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あんこさんと一緒!
1 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/01(土) 13:56
※注意

このスレは最近馬鹿みたいに増えてきた有名人とお話系スレではありません

2 名前: 1 投稿日: 2005/01/01(土) 13:57
ではどうぞ



ここは都内のとある病院。年末な上、外では雪が降っており院内には寂しげな雰囲気があった。

ピッピッピ

規則正しく動く医療用の機械。ドラマとかで見たままの形である。

その隣のベッドの上には端正な顔立ちの男が酸素マスクを付けたまま静かに横たわっていた。

「みずぴー…」

腰に変なベルトを巻き、大きな紙袋を手に下げた男が声をかける。

彼の名は健太郎。現存する数少ない仮面ライダーの一人で、彼がみずぴーと呼んだ男とは兄弟同然に育てられた。

「俺は行くよ」

「お前の仇を討ちに、あいつのところへ」

そう言って男は紙袋を椅子の上に置き静かに病室を出て行った。



ちなみに紙袋から覗いたその中身は何やらアニメのキャラクターの様な物が描いてある薄っぺらい大量の本だった。

3 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/01(土) 13:58
やばいわらた

4 名前: 1 投稿日: 2005/01/01(土) 18:33
秋葉セガ━━━秋葉勢にとってのホームゲーセンとも言うべき店。そこに珍しい二人組が来ていた。

「あんこさんやんないの?」

「…あっ、いいです見てるだけで」

うわの空の男はあんこさんという。立川勢の心のオアシスとも言うべき癒し系高校生である。
もう一人の男はlocky。立川勢の影の支配者でGGXXというゲームでは全国屈指の腕前である。

「あんこさんさっきからずっとボーッとしてるよね。昨日の祭りで疲れてるのかな?」

ニヤニヤと笑みを浮かべながら対戦台に座りゲームを始めるlocky。

「そういうわけでもないんですけどね…」

あんこさんはダッフルコートのポケットに両手を突っ込みモゾモゾと動かしている。

ちなみに祭りとはコミケのことである。夢と情熱と欲望が混在する祭り、コミケット。

あんこさんは昨日まで秋葉勢の友人とともにコミケに参加していたのだった。



はぁはぁはぁ…

一方別の場所で雪の中を走り続ける男がいた。

(あいつはあそこにいるはずだ)

(久しぶりに来るって言ってたからな…)

[ようこそ秋葉原へ]と書かれたアーケードをくぐり男は走るのをやめた。

「着いた…」

そして確かな足取りで健太郎は秋葉セガへ向け歩き出したのであった。

5 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/01(土) 19:12
けんちゃん文体変えた?

6 名前: 1 投稿日: 2005/01/01(土) 22:47
ふとあんこさんが後ろを見るとそこには健太郎がいた。

(来ましたか)

(意外と早かったなぁ…)

「すいません、ちょっと出てきますね」

「え?あんこさん?」

そう言うやいなやあんこさんは店の裏口へと走り出した。

lockyはポカンと口を空け見送るしか無かった。

(まぁ久しぶりの二桁連勝だし…ほっとくしかないクマー)

そうしてまたゲームに集中することにした。



(裏口…!)

「あんこ!待て!」

健太郎はいきなり店の奥へと駆け出したあんこさんを追う。


━━━

健太郎が店の裏口の戸を開け外に出るとあんこさんがそこに立っていた。

「ここなら誰も来ませんよ」

「あんこ…お前!」

あんこさんと健太郎は狭い路地で向かい合う形で対峙した。

健太郎の拳は硬く握られ顔は怒りに燃えている。

「そんな怖い顔しないでくださいよ^^」

「みずぴーをやったのはお前だな…」

そんな状況でもあんこさんはニヤニヤと冷静そのものであった。

そして、彼の両腕はさっきからずっとダッフルコートのポケットに突っ込まれたままであった。

この狭い路地ではもし健太郎に襲い掛かられたら避けることも防ぐこともできないだろう。


しかし、彼の両腕はダッフルコートのポケットに突っ込まれたままモゾモゾと動いていた。

7 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/01(土) 22:49
糞スレ死ね

8 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/01(土) 22:49
糞スレ死ね

9 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/01(土) 22:49
糞スレ死ね

10 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/01(土) 22:49
糞スレ死ね

11 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/01(土) 22:49
糞スレ死ね

12 名前: 1 投稿日: 2005/01/01(土) 23:46
※注意 叩かれても完結するまで書くつもりです

13 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/01(土) 23:59
秋葉セガに裏口なんてないよw

14 名前: 1 投稿日: 2005/01/02(日) 00:01
所詮フィクションってことでどうか

15 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/02(日) 01:01
わろたw
てかlockyさんの日記の隠れファンなんで『クマー』とか最高w

16 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/02(日) 01:23
無ければ作るまで

17 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/02(日) 04:03
裏口って奥にあるエレベーターのことだと思ってた

18 名前: 1 投稿日: 2005/01/02(日) 23:52
「違うって言っても…聞いてくれないんでしょう?」

あんこさんは健太郎を挑発する様にニヤニヤと笑みを浮かべる。

「ああ。問答無用って事だ!ヘシン!」

オープンアップ

ベルトをいじると健太郎は一瞬でライダーへと変身した。

「変身までしちゃいますか^^;怖いなぁ」

「行くぞ!」

あんこさんへと疾走する健太郎。二人の距離は20mといったところ。
ライダー状態の健太郎なら一瞬で詰めれる距離である。

その一瞬の間にあんこさんは極めて緩やかな動作で右手をポケットから出し、手首だけを前にスッと差し出した。

キュン!

何かが風を切る音。
そして健太郎の耳の横を何かが通り過ぎた。ライダー状態で高まった動体視力でも捉えきれなかったソレは、

     ・・・・・・・・
健太郎にはシャープペンシルだったように見えた。


その直後、健太郎の背後でコンクリートが崩れるような音が聞こえた。

「…てめぇ」

「あは、外しちゃいました」

とても人外の者を相手にしているとは思えない爽やかな笑顔であんこさんは言った。

「でも…次は頭をぶち抜きますね」

そう言って左手もコートから出すあんこさん。
その左手に握られていたのはマイナスドライバー。

「何だ今のは…」

「なんでしょうねぇ」

殺気立った健太郎に対しあんこさんは笑顔で応えた。

━━━━

「何だ今のは…」

「なんでしょうねぇ」

あくまでも笑顔を崩さないあんこさんに対し、健太郎は動くことが出来ずにいた。
今までライダーとして数々の化け物を闇に葬ってきた健太郎であったが、
今のあんこさんに対し健太郎は今まで倒してきたどの化け物よりも恐怖を感じた。

(今の攻撃…みずぴーをやったのはこいつで間違いない)

健太郎は確信した。健太郎は百戦錬磨のライダーである。しかし水科と言う男はその健太郎の遥か上の存在だった。
初めて勝負を仕掛けた時から数百戦、健太郎は一度も水科に勝った事がないのである。
その水科に瀕死の重傷を負わせられる存在がいることなど健太郎は想像したことも無かった。

(何であんこが…いや、そんなことより)

(勝てるのか?俺は…)



健太郎は正直ビビッていた

19 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/04(火) 14:08
そこで大将軍登場

20 名前: 1 投稿日: 2005/01/04(火) 19:56
雪が降りしきる年末の秋葉原

年末セールで電機製品を買い込む者もいれば休みの暇を潰す為のエロゲーを買いに走る者もいた。
そんな秋葉原の路地裏では二人の男が対峙していた。

ゴクッ

自分が唾を飲み込む音が聞こえる。
さっきから足はガタガタと震え、冷や汗が止まらない。

初めてライダーとして化け物と闘った時以上の恐怖。

(これはもうだめかもわからんね)

健太郎は動けずにいた。

━━━

目の前の仮面ライダーが殺気を放っていてもあんこさんは冷静だった。

(すぐに仕掛けてこないって事は落ち着いてるってことなのかな?)

(それともビビッてるのかな?あの健太郎さんが、僕に…)

あんこさんは思わず笑い出しそうになるのを堪える。
軽蔑、憧れ、畏怖、嫉妬、あんこさんがかつて健太郎に抱いていた様々な感情が揺れる。

・・・

「俺って仮面ライダーなんだよねw」

かつて健太郎はあんこさんにそう言って変身してみせた。
その時あんこさんは心底感動した。ただのゲーマーだと思っていた男は人外の力を持っていた事に。
それから軽蔑は憧れに、憧れは畏怖に、畏怖はやがて嫉妬に。

何故、何故自分はただの人間なんだろう?

あんこさんは健太郎に会うたびにそう考えた。

そんな日々がしばらく続いた。

ある冬の寒い日にあんこさんはひょんな事から力を手に入れた。
ようやくただの人間であることから外れる事ができた。
初めて力を行使した時、あんこさんは心底感動した。

ようやくただの人間ではなくなった自分に

そしてあんこさんは健太郎の前に立つ。

・・・

(健太郎さんが動いた瞬間撃とう)

あんこさんがマイナスドライバーを握るその手は少し汗ばんで震えていた。

━━━

(みずぴー…)

病院で眠っている男の事を思い出す。


『やっぱり健太郎は 馬 鹿 だ な 』

『闘わなければ生き残れない!』

『リリカルまじかるっ☆』


すると体の震えと冷や汗が止まった。

(行くぞ…)

「行くぞ!あんこ!」

21 名前: あんこ 投稿日: 2005/01/04(火) 20:21
こ…これはっ…?(汗)

22 名前: 1 投稿日: 2005/01/04(火) 20:28
ニヤ

23 名前: あんこ 投稿日: 2005/01/04(火) 20:37
いやいや、そこなお方!w
ニヤ じゃないですよ、ニヤ じゃ(汗)

24 名前: 1 投稿日: 2005/01/04(火) 20:41
フ ィ ク シ ョ ン っ て こ と で ど う か

25 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/04(火) 20:44
一部ノンフィクションストーリー

26 名前: あんこ 投稿日: 2005/01/04(火) 20:47
バカな…w
僕は殺人鬼なんかじゃありませんよ~(>_<)

健太朗さんとガチった瞬間に死にますもん…

27 名前: 1 投稿日: 2005/01/04(火) 20:52
あんこさんの目的とかそこらへんは後々書くので気長に待っていただければ幸い

28 名前: 名無しカミーユ (tuOuorex) 投稿日: 2005/01/04(火) 21:15
 γ∧\ヽ)   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ゝゝ゚ー゚ν <良スレageですよ^^
  「 ̄▼lつ  \_______
  U   l
   l⊃⊃

29 名前: 1 投稿日: 2005/01/04(火) 21:26
健太郎が声を上げる瞬間、
健太郎の右大腿二等筋に力が加わったのに反応しあんこさんは左手を下から掬い上げるように振りかぶった

(さよなら!)

キャ!

先の風切り音よりもさらに鋭い音。
あんこさんが放ったマイナスドライバーは一直線に健太郎の顔へと向かった。

━━━

「行くぞ!あんこ!」

地面を蹴りあんこさんへと駆ける健太郎。
前に跳躍しつつ全神経を研ぎ澄ましあんこさんの左手に集中する。

キャ!

(来た…って速い!)

慌てて両腕で顔をガードしようとする。

(間に合わ…)



「ぎゃおぉ!」

健太郎が死を覚悟した瞬間、何故か普段よく聞いていた声が聞こえた気がした
━━━

あんこさんが放ったマイナスドライバーは健太郎の頭を貫くことはなかった。
突如健太郎とあんこさんの間に現れた男に触れる直前、マイナスドライバーは物理法則では有り得ない動きで地面へ落ちたのだ。

「それがお前の<スキル>か?あんこ」

突然出現した男はあんこさんを見上げながら言った。

「えぇ…何か塩澤さんの<スキル>も凄そうですね^^;」

さっきまでの笑顔から一変し苦虫を噛み潰したような顔で呟くあんこさん。

「し、塩澤さん?」

突如目の前に現れた男、塩澤に驚く健太郎。


「よう」

場違いな程穏やかに返事をする塩澤。彼は普段から周りの事など気にしないのであった。

30 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/04(火) 22:07
塩澤カコイイ

31 名前: あんこ 投稿日: 2005/01/04(火) 22:19
ぎゃあー…塩さん…

32 名前: あんこ 投稿日: 2005/01/07(金) 22:24
何気に続きが気になりますヨ(・∀・)

33 名前: 1 投稿日: 2005/01/07(金) 23:47
今は話の整理中なんで明日の夜中にニ、三回更新ですよ(・∀・)

34 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/07(金) 23:49
1000まで続けないと駄目だよ

35 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/07(金) 23:49
(’A`)

36 名前: 1 投稿日: 2005/01/08(土) 00:22
1000まで話続けられるかな…

37 名前: 1 投稿日: 2005/01/09(日) 01:09
あんこさんは突然現れた塩澤に驚きを隠せずにいた。

(何処から出てきたんだ…突然出てくるなんてありえない)

あんこさんの驚きも無理はない。
何故ならここは細い路地裏で、あんこさんの後ろはビルの壁で囲まれているのである。
つまり塩澤は、あんこさんの視界から現れたはずなのに、あんこさんには見えなかった。

(おまけに僕の<高速>が直撃したはずなのにドライバーは地面に落ちた)

(分からないことが多すぎるなぁ…)

━━━

(助かった…)

心底ホッとする健太郎。

「な、何で塩澤さんが?」

そして当然の疑問を口にする。

「lockyに聞いたら裏口だって言ってたからな」

健太郎が聞きたいのはそんなことではなかった。彼はいつもこんな感じである。

「いや、そうじゃなくて…」

そう、彼が聞きたいのは
どうやっていきなり現れたのか?とか、なんでアレが直撃したはずなのに生きてるの?といった事である。

「なぁ、あんこ」

「…何ですか?」

塩澤は健太郎を無視しあんこさんに話しかける。
あんこさんはまた涼しげな顔に戻り、それに応えた。

「お前の<スキル>も結構なもんのようだが、俺の<スキル>を相手にするには役不足だ」

「…」

あんこさんは塩澤の言った言葉に息を呑んだ。それを確認し塩澤は話を続ける。

「お前は俺の<スキル>が何だか分かってない。もっと言うなら俺が見た感じお前の<スキル>は俺のに対して相性が悪い」

「それで?」

塩澤の次の言葉を聞いたあんこさんは再び普段の彼からは想像のつかない苦々しい表情になっていた。

「ここは一旦引いた方がお前のためだと思うぞ」

「それで、僕が、大人しく引くと思いますか?」

「引かねーんならお前はここでしばらく眠ってもらうことになる」

「それが塩澤さんにできますか?」

「ああできる。冬の屋外で寝るのは寒いぜ?俺と軍ちゃんでも毛布が必要なくらいだからな」

挑発するように言ったあんこさんに対し塩澤は確かに断言し、冗談を加えて応える。

「「…」」

そして少しの沈黙。

「なら…やってみせてくださいよ!」

あんこさんが声を張り上げた瞬間、塩澤に向かって無数の何かが撃ち出された。

38 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/09(日) 01:10
この野郎!糞スレはsage進行だって何回言やぁわかるんだ!空気嫁!

39 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/09(日) 02:54
>>38
クソはてめーだよ

40 名前: あんこ 投稿日: 2005/01/11(火) 12:47
…面白くなってきましたね(・∀・)

41 名前: 1 投稿日: 2005/01/11(火) 20:37
健太郎に対していた時のような腕を振る動作は一切なく、あんこさんはポケットからそれらを出しただけ。

ジャッ!

シャープペンシル、ボールペン、カッター、錐、プラスドライバー。
日常生活で見慣れたそれら全てがありえない速度で塩澤へと向かう。

(これなら…!)

いくら謎の<スキル>を持つ塩澤でも自分の一斉攻撃は全て防ぐ事はできない。あんこさんはそう考えた。

「ふぅ」

しかし塩澤は自分へと向かってくるそれらを一瞥し、ため息をついただけ。
たったそれだけであんこさんが放った全ての武器はさっきと同じ動きで地面に落ちていた。

「なっ…」

「所詮お前の<スキル>はこんなもんだろ?」

自分の攻撃が全て無効化された事に驚きを隠せないあんこさんに塩澤は言い放つ。

「お前はハズレ引いたってわけだよ。そんで俺のは当たり。分かりやすいだろ?」

「…」

「じゃあ俺の番だ」

塩澤がそう言ってすぐ隣の壁に触れた瞬間、塩澤の姿があんこさんの視界から消えた。

「え?」

あんこさんには何が起こったか全く理解できなかった。何処だ?と辺りを見渡した直後に背中を強烈に打ちつけられた。

「げほっ」

咳き込んでよろめきながら後ろを振り返ると、そこには塩澤が上段蹴りを放ったままの姿勢で立っていた。
余裕の表情の塩澤とは対照的にあんこさんの顔には焦りがあった。
さっきまで健太郎の相手をしていた時とは何もかもが違いすぎる。

(姿を消せる<スキル>?…いや、それなら僕の<高速>は防げない)

「俺の<スキル>が何か分からないって顔だな」

「はぁ…はぁ…」

「教えてやるつもりはねぇよ」

そして再び塩澤の姿が消えた。

「仕舞いだ」

何処からか塩澤の声が聞こえた瞬間、あんこさんの延髄に衝撃が走った。

「ぐっ…ちくしょ…ぅ」

がくりと地面に膝をついて前のめりに倒れてしまう。
そしてあんこさんの意識は薄れていった。


深々と雪が降る冬の秋葉原の路地裏
あんこさんは負けた

ここが彼の始まり
長い、戦いの始まり

42 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/11(火) 20:42
>>1
GJ!

43 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/11(火) 21:46
塩澤さんかっけぇw
ところで1は高瀬さん?

44 名前: 1 投稿日: 2005/01/11(火) 22:38
「あんこさ~ん。あんこさん何処クマー?」

秋葉セガの裏口から出てきた男は誰かをを捜しているようである。
彼の名はlocky。立川勢の影の支配者でGGXXというゲームでは全国屈指の腕前である。

「あんこs…何こんな路地裏で寝てるんですか!」

路地裏で倒れている青年に駆け寄り抱え起こす。
どうやら彼の意識はないようである。
慌てて彼の体を揺らすlocky。

「ちょ、洒落にならないよ!あんこさんってば!」

「…ぅぁ」

青年の意識が戻り小さな声を上げる。
路地裏に倒れていた青年の名はあんこさん。
ひょんなことから<スキル>と呼ばれる力を手に入れ、自分以外の<スキル>を持った人物との戦闘に敗れてしまったのである。

「うぅ…lockyさんですか」

「だ、大丈夫かクマー?」

どうでもいいがlockyには興奮すると語尾にクマーと付ける癖があった。

あんこさんは首筋に手を当てながらフラフラと立ち上がる。
しかしすぐによろめいて倒れそうになったのでlockyは慌てて肩を貸した。

「突然出ていったと思ったら…一体どうしたの?」

「あは…負けちゃいました」

そう言ったあんこさんの頬を涙が伝う。
彼は悔しかったのだ。
特別な力を手に入れても、ちっとも特別な存在になどなれていなかった事が。

そうして静かに泣くあんこさんをlockyは肩を貸して見守ることしかできなかった。

(こうしてると危ないカップルみたいだクマー…)

秋葉原の路地裏で泣く青年。彼こそはこの物語の主人公の一人、癒し系高校生あんこさんである。

45 名前: 1 投稿日: 2005/01/11(火) 22:40
色々な応援レスありがとうです
ちなみに俺は高瀬の雄太さんではありませんのであしからず

46 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/11(火) 22:42
ろきさまが出てるってことはボスさんも出るんだろうか…

47 名前: 1 投稿日: 2005/01/11(火) 23:07

雪の降る夕方の秋葉原を二人の男が歩いている。
小さい方の後ろをもう一人がついていっている格好だ。

「いい加減教えてくださいよ~塩澤さん」

「しつけぇなお前」

小さい方の男の名は塩澤。様々なゲームのトップクラスの実力者で秋葉原最強の呼び声も高い男である。
さらに<スキル>と呼ばれる不思議な力を使える者の一人であり、今もその力で戦闘をしてきたばかりである。

「<スキル>ってのは一体何なんですか?俺それのせいで死にかけてるんですけど」

「俺が助けてやったからいいじゃねぇか」

塩澤に食い下がる男の名は健太郎。現存する数少ない仮面ライダーの一人で秋葉原屈指のダメ人間でもある。

「みずぴーも瀕死で入院してるし…」

「あ?水科が何でこの話に出てくるんだよ?」

塩澤は後ろを振り返り「頭おかしいんじゃないのこの人…」とでも言いたげな表情で健太郎を見た。
突然振り返った塩澤にビクッとなる健太郎。

「え、みずぴーが入院してるのはあんこのせいじゃ?」

「…水科が入院してるのは過労とインフルエンザのせいだろうが」

「は?」

「大体何であんこが水科襲うんだよ」

健太郎が何を言っているのか分からくなった塩澤はまたスタスタと歩きだしてしまった。
呆然と塩澤を見送り思考を巡らせてみる。

(ちょっと待て俺…)

(そういえば俺は何であんこがみずぴーをやったって…)

(確か…)

・・・

「みずぴーが入院したって!?」

「うん(・∀・)」

「何で!?」

「立川の癒し系高校生に襲われたらしいよ(・∀・)」

「あんこ!?」

「…(・∀・)」

「 許 さ ん 」

「いってらっしゃい(◕ฺ∀◕ฺ)ノシ」

健太郎は久しぶりに行った池袋のゲームセンターで水科が怪我をして入院した、と聞いた。
それを伝えたのは水科の友人で、妙に羽振りの良さそうな男前の男であった。

・・・

(あわわ…)

(俺騙されちゃった?)

健太郎は頭に血が上ると周りが見えなくなってしまうのだった。
そんな困ったさんな仮面ライダー。彼こそはこの物語のもう一人の主人公。初代秋葉のけんちゃんである。

48 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/12(水) 00:10
いい展開ですねこれ

49 名前: あんこ 投稿日: 2005/01/13(木) 01:39
かっちゃん…騙したなんて酷…い…(>_<)w

しっかし、良くできてる話ですね…面白いなぁ(^_^;)

50 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/13(木) 19:00
age

51 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/18(火) 09:04
あがれ

52 名前: あんこ 投稿日: 2005/01/20(木) 02:03
…お話の続きが…(>_<)
けんたろうさん的にはもう書く気が失せたから勝手に有効活用しろよって事なんでしょうか…_| ̄|○

53 名前: 1 投稿日: 2005/01/20(木) 21:35
「はっ…くしょん!」

いよいよ雪も本降りになってきた秋葉原を健太郎が歩いている。
雪の降る外で何時間もボーっとしていたせいで健太郎の体は冷え切ってしまっていた。

(とりあえず…)

(あんこに会って話を聞かないとダメだな)

健太郎の中にある様々な疑問

自分が水科を襲った犯人だと思わせ健太郎との勝負に応じたあんこさん、得体の知れない力である<スキル>
それを塩澤も持っていたこと…考えればキリが無かった。

それらをハッキリさせるにはもう一度あんこさんに会って話を聞くのが一番だと健太郎は考えた。

「う~それにしても寒いな…今からあんこの所に行くのもなぁ…」

ぐ~

健太郎の腹が情けない声を上げる。

(寒いしお腹も空いたから行くのは明日にしようかな…)

そうして健太郎の足は行きつけのラーメン屋へと向かっていた。
健太郎は面倒くさがりなのだった。


「…イタ」

そんな健太郎は自分を見つめる妖しげな気配になど気づきもしなかった。

54 名前: 1 投稿日: 2005/01/20(木) 21:56
健太郎が秋葉原にあるラーメン屋「じゃんがら」から出てきたのは夜の21時を軽く回った時間であった。

「替え玉二つも頼んだのは間違いだったかな」

腹の辺りをポンポンと叩いて自宅へと歩き始めた健太郎。
雪も止んだようで道路はうっすらと白くなっていた。

(ん?)

[ようこそ秋葉原へ]と書かれたアーケードをくぐった時に妙な違和感を感じて後ろを振り返った。
後ろには誰もいない。
しかし神経を研ぎ澄ますと僅かに視線を感じる。
それは健太郎にとってはずっと昔から感じてきた物に良く似ていた。
ライダーとして化け物と対峙した時の、あの何とも言えない生暖かい空気━━それによく似ていた。

「化け物退治は久しぶりだな」

「出て来いよ、相手になってやる」

そういってベルトに手を当てる。
健太郎は戦闘態勢に入り相手が現れるのを待つ。

ニ、三秒そうしていると30m程先のビルとビルの間から一人の男が現れた。

「ケンチャン…」

「え…健ちゃんか!?」

健太郎は驚きを隠せない。
路地の間から出てきた男、それは健太郎もよく知る人物である。

「ケンチャン…ケンチャン…」

男はうわ言の様に健太郎の名を呼びながらフラフラと健太郎の方へと向かってくる。


彼は柏に住んでいた頃は柏の健ちゃんと呼ばれた男、今は二代目秋葉の健ちゃんと呼ばれている男あった。

55 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/20(木) 22:00
柏の健ちゃんってトップブリーダー?

56 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/20(木) 22:47
この文体は健太郎じゃないよ
水科かゴドーだな

57 名前: ゴドー 投稿日: 2005/01/21(金) 02:18
ちがうね

58 名前: 投稿日: 2005/01/22(土) 00:28
残念ながら俺があんこに「さん」を付けることは無いぞ

59 名前: あんこ 投稿日: 2005/01/22(土) 17:36
たしかにw

60 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/23(日) 07:47
なにこの良スレ。あぅんこさん頑張ってください。

61 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/23(日) 12:09
あぅんこさん頑張ってください

あ ぅ ん こ さん頑張ってください

62 名前: 黒酢 投稿日: 2005/01/24(月) 09:45
阿吽の呼吸

阿吽呼吸

あうんこ

あぅんこ

あ ぅ ん こ


ですよね?

63 名前: あんこ 投稿日: 2005/01/25(火) 12:43
そ…それは…違うかな…(笑)

ってか、あぅんこって…広まりすぎ…ですよねぇ?_| ̄|○

64 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/28(金) 03:10:58
スキルage

65 名前: 1 投稿日: 2005/01/28(金) 21:27:40
「ケ…ンチャン…」

「健ちゃん?どうし━」

どうした、と声を掛けようとした瞬間、もう一人の健ちゃんは健太郎へと飛び掛ってきた。
健太郎はとっさにボクシングのスウェーの要領で上半身を反らした。

ジャッ

さっきまで健太郎の上半身があった場所を健ちゃんの腕が薙いだ。

「ケンチャン…ケンチャン…」

「…」

異常に充血し真っ赤になった目で健太郎を見つめる健ちゃん。
二人の目が合う。
しかし健太郎はそれに応えなかった。応えることができなかった。



・・・

ライダーとして初めて化け物を倒した健太郎に水科が言ったのは賛辞の言葉や労わりの言葉ではなかった。
それはまだ15歳になったばかりの少年には厳しすぎる事実だった。

「お前が殺した化け物な、あれ、元は人間な」

…ニンゲン

一瞬、健太郎には水科が何を言ったのか理解できなかった。
それでも水科は続けた。

「お前言っただろ?生半可な気持ちじゃないって、皆を守るんだって」


「俺…俺は…」


「俺達が人殺し…まぁ既に人でもないけどな、とにかく一匹殺せば何人かの人間が死ななくて済む」

「二匹殺せばもっと大勢の人間が死ななくて済む」

「三匹、四匹、十匹、百匹…俺達はそうやって殺し続けるんだよ」

「ライダーの戦いってのはそういうもんだ」

「一つ俺達に救いがあるとすれば、一度化け物になった人間は二度と元には戻れないって事だけだ」


健太郎がライダーになるずっと以前から化け物と戦ってきた水科。
憧れてきた男が言ったのはあまりにも残酷な現実。

水科はふっ、と悲しそうな眼差しで健太郎を見つめて言った。

「お前には…こっち側に来て欲しくなかったんだけどな…」

・・・


続けざまに健ちゃんが繰り出す攻撃をかわす健太郎。
健ちゃんの攻撃の速度は確実に速くなってきていた。
彼の肩は通常では考えられない程膨れ上がり、彼の腕はさっきより確実に長くなっていた。
そして彼の目にはもう白い部分も黒い部分もなく━━━
あるのは化け物特有の、真っ赤な目。
さっき目が合った瞬間、健太郎は気づいてしまった。

もう健ちゃんは健ちゃんではなくなりつつあることを

もう二人で馬鹿な話をすることもできないということも



落ち着いていた雪が…また降り出していた

66 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/01/29(土) 00:24:47
最後の一行の使い方に文才を感じるね

67 名前: 1 投稿日: 2005/02/01(火) 12:58:46
「ヘシン!」

オープンアップ

(健ちゃん…どうして)

(どうして俺と健ちゃんが!)

健太郎がライダーに変身した事にも怯む事なく健ちゃんは襲い掛かかる。

白く染まった路上の上で二つの影が交錯する。

ビュッ

健ちゃんは肘を小さく畳みそこから一気に長い腕を伸ばす。
彼の爪はもはや人間の物より遥かに大きく、鋭くなっていて、まるで太古の恐竜のそれを思わせる。
当たれば確実に致命傷。だが健太郎は難なくそれを左腕で横へといなしその反動で後ろ回し蹴りを繰り出した。

健太郎の蹴りが健ちゃんの胴の中心を捉える。

「ゲギャ!」

健ちゃんは後方へと吹っ飛んだ。

「け、健ちゃん!」

やりすぎた、と健太郎が変身を解き健ちゃんの元へと駆け寄ろうと瞬間━━━

「来るな!」

健ちゃんは腕を払ってそれを制止した。
健太郎の足が止まる。

「健ちゃん!正気に戻ったのか!?」

健太郎の顔に安堵の表情が浮かぶ。
健ちゃんの目の赤はほんの少しだが薄くなっていた。

「はぁ、はぁ…」

「(秋葉の)健ちゃん、俺はもう駄目みたいだ」

「え…」

健ちゃんは荒い呼吸を何とか落ち着かせながら言った。
健太郎の表情が再び暗いものになる。

「体が熱くて、言うことを聞かないんだ」

「…」

「今はさっきの蹴りの痛みで落ち着いているけど…」

「次に正気を失ったら…もう元には戻れないような気がするんだ」

「そんなことない!」

健太郎は声を張り上げその言葉を否定する。
だがそれが気休めでしかない事はお互いにもう十分理解していた。

「はは、(秋葉の)健ちゃんは嘘つくの下手だなぁ」

「え?」

「顔に俺はもう駄目だ、助からないって書いてあるよ」

「あ…」

健太郎は自分の頬を伝う涙に気がつく。
一度ソレに気がつくともう駄目だった。
涙が次から次へと溢れ出す。

「泣くなよ、(秋葉の)健ちゃん」

そう声を掛ける健ちゃんの頬もまた濡れていた。

「ぐ!」

健ちゃんは頭を抑えぜぇぜぇと荒い息を吐く。

「健ちゃん!」

「限界みたいだ…」

「俺が…駄目になったら」

「(秋葉の)健ちゃんが俺を止め…ガァ!」

「健ちゃ…ん」

「グゥゥゥ…」

「あ、あぁぁ…健ちゃん!健ちゃん!」

健太郎の叫びが彼に届くことはなかった。
そして彼は一瞬四つん這いの姿勢を取ったかと思うと人間ではありえない跳躍力で健太郎へと飛び掛った。

空中の彼と再び目が合った。
彼の目は深紅に染まっている。
ライダーとして最初に戦ったあの日以来ずっと見てきた赤い瞳。

あの日水科は言った、二度と元へは戻れないと。
ならば健太郎がすることは一つ━━━

「…ヘシン」

オープンアップ

(健ちゃん…)

(さよならは…言わないよ)


健太郎は彼を見つめ、ゆっくりとベルトのバックルを押した。
するとバックルが開き中から掌に収まるくらいの丸い何かが飛び出す。
健太郎はソレ左手で掴み、右腕の甲へと装着した。

ビースト

健太郎を一瞬閃光が包む。
腰を落とし迎撃の構えを取る健太郎のライダースーツの色は緋色へと変化していた。

(力を貸してくれ…)

(梅ちん…)

68 名前: 1 投稿日: 2005/02/01(火) 17:16:11
これはまだ健太郎がライダーになる少し前のお話



キーンコーンカーンコーン

午後一番の授業開始のチャイムが校内に響く。

「起立!」

ガタッ

「礼!」

バッ

「着席!」

ガタッガタッ

健太郎の隣の女の子が良く通る声で号令を掛ける。
彼女の眉は凛々しく目はきりっとつり上がっている。
唇は綺麗な桜色で口は堅く閉じられていた。
とても綺麗な顔立ちだが中学生にしては背が高いのと相まって誰もが一目で強気そうだと感じる、
彼女はそんな女の子だった。


健太郎も皆と同じ様に(他の子よりものろのろとしているが)礼をして席に着く。

(たりー…)

席に着くなり机に突っ伏す健太郎。
すると隣の席の女の子、梅原泰子(うめはら たいこ)に背中を掴まれ無理やり起こされてしまう。

「…なに?」

「授業始まった」

「知ってるよ」

そう言ってまた机に突っ伏そうとする。
彼女は小さくため息を吐く。
そして

ガッ

今度は背中ではなく健太郎の顎を綺麗に右の拳で捉えた。

「梅ちん痛い」

「授業始まった」

彼女は眉一つ動かさずにさっきと全く同じ調子で全く同じ事を言った。
健太郎も抵抗しても無駄だとわかったようで顎をさすりながら

「わかったよ…」

と返事をし、やれやれと机の中から筆箱とノートを取り出し板書を始めた。

「流石の健太郎も会長には敵わねーなぁ」

後ろの席の男子生徒が健太郎を茶化す。
健太郎はそれにうるせ、とだけ応えて黙々とシャープペンシルを動かす。

ここで挑発に乗って後ろを向こうものなら隣の彼女に首をへし折られかねない。
健太郎にはそれがよく分かっていた。

69 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/02/01(火) 18:12:06
>>1はけんちゃん?楽しく読ましてもらってるからがんばってね

70 名前: 1 投稿日: 2005/02/01(火) 19:52:52
キーンコーンカーンコーン

今日の授業が終わったことを知らせるチャイムが鳴る。

「起立!」

ガタッ

「礼!」

「「「さようならー!」」」

バッ

ガタッガタッ


毎時間変わることなく泰子が号令を掛ける。
礼が終わった途端教室はザワザワと騒がしくなる。
さっさと帰り支度をする生徒もいれば友達の所へ行きお喋りを始める生徒もいた。


「健太郎」

「何?梅ちん」

再び席について最後の授業の要点をノートにまとめながら泰子は隣で退屈そうにしていた健太郎に声を掛けた。
もうクラスメイトの半分はいなくなっており残っている生徒も部活の準備などで忙しそうである。

「一緒に帰ろ」

「いいよ」

二人は簡単に会話を済ませ教室の外へと向かう。
廊下に誰もいない事を確認すると泰子はほんの少しだけ、健太郎の傍へ寄って歩き出した。
健太郎はそれに気が付かない振りをして泰子との距離をもう少し狭めてみた。

「今日は生徒会の仕事ないの?」

「今日は右渡先生いないから」

泰子は寄ってきた健太郎に気が付き少し顔を赤くしながら答えた。
なるほど、と頷きながら笑みを浮かべる健太郎。

「何笑ってるの」

「いや、梅ちんって照れ屋で可愛いなーって」

ガッ

健太郎が笑いながら答えると泰子のアッパーが顎を襲った。

「梅ちん痛い」

「馬鹿」

彼女は恥ずかしそうに言ってスタスタと歩みを速める。
健太郎は立ち止まりそれを見送った。
しばらく歩き続けていた泰子が急に止まり後ろを振り返る。
5メートルほど後ろで健太郎がいたずらっこのような笑みを浮かべていた。

「…」

「もう!いっつもそうやって人をコケにして!」

彼女は顔を真っ赤にしながらズカズカと健太郎の方へと戻ってくる。

「一緒に帰るんだろ?」

「…」

「自分で誘っておいて置いていくのはひどいよ」

「…」

「梅ちん?」

「馬鹿!」

彼女は声を張り上げると健太郎の腕を掴んで歩き出した。
健太郎は腕を引かれながら心底おもしろそうに彼女の後をついていく。

中学二年生の春━━━健太郎は幸せだった

71 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/02/01(火) 20:22:18
梅ちんかわいすぎるよ!

72 名前: あんこ 投稿日: 2005/02/01(火) 22:10:54
青春か・・・僕もこういう体験してみたいですね・・・

73 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/02/05(土) 16:13:19
続き期待あげ

74 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/02/06(日) 20:35:07
保守

75 名前: 1 投稿日: 2005/02/11(金) 14:28:42
明日か明後日には…まずは保守保守

76 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/02/13(日) 10:54:22
>1
期待保守あげ

77 名前: 1 投稿日: 2005/02/13(日) 20:17:58
梅原泰子は生徒会長である。

入学早々開かれた臨時生徒会選挙に出馬し大胆な改革案を打ち出し見事生徒会長に当選。
一年生にして都立第一秋葉原中学の代表になったのである。
当選が決まり体育館の壇上でコメントを求められた彼女は

「まぁ落ちる要素はないと思っていたので」

とコメントし他の候補者と教員一同を唖然とさせた。

その後彼女は年間を通して生徒達の為に力を尽くした功績もあり自身二度目の生徒会選挙でも
次点の候補者に圧倒的な差を付け生徒会長に当選した。
その時彼女は

「すべて読めていました」

と言い放ち学校中を湧かせた。

そんなカリスマ性溢れる彼女は何故か健太郎に惚れていた。

・・・

春の夕暮れの遊歩道を女の子と男の子が歩いている。
普段から人通りの少ない道で今も二人以外の人はいない。

「それで私はこう言ってやった」

「何て?」

「よく頑張りましたね、って」

「やっぱ梅ちんかっこいい」

「…」

「梅ちん顔赤いよ」

「…馬鹿」

泰子は頬を赤く染めながら健太郎の脇腹にブローを叩き込む。
健太郎はくすぐったそうに身をよじった。
彼女のツッコミは二人きりの時だけは手加減されている。
彼女は恥ずかしがりやなのである。

78 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/02/14(月) 02:28:30
保守!あんこさんと一緒なのにあんこさん出ないの?

79 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/02/19(土) 00:43:12
保守

80 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/02/24(木) 01:42:36
age

81 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/02/24(木) 20:22:03
保守

82 名前: 1 投稿日: 2005/02/27(日) 18:00:34
物語は再び冬の秋葉原に戻る

・・・

「シャァ!」

健ちゃんが健太郎へと飛び掛かる。

(右…!)

まだ健ちゃんが攻撃を繰り出す前に健太郎は左半身の構えに移る。

ボッ

健太郎の右側を健ちゃんの長い爪が通り過ぎる。
腕から遅れて着地した健ちゃんが右、左、と続けざまに蹴りを繰り出す。
弾丸の勢いで撃ち出されるその蹴りを、健太郎は体を捩るだけで全てかわした。

「ギィィ!!!」

ゴワッ

わずかに地面に積もった雪が舞い上がる。

健ちゃんは上半身を腰を支点に大きく振り回し、辺りを薙ぎ払った。
それを健太郎はバク転で避ける。

距離が離れ二人はお互いの出方を窺う。

少しの沈黙の後、再び二つの影は交錯した。

83 名前: 1 投稿日: 2005/02/27(日) 18:12:14
何度も接近、離脱を繰り返す二つの影。
交わされた攻撃の応酬は数知れず。

健太郎は全ての攻撃を避け、捌き、全くの無傷であった。

いくら健太郎がライダーでも相手は人間を遥かに凌駕した身体能力を持つ化け物である。
その攻撃を完全にかわしきることなど出来ない筈なのだ。

ならば何故このような動きが健太郎に出来るのか?



それを可能にしているのは健太郎が装着した石によるものである。
石は『魔石』と呼ばれるライダーの中でも一部の適正を持つ者だけが使うことができる物。
健太郎が装着した『魔石』の能力は獣化。
神経系全てを獣のそれへと変貌させるその力により健太郎の読みは人間のソレを遥かに凌駕する。
高まった反射神経は銃弾が発射されたのを[見てから避け、反撃する]事すら可能にする。



「もう終わりにするよ…健ちゃん」

「グルゥゥ…」

健太郎の言葉にもう迷いはない。
健ちゃんは健太郎に応えることも適わず低く唸るのみ。

ザッ

一足飛びで健ちゃんの懐に入った健太郎は体を一気に沈み込ませ足払いを放つ。
健ちゃんは軽く跳んでそれを避けそのまま自分の下にいる健太郎へと両手で突きを繰り出す。

「読めてるぜ!」

声を上げながら迫り来る双腕を逆に掴む。
そのまま横のビルへと放り投げる。

ゴッ

鈍い音を立て健ちゃんはコンクリートの壁に思い切り叩きつけられ膝をつく。
落ちた視線の先の地面は一面、真っ白に染まっていた。

健ちゃんが顔を上げるとそこには緋色の狩人の姿がある。

「終わりだ…」

「ケン…チャン」

「秋葉流格闘術!」

「健 太 郎 崩 拳 ! !」

高らかと必殺技の名前を叫び健太郎は右突きを繰り出す。
それは中国拳法で最も威力のある突きの一つである崩拳によく似た動作だった。

ゴキャ

健太郎の拳が健ちゃんの腹へと突き刺さり骨が折れる嫌な音が響く。
恐らく、折れた骨は背骨だろう。
健太郎は拳を開き掌を健ちゃんの額へと動かす。

「封 印 ! ! !」

今度は中国拳法の發勁に似た姿勢を取る。
一瞬健ちゃんの額と健太郎の掌の間が眩く光る。

「アリ、ガト…」

小さな声で呟いた健ちゃんの体は、一瞬で真っ白な灰になって地面に落ちた。

積もった雪とはわずかに違う色合いのそれら。
ほんの少し前まで友人であったもの残骸。
それをじっと見つめる健太郎。

「ごめんな…健ちゃん」

そう言って灰の山に左手を突っ込みごそごそと動かす。
やがて何かを見つけたようで手が抜き取られた。

健太郎の手にはきらきらと光る石が握られている。

「俺は、ライダーだからさ」

健太郎は灰の山に背を向け歩き出す。
健太郎の緋色のマスクの下で涙がこぼれる。

健太郎が大切な人の命を奪うのは、これで二度目だった

84 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/02/27(日) 18:16:47
相変わらずGJ!

85 名前: 1 投稿日: 2005/02/27(日) 18:35:07
「いたた…」

あんこさんは数時間前に打ちつけられた首をさすりながら机に向かっていた。
空いた時間に勉強をする。たまに空いてなくても勉強をする。
あんこさんはそ