電子基準点 について 08/06/16 加筆修整
電子基準点とは、GPSシステムを用いた測地基準点です。 従来の三角点や水準点の電子版と理解できます。 電子基準点には、細かい議論を避けるならば、狭い意味の 「電子基準点」 と 「偏心点(GPS固定点)」 があります。 前者は、1/5万 地形図1枚当たり、0~3ヶ所あり、後者は、ひとつの県に一組かそれ以下しか用意されていません。 岡山地方で言えば、『岡山北部』 の中には 「電子基準点」 2ヶ所: 『岡山1』 と 『御津』 があり、「GPS固定点」 は(全県で)3ヶ所で、具体的な位置は下の表の通りです。
岡山1 御津 | GPS GPS GPS
大井小 御津中 | 福谷小 足守小 高松中
青字は収録済
3つの 「GPS固定点」 の選定根拠については、筆者には、理解できていませんが、これらと 『岡山1』 が東西の狭い幅の中に置かれていることは興味深いことです。 しかも、これらは国道429とその類縁線上にあり、地理学的・測地学的要請と ”地形に支配される” 社会学・経済学的要因とが合致した 『偶然の』 現象と思われます。 従来の三角点の選定は ”水平の” 見通しが第一の要件で、交通不便は諦めていましたが、電子基準点類に関しては、”垂直の” 見通しが確保できれば、電源確保や保守点検の利便性が優先するからです。
なお、WEBころっと のコンテンツとして採録済のものは、倉敷・大高小と美咲町(旧中央町)・加美小と邑久尻海・道の駅の3ヶ所で、いずれも、上の表現で言えば、狭い意味の 「電子基準点」 に相当します。 両者の国土省における基準点名は 『倉敷2』、『岡山中央』 、『邑久』です。
改めて、岡山県の北西から順に、
1/5万
地形図名|基準点名|設置場所 を並べて示すと、
湯本|八束|蒜山中 奥津|中和|津黒国民宿舎
智頭|岡山加茂A|B&S 勝山|新庄|チェリーヒル
津山西|鏡野|町民グラウンド 津山東|作東|作東役場
新見|神郷|役場 あざえ|落合|木野山小
福渡|岡山中央|加美小 すさい|<無し>
高梁|高梁|B&S
岡山北|岡山1|大井小 御津|御津中
和気|和気|藤野小 井原|<無し> 玉島|笠岡|吉田小
岡山南|倉敷2|大高小 岡山2|甲浦小
西大寺|邑久|尻海道の駅 寄島|<無し>
玉野|倉敷1|下津井西小
ただし、青字は収録済