エストラル空軍領空侵犯事件

2003年5月18日の午前11時頃、国籍不明の戦闘機部隊が5機で編隊飛行を行い、トライスター市街地に接近、異常を感知したセシリア海軍の戦闘機がスクランブル発進し実弾交戦をした結果、相手側の機が2機撃墜された事件。後にエストラル空軍機であることが判明し、第二次プラトン洋戦争の開戦寸前まで緊張が高まったが、エストラル側が早々に謝罪の声明を発信したため、事なきを得た。

事件の詳細

海外長期演習のためにセシリア諸島国領海近辺を航行中だった原子力航空母艦『インペリアル』から、無断で発艦した5機のエストラル空軍所属のFX-171型超音速戦闘機が、セシリア領海に低空で侵入。哨戒船『ハソピラ級』のIFFレーダー(敵味方識別装置)に敵認識され、セシリア海軍のシブナ航空基地に駐在していた部隊に、YSX-3C型超音速戦闘機では初となる実戦スクランブル発進命令が下った。
エストラル空軍側は最初から市街地爆撃を想定した航路で飛行していたが、寸前(トライスター市街地上空まで約10kmの海上)でセシリア海軍と交戦、領空侵犯の警告を無視し、威嚇射撃を行ったエストラル空軍機に対して降伏の意思はないと判断したセシリア海軍側は実弾の使用を解禁し、小規模な空戦に突入。大事を取ってトライスター市とその周辺都市全域に緊急非常事態宣言と空襲警報が発令され、パニック状態となった。
執拗に攻撃を受け、危機感が最高潮に達したセシリア海軍側が対空兵装(空対空ミサイル)を解禁し、5機のうち2機を撃墜、これによってエストラル空軍側が戦意喪失の意志を表明したため、30分間にも及ぶ空戦は終結、シブナ航空基地へ強制的に着陸させることとなった。
この実弾交戦での国土被害は、沿岸の高層ビルの一部が機銃により被弾するに留まり、従業員は既に全員避難が終了していたため、怪我人は発生しなかった。
なお、撃墜されたエストラル空軍機のパイロットは脱出していたため、2人とも海上で無事に保護、その場で捕虜となった。
この事態で大陸間弾道ミサイルや対弾道ミサイル用防空レールガン等の防空システムの配備が全国規模で展開、領空侵犯を行った5人のエストラル空軍隊員に対してセシリア側は、謀反禁止法による国土侵略罪によって、エストラル空軍隊員に対して無期限監禁刑を言い渡す。国家防衛を目的とした第二次プラトン洋戦争の勃発は不可避かと思われたその2日後に、当時のエストラル大統領が、セシリアに対して緊急の謝罪声明を発表したことにより、エストラル空軍隊員は解放、強制送還され、展開されていた防空システムも撤収が始まり、開戦は無事に回避された。
強制送還されたエストラル空軍隊員は、国家反逆罪に問われ除隊命令と同時に、終身刑を言い渡される。
最終更新:2020年11月24日 07:16
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