車の前かごに入れたり、手に持った貴重品を、ミニバイクに乗った若い男が後ろからひったくる手法。週末の午後7時~11時の間が多く、発生場所は主に駅周辺や人通りの少ない路上という。特に大和高田市が多く、33件のうち22件を占める。
同署は容疑者検挙に向けてパトロールを強化。一方、被害多発の地区では、住民が集まるたびにひったくりの防止策について意見交換したり、定期的に高田防犯協議会員らも町内を巡回している。
ひったくりを防止するためには自転車の前かごには防犯ネットやカバーを取り付けるなど、「一人一人が自衛意識を持つこと」が第一。同署では、▽歩く時には車や自転車などとすれ違わない方にバッグなどを持つ▽万一、被害に遭った時に備え、財布はバッグに入れず、身につける▽高額の現金を持ち歩かない――など注意を呼びかけている。
高田署管内でひったくり被害が急増している。県内では今年に入り69件(25日現在)で、前年同期(84件)よりも減っているものの、同署管内では今年既に33件が発生し、前年同期より7件増えている。
被害者の多くは女性。自転車の前かごに入れたり、手に持った貴重品を、ミニバイクに乗った若い男が後ろからひったくる手法。週末の午後7時~11時の間が多く、発生場所は主に駅周辺や人通りの少ない路上という。特に大和高田市が多く、33件のうち22件を占める。
同署は容疑者検挙に向けてパトロールを強化。一方、被害多発の地区では、住民が集まるたびにひったくりの防止策について意見交換したり、定期的に高田防犯協議会員らも町内を巡回している。
ひったくりを防止するためには自転車の前かごには防犯ネットやカバーを取り付けるなど、「一人一人が自衛意識を持つこと」が第一。同署では、▽歩く時には車や自転車などとすれ違わない方にバッグなどを持つ▽万一、被害に遭った時に備え、財布はバッグに入れず、身につける▽高額の現金を持ち歩かない――など注意を呼びかけている。
速水被告に懲役9年-大和高田の金物店強盗致死事件
大和高田市永和町で昨年6月、金物店経営正井国陽さん=当時(55)=が自宅で襲われ死亡した事件で、正井さんへの暴行を指示したとして傷害致死罪などに問われた広陵町馬見北五丁目、水産物販売業速水卓永被告(41)の判決公判が26日、奈良地裁葛城支部で開かれ、榎本巧裁判長は「報酬を約束して若者2人に被害者を襲撃させた短絡的で自己中心的な犯行。刑事責任は重大だが、被害者を死亡させることまでは欲していなかった」とし、速水被告に懲役9年(求刑・同15年)を言い渡した。