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【終電】∞*今明かす愛の理*∞【カード・ゼロ】 ☆78-154

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zeromind7star

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【終電】∞*今明かす愛の理*∞【カード・ゼロ】



78 :名無しになりきれ:2008/07/11(金) 22:45:52 0
オールドスネーク「腰が痛い・・・。」


79 :名無しになりきれ:2008/07/12(土) 09:34:19 O
チャレンジ・ザ・トリプルって日曜までなんだなあ
美味そうだなーと思いつつも週末に混んでるとこ行きたくないよ…orz
トリプルだったらバニラ、チョコ、ストロベリーのナポリタンな3色もいいかも知れない
スヌーピーのアイスクリームケーキが気になったよ
スペーストリップ☆‘スヌーピー’の宇宙旅行ってヤツ

dippin' dotsのラムネ味は
ガシャポンで同じの5個出ちゃったよ!って時よりもムダなことした感じかな


80 :名無しになりきれ:2008/07/13(日) 16:38:38 0
今、うちで飼う事になった子猫の名前考えてるんだけど
「ちくきゅー」か「もろきゅー」だったら、どっちがいいと思う?


81 :名無しになりきれ:2008/07/18(金) 00:59:54 0

 

82 :桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/25(金) 12:57:19 0
ばぁか、ポン―ウィネケとペガサス座は月の初めに終わったろ
28日はみなみのうお座とみずがめ座δ南流星群で30日にやぎ座

今活動中の流星群は合計7つ
一晩中、寝転がって見てれば空が澄んでる日には
夏か秋の星座の放射点から流れるの、どれか見れるだろ

・・・・・そんなもん星に聞け
運だ
今はまだ 極大期じゃないけど
ペルセウスは今でも流れる物の数で他より期待できるかもな…

>14
[写真で見た俯瞰ぎみなベージュの土星の記憶に
 茶色の帽子を被った桜井侑斗の面影が重なる]
・・・・・・・・・・・・・・
お前のせいだ。妙な事に気が付いた
・・・・・・・・・[目を閉じる]

〈消失〉って言う

ただの見かけ上の変化…
地球が土星の真横に見えるように並ぶからそうなる
それが終ってから
後の期間は十五年間。土星の環の北側の面を目にすることになるんだ

コレ見ろよ
このCD盤は今形状がわかるよな?
[人差し指に引っかけられて斜めに傾いたCD]
けど、こうすると
[指にしっかり水平になるよう差し込む]
どうなってる?これで理解できないとか言われたんじゃ
救済の余地は無いね
・・・・・・・
俺的には、さっきまで三次元なリング、立体的にCDと判別出来てたが
今では平面的な二次元
ただの線になったって答え聞きたかった所だけど
お前にそこまで求めるのって無駄だしな ニヤニヤ
ニヤニヤ


83 :桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/25(金) 12:58:51 0
>14´
ハァ!?
この環と環の隙間がなんであるか、お前知らないのか?
間にものがはさまってんだよ
・・・ちょっとは自分で推し量れよ。今まで話散々聞かせてやってんだ
想像力くらい、たくましく強化されててもいい時期だよな?

土星の衛星が! 
環と環に境目作りながら!土星の周り!公転、してんだよっ!
・・・・・・・・[むくれる]
つttp://saturn.jpl.nasa.gov/multimedia/images/image-details.cfm?imageID=2516
証拠。疑う余地あるか?
もっとも内側の2つの衛星、パンとダフニス。写真のはパン
環自体にも細かく区分別に名称あるけど
この隙間だって例外じゃない

クルクル[CD盤を小指にはめ替えいたずらに回す]
リングがあるイメージって俺はどちらかというと木星なんだよなぁ
今はどうか知らないけど
教科書に載ってた特別ページ
水金地火木土天海冥の比較図のカラーイラスト
環つけたでっかい木星、書いてあったからな
おい・・望遠鏡では見えないぞ?
木星にも環があったって判明したのは

1979年、探査機のボイジャー一号に発見されたからだ
詳しい調査はその後継機のボイジャー二号がした
木星の環は土星のものより細くて希薄だから地上からの観測じゃ見えない
この時まで環があるって知られないままでいたんだ
無理もない
ミクロメートルサイズのなんか人間の目にだって見えない
それが集まってるっていったって
太陽の光、反射させる事でやっとそこになんかあるって主張出来る程度

木星の環の主要成分はケイ酸塩、炭素質化合物の微粒子
土星は氷の粒。こいつは数㎝から10mサイズが集まってる

他には天王星。1977年に見つかった
木星より前の二番目
それまで環を持ってる唯一の惑星だった。土星は
ガリレオに望遠鏡がこの世界に開発されてから
ずっと


84 :桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/25(金) 13:01:47 0
>14´´
ムッ
次消失の時?そんなの知ってどうするつもりだ・・

2025年

ハナの時間と一緒に消えたゼロライナーが走行してた時の土星は
丁度、その期間中だった筈だ       
・・・・・・・
27年なったら今度はまた俺達が見てた様な土星に戻る・・・
ttp://saturn.jpl.nasa.gov/multimedia/images/image-details.cfm?imageId=513
下から見上げるみたいな視点
帽子被ってる奴の顔が誰だか分かるように 


ほら、ギブ&テイクだろ…
話したくもない話、してやったんだ。何かしてもらおうか
お代はかーなーり高い!!
覚悟しろっっ

 

♪ふん ふふふふふふ ふん ふふふふふふ~
(ttp://jp.youtube.com/watch?v=IpQ8zG1huak)♪ 
[上機嫌でGo! Go! Jupiterを鼻歌でリフレインしながら
 太陽光で半分照らされた土星の写真を飽かず眺める
 ttp://saturn.jpl.nasa.gov/multimedia/images/image-details.cfm?imageID=2509]
♪土星ま~で~ 行っかーないかーーー
 Lalala...きっと Lalala...a何かが

 Lalala...待ってるはずさ Lalala...♪

 

みなみのうお座、みずがめ座δ南に北、ιの南、や ぎ 座
ペルセウス座、はくちょう座っ
デネブっ、一回で憶えろ…俺だって…暑くって堪んないんだ
デネブ「ハイハイ。一応確認しておかないと、間違った時
    また怒られなきゃいけなくなるからねーっと… 
    スイカも玉で買いに行かなきゃなぁ[デネブ印の竹団扇を手に取る]
    [内輪で扇ぐ] そよそよ~っと」
・・・・・・・・・・・

Zzzzz・・zzz


85 :デネブ ◆VEGA//q5iQ :2008/07/26(土) 21:50:09 0
[2???年 地底基地の様な車庫に収まったゼロライナー]

[厨房 キャンディ制作に勤しんでいる]
ふーふふふふふ~ん♪
侑斗も立派な成人男性だしぃっ、男らしさに磨きがかかってきたんだー
あーー…そろそろ
愛理さんにっ [一本の長い棒上に出来上がった飴を取り上げる]
会いに行かないかなー!
俺が言ってもうるさがられるだけだし
会いに行くようにって誰か女性の立場から勧めてくれたら

ガコガコガコ [軟らかい内機械に均等な厚さに切り分けられ箱に次々落ちる飴
       固くなる前に持ち手の棒を差し込んでいく]

耳貸すんじゃないかなぁって思うんだけど。・・・頼みの綱は
局長さん。・・・・・・・・・ウゥム、今回も何も進展の兆しもなかったら・・
心配だぁ…はぁぁぁぁ・・・・侑斗・・・

・・・・・・・
俺が侑斗にしてやれることは・・・・口利きをして貰うことじゃないか
そうだ!お願いしに行こう!
   


[鏡と鏡が映り合いたくさんの自分の姿が何処までも繰り返されている 
 遊園地のミラーハウスのような構造の中をきょろきょろしながら進んでいく]
ええとぉ~~局長室ぅぅぅ。さっき見たマップ通りに勧めてれば
そろそろ着いてもいい頃の筈なんだがなぁーー
侑斗には迷うから俺は来ちゃダメだって釘 さされてたの忘れてたぁー…
侑斗ーーーーー

ってバレないようにしないと駄目なんだった。危ない危ない
もしーー …インインイン…  
どーーなーーたーーかーーいらっしゃいーーーませんーーかーーー …ァーァーァー…

シーーーーン 
 
・・・・困ったなぁ。何処見ても俺がいっぱい鏡に映ってるだけで
・・・・・・・・・・どうしよう
このままずっと誰にも会わなくてここに閉じこめられたりしたら
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・

     嫌だぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ

夜っ中の十二時にっ、ここここんな鏡がある所にいっ、いたら
もしっ、この中に・・ヒィィィ。未来が移る鏡がっ
紛れ込んでたらぁあああああああああああああああああああああ

自分の死ぬ姿が映るのっ
映るのコワイよーーーーーー
見たくないよーーーー [しゃがんで縮こまる]
ギョッ ・・床も天井も一面鏡張り・・   
ブルブルブルブル カタカタカタカタ
あああああ、うあああああああ、出たい出たい出たいいいいいい
[じっと床に映る自分の姿と対面]
はぁぁ…せめて。何か目印になるものがあれば
[ふと着た道の方に一カ所エメラルドの鏡が現れているのに気付く]
んむむむ
さっきまであんなのあったかなぁ ヒョコッ[立ち上がる]


86 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/26(土) 21:57:56 0
[前半のプラネタリウムの場面 ランダムに切り替わる待合室]
[硬直したまま悄然たる後ろ姿をナオミに向けている]
ナオミ「ひかりというものは、ひとつのエネルギーだよ
     お菓子や三角標も、みんないろいろに組みあげられたエネルギーが
     またいろいろに組みあげられてできている。だから
     規則さえそうならば、ひかりがお菓子になることもあるのだ。ただおまえは
     いままでそんな規則のとこに居なかっただけだ
     ここらはまるで約束が違うからな
     ・・・・・
     セロのやうなごうごうした声はっ難しいこと言ってきますね」
~であるであるには、~であらなければならない
規則は物事を定めて置くための法や常識みたいなもんって
時間と場所によって変ってくる
ジョバンニがさ、全然違った世界に来てあんまり不思議がるから
つい 口挟んだ
大人のやりそうなことだろ
ナオミ「・・・・・
    [遙かに遠ざかった北十字を目に映し 思いついたように呟く]
    オデブちゃんと言えば
    銀河鉄道の旅はどうして白鳥区から始まるんでしょう」
・・・・・・・・・・・・・
コールサックがあるからだ
ナオミ「コールサックって銀河鉄道の最後に出てくる石炭袋?でもぉ」
ジョバンニ達以外みんな降りたサザンクロスを越えた先
振り向いたらカムパネルラがいなくなってた。その時向かってた大きな暗い孔
あれは、天の川の中に黒い穴が空いた様に見える暗黒星雲の事を指して言うんだ…
それがはくちょう座の横にもある
ノーザンクロスにも


北天から南天まで、天の川に見える星座に沿って
駅が設けられた場所に停車しながらジョバンニ達の旅は進む…
こんなガラスよりも水素よりも透き通って、ちらちら紫いろのこまかな波が立ったり
虹のやうにギラッって光る水とか、放っていても上物が出来る食べ物
現実にはない幻想的な空間とどっか奇妙にその世界を自然と理解してて
納得しきってるもの悲しい乗客達は俺達の知らない
この世のものじゃない概念で存在してる
サザンクロスよりは先に行けない。死者なんだ。キリスト教徒の
だから北十字から南十字、十字の間しか旅しない
ナオミ「え…っとジョバンニは生者として乗り込んだから
     カムパネルラが言ったようなお母さんとか花畑が見えなかったんじゃ」
サザンクロスで降りようとしたタイタニック号の犠牲者と
神様についてさ、かおると言い合ってたろ
天上へなんか行かなくたって良いじゃないか。天上よりももっと良い所をこさえなきゃいけない
ナオミ「・・〈そんな神さまうその神さまだい〉・・・
     確かになんとなく、ジョバンニは汽車が進むに連れ馴染めなくなってましたけど」
新版では石炭袋の闇が迫ってくる所で銀河鉄道の旅は終る
だからこの言い争いとか途中途中であったエピソード、消されたやつも含めて
ジョバンニが何故こう言ったかの真意がぼやけた
生きてる者だから抗えない死の別れに対して
無意識に反発していたって理解される内容になった

ナオミ「・・・・・神さまを疑っていたって事ですよね?」


87 :名無しになりきれ:2008/07/28(月) 05:27:50 O
ナオミさんは実は格好いいんだよ!
できる女なんだよ!
今後どんな展開になるかはわからないけど
がんばって欲しいって言いたい!
最終回のナオミさんの頑張りがなければ、どうなってたかわからないって事!


88 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 15:45:51 0
信仰心が無いわけじゃないけど
周囲の人間の様に神があっての自分っていう考えにすんなり凝り固まれなかったんだ
もし身も心も熱心に神に捧げてたら
旅の初めから終盤までジョバンニが孤独を感じ続けることも無かっただろ

植えつけられた信仰は簡単に捨てられるものじゃないしな
神聖に感じれば抵抗なく共感して祈ったり賛美歌歌ったりするから

・・・・・・・・・・・セロの声。それが答えだった。本当の
ジョバンニは旅を続ける内に
従順に自分の運命を何の抵抗もなく、ただ受け入れ宗教に殉ずる人達に疑問を持った
そんなのは本当に幸せなのかって
同じ神と神の世界を信じる人間にしか見えないから
異なった概念を持ってるジョバンニにはぼんやり白くけむっているばかりで見えなかったんだ
どこまでも行ける切符を持っていたのに関わらずな

まぁ、でも旅の出発点と終点のトンネルの穴
それとしての役割を明確に石炭袋が果たしてるのは新版
汽車は走り続けたから。この後も、旧版は

 

ベガはさ
[悲しげに笑いながら言葉を紡ぐ]
青い琴の星…なんだよ・・・


旧版では・・はくちょう座やさそり座、みなみじゅうじ座と並ぶかそれ以上の
意味を持つ星座として賢治は登場させていた・・・・

かすかな希望を持って
銀河の旅を続けようってカムパネルラを
ジョバンニが振り向くといなくなってて悲しみで叫ぶってシーン
それは
エウリディケを探しに行って帰りに後ろを振り向いて引き裂かれるオルフェウスのオマージュ
話の前後の青い琴の星が
この銀河鉄道の夜自体が神話のオマージュだって
こと座のオルフェウスの冥界巡りの話と関連付ける意図を持った登場のさせ方してたんだ

 そしてジョバンニは 青い 琴の星が、 三つにも四つにも なって、ちらちら瞬き、
 脚が何べんも出たり引っ込んだりして、たうたう蕈のやうに長く延びるのを見ました

と一ヶ所しか新版では書かれてない

銀河ステーションが現れを予感させる
三角標の形になったのは、天気輪の柱に変えられた。けどみんなホントは
キノコみたいに脚を引っ込ませたり出したりするオルフェウスの琴の星
最終稿になるまでは
旅が終わった星空にだってちゃんと登場してた

この世とあの世を繋ぐ物語の鍵だった


89 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 15:47:44 0
ナオミ「前半で琴の星ってたくさん出てたのは、そういう訳だったんですね
     普通のしか知らなかったから
     違和感あったんですけど・・」
・・・・・・・
ナオミ「確か天気輪の柱で
       あの青い琴の星さえ蕈のやうに脚が長くなって、三つにも四つにもわかれ、
       ちらちら忙しく瞬いたのでした。

     以下原稿五枚なしを挿んでー

       やっぱりその青い星を見つづけていました。

       そしてジョバンニは その 琴の星が、 また二つにも三つにも なって、
       ちらちら瞬き、脚が何べんも出たり引っ込んだりして、
       とうとう蕈のように長く延びるのを見ました。

     で三ヶ所…
     六章の銀河ステーションで

       ジョバンニが、こう呟くか呟かないうちに、
       愕いたことは、いままでぼんやり蕈のかたちをしていた、
       その青じろいひかりが、にわかにはっきりした三角標の形になって、
       しばらく蛍のように、ぺかぺか消えたりともったりしていましたが
       とうとうりんとうごかないようになり、濃い鋼青のそらの野原にたちました。
       いま新らしく灼いたばかりの青い鋼の板のような、
       そらの野原に、まっすぐにすきっと立ったのです

     差し替えられたー部分の一ヶ所。言われてみれば
     コッチの方がしっくりきますね!」
天気輪なんて超越めいて漠然としたもんなんかより
コッチの方がよっぽどっ…良かった

・・・・・・・・・・・・・・・・・

よく、初見でそんなに憶えれるな
ナオミ「ふっふーん♪
    食堂車でお客様から受けた御注文間違えたことないのが!
    自慢なんですよっ♪」


90 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 15:49:55 0
・・・・・・・
そうだ…やっぱりあれは、ほんとうの三角標だ!
頂上には、白鳥の形を描いた測量旗だってひらひらしている!!

・・はぁ・・・・・・・
・・・デネブは…ベガなのに、天の川宇宙の花形なのに・・・・・

プラネタリウムには・・・出られない

ナオミ「その方がいいな~私は」
・・・・?・・・・・
ナオミ「そんな特別な想い入れがあったら
    私なら逆に他の人に見せないで独り占めしていたいって思いますもん」
・・・・・・・そうか
そういう考え方もあるかもな・・でもデネブはきっと羨ましがるんじゃないか
出たいって思うだろ。こんなのあるって知ったら
アイツ、野上のイマジンがワーワーやってるのに混ざりたがってるっぽいしな

野上と契約した方がアイツも幸せになれるんじゃないかって
・・・・・・・・・・・
俺がいない時随分デンライナーで楽しくやってたしさ
ナオミ「そうかもしれませんけどぉ
    オデブちゃんの幸せはオデブちゃんが決めることですよ
    オデブちゃんって
    いつも侑斗の事しか頭にないじゃないですか。それって幸せに思ってるからでしょ
    一緒にいて、満足してるんですよ~
    侑斗のために行動してるって自分が大好きで仕方ないって傍から見てても分かります」
・・・・・・・それってただの鬱陶しい奴にしか聞こえてこないんだけど
あんま嬉しくねえよ [清ましていながら満更ではない様子]

ナオミ「ポソリ 正直…嫉妬しちゃいますけどね」


91 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 15:57:49 0

 


   オリオンは高く うたひ   つゆとしもとを おとす
  [星めぐりの歌 ttp://jp.youtube.com/watch?v=ZBvPK7hGg_Q]

 

これってさ猫の銀河鉄道の夜の曲だよな
ナオミ「そうなんですか?」
[頷く]
ナオミ「でもこの曲だと感傷的になりすぎてケンタウル露を降らせぇ~~♪
    とは行きませんね」

[ぴくりとも動けないままなのを気にかけないで聞き入る]


『   あれは オリオンです、オライオンです

    あの房の下のあたりに

    星雲があるといふのです

    いま 見えません              』

(今は見えない。だがかつてあった真実は・・・明らかになる未来を避けられはしない)
ナオミ「この蕩々とした星空案内人さんの声。どこかで」
その下のは大犬のアルフア
冬の晩いちばん光って目立つやつです
夏の蝎とうら表です・・・
ナオミ「どこで聞いたんだったかなぁ~。うー…ん」
・・・・・
(あの声。俺もよく知ってる
 横たえた野上を
 自分の目立つ光彩でぼかして庇うように隠してた…
 真白・・あの真白)


92 :哀メロディ・愛メモリー 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 16:36:20 0
[回想 2007年6月中旬 時の砂漠]
『ザネリは、どうしてぼくがなんにもしないのに、あんなことを云ふのだらう』

「それ以上お近付きにならないで
 近付くと撃ちますわ」
・・・[黄銅が柔らかく光る銃口を向けられ 立ち止まる]
・・・・・・・・随分。歓迎されてんな俺
「そのまま立ち去って戴くか
 御用が…お有りなら
 その場に膝をつき、害意をお持ちでないと示して下さらないかしら?」
・・・・・・ 
[一瞬考えた後 淀みなく自分の急所に標準を合わせている女性の本気を読み取り
 ゆっくり片足ずつ膝をつき さらに腰を下ろし正座の体勢を取る]
で、他にまだなんかやらないといけない事って あるか
「いえ、十分ですわ
 ですが少しでも変な様子を見せれば容赦なく撃ち抜きます
 例え貴方が〈本当のゼロノス〉であらせられても
 〈本当の桜井侑斗〉その人でも」
アンタの膝の上で気を失ってる
女に守られて ば っ か で自分一人じゃ何の役にも立たない
 ソ イ ツ
守るって言うんだろ…


          パ ン

 


 [足下に撃ち付けられ砂が掘られできた銃痕 
  勢いよく真上に排出される薬莢を目で追い
  改めて白いワンピース・つば広の白い帽子の女性に注意を向ける]
「変な気を起こされる前に実銃だと証明しておきますわね
 おもちゃではありませんの。南部は
 次、当てますわ。覚悟なすって」
やけに、警戒してるな?俺の顔に何かついてるわけ?
・・・見た所ただの時間旅行者が
いかにもなんかあったって感じの野上良太郎と一緒にいる訳は?その位話せるだろ

それにアンタ一人、ソイツ運べるのか?
病ー院。連れてかなきゃいけないよーに見えるけど?
「・・・・[ゆっくりと右手に構えた細身の南部式小型自動拳銃を降ろす]」


93 :哀メロディ・愛メモリー 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 16:38:20 0
『ジョバンニは、ばっと胸がつめたくなり、そこら中きぃんと鳴るやうに思ひました。』

「というわけですの…
 あのままでは野上さんは敵の術計に陥られていらしたわ
 そうでなくてもこの現状ですと」
ああ。今の野上じゃ…
イマジンと渡りあえない。時の運行を守らなきゃいけない意味が分かってない
分かってたら
・・・こんなになるまで、振り回されたりつけこまれもしなかっただろ
それ・・・・・生きてるよな?・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・随分と酷い目
遭いました って様子だな。虫でもコイツよりかは息してるぞ・・・
「外傷は無いようですが心身共に酷く疲労の色が見られます
 当分は就眠なさったままかと
 肉体的な疲労の回復は早いと思いますの。人より災難に遭ってなさっておいでですから
 周囲の方に対する言い訳もごまかしが多少利くでしょう」
〈慣れ〉。それだけが救いか
野上の運の悪さも時には役に立つんだな。皮肉な感じするけど…
「・・姉君はお察しになられるような気が致します・・」
そーかぁ?
そうでもないと思うけど

 

「どうなさいますの
 今回のことは野上さんの弱さが招いたのだと、全て責任を擦り付けてしまうのは
 無責任でありませんこと?」
・・何が言いたい・・
「わかっていらっしゃるでしょうに」
・・・・・・・・・・
「貴方は、貴方の目的のために野上さん達を見ていらした
 コソコソしていた」
(・・・ハナが
 デンライナーで話したのか。余計な事漏らしたかも)
「変身。しなかったら困るのでしょう
 できるのは野上さんだけですもの。貴方がどんなに嫌でも
 頼わざるを得ないのですから

 何処までも。何処からも存じております
 歴史上の範囲でなら
 だってハンプティ・ダンプティ塀の上。ですもの」


94 :哀メロディ・愛メモリー 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 16:41:07 0
『ぼくがなんにもしないのにあんなことを云ふのはザネリがばかなからだ。』

傍観者

アンタは未来の人間ってコトか・・・・・
じゃ、訊ねても無駄なんだな
「時間旅行者の暗黙の了解」
第一に、旅行先の時間、例え小さな接触でも
本来の時間を後々大きく変化させる行為は取らない。だったっけか…?
「決まり事は大げさに言っておかないと効力が発揮されませんの
 それとも
 野上さんをあのままお助けせずに
 なぶり者として敵へ献上して差し上げていれば…
 ご満足、戴けて?」
・・・随分俺に突っかかってくるな
俺だって…今知って、大体の状況把握したトコ
正直…困惑してんだっ……
「理性では分かっているのです。けど・・わたくしも
 ただの乗客が間接的にも手を出すなんて
 デンライナーのオーナーに訓告されるかもしれないと思いましたけど…
 じっと見ていられなくなって
 乗車口で半ば意識を失いかけていらっしゃった野上さんと
 気付かれないように下車、しましたの…」
下車ね。デンライナーって同じ数字揃った時間じゃないと迎えに来ないんだろ
乗車パスがあればいつかは迎えに来るかもしれないけど
下手すればこの砂漠で遭難するとか
・・・・・・・・思わないのか
「ゼロライナーは今は特にデンライナーと野上さんの現在位置を逐一追っている
 そう考えましたので。きっと気付いて下さるって」 
おいおい・・計算尽くなのか、運任せなのかって話・・・・ 


95 :哀メロディ・愛メモリー 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 16:44:27 0
『「ジョバンニ、らっこの上着が来るよ。」さっきのザネリがまた叫びました。』

「 苦しそう [白い手袋をはめた手で目を覚まさないように注意深く 
        汗で額にへばり付いた前髪をかき分けてやる]
 体調を崩しても昏倒する直前まで退こうともなさいませんでした。決して
 お辛いでしょうに…眠りの中であっても
 意識はまだ、あの場所でイマジンと」

・・・・・・・・

良太郎「何も……やらない、…………こ
    ………との………………理由…に……はならないかっ
    ら……やらな…きゃ。桜井さんを、姉さんに会わせるまでは僕
    電王に変身…す、るのやめ……られない」
・・野上・・
良太郎「ど…うして
    苦しんで落ち込んだり、悲しむ人を放っておけ…るの?平気な、の
    ど…していけないのかな
    僕のやろ…とした事………………は駄目だと言う…ね
    ぼ………くは、キミを桜井侑斗と認め、ない
    桜井さ…そんな事言う人じゃ……なかった………キミ偽…者じゃない、の」
[何か言おうと口を開くが躊躇した後 口を閉じる]
良太郎「う…まく、行き始めてた。僕の中で……………引っ掻き回…す
    みんなと打解け…始めた矢先……それ
    ………が、キミのやり方?…………自信が…無いのは本当、だけ……
    やめて、ハナさんや尾崎さんは……うっ」
野… がみ?・・・さっきから なに?
「見てられなかったのなら
 もう少しお早めに野上さんに接触して差し上げるべきでしたの」
・・・?・・・
・・・変なのにからまれてた以外になんかあったわけ?
「貴方が、野上さんの前に姿を現わしになるより前に
 桜井侑斗を名乗って野上さんに近付いた男がいたのです。不自然な出で立ちで
 強引でイラついてせっかちっぽい部分は貴方と似通ってましたわ
 けれど、どこか素行が不自然で、胡散臭さが否めなかった
 不自然な男でしたの・・・とても貴方を知り過ぎていた。貴方でもないのに貴方そのもので」
あのなぁ…影武者なんて便利なものいると思うか?いたら厄介事全部
そ い つ に さ せ て る
「・・・・・・・・ええ。貴方ならそうなさるでしょう
 けれども
 わたくしも貴方本人でいらっしゃるのかとすっかり信じたくらい似ていたんですのよ
 2,3先の出来事を実際見てきて知らなければ言えないような事や対応
 全く貴方が何者で何をなさるつもりなのか誰も、現時点でも察することが出来ないのに…」
で、結局野上はどうしたんだ
「何も知らない野上さんは多少、男の存在に疑念をお持ちながらも
 賑やかで楽しくなるならと快く迎えようとなさっておいででしたが」
踏みにじられた。のか
「コクリ 結果的にはそうなるのかしら」
馬鹿…平和ぼけしてるから騙される
(思ったより早く。イマジン動かしてる奴もじわじわ動いてる…のか
 電王でこの時代の特異点の野上、狙ってくるのは当然と言えば当然だけど
 同時に俺の存在を危うくする手立てを仕込んで来やがるなんてな
 読みが甘かったか…俺達の)


96 :哀メロディ・愛メモリー 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 16:57:23 0
『「ジョバンニ、らっこの上着が来るよ。」すぐみんなが、続いて叫びました。』

「悪い事には悪い事が重なるものです。運の悪い体質の野上さんがお引き寄せになった
 とは思いたくないのですけれども、それで段々と今の様な状況にまで発展しましたの

 ですから
 彼が当分の間貴方に心をお許しになることは無いとお考え下さい」
[深く長く息をついてから姿勢を正して良太郎を見下ろす]
必要ない
元よりコイツに頼りっきりになるつもり無いし。頼ろうとも思ってないから
協力を仰ごうとも思わない 

だから、全然気になんかしない

・・・・・・

けど厄介な事してくれるぜ
やっと納得がいったよ
潜伏解いたばっか、イマジンにだって知られてる筈無いのにさ
俺に全然身に覚えのない恨み、そこら中で大売り出しされてるみたいなのはソイツのせいか
ったく・・
やってもない事でワーワー騒がれると、・・気分悪ぃんだよッ・・クソッ・・
「・・[俯く]・・」

「誰にも仰ってなさらないですわね?」
・・・・・・・・・
「御年齢の事です」
言 っ て な い  
どこから敵に漏れるか、知れないしな
「・・フリューゲル(翼)」
J…リーグ?それが?
「憶えておいて下さい
 フリューゲルスと言うチームは存在しません
99年に同じ横浜に拠点を置くマリノスと合併しました」
・・サポーターでも何でもないから、どうでもいい
猫も杓子もJリーグでうるさいけど
この時代は落ち着いてるのか、国外サッカーの方が注目されてるのか
やかましくなくて居心地良いと思うよ


97 :哀メロディ・愛メモリー 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 16:58:08 0
『町かどを曲るとき、ふりかへって見ましたら、ザネリがやはりふりかへって見てゐました。』

「あら?そうですの?意外とお好みかと思いましたのに
 ゼウスの生まれ変わりのガンバボーイとか…」
そうそう!あのチュニック着て、雷持ってるヤツな!
チームのガンバブルーもカッコイイ!
「…ブルースカイ、旋風はいーつもっ燃えーるー瞳のー中」
♪あーいのシュートはっ 君の胸っに 飛び込むイーナヅマぁ~
  あーざやかなすべっての 勝利っ いぇす!!いっつおーるふぉーゆー♪
ハッ!  ・・・・ノってやっただけ
サンバっぽい曲調聞いたら最後、忘れられないだろ?
「確かに脳内から離れませんものね
 宮城…」
ベガルタ。って・・・アンタ何のつもりだ [警戒]
「突然思い出したんですの。ベガッ太の性格と通じるものがお有りの様ですので」
一緒にするな!
あんなっ、ネーミングセンスっ最悪なマスコット!!
「御存知とは思いませんでしたのに…答えてお仕舞いになれば
 自分で興味がお有りだと肯定したようなものですわよ? クスクス」
ム… たまたま。ミルクディッパーで知った
七夕飾り見た客が仙台七夕の話してて、何故かそこからサッカーの話題にまで
飛躍したのをさ
何だって記憶に留めておくに越したことはないよな?
この時代で行動するにはどんなツマラナイ情報でも握っていた方が良いに決まってる
巧く利用すればイマジン動かしてる奴も錯乱する
万が一、俺を調べようとしても
少しは手こずらせて時間稼ぎさせたいだろ

でも…実際聞かれたら黙りこくる
「おつむがよくっていらっしゃるのね。けれども
 もし執拗に訊ねられたら?どうなさいます?」
球蹴り遊びにはこれっぽっちも興味無いって突っぱねる
墓穴掘るような、無駄なことは…口にしない
それが一番安全だしな


98 :哀メロディ・愛メモリー 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 17:03:04 0
『ぼくはどこへもあそびに行くとこがない。ぼくはみんなから、まるで狐のやうに見えるんだ。』

[ピンクが濃い空 砂の上に寝転んでいる]
チラッ[寝転んでだまま ハンカチで汗を拭われている良太郎を横目で視界に入れる]
(どう状況が転ぶか分からない。こんな野上イマジンに見つかったら
 ここぞとばかりに 狙われるっ)
なぁ、そろそろ野上を
[虚ろな目の良太郎と目が合う]
良太郎「・・・・・・・・」
・・・・・・
良太郎「どうして    逃げたの
     キミは
     や く束した僕との勝負も何も言わず放棄 して」
っ? スクッ [思わず身を起こす]
・・・・・・
良太郎「僕ね 待ってたよ
     待って たんだ。キミの事、全然分からないけどっ
     キミが何者か気に なってた から    
     考えを明かすみたいに言ったのに、日曜日を待たないで消え…
    
               何が

        僕の何がそんなに気に触るって言うのっ!?   


     信じて……
     戻ってきてくれるって・・・信じたかった んだ
     信じたかったのに  ぃ  ぅぅっ グス」                   
・・・・・・
・・・・・・のが み
良太郎「ね 掻き乱して 楽しんでるのかな? 僕のこと 

        おもちゃにしてるんだキミは…

     キミさえ こ…な…かったらリュウタロス子供だからきっ と…た
     くさん……心無い罵倒浴びせ られ  て、傷ついた
     り……なんか無かった。 起きなかった。そう だよね……
     嘘だ   嘘だ
     キミなんか・・・・・・・・桜井侑斗じゃないよ!! ぉぉぉ…」


99 :哀メロディ・愛メモリー 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 17:09:11 0
『ジョバンニはじっと天の川を見ながら考へました。』

ヤバイなんてものじゃないな…
[用心深く歩み寄っていく]サク   サク サク   サク サク  サクサク
ストン[直ぐ傍で身を屈め 心ここにあらずの良太郎の様子を
   怪訝そうに覗き込む]
良太郎「ルールは必要…だと思うんだ
     時の運 行とか守らな く ちゃいけないルール とか
     ……間違 ってはいないんだと思う。僕に だって…わ
     かる  けど ケフッ ケホン
     キ ミの言ってることは正しいと思うよ…でも
 
     ……な  んであ んな無謀な事したっの……!?
     キミの言う時 の運行を守る上で守らなきゃいけないルールって
     平穏に暮らす人達 の普通の暮らしに
     イマジン呼び込んだ り、混乱をもた らす
     ためにある んじゃない………よね?
     僕に 僕に用があるなら
     僕の前だけに現れて用 事、すませればいい…のに    
    
     時の運行を乱すなって僕に言う前に
     人の輪乱し ちゃ…駄目だと思うよ   だっ て…キミの行動
     人を傷付けるために効果 出した……だけ、じゃない
     ……わからない……
     キミの意図なんか・・・・理解したくも なくなったかな」

(・・・思ったよりヤバイことなってんな・・・
 これは、本当に未来の俺と同じ桜井侑斗本人だって理解させる前に
 フライングした奴は俺なんかじゃないって擦り込みする必要があんな・・・)
・・・・・俺の存在がさらに脅かされんじゃん

良太郎「僕 を怒る人達を怒らせるよう なことしたのは
     僕が悪いんだ。何もか も……… 
      わ  ゼイゼイ
         かっ てるんだ ゲッ…ホ

     ぼ く自信の足 らな……さのせいだよ?
     力が足りなく て、弱い僕を 責めたくなるのは当ぜ んで
     こういう事だって、一回や二回無かった訳じゃない んだ
     い  ケフッ ままでだって
     僕本当に運が悪いから……謂れのない暴力に晒された り、たくさんあって
     でも…[押し黙る]」
なんだ…ハッキリ言え。聞いてやる
良太郎「…傷付くよ…
     平気なん かじゃ……ないんだ」
・・・・・・・  ギリリ[拳を握りしめる]


100 :哀メロディ・愛メモリー 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 17:13:48 0
『(ぼくはもう、遠くへ行ってしまひたい。みんなからはなれて、どこまでもどこまでも行ってしまひたい。
  ぼくはもう、空の遠くの遠くの方へ、たった一人で飛んで行ってしまひたい。)』

まだ気を失うな
[変身カードを良太郎の眼前に突き出す]
このカードに書かれた緑のAの文字をじっと見ろ
だんだん離してくが、その間も目で追ってけ
  スィーーーーーーーーーーーーー
             ピタ[自分の顔の真正面で手を止める]
[カードを外し 問う]
今、何見えてる
良太郎「キミも…やっぱり僕をからかってるだけなんだ
    桜井侑斗名乗ってくる沢山の似たような人の一人」
・・・・・・・
[力を落とし諭す調子]俺は桜井侑斗なんだよ。野上
スッ [人差し指で自分を指す]
やっと俺のことを見たな 


最初に言っておく。一度しか見せないからちゃんと見とけ

・・・・・・・
  [空に向かって テキパキと星の高度を求める仕草をする]  
♪If you could see inside my head           もしもオマエが俺の考えてる事を見る事ができれば
 Then you'd start to understand              オマエは俺を理解する事ができるだろ
 The things I value in my heart                俺の心のなかにある価値観を
 And I think it's alright                  それはいたって普通の事だと思うよ
 That I do what I like cause that's the way I wanna live 俺がやりたいようにやるって事それが俺の人生のやり方なんだ
 And so I give                          受けるよりも与える生き方
 I'm still giving                          俺はまだ与えつづけてる
   
  [器用で鮮やかな手と腕さばき]                     
 You know that,                        オマエもわかってるんだろ      
 I know that,                            俺も理解してるよ
 You're watching me♪                         見てろよ  

  
「まぁ…星空の物差し。お上手ですわ
 エリダヌス、で合っていて?」
フフン  分度器いらずってヤツ!
良太郎「キ ミ [瞳から淀みが消える]」
そ、俺はこっち。忘れんな ニヤニヤ
お前がなんと思おうと。俺は本物
良太郎「で も

     きっと夢なんだ。僕 辛すぎてきっと現実逃避
     して自分の見たい夢 見てるだけ… あの人がそんな顔するわけ無いよ
     油断させて、また僕に〈お前の言うみんなって誰だ〉 って
     みんな って誰って僕を、僕を責め立てようとしてるくせに ケホッ
     桜井さんも、姉さんの記憶もどっかいっちゃって
     [涙で滲みそうになる目]

     お願い だよ…
     僕から
     奪わないで もう
    

     何も残ってない のに クタッ」

 

101 :哀メロディ・愛メモリー 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 17:21:17 0
『「ぼくたち、どこまで行くんだったらう。」』

・・・・・・相当根深いな・・・・・・・

かなりキテる
〈弱かったり、運が悪かったり、何も知らないとしても
 何もやらないことの理由にはならない。〉だっけ
コイツは未来の俺が言った言葉、信念にしてるのかもしれないけど
・・・・・・・
「黙って見て いられませんか
 それでも。務めますのよ、こういう方は
 眼が覚めたら何事もないように」

・・・・・・・・・・・イマジン退治さえしてくれれば、良いんだし


・・・・・・・・・・・・体動かせるようになったら
野上はどう出る?
「・・・・・・・・・・・・
 おそらく
 お立ちになると。勝ち目のない戦いでも

 一人でもどうにか解決しようと行動に移られると思いますわ

 今までもそうなさってきた・・方ですの
 野上さんは弱い
 しかしそれは弱虫だからではありません。他者に対する暴力を心の底から否定なさっている
 傷つくのが自分一人で済むのなら諦めがつくような…そんな方なんですの
 だから敢えて今までも体を鍛えようとしてこなかったのだと思います
 鍛えた目的が違っても、運悪く自分の鍛えた体が凶器にならないとは限りませんから」
コイツ運が凄まじく悪いみたいだし、賢明だなって
言ってやった方が良いかもしれないけど


102 :哀メロディ・愛メモリー 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 17:22:38 0
『「どこまでも行くんだらう。」』

力が強くなきゃ、助けられたかも知れない人間を
力が及ばないって言う理由でみすみす助けられないって事態が生まれるよな
現に、こんな風に何にも出来ないままぶっ倒れて
・・・・・・・・・・・・・・・・
後悔するぞ・・絶対


「ですからまた立ち上がろうとなさるのでしょう
 何度でも、何度でも
 誰かのためなら立ち上がれる。誰かのことを信じていらっしゃるから
 誰かを思いやるその心が死んでしまわない限り
 野上さんは 死ねない
 ・・・・・・・・そういう意味では
 野上さんはとても不幸な星の元にお生まれになられましたわ。とても…」
ふーん。そんなにタフそーでもないけど
「相手のことを良く思っていない時は何もかもが悪く見えるものですわ
 意味のある行動であっても濁った目には目障りにしか感じませんもの
 貴方はとても賢い方
 感情に流されずに事実を事実のまま受け止める良い目をお持ちなさいます
 ですから自分の意と別な部分では
 直に野上さんをお認めになられることになるでしょうね」 


なんだよ…自分の意と別な部分って

    意地っぱりやさん
                  」
!![目を剥く]
「貴方はイマジンに対する脅威のため、だけでなく
 好敵手として電王に自分と対をなすか
 それ以上の力の持ち主であって欲しかったのに違いありませんこと?
 だから特に今はその期待を裏切られた野上さんに辛く当たるんですの」
・・・・・・・・・

 プイッ


103 :哀メロディ・愛メモリー 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 17:31:07 0
『けれども、誰だって、ほんたうにいいことをしたら、いちばん幸なんだねえ。』

[回想 2007年7月初旬]
「七夕に貴方は何を願いましたの」
別に
「御覧になって、夏の大三角の下
 燃える蠍の火がありますでしょう?

 きっと
 野上さんの幸運の星は
 あの赤い目玉と同じように人の幸せのために身を焼く恒星
 
 今は超新星が起きる前触れ
 宇宙の何処かで今は目にも触れない野上さんの星が静かに核融合している
 わたくしはそう思うんですの

 野上さんは強くなられます
 心が決まったその時に爆発が起こると
 
 あっという間に
 星の残骸が宇宙に広がって光をわたくしたちの目に届けるように
 明らかに強く、
      速く、
       熱を持って
 貴方よりもゼロノスよりも  もっと強くなる
 電王は」
・・・・・・
「何かを犠牲にして、どれか一つだけ。ではなく
 誰もが幸いになれる方法を
 その時出来る一番の方法を可能な限り探し求めお進みになる野上さんなら
 きっと未来を救って下さる
 そう 思いませんこと?」
思わない

アンタ、まともかと思ったら野上と一緒だな
そんなことしてたんじゃ時間が足りないっ。敵は俺達を待ってなんか
  くれないんだ


104 :哀メロディ・愛メモリー 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 17:34:45 0
『凍った北極の雲で鋳たといったらいゝか、
 すきっとした金いろの円光をいただいて、しずかに永久に立ってゐるのでした。』

「相変わらず情勢も、悪くなる一方で良くありませんし」
好きにさせるしかないだろ
野上の監視はデネブに任せて俺は寝る
面倒だしな
「嫌な予感が致しますの。本当に」
・・・雲行きはヤバイ。そんなのっ分かりきってる
でもさぁ
ひょろっひょろのクセに準備までして、アイツがやるって言うんだ
「恐らく非ゼロ和のやり方しか知らない野上さんが働きかけになっても
 マイナスに傾いた時間を
 ゼロ和的バランスの状態に戻すことは出来ないですわ。火に油を注ぐだけ
 貴方ならおわかりになると思うのだけど
 今、誰がどう動けば一番最良なのか

  きっとおやりになる。存在し続けるためにはその道以外に
  何か方法があって?

 [颯爽と白いスカートを翻させる]
 時間。お許しあそばせ
 デンライナーに戻ります キィ パタリ」
野上の奴…アイツのしたツケを俺に払えってことかよ!!
大っ 迷惑
あーーーーーーっ [頭を掻き毟る] 
デネブ「侑斗ーーーーっ。ごはん、出来たよ
    あれ、侑斗ー?機嫌わるいなぁ。カルシウム足りて無いんじゃないのかぁー」
・・・・・・
うるっせ!


105 :哀メロディ・愛メモリー 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 17:37:01 0
(時が味方してくれるかもしれないと言った
 類を見ない運の悪さを持つ野上だが時の流れはいつも、アイツの方に傾いてたって
 この先も見捨てられる事は無いとか
 俺には、到底…信じられない話でしかなかったけど

 ポスターの複写止めるのに原画の扱いについての交渉、当の絵描きにしに会いに行ってみれば
 まさかの遭遇なんだもんな。正直…内心っ怖じけづいた)


『白鳥の島は、二度ばかり、うしろの方に見えましたが、』

アンタとはなぁ
なぁ、アンタ何者だ一体
「時空観光協会 JST局局長
 2007年に来るのは今回で11回目になります
 今回はGreenwich Mean Time局と共同で
 Time tripin' ride! 2007年親子でヒーローを目撃しよう! 
 電王とゼロノス-時空を揺るがす大バトル-ミステリースタンプラリー
 コーヒーだ!プリンだ!イマジンだ!!
 という企画を立ち上げましてその下見に参りました」
はっはっはっ 二時間ドラマ並みになっげー名前
馬鹿馬鹿しい(俺らは見せモンかよ)


乗車予定。いつまで?
「・・・駅に到着しましたら。一度そちらに移ります」
アンタが降りるまでに
ゼロサム。プラスマイナスゼロ達成してるかもな
結局、俺がレール走らせることになってる
「何かを得れば何かを失い。何かを失えば何かを得ますのよ

 ミニマックス定理
 咄嗟とはいえ最終的な決断で
 野上さんが貴方に声をお掛けになられたのは

 正しい選択だったのだとわたくしは思いますわ
 
 余りデネブさんを責めては、可哀想でありませんこと?
 故意ではないのですから」
・・・・・・・・・・


106 :哀メロディ・愛メモリー 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 17:38:49 0
『ぢきもうずうっと遠く小さく、絵のやうになってしまひ、
 またすゝきがざわざわ鳴って、たうたうすっかり見えなくなってしまひました。』

記憶を失ったんだ。アイツ
俺にゼロライナー走らせろって押しつけた後
ぶっ倒れて…その拍子
事の顛末の部分だけ、うまーい具合にさスポンと忘れやがった

牙王の時なにもかも一緒くたに思い出したらしいけど
相当、ショックだったらしい

デネブが勝手にやった事でそうなった

異界の彼方に消えて
楽、だったけどなその代わり
野上の記憶にないから知らぬ存ぜぬで切り替えしゃ良かったし
煩わしさと無関係でいられた

俺の知らない所で起きた事件
俺にはまったく関係ないのに、他人が俺の偽物のせいで
うだうだしてるのに関わらなくて済んだし

だから結果オーライか?
そうかもな[冷ら笑い]

複合的な要因が時を、そういう方向に動かした
必然的な偶然なら
誰も責められないだろ


107 :哀メロディ・愛メモリー 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 17:41:14 0
『二人も胸いっぱいのかなしみに似た新らしい気持ちを、
 何気なくちがった語で、そっと談し合ったのです』

一時的、部分的なもんだ結局は。win-win、 lose-loseの非ゼロサムはさ
膨張する宇宙にも限りがある
一つの入れ物、一つの始まりから多岐に渡ってる今も
「win-lose、win-win、 lose-loseを交えながら反映したわたくし達の宇宙も
 大きなwin-loseの法則の前に抗えないですものね」
・・・・・・最後にはこの宇宙の銀河の星は全て飲み込まれる
ブラックホール
・・・・・・・・・・・しかない
けど・・そこがまた始まりになるって思いたいだろ

残ったブラックホール同士がくっついてって
宇宙に天体が超大質量ブラックホールただ一つだけになったら
膨張しまくった宇宙空間と力の均衡がゼロ和んなって
何かが起こる
それでまったく新しいユニバースが誕生みたいなさ
「マイナス×マイナスでまた宇宙は加法に転ずる
 また始まる
 それが宇宙生成論?貴方の」
さあな? ニヤリ
俺は別の可能性も頭にあるから
ブラックホールに吸い込まれたからって絶対にそこで終焉とは限らないだろ
誰も
中見たこと無いんだしな ニヤニヤ 
終わりの先は誰も知らない


そんな事よりあのポスターは駄目だ
副業こなすのは勝手だけど、俺に断りもないとか肖像権の侵害だろ
明らかに
「与えられた仕事をしただけですのに
 その辺りの交渉はデンライナー側がなさるって窺いましたのよ
 おかしいですわね?伝達ミスでしょうか
 お役に立てなくて申し訳ないのですけど、わたくしには分かりかねますわ
 御自分でオーナーさんに掛け合って下さりませんこと?」
・・・・・・・・はぁ[溜息]
わかった


108 :デネブ ◆VEGA//q5iQ :2008/07/28(月) 18:53:33 0
やはりここから声が聞える
そういえばセキュリティ上の仕掛けで時間ごとに各部屋が移動するんだった
[鏡に頭を近づけ聞き耳を立てる]・・・・・・・・・
この部屋だぁ。でも…侑斗も中にいる


「カイが引き連れていた約3000体以上のイマジンの精神体
 野放しになったその残党も僅か500体程度と想定されています」
侑斗「・・・・まだ、そんなにか」
「全精神体の捕獲は時間の問題ですのよ
 散らばった年代はもう大体特定されておりますし

 ・・・・およろしいの?
 貴方がお望みでいらっしゃるのでしたら二足の草鞋を
 わたくしが差し上げた方の草鞋を
 直ちにお脱ぎになられてもよろしくってよ」
ええ!?   いいのぉ~?
侑斗「・・・・・・・」
「僅かと申し上げたでしょう」
侑斗「残ってる中に手強い相手がいたらどうするんだ。突然変異って例もある
   実体を持った奴がまたこの先出て来ないとも言えないだろ」
「その場合は力添えを戴くこともあるかもしれませんわね
 けれど今の所、貴方がお抜けになられてもイマジンと対するに十分な人員と戦力はございます
 実体を相手にしなければならなくなった場合はデンライナーの方々もいらっしゃるの
 御心配はたいそうありがたいのだけれど

 貴方の博士課程修了論文を御覧になったさる研究施設の天文台から
 ゲストリサーチャーのお誘いの声が掛かったとか」
侑斗「耳が早いんだな
   それともこの流れも正しい時の運行の内なのか?」
「成果をお出しになれば空席の正規研究員の座も約束されているのです
 これを機会に一度」
・・・・・ ゴク[鏡にへばりつく]
「時の列車からお降りになって外の時間に定住なさい
 女性をあまり待たせるものではありませんわ」
おっおおっ、これは・・・
「桜井と同じ年になってからお会いになる必要なんて無くってよ
 その事は誰よりも貴方が御理解なさってるでしょう
 今貴方が所属している外の時間から人の生を始められるおつもりは?
 野上愛理とも釣り合いが取れる年齢なのですから」
侑斗「研究員として身を入れろって言ってる一方で
   色事を重視しろって言ってくるのおかしくないか?」
「お気を悪くなされたならお許しあそばして。これも些末な老婆心からの提言ですの」
侑斗「老婆心って、会った時から年も姿も変ってないだろ…」
「仰る通りですわ。けれどそれを仰ってしまっては
 お終いですこと
 ドアの向こうで心配なさってる貴方のイマジンもわたくしと同意見ですのに」
・・・・・気付かれてる!


109 :デネブ ◆VEGA//q5iQ :2008/07/28(月) 18:56:30 0
シュン[もたれていた鏡が突如消え] 

スカッ わわわわわわっ!![バランスを崩す] 

ドテンッ
いてててて・・・あ・・これは失礼
[目に入ったアーミラリ天球儀を模したイスに凛と座っている白い帽子の女性に頭を下げる]
「お久しぶりね、近頃はご機嫌よろしくって?デネブ」
侑斗「お前ぇ・・・大人しく待ってろって言ったろ!」
「よろしいではありませんの。わたくしも彼に用事がございましたから
 丁度助かりましたわ」
侑斗「・・・・・」
用事?私に何かご用命を下さるのですかっ
何なりとお申し付け下さい!!
このデネブっ
不肖ながらお力になれますよう務めさせて頂きます!

「次のゼロノスの適合者の育成をお願い出来て?」

侑斗「!?」
「後の残党の確保は次世代のゼロノス達に受け継ぎましょう」
しかしっそれでは!その者が・・・
「これからのゼロノスは桜井や侑斗の様に長く籍を置いて貰うつもりはありません
 使用者に支障の出る変身方法も少しずつですが
 一度の変身で消費する記憶を軽減出来るよう開発を進めておりますの
 桜井や侑斗のようにならないように」
侑斗「反 対 だ。ゼロノスは俺の代で終わらせる
    大体特異点でもただの人間が変身するなんて事は無い方が良いに決まってる
    こんな事っ、俺だけで済ませると思ったから引き受けもした…」
・・・・ぅぅ。侑斗、でも局長さんの申し出は 

 

110 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 18:59:44 0
ナオミ「おーーい。おーーいっ起きてますかぁ?」
・・・・何か言ってたのか
ナオミ「思うんですけどー先にお金払ってるっぽいのに無くなったからって
    牛乳絞ってもくれないなんて
     ヒド過ぎですよね。言い方も冷たいし」
そんな話か。もっと重要な事言ってたのかと思った [体が動くのを確認する]

上客だったらきっとへいこらしただろうにな
けど接客ってああいうもんだ。違うか?
しょうがないだろ
金持ってない弱者なんだし、本人だってわかってて惨めな思いしてるんだ

・・・心まで、貧しくなってるわけじゃない
だからまだ見てられる


   アンドロメダの くもは   さかなのくちの かたち
   大ぐまのあしを きたに   五つのばした  ところ

   小熊のひたいの うへは   そらのめぐりの めあて
[星めぐりの歌 ttp://www.fooooo.com/watch.php?id=a3b868dcbde25ae1eb1b4ef3e3fb2b10]


? ?
ナオミ「このアレンジですか?
     聞く所によるとゲームのED曲らしいです
     あ!もしかして」
・・・・・・
ナオミ「気に入りました?」

[表情を硬くさせ応じない]


111 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 19:05:52 0
>16
[水晶や黄玉 皺曲模様の石 稜から霧のような青白い光を放つ紅玉が集まった
 色とりどりの天の川の河原の小石の透き通るプリオシン海岸]

 俺達は変身するのに腹部にベルトを装着する
 フリーエネルギーによって変化した装着者のオーラを
 腹部にある第3のチャクラに一度取り込んで変換してから
 解放、どういう仕掛けか知らないけど個々の能力に合わせた姿を出現させる
 イマジンが憑く場合は各イマジンの戦力、能力をエネルギーに還元して
 呼び込んだ上で自在に使いこなせるよう変化したアーマーを身に纏う


 と言うことまで意識して>16が第3のチャクラに影響を及ぼす
 このベッコウ飴に亀裂入ったような石
 持ってきたかは本人に聞いてみないと知りも出来ないが

 太陽の石って聞いてキングストーン思い出した俺
 バカだな[一人ごちる]

 弱すぎてオーラもへったくれもない野上を責めたのはそのせい
 戦力は相変わらずだったけど
 強くなるって決めた、精神力が強くなったからか?
 あいつ自身の身に纏うオーラが変化した証拠に
 最後には笑える格好になった


112 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 19:10:01 0
>16

[憤然とした様子を帯びる]
ナオミ「>16さんがそういうつもりだったとは限らないですし!
    考えすぎ!
    単にー元気が無さそうに見えて気になったから侑斗に!
    そう! 純粋な好意からですよー」 


・・・・・・・・まぁいいよ、それならそれで


113 :デネブ ◆VEGA//q5iQ :2008/07/28(月) 19:16:21 0
アレ?
ユート・・・
ユウト!体っ体ァーーーーきっ、きっ
侑斗「・・・・? [言われるまま鏡に映った自分の姿を見る]
   っっ!!!?」
消えてっ・・いっ・ている・・・・なぜ、何故ですかぁっっ!!侑斗は
侑斗に何がっ、起こってっ局長さ・・?!

  パリパリパリ パチッ
  
  パリリ [緑光を発しながら電流を身に帯びている]

「過去に問題が発生したようですの
 話の途中にはなはだ不躾ではありますが
 わたくし少々、出かけて参ります
 侑斗の事お頼みしてよろしい?」
・・・ウン [頷く]

ヒュンヒュンヒュンヒュン [真鍮の円環が高速で回っている]
「恐れ入ります」 
シュン [円環の中のイスから姿を消す]

きっ消えた
侑斗「デネブ」
あっ、侑斗大丈夫かぁ、どこか痛かったり苦しかったり…する?
侑斗「バーカ。これはそんなんじゃない
   単に俺の存在がヤバイ方にいって、時間から消されそうになってるだけ
   それでこんなんなってる」
そ、それじゃ
そんなんとかこんなんとか言ってる場合じゃなーーーい [オーバーに頭を抱える]
おおおおおおおおっ、どうして侑斗にばっかり
こんなことーーーーーーっっ


114 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 19:22:45 0
ナオミ「やっぱり、やめましょう
     このゲームし始めてからなんだか侑斗変ですもん
     プラネタリウムだってあと少しで始まりますし!
     最後らへんのステージって難しいからきっと…
     時間に間に合わなくなっちゃう……ですから、ね?ここで終了!」
ここまでやって
今更引き下がれって、このゲーム勧めた本人のクセに言うのか?
・・・・・・・・・・・・
俺がやり始めたんだ。何処で止めるのかも俺が決める
ナオミ「でも!このままじゃ…

     このままじゃ記憶を書き換えられたあなたは」
    (自分の元の時間に帰る事になるんですよ!!)
    「・・・・・・ダメ。認められません」


ナオミいいんだ
何となく自分に異変起こってたのは気付いてた
進めるたび2つの記憶が混在して妙な感じだったし

けど今はっ、この記憶が正しいような気がするんだ…

これが終れば塗り替えられるんだろ?時間の中の不都合な記憶みんな
ナオミ「・・・・・・・はい
     時間も修正されます。侑斗が関わった人の記憶の細かい部分にみんな
     元の…あなたを憶えている人は存在しなくなります」
[全ステージ表示画面 プレイ可になったstage69に視線を注ぐ]
ニヤリ… 結構面白い事になりそうだな…
ナオミ「・・・・・」
さっさと終らして
とっととプラネタリウムの続き、  見ようぜ

言ったろ。旧版は全然違うって
かーなーり前向きになれる!!


115 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/28(月) 19:26:38 0
[stage69
 制限時間中に出た凹の図形をなんなく憶え 
 切り替わった画面で隠された凹咬みあうピースを 記憶を辿って速やかに正しい位置に配置
 5つ全てが当てはまり 星形が完成]
チャリーン
・・・・・・
ナオミ「・・・・・・」

[stage70 ]
(見た所イライラ棒。炎のチャレンジャーか
 しかし俺は無駄にイライラさせられたりなんかしない)

[壁にぶつけないよう慎重に五角形を移動させていく
 ポイントを通過する度増える星の先端]
(意外と 手こずらせてるつもりか?)

[GOALまであと僅かの地点
 五角形だった星が回転し始める]
(!?
 これはかーなーり難しい!!
 こんなまやかしっ 俺には通用すると思うなぁっっ)


チャリーン 
[朦朧とする意識]
ナオミ「侑斗、私は分かって引き受けたんです。だから泣いちゃいけないのに…
     修正がされた時間では、どのくらいの記憶が残るのかな…
     今日仮初めでもデートしたって忘れて欲しくないけど
     …私自身が一番忘れたくなくて…」
(ナオミ・・・?お前が泣かなくったっていいんだ)
ナオミ「目が覚めた時には侑斗も物語の変転、みたいに
     旧版から新版になるんですね…
     その姿が表に出て行ったら多くの人に知って貰える。ように

    スッ[次の到着先の有効チケットをそっと侑斗の胸ポケットに差し入れる]

    侑斗。この先はあなたの番
     だから……きっと
     本当の幸せを見つけて下さい    

    [そっと待合室の出口に向かう]」

ナオミ「さようなら私のジョバンニ」


116 :桜井侑斗 ◆ALTAIRhAag :2008/07/28(月) 19:32:23 0

オペレーター「対改変用自動記憶修正プログラムの終了確認しました
         同時に広域拡散型高速演算プログラム星探も必要数値の割り出しを終え
         準備完了。いつでも発動できます」
駅長「名残っ惜し~いかもしれませんが、明るい未来のためにぃぃ~~~」
オーナー「涙を呑みましょうか」
[三人それぞれ順に時間に繋がるスイッチのパネルに手をかざす]

駅長「Defense of impregnable defenses.  (鉄壁のディフェンス)
   フィン [仮面ライダー電王part5「俺の顔は飾りだ!」]」


オーナー「Attack of conclusive evidence. (決め手のアタック)
     フィィン [【悲劇の】繰り出すAttack 始まるBattle【復活】]」


・・・・・・・・・
Vict
「御免あそばせ。そこまでにして戴ける?」
オーナー「申し訳ありませんが今は取り込み中でしてね」
「こちらにも取り急ぎの用件がございましてよ
今日は スチャ [南部式小型自動拳銃を桜井侑斗に向け]
観光局ではなく
防諜局の者として参りました[躊躇いなく引き金を引く]

   パンッ 

 もう済みましたけれど」


117 :名無しになりきれ:2008/07/29(火) 01:12:38 0
どんなに時間が流れようとも、どんなに時代が変りゆこうとも。
本当にかけがえの無い記憶は、粘土版に刻み込まれた古代の文字の様に、決して消えることはない。

そう、記憶は憶える物ではない。心に刻み込む物なのだ。


118 :桜井侑斗 ◆ALTAIRhAag :2008/07/29(火) 17:48:52 0
・・・・・・・・ 
[何の動揺も示さない
 撃たれた箇所がエメラルドグリーンの光を帯びてみるみる塞がれていく 
 じっと白い帽子の女性を見て立っている]

「[何事もなかったかのように銃を仕舞う]
 光となって管制オペレーティングに 
 クロスプラットフォーム化しながら入って行き
 キングライナーのミドルウェアに直に働きかけ
 ゼロライナーとキングライナーのマインドを中継点として
 一時的に国際時空原子時ネットワーク上の、各所で時を管理するCPU資源を結びつけ
 グリッド・コンピューティングを円滑に行うのに通常の500万倍という
 飛躍的な処理速度を生み出そうとした。そこまでは良いとしましょう」
オーナー「どうも穏やかではないですね
      説明していただけませんか。どうして
      我々の目の前で銃撃された桜井さんだと思われていた人の体に
      傷 一 つ つかないでいるのかを

      今起きているあれは?」
「お騒がせ致しまして、真にお詫び申し上げます [深々とお辞儀]
 内密に事を運ぶのにあの姿をしておりますが

 コツ コツ コツ

 [読み込み状態の桜井侑斗の形をしたものに歩み寄る]
 見ての通り人ではありませんので
 ご安心なさって
 先程わたくしが撃ちこんだのはバグ修正のためのプログラムです」
オーナー&駅長「「・・・・」」
「桜井侑斗の過去の時間に異常が見られたのは間違いありません
 それらは防諜局でも確認済の事項ですの

 本部のデータベースと同じものに書き換えが終わりましたら」
・・・・・・・・終了
「そう、では作業を再開出来ますわね
 後はお任せするわ
 書き換え後にはキングライナーとの
 グリッド・コンピューティング状態の速やかな解除をお忘れなく」
コクリ
・・・・・・・・・・


119 :桜井侑斗 ◆ALTAIRhAag :2008/07/29(火) 17:49:44 0
Victory that balance leads to the pivot.  (かなめにバランスが導く勝利)
 ヴゥン! [★時計じかけの婚約者★-Don't stop・Action-ZERO-]

 シュウウウウウウウウン
[零れた光の玉を重力に反して昇らせてゆく]


・・・今こそ渡れ科戸の風・・・

オーナー「なんと…」
駅長「あーーーーーんびりーーばぶるーーーーっ。ですね~♪」
[エメラルドの輝きで監視司令室内一帯が満ちてゆく]


オーナー&駅長「「・・・!!!!・・・」」


120 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/29(火) 17:52:50 0
 『ほんとうにあなたのほしいものは一体何ですか』

[夢心地に眼が覚める]

 『外はいちめんのうつくしい砂子と 向き岸の 白いすすきの波ばかり、
  あの鳥捕りの広いせなかも尖った帽子も見えませんでした。

  「あの人どこへ行ったろう。」カムパネルラもぼんやりそう云っていました。
  「どこへ行ったろう。一体どこでまたあうのだろう。僕はどうしても少しあの人に物を言わなかったろう。」
  「ああ、僕もそう思っているよ。」
  「僕はあの人が邪魔なような気がしたんだ。だから僕は大へんつらい。」
 ジョバンニはこんな変てこな気もちは、ほんとうにはじめてだし、こんなこと今まで云ったこともないと思いました。 』
…なんだよ
後半・・・・・始まってんじゃん…

  そしたら俄かにそこに、つやつやした黒い髪の六つばかりの男の子が
  ひどくびっくりしたような顔をして がたがたふるえてはだしで立っていました。
  隣りには黒い洋服をきちんと着たせいの高い青年が
  一ぱいに風に吹かれてゐるけやきの木のやうな姿勢で、男の子の手をしっかりひいて立っていました。
  「あら、ここどこでしょう。まあ、きれい。」
  青年のうしろに 姉妹らしい三人の少女がお互みんな堅く手をつないで
  ジョバンニのうしろに立ち、不思議さうに窓の外を見ているのでした。
(三姉妹?一番最初の五人バージョンを持ってきたのか…
 マイナーだな)
 『「ぼく お父さんのとこへ行くんだよう。」男の子は顔を変にして向うの席に座ったばかりの青年に云いました。
  青年は何とも云えず悲しそうな顔をして、じっとその子の、ちぢれてぬれた頭を見ました。
  一番大きな姉 は、いきなり ハンカチを出して泣いてしまいました。
  「お父さんはすぐあとからいらっしゃいます。
   それよりも、おっかさんはあんなに永く待っていらっしゃ るんですから、
   それはそれは、もうひどく心配して待っていらっしゃるんですから、
   早く行っておっかさんにお目にかからないといけないのです」
  「僕、船に乗らなきゃよかったなあ。」』


121 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/29(火) 17:56:45 0

(北大西洋、カナダニューファンドランド沖)
 『「いえ、氷山にぶっつかって船が沈みましてね、わたしたちは
  こちらのお父さん より、一足さきに本国へ 帰るとこだったのです。」』
(カナダ北極圏のエルズメア島の氷河から流れ着いた巨大氷山と衝突
 多くの乗客を乗せたまんま沈没したタイタニック号)

 『ところがちょうど十二日目、今日か昨日のあたりです、船が氷山にぶっつかって一ぺんに傾きもう沈みかけました。
  月のあかりはどこかぼんやりありましたが、霧が非常に深かったのです』
(このニュースは当時の日本でも大体的に報じられて当時16歳の宮沢賢治にも影響を与えてた
 ジョバンニ達と銀河鉄道に乗り合わす客はアラビア風だったり
 カトリックの尼僧だったりする中
 タイタニック号経由で汽車に乗ったこの三人は明確に日本人として登場してるけど
 乗ってたんだよな日本人が・・・実際のタイタニック号にも一人だけ)

(混乱した船上で)
 『私はもう必死となって、どうか小さな人たちを乗せて下さいと叫びました。
  近くの人たちはすぐみちを開いて呉れました。けれどもそこには
  まだまだ小さな赤いジャケツの子や親たちやなんか居て、とても押しのける勇気がなかったのです。


 『それでもわたくしはどうしてもこの方たちをお助けするのが私の義務だと思いましたから
  前にいる子供らを押しのけようとしました。
  けれどもまたそんなにして助けてあげるよりは、このまま神のお前にみんなで行く方が
  ほんとうにこの方たちの幸福だとも思いました。』
(・・・・・・・・助かった日本人の男性は)
 『それからまたその神にそむく罪はわたくしひとりでしょってぜひとも助けてあげようと思いました。』
(その後他人を押しのけて救命ボートに乗ったって誤報され、職を追われた
 生前はなーんの弁明もしないで沈黙を守り続け、死後明らかになった
 その頃には死んでた賢治は知りようもなかった事実だけど)


122 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/29(火) 18:03:01 0
 『私は一生けん命で甲板の格子になったとこをはなして、 みんなそれにしっかりとりつきました。
  けれども私たちはすぐ渦に巻き込まれました。それから ここへ来ていたのです。』
(この三人は見る良しもなかったが
 生き残った人間の証言によると、船が沈んだこの後、救助船に見つけられるまで見ていた風景は
 何処までも周囲に漂う豪華客船の残骸と変わり果てた遺骸。そして
 綺麗に静かに晴れ上がり広がってた…満天の星空
 って話
 実際、その時刻の星空を再現してみると
 月も既に没して星を見るには最高の条件が揃ってたってデータが出る…)

 『みんなの嘆息は、あっちにもこっちにも聞えました。
   ジョバンニはきいているうちにほろほろ泪がながれ、いままで忘れていたいろいろのことを思い出し ました。
  (ああ、 あの大きなパシフィックの海をよこぎろうとして、この人たちは波に沈んだのだ。
   そして私のお父さんは、その氷山の流れる北のはての海で、小さな船に乗って、
   風や凍りつく潮水や、烈しい寒さとたたかって、僕に厚い上着を着せようとしたのだ。
   それを心配しながらおっかさんはあの小さな丘の家の家で牛乳を待っていらっしゃる。
   僕は帰らなきゃいけない。けれどもどうしてここから帰れよう、いったい家はどっちだろう。)
  「もう帰りたくなったって。そんなにせかなくてもいい。まだ二分もたっていない。
   まあ安心しておいで。いつでもその切符で帰れるから。」またあのセロのような声がどこかでしました。
  ジョバンニは気持がすっかりなおってまた叫びだしたいくらい愉快になりました。』
・・・・・・・
(コイツ、本当に野上と似てんな
 浮き沈みの波が激しい所なんか、そのまんまにしか…思えないね)
 『「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでも
  それがただしいみちを進む中でのできごとなら
  峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」
  燈台守がなぐさめていました。
  「ああそうです。ただいちばんのさいわいに至るためにいろいろのかなしみもみんなおぼしめしです。」』
(言ってることも理解も共通してる。のにな・・・
 ま、青年は自己犠牲がかなり大好きな敬虔な信者なんだろう。ただ
 これだけは言える。俺とは 全く 気が合わないって
 
 前に…俺のこと殉教者に見えるって言った奴がいたけど
 こんなのと一緒にされたんじゃたまったもんじゃない。俺は俺が考えて出した答えを
 他の奴がしろ示してるから、いつ来るか分からない幸せを約束されてるとか夢想めいた理由つけて
 犠牲なるために貫き通したりなんかしないんだ)


123 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/29(火) 18:09:18 0
 『ごとごとごとごと汽車はきらびやかな燐光の川の岸を進みました。』

 『ときどきさまざまの形のぼんやりした狼煙のようなものが、かわるがわるきれいな桔梗いろのそらにうちあげられるのでした。
  じつにそのすきとおった奇麗な風は、ばらの匂でいっぱいでした。』
  [ひんやりした人工風が起こる 鼻孔に花の香りが通り過ぎる]
(バラの匂いか…やけに凝ってる
 
 お次はリンゴか)[吸い込む]
 『「 あら、お姉さん、苹果 持っているわ。」
  向うの席の いちばんちいさな女の子がびっくりしたように叫びました。
  「ええ、さっきから持っていたわ。みんなで五つあるのよ。」
  その髪の黒い姉は、黄金と紅でうつくしくいろどられた
  大きな苹果を落さないように両手で膝の上にかかえていました。』
(旨そうだな…味は多分ナルニアのりんごみたいなんだろ。極上の味がしそうだな…)
 『「苹果お呉れ、ねえさん。」いつか眼をさましていたジョバンニのとなりの男の子はすばやく一つとりました。
  「いけないわ。タアちゃん」カムパネルラのとなりにいた女の子は頬をまっ赤にして
  ジョバンニたちの方を気兼ねしながらたしなめるように云いました。
  「いいのよ。ちゃんと1つずつあるわ。」
  姉はこっちへ一つ渡してそれから向うの小さな妹に云いました。
  「これあなたよ。」
  男の子はまるで飛びつくようにしてその大きな苹果にかぢり付いていました。
  あんまり大きいので中々その白い冷たそうな肉が噛みとれないで
  汁がぼとぼと落ちました。』
(実際売ったらいくらになる?……一玉
 そうだな・・・・・卸値10万から……くらいか?
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
 りんごにそんな大枚叩くなら自作の望遠鏡用パーツに大口径のレンズ…発注する…)


124 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/29(火) 18:16:56 0
  『「先生、苹果ございましたわ。」姉はうしろ向きになってはなし込んでいた
   向ひのあの黒服の青年におしまひの二つのうち一つを出しました。
   「おや、どっから来たの。立派ですねえ。ここらではこんな苹果ができるのかなあ。」
   青年は手にもってまるでびっくりしてしまったように
   いろいろに場処を変えたり眼を細くしたりして眺めていました。
   みんなはいつかきらきらのナイフで苹果をむいてゐました。
   ジョバンニは僕はもうああ云う苹果を百でももってゐるとおもいました。
   みんなはナイフで皮をむいてはいましたが、それもたしかに剥かなくてもいいようでした。


[魔法の様に消えていく林檎の皮に心奪われ
 程なくつまらない大人のような下らない考えをしたと力なく憂う]
・・・・・・・・・・


125 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/29(火) 18:22:35 0
 『「こゝだよ。」カムパネルラは鷲の停車場の少し南を指さしました。
  「鷲の停車場もう過ぎたの。」』
(実際に描写されることがあったらどんなんになったろ
 

 ここからの鳥が関わってくる場面は、七夕伝説)

 『「あまの川、
   底のすなごも見ぃへるぞ
   かはらの石も見ぃへるぞ。
   いつまで見ても、
   見えないものは水ばかり。」みんなは一度に窓の外を見ました。
   その景色の立派なこと、殊に  川下の向ふ岸に青く茂った大きな林が見え、
   その枝には熟してまっ赤に光る円い実がいっぱい、その林のまん中に高い高い三角標が立って、
   森の中からはオーケストラベルやジロフォンにまぢって何とも云えずきれいな音いろが、
   とけるやうに浸みるやうに風につれて流れて来るのでした。』


「まあ、あの烏。」カムパネルラのとなりの かほると呼ばれた 女の子が叫びました。
「からす ぢゃ で ない。みんなかささぎだ。」カムパネルラが また 何気なく叱るやうに叫びましたので、
ジョバンニはまた思はず笑い、女の子はきまり悪さうにしました。
まったく河原の青じろいあかりの上に、黒い鳥がたくさんたくさんいっぱいに
列になってとまってぢっと川の微光を受けてゐるのでした。』
(腹部と羽の付け根が白くて、羽の先がブルー。間違いようがないけど
 カラス科だし地方によっては勝ち烏って呼ばれ方もされる
 ってジョバンニのバカになじってやりたくなんだよなぁー
 そんでショック受けてる所、思わず爆笑してやんの) ニマニマ

 

 『そして青い橄欖の森が見えない天の川の向うにさめざめと光りながら
  だんだんうしろの方へ行ってしまい、そこから流れて来るあやしい楽器の音も
  もう汽車のひびきや風の音にすり耗らされて 聞こえないようになりました。
  「あの森琴の宿でしょう。あたしきっとあの森の中に立派なお姫さまが竪琴を鳴らしていらっしゃると思うわ、
  お附きの腰元や何かが立って青い孔雀の羽でうしろから扇いであげているわ。」
  カムパネルラのとなりに居た女の子が云いました。』
( ライラの宿。いかにも女の子のしそうな発想だな)
 『けれどもカムパネルラがやはりそっちをうっとり見ているの気がつきましたら
  「そうだ、孔雀の声だってさっき聞えた。」
  カムパネルラがかおる子に云いました。
  「ええ、三十疋ぐらいはたしかに居たわ。ハープのように聞えたのはみんな孔雀よ。」女の子が答えました
  ジョバンニは 俄かに 何とも云えずかなしい気がして思わず
  「カムパネルラ、ここからはねおりて遊んで行こうよ。」とこわい顔をして云おうとしたくらいでした。』
(…男の嫉妬は見苦しい……こんな独占欲とかさ女々しいし
 鬱陶しいんだよ…言いたいことあるならハッキリ言え……バカ)


126 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/29(火) 18:31:06 0
(夏の大三角の東に、3等星から4等星の5つの星が
 小さくまとまったいるか座のエピソード。何故か省かれた)
『「まあ何でしょう。タアちぁん。ごらんなさい。まあ沢山だわね。何でしょうあれ。」
  睡そうに眼をこすっていた男の子はびっくりしたように立ちあがりました


 「海豚だなんてあたしはじめてだわ。けどここ海じゃないんでしょう。」
 「いるかは海に居るときまっていない。」あの不思議な声がまたどこからかしました。』

『「いるかお魚でしょうか?」』
(ここの…言い回しが好きだ。なんとなく)
『「あなたくじら見たことあって。」「僕あります。くじら、頭と黒いしっぽだけ見えます。」
 「くじらなら大きいわねえ。」「くじら大きいです。子供だっているかぐらいあります。」
 「そううよあたしアラビアンナイトで見たわ。」
 姉は細い銀のいろの指環をいじりながらおもしろそうに向うでそのはなしをきいていました。
 (カムパネルラ、僕もう行っちまうぞ。僕なんか鯨だって見たことないや)
  ジョバンニはまるでたまらないほどいらいらしながら
  それでも堅く唇を噛んでこらえて窓の外を見てゐました。』

・・・・・・あーぁ。 イライラするのは コッチ の方だっていうんだよ・・・

(映像で見たらなんか、 更 に ムカツク度上がった)


127 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/29(火) 18:56:34 0
[走り行く汽車 二つに分かれた川 真っ暗な島のまん中に組まれた高いやぐら
 赤帽の信号手の旗振りに従って 何万もの鳥が飛んでいく]
すっ げぇ……何だよこの鳥の数は…

今こそ渡れ渡り鳥 今こそ渡れ渡り鳥
(暗黒帯で隔てられた天の川。それを渡ってく鳥
 さっき出てたカササギも年に一回七夕の日だけ、この上飛んで
 織姫と牽牛の逢瀬のための渡し橋になる)
 『女の子はジョバンニにはなしかけましたけれども
  ジョバンニは生意気ないやだいと思ひながら
  だまって口をむすんでそらを見あげてゐました。』
・・・・・・

   良太郎『もしかして……星、好きなの?』
   ・・・・・・・・ムッ
   別にっ

(俺も・・・か。似たような事したな)

 『(どうして僕はこんなにかなしいのだろう。僕はもっとこころもちをきれいに大きくもたなければいけない。
   あすこの岸のずうっと向うに
   まるでけむりのような小さな青い火が見える。
   あれはほんとうにしずかでつめたい。僕は
   あれをよく見てこころもちをしずめるんだ。)
  ジョバンニは熱って痛いあたまを両手で押えるやうにしてそっちの方を見ました。
  (ああほんとうにどこまでもどこまでも僕といっしょに行くひとはないだろうか。
   カムパネルラだってあんな女の子とおもしろそうに談しているし 僕はほんとうにつらいなあ。)
  ジョバンニ はなぜかまた泪がいっぱいになりました。』

   リュウタロス『違うんだ・・・僕のじゃ、ないんだ・・・』
         『別にっ・・・
          何で・・・良太郎があんな事言うのかわかんないし
          僕の事、いらなくなったのかも・・・』

(誰も誰か一人ためだけの都合のいい自分になんかなれっこない
 自分以外の多数の人間とも話すのは当然だし、一人一人に合わせた立場がある
 自分だけのものにしたいとか独占欲も自分は特別だとかいう特別思考望めば

 結局、自分を一番束縛してて傷つける結果招く
 けどそれも誰が悪いんじゃない自分が原因なんだ)


 『(こんなしずかないいとこで僕はどうしてもっと愉快になれないだろう。
  どうしてこんなにひとりさびしいのだろう。
  けれどもカムパネルラなんかあんまりひどい、僕といっしょに汽車に乗っていながら
  まるであんな女の子とばかり談しているんだもの。
  僕はほんとうにつらい なあ 。)』
イラッ
(ウッジウッジ・・ウッジウッジ・・鬱陶しいんだよっ・・・
 お前が辛いとかそんなん知るか
 文句があるならお前も話題に割り込めよ。勝手に
 ハブられたとか思ってんな!)イライラ…
(あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 早く・・・場面変われ) ムス


128 :アイキャッチだよ 野上良太郎 ◆DEN.O2Pk6I :2008/07/29(火) 19:10:17 0


129 :桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/29(火) 19:11:38 0
>54
小学生で見ても理解か出来るかどうか
疑わしいな

子供にリアルロボットアニメのストーリーは難解だろ
ロボットカッコイイって理由で見て良い程
教育上よろしい描写だけで構成されてないっぽいしな
むしろ
かなりきわどい部類に入ってるんだ
見なくて正解。違うか?

・・・・・
気になるから調べた


130 :桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/29(火) 19:14:51 0
>57
ごくろーさん
わざわざ塩を擦り込みに来るなんて
・・・・・・・・・・・
それで慰めてるとでも言いたいのか?全く逆効果っっ
っ・・・ ムスリ 


少ないな
プラネタリウムがある施設でも子供向けのプログラム流すトコって
今は少ないのかもな

最新のプラネタリウムはデジタル技術の進歩で
見直されてきて大人も進んで行くスポット
なったって聞いたけど
そっち重視で洒落たのしか取り扱ってないとか、そんな理由が
普通にありそうだし

今はどこも経営難らしいだろ
プログラム一本の使用許可だって馬鹿にならない
金のかかることなんだ


―説明文――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 仮面ライダーキバ&電王 デンライナー 宇宙へ!
 「変身!」閃光とともにプラネタリウムに現れたのは、仮面ライダーキバ!
 相棒のキバットバットIII世と一緒に呼びかけます。「さあ、宇宙へ出発だ!」
 すると星空の向こうから、時空を旅する列車・デンライナーが飛来しました。
 もう一人のライダー、仮面ライダー電王の登場です。「プラネタリウムに、俺、参上!」
 さあ、デンライナーに乗って、キバと電王と一緒に、謎に満ちた宇宙へ出発しましょう。
 その先に待ち受けるものとは・・・?!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

グシャグシャ [宣伝チラシを丸める] 
ポイッ


131 :桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/29(火) 19:18:05 0
>57
・・・・・・野上のイマジンと蝙蝠だけじゃ

  集 客 率 が 見 込 め な い

って思われたのかもなぁ ニヤニヤ
本当になんでアイツ等だけ?とか思うよ

何で・・・アイツ等なんだよ
俺がやった方が見てる側は100万倍楽しめる…
確実に観客動員も出来るし、リピーターも見込めるのに

ノリだけでワーワーギャーギャーやって
気が付いたらアイツ等の馬鹿騒ぎ見て
ずっと腹抱えて笑ってただけ、内容全然憶えてない
とかいう事態だって起こりうるよな?
それでどうやって
星、銀河、宇宙全体の運行を理解できるって言い訳するつもりだ

・・・・・・・フン

 

へー。ま、俺は必要とあればグルメリポーターでもなんでもやるけどな

お前はつくづくデネブの肩持つね
デネブの作った飴食い過ぎて脳みそまで
侵されてるんじゃないのか


132 :桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/29(火) 19:21:09 0
>76
いとも簡単に宇宙行ったんだぞ…!?
ゼロライナー型のロケット乗ってだ!!

・・・・・・・・プラネタリウムには出演できない
・・・・・・・・しかも俺はデネブが除け者されたことに心痛めたってのに
・・・・・・・・当のデネブには宇宙行くの先越される

しかも黙ってた
俺が怒るとかガッカリするとか考えたのか知らないけど
黙ってるって何なんだ?
アイツは俺の人格、信じてなんか無いんだろ…

本人づてに知ったんじゃない
その事こそが俺が不満に思ってる所なんだよっ

どんな体験か知りたきゃ
事件がアニメ化収録されたイマジンあにめの10話目見てろ
・・俺は
デネブとその事について話したくない プイッ

 

修まりがつくまでな ムッスー


133 :野上良太郎 ◆DEN.O2Pk6I :2008/07/29(火) 19:24:13 0
>76
でも・・・・駄目なんだ・・・・・。もう堪えられそうもなくて
僕 が・・・ バタッ [気絶]


・・・・・僕が 倒れた代わりに
三浦さん達がお店手伝ってくれてるって

でも大丈夫なのかな、二人ともお仕事忙しいんじゃ…
スゴイことって言えば便りが届いて
モモタロスが宇宙に行くロケット自作しちゃったって、近々飛ばすんだって書いてあった
・・あの モモタロスにそんなもの作れちゃうのか半信半疑なんだけどね
モモタロス達元気にしてるみたいで良かった
Zzzzzz…


134 :桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/29(火) 19:30:55 0
>78

つ リゲイン
俺は電王じゃないからな。変な義理立てしなくてもいいんだ ニヤリ
これやるから
一瞬だけでも若返った心地になれば? ニヤニヤ

せいぜー24時間無休で戦うんだな。ジーサン


135 :桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/29(火) 19:43:28 0
>79
問題ない。休みの日でも空いてる時間帯行きゃ
[スプーンで果肉のゴロゴロ入ったベリーベリーストロベリーを掬い取る]
パク ・・・・・・モグモグ モグモグ

モグモグ モグモグ


パク ・・・・・・モグモグ モグモグ


この店は閉店時間夜の11時までやってるし
違う
チーズケーキのは味がチーズケーキ風味なんて紛いモンじゃない
本当にチーズケーキの塊が入ってる
コレ、一つ食べただけで・・・・・・・・飯いらない

アイスケーキ? どんなのだ


白いのが…いい ニマッ
黒いのはなんか分かりにくいし
ジッ    !
・・・・・・・・[眉間に皺]
駄目だ
中身が気に入らないから、白も

・・・・・アポロ10号に乗って宇宙に行った事がある?
ムグムグ…世界的有名犬、だからな。聞けばなるほどって感じ
そうだ。知らなかった
・・・・・・・・・・・・・・んー、デネブに作らすか
宇宙旅行ってテーマならリング持った惑星の一つでも欲しいしな


腹減ってるからトリプルでも
サイズ…スモールにしなかった
・・・・・・気のせいだ。苦しくはない
もっと食べたいくらいなんだからな! 

モグモグ モグモグモグモグ モグモグ


いつになったらマンゴー味置くんだよ ムッスー
(31日に出直すしかないな)

>ガシャポンで同じの5個出ちゃったよ!って時よりもムダなことした感じかな
・・・・・・・
ゴソゴソ [サーティワンミントチョコレートチップス を取り出し>79に差し出す]

嫌いなんだ
ミントとか食えたモンじゃないし
一応本家アメリカバスキンロビンスの飴らしい
口直しにやる


136 :桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/29(火) 19:45:49 0
>80
キューカンバー

 


悩むくらいならきゅうりだけ抽出してろ

ったく、迷子になった時外で呼ぶ事考えてるのか
どっちに命名したにしろちゃんと呼ぶのは初めの内だけで
最終的には普段からきゅーとしか呼ばなくなる!


賭けてもいいけど? ニマニマ 俺が勝つから無駄だ
止めとけ


デネブ「ちくきゅー。ちーちく。ちーかま
    子猫かぁ。かわいいだろうなぁ…なあ!侑斗っ」
・・・・・・・・・・・・・・・
すぐにでっかくなる


137 :桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/29(火) 19:49:27 0
>81
は?何言ってんだ?
・・・・・・・退くつもりは無さそうだな? 
何で・・こんなトコで使うハメになるんだよっ
・・・[カードを見る]

かーな・・・・オイ。オイッ ・・・変身しただけだろっ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
勿体ないし、テキトーにイマジン探して退治するか…
デネブ、この時間にイマジンはいそうか?


138 :名無しになりきれ:2008/07/29(火) 21:10:01 0
加賀美「天道が…負けた……?」


139 :名無しになりきれ:2008/07/29(火) 21:43:32 0
そうだ、今年の自由研究はなんにするつもりなの?
……そっかー、お星様についてがいいんだ^^

じゃーね、お姉ちゃんはあまりお星様に詳しくないから
あそこにいるお兄ちゃんに手伝ってもらうといいよー。
ちゃんと「お願いします」するんだよー。


140 :桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/07/30(水) 14:49:55 0
>138                                            
アイツと知り合い?

なんかさ、天の道を説くとか偉そうに戦い挑んで来たクセに
勝手に避雷針なってぶっ倒れたんだけど
天を気取るあまり、天罰が下ったんじゃないのか?

そうだ。アイツが起きることがあったら言っとけ
俺が変身した直後
フォームチェンジした直後は
かーなーり危険!!

・・・・だから
巻き添え喰らいたく無かったら、遠ざかってろってなっ!


141 :名無しになりきれ:2008/07/31(木) 12:46:41 0
加賀美「分かった。伝えとく。(まさか天道が簡単に負けるとはwwwww)」


142 :アイキャッチだよ 野上良太郎 ◆DEN.O2Pk6I :2008/08/02(土) 18:21:33 0


143 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/08/02(土) 18:40:20 0
[崖と線路との間にならび美しいそらの野原の地平線のはてまで
 植えられ風にゆらぐ大きなとうもろこしの木]

(赤や緑やきらきら燃えて光ってる金剛石みたいな露
 この世界自体宝石みたく光ってるけど
 あれ…十力の金剛石
 こんな見事な映像技術使った、十力の金剛石も見てみたい)

 『すきとほおった硝子のような笛が鳴って
  汽車はしずかに動き出し
  カムパネルラもさびしそうに星めぐりの口笛を吹いていました』
(鬱陶しいな
 いい加減この気まずい雰囲気どうにかしろよ

 ってツッコミ入れたくなるくらいリアルなできだな
 ついコレが、作られたものだって忘れる・・・・・・)

 『そうそうここはコロラドの高原じゃなかったろうか、
  ジョバンニは思わずそう思いました。
  向うではあの一ばんの姉が小さな妹を自分の胸によりかからせて睡らせながら
  黒い瞳をうっとりと遠くへ投げて
  何を見るでもなしに考え込んでいるのでしたし
  カムパネルラはまださびしそうにひとり口笛を吹き、二番目の女の子は
  まるで絹で包んだ苹果のような顔いろをしてジョバンニの見る方を見ているのでした。
 
  突然とうもろこしがなくなって巨きな黒い野原がいっぱいにひらけました。
  新世界交響楽はいよいよはっきり地平線のはてから湧き
  そのまっ黒な野原のなかを一人のインデアンが
  白い鳥の羽根を頭につけたくさんの石を腕と胸にかざり小さな弓に矢を番えて
  一目散に汽車を追って来るのでした。
  「あら、インデアンですよ。インデアンですよ。おねえさまごらんなさい。」
  黒服の青年も眼をさましました。ジョバンニもカムパネルラも立ちあがりました。
  「走って来るわねえ 、あら、
   走って来るわ。追いかけているんでしょう。」
 
(ジョバンニが言うんだから、北アメリカのコロラドの大地。意識してるんだろうな
 この銀河鉄道のルート、表現された文章からいって
 ここは北アメリカ星雲がモデルじゃないけど少しは繋がりある気もすんだけど・・・)


144 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/08/02(土) 18:57:52 0

(このインディアン。何族か気になって調べた事あったな
 条件に合ってそうなのは北部アラパホ族
 トウモロコシ栽培をしていた半農型の平原インディアン)
 『そしてもうどんどん小さく遠くなりその影は
  電しんばしらの碍子がきらっきらっと続いて二つばかり光りこっち側の窓を見ますと
  汽車はほんとうに高い高い崖の上を走っていて
  その谷の底には川がやっぱり幅ひろく明るく流れていたのです。』
(けど、ここは老人が言ったとおりのひどい高原で平原じゃないんだよな
 納得いかない俺はあのインディアンが
 後で山から駆け下りる人々になったって、こじつけた想像
 働かせもしたけど)


145 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/08/02(土) 19:10:50 0

 『どんどんどんどん汽車は降りて行きました。
  崖のはじに鉄道がかかるときは川が明るく下にのぞけたのです。
  ジョバンニはだんだんこころもちが明るくなって来ました。
  汽車が小さな小屋の前を通って
  その前にしょんぼりひとりの子供が立ってこっちを見ているときなどは
  思わずほうと叫び 出したいと思ったほどでした。
  どんどんどんどん汽車は走って行きました。
  室中のひとたちは半分うしろの方へ倒れるようになりながら
  腰掛にしっかりしがみついていたのです。
  ジョバンニは思はずカムパネルラと 顔を見合せて わらいました。

まぁ、箸がころげれば笑う年頃だもんな
・・・・・・・・・

 『「小さなお魚もいるんでしょうか。」女の子が談につり込まれて云いました。
  「居るんでしょう。
   大きなのが居るんだから小さいのもいるんでしょう。けれど
   遠くだからいま小さいの見えなかったねえ。」
   ジョバンニはもうすっかり機嫌が直って面白そうにわらって女の子に答えました。』

(双子の星のお宮通り過ぎたら
 いよいよ蠍か
 蠍は双子の星でも性格悪いけど改心するキャラなんだよな

 罪を懺悔しながら身を焼く、赤い目玉の蠍ね)

 

   ハナ『そうよ…大っ 嫌いよ!!あ~もう!

       私はね、あんた達が時の運行変えたせいで
       消滅した未来にいたの!
       私の時間はもう…どこにもないっ…

       だから、あんた達イマジンなんか
       みんな消えちゃえばいいと思ってる! 』

   オーナー『彼女は特異点でしたから
          どんな時間への干渉も彼女の存在に影響しません
          不死身という意味とは違いますよ

          今ここが、彼女の時間です。
          それでいいんです』


146 :野上良太郎 ◆DEN.O2Pk6I :2008/08/02(土) 19:21:20 0
 『「あれは何の火だろう。あんな赤く光る火を僕はいままで見たことない。」
  ジョバンニが云いました。
  「蝎の火だな。」カムパネルラが又地図と首っ引きして答えました。
  「あら、蝎の火のことならあたし知ってるわ。」
  「蝎の火って何だい。」ジョバンニがききました。
  「蝎がやけて死んだのよ。その火がいまでも燃えてるってあたし何べんもお父さんから聴いたわ。」
  「蝎って、虫だろう。」
  「ええ、蝎は虫よ。だけどいい虫だわ。」
  「蝎いい虫じゃないよ。僕博物館でアルコールにつけてあるの見た。
   尾にこんなかぎがあってそれで螫されると死ぬって先生が云ったよ。」』


   ハナ『契約者が死んだら困るだけよ。
       イマジンなんて契約完了することしか考えてないんだから』
   良太郎『あのイマジンは違う気がするな。何となくだけど』
   ハナ『イマジンはイマジンよ!人を襲ってたじゃない!』
   良太郎『襲ってたのはサイのイマジンの方だよ』
   ハナ『良太郎は・・・イマジンに甘すぎるよ。
       あいつらの目的忘れたの?

       時の運行が乱れたら良太郎だって!』

何でもない。ちょっと、思い出した人がいて
なんだか読んでみたくなったって言うか・・・・・・え、うん・・・
思ったより内容憶えてないものだね、学校で習った注文の多い料理店なんかは
パタン [本を閉じる]
ちゃんと憶えてるのに

・・・・・・・・・・・不思議な世界の話にしか思ってなかったのかも。小さい頃読んだ時は
物語って
読む度に解釈が変わるのかな・・・・
何となく今の僕には、少しはわかる 気がするんだ


147 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/08/02(土) 21:12:39 0
(蠍の体は)

  『「私の心をごらん下さい。こんなに
   むなしく命をすてず
    どうかこの次にはまことのみんなの幸のために
    私のからだをおつかい下さい。

   って云ったというの。そしたらいつか蝎は

   じぶんのからだがまっ赤なうつくしい火になって燃えて
   よるのやみを照らしているのを見たって。
  いまでも燃えてるってお父さん仰ったわ。ほんとうにあの火それだわ。」』

・・・・・・・・・・・・
(燃え続けてるために何を燃料にしてる
 ・・・・・・・俺はあっという間に燃え尽きると思ってた。覚悟もあった)

  『ジョバンニはまったくその大きな火の向うに、三つの三角標がちょうどさそりの腕のように
   こっちに五つの三角標がさそりの尾やかぎのようにならんでいるのを見ました。

   そして実にそのまっ赤なうつくしいさそりの火は
   音なく
   あかるくあかるく燃えたのです。』


148 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/08/02(土) 21:53:51 0
(生きてくために小さな虫を取ってた蠍となんら変わらない
 時間を消させないために他人の時間を奪おうとするイマジンを倒した
 イタチに取って食われそうになった時は
 俺は本来野上の時間に存在してた
 未来の俺の時間使って存在自体の消去を免れた
  
 何だかよく分からないけど  
 未来、ハナや野上と再会する時まで燃え続けなきゃいけないのは確かだ

 とっくに。井戸に落ちてどこにも戻れる場所は無いから
 諦めもついてるしな)

 

 『「ケンタウル露をふらせ。」
  いきなりいままで睡っていたジョバンニのとなりの男の子が向うの窓を見ながら叫んでいました。

  ああそこにはクリスマストリイのようにまっ青な唐檜かもみの木がたって
  その中にはたくさんのたくさんの豆電燈がまるで千の蛍でも集ったようについていました。』

・・・・・・・・[瞳に淋しそうな色を映し見つめている]


149 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/08/03(日) 02:27:18 0
 『カムパネルラのとなりの女の子はそわそわ立って支度をはじめましたけれども
  やっぱりジョバンニたちとわかれたくないようなようすでした。
  「おっかさんが待っていらっしゃいますよ。」
  青年はきちっと口を結んで男の子を見おろしながら云いました。
  「厭だい。僕もう少し汽車へ乗ってから行くんだい。」』
(新版では青年もここで降りなきゃいけないからって声を掛ける )

 『「僕たちと一諸に乗って行こう。僕たちどこまでだって行ける切符持ってるんだ。」
  「だけどあたしたちもうここで降りなけぁいけないのよ。
   ここ天上へ行くとこなんだから。」』
(この後に入る神様に対する価値観の食い違いで
 衝突して、決裂するシーンは…存在しなかった
 南十字っていう天の入口、だから降りるって宗教的理由で
 自分達の気持ちを納得させるっていう感情が込めにくいものじゃなかった)

 『「天上へなんか行かなくたっていいじゃないか。
   もっといいとこへ行く切符を僕ら持ってるんだ。天上なら行きっきりでないって誰か云ったよ。」
  「だっていけないわよ。お母さんも行っていらっしゃるんだし。」
  女の子はほんとうに別れが惜しそうでその顔も少し青ざめて見えました。』
(降りれば
 死者同士で有る場合
 再会したい人にその先で会えると約束された場所だから行こうとする
 神にすがりたいからじゃない

 いい。やっぱ、コッチの方が人間らしくて)
 
 『「さあもう仕度はいいんですか。じきサウザンクロスですから。」

  ああそのときでした。見えない天の川のまん中
  ずうっと川下 に青や橙や綺麗にかざられた十字架がまるで一本の木という風に
  川の中から立ってかがやきその上には青じろい雲がまるい環になって
  后光のようにかかって いました。』
(希望 溢れてて
 神々しいっていうのはこういうのを言うのかも知れないけど
 ・・・・白鳥区の北十字の方が・・かなり俺好み)

 降りてった
 一気にいなくなったな
 殆どの人間は南十字で降りたらしい)

・・・・・・・・・・

(ペクルックス テクルックス アクルックス ガクルックスで十字に見える星
 その南十字を彩る青や橙の飾りは
 β星の左下にある明るい宝石箱の星団で
 もしかしたら宝石箱の左上NGC4852、α星の上のNGC4349や
 NGC4103といった散開星団だってあの十字架光らせてるかも知れない

 間違って汽車、停めて
 ニセ十字で客を降ろさせないため 正しい線路を進ませるのに
 ああなのか)


150 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/08/03(日) 04:19:55 0
 『ふりかえって見るとさっきの十字架はもうまるでまるで小さくなって、ほんとうにもう
  そのまま胸にも吊されそうになり、さっきの女の子や青年たちもどうしたのか
  もうぼんやりして分かりませんでした。

  「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでも
   どこまでも一諸に行こう。
   僕はもうあのさそりのやうにほんたうにみんなの幸のためならば
   そしておまえのさいわいのためならば
   僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない。」
  「うん。僕だってそうだ。」カムパネルラの眼にはきれいな涙がうかんでいました。
  「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」ジョバンニが云いました。
  「僕わからない。」カムパネルラ はそうは云っていましたが
  それでも胸いっぱい新らしい力が湧くようにふうと息をしました。
   がぼんやり云いました。
  「僕たちしっかりやろうねえ。」ジョバンニが 云いました。

(俺は…カムパネルラ側の人間なんだって思ってた)


151 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/08/03(日) 04:21:48 0
 『「僕もうあんな大きな暗の中だってこわくない。
   きっとみんなのほんとうのさいわいをさがしに行く。
   どこまでも
   どこまでも
   僕たち一諸に進んで行こう。」
  「ああきっと行くよ。」
  カムパネルラはそうは云っていましたけれども
  ジョバンニはどうしてもそれがほんとうに強い気持から出ていないような気がして
  何とも云えずさびしいのでした。
  そしてジョバンニが窓の外を見ましたら向うの河岸に
  二本の電信ばしらが丁度両方から腕を組んだように赤い腕木をつらねて立っていました。

  「カムパネルラ、僕たち一諸に行こうねえ。」

  ジョバンニが 何とも云えずさびしい気がしてふりかえって見ましたら
  そのいままでカムパネルラの座っていた席にもうカムパネルラの形は見えず
  ただ黒いびろうどばかりひかっていました。

(でも実際はどうだった?置いて行く側には 
 ・・・・なれなかった・・・・
 それどころか・・・)

  ジョバンニはまるで鉄砲丸のやうに立ちあがりました。
  そして激しく胸を打って叫びました


152 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/08/04(月) 03:04:45 0
 『「お前は一体何を泣いているの。ちょっとこっちをごらん。」』
[後方からセロのような声に話しかけられる]
(何の冗談だ。コレ
 さっきまではこんなのじゃ、客がジョバンニっていう持って行き方は効果的か…)
[気怠そうに振り返る]
 『ジョバンニははっと思って涙をはらってそっちをふり向きました。』
っ・・・・・・
プログラムまで・・特別仕様だったって訳か
 『さっきまでカムパネルラの座っていた席に
  黒い大きな帽子をかぶった青白い顔の瘠せた大人がやさしくわらって大きな一冊の本をもっていました。』
(・・・・・変えるなら全部変えろよ。中途半端な事やってないで
 ブルカニロ博士?黒い帽子の大人?
 ・・・どう見ても、見た目時間の中逃げ回ってた桜井侑斗なんだけど)
 『「お前の友達がどこかへ行ったのだろう。あのひとはね、本当に今夜遠くへ行ったのだ
   お前はもうカムパネルラを探しても無駄だ」
  「ああ、どうしてそうなんですか。ぼくは
   カンパネルラといっしょにまっすぐ行こうと言ったんです」
  「ああ、そうだ。みんながそう考える。

   けれども一緒に行けない。そしてみんながカムパネルラだ

   お前が会うどんな人でもみんな
   何べんもお前と一緒に苹果をたべたり汽車に乗ったりしたのだ。
   だからやっぱりお前は
   さっき考えたようにあらゆる人の一番の幸福を探し
   みんなと一緒にそこへ行くがいい、
   そこでばかりお前は本当に
   カムパネルラといつまでも一緒に行けるのだ」』
・・・・・・・・・・・・
 『「ああ、ぼくはきっそうします。
   ぼくはどうしてそれをもとめたらいいでしょう。」
  「ああ、私もそれを求めている。

   お前はお前の切符をしっかり持っておいで

   そして一心に勉強しなきゃあいけない。お前は科学を習ったろう
   水は酸素と水素から出来ているという事を知っている。今は誰だってそれを疑いやしない。
   実験してみると本当にそうなんだから。けれども昔はそれを水銀と塩で出来ていると言ったり、
   水銀と硫黄で出来ていると言ったり色々と議論したのだ。

   みんながめいめい自分の神様が本道の神様だというだろう。
   けれどもお互い他の神様を信ずる人達のした事でも涙がこぼれるだろう。
   それから僕達の心が
   いいとか悪いとか議論するだろう。そして勝負がつかないだろう。
   けれどももしお前がほんとうに勉強して
   実験でちゃんと本当の考えとその考えとを分けてしまえば
   その実験の方法さえ決まれば

   もう 信仰も化学と同じようになる。」』


153 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/08/04(月) 03:18:31 0
(今でこそ別々の分野として認知され、成り立ってるけど
 昔は信仰や哲学で科学を解決しようとしていた
 ちゃんとした実証実験が行われて証拠が出される。なんて方法で学術的に科学が発展し始めたのは
 そんなに長い歴史は無い
 根拠がない迷信を未だに信じる人々がいるくらいだしな
 けど天文学の観点から、取り分け今地上で使われてる理系の学術大系は将来的に全て繋がって
 〈惑星科学〉っていう大きな括りになるって言われてる
 地球上で生まれ使われてる科学。地球が生まれる元になった宇宙に関係のある

 科学として
 もし、人類にそんな時代がやって来たら
 みんな一つの物からなる同じ存在
 それはもう神の領域って言ったって、おかしくはないよな)

 『「けれども、ね、ちょっとこの本を御覧
   いいかい、これは地理と歴史の事典だよ
   この本のこの頁はね、紀元前二千二百年の地理と歴史が書いてある。
   良く御覧 紀元前二千二百年のことではないよ
   紀元前二千二百年の頃にみんなが考えていた地理と歴史というものが書いてある。
   だからこの頁一つが一冊の地歴の本にあたるんだ。

   いいかい、そしてこの中に書いてある事は〈紀元前二千二百年の頃には〉大抵本当だ。
   探すと証拠もぞくぞく出ている。けれども
   それが少しどうかなとこう考え出して御覧、そら、それは次の頁だよ。

   紀元前一千年、だいぶ、地理も歴史も変わってるだろう。
   この時にはこうなのだ。変な顔をしてはいけない。
   僕達は僕達の体だって考えだって天の川だって
   汽車だって歴史だってただそう感じているのなんだから、そら御覧
   僕と一緒に少し心持を静かにして御覧。いいか。」』

[外套の男 指を一本あげて静かにそれを下ろす]

 『するといきなりジョバンニは自分というものが自分の考えというものが、
  汽車やその学者や天の川やみんな一緒にぽかっと光って

  しぃんと無くなってぽかっと灯ってまた無くなって
  そして

  その一つがぽかっと灯ると
  あらゆる広い世界が
  がらんと啓けあらゆる歴史がそなわり
  すっと消えると
  もうがらんとしたただもうそれっきりになってしまうのを見ました。
  だんだんそれが早くなってまもなくすっかり元の通りになりました。』


154 :想い出アップデート 桜井侑斗 ◆ALTAIR1b0E :2008/08/05(火) 14:19:20 0
[逆行していくように縮小していく宇宙空間
あらゆる天体の消滅と誕生を繰り返しを見せながら
百数十億年前まで逆行

ぽかっと光る たった一つ残された太陽よりも小さな小さな輝星だけが残されたかと思うと
突然 時空が揺らぎ バラバラになった力が相転移を繰り返し
やがて一つの力に還るのを見る]
(本を読んだ奴でも
 これを何の事だかわからない人間は多いだろう
 勘の良いヤツは歴史を巻き戻しで見てるって気付く

 これは
 この星の記憶から宇宙創成まで時を 遡ってる
 この宇宙に存在する天体
 時空を創造した始まりの力をジョバンニに教えてる

 宮沢賢治はこの時点では科学の進歩に期待して
 そののちの科学者が万物の理論を見つければ
 人々の心に憎しみや偏見から生まれる衝突はなくなると希望を託そうとした

 俺は現代の哲学者の見解は正しいと思ってる
 時間と空間が誕生して、消滅するワケさえも
 どんな人間にだって説明し理解される、究極の物理理論・・
 超大統一理論が完成したとして、それは
 人の心の孤独な空白を埋めるには至らない

 この宇宙で起こってる全ての事象、取り分け人間を取り囲む現象を説明出来ないだろう
 って最終稿までには思い至ったのかも
 しれないな

 エスペラントであることを諦めたとは思いたくないが
 ナオミにも言ったように旧版に着手した時の賢治の精神状態は生者のものだったと
 俺は考えてる

 民族的・言語的な基盤の異なる人々の間
 働くべき共通の言語がないことから起こる相互の不理解を解消するとして
 ザメンホフにより作られた第二言語候補、中立的なコミュニケーションの道具
 これが広まれば人の心は通い合うはずだって考え方に共感示した賢治は
 エスペランティストになった
 その事を俺はかなりスゴイと思うよ
 世の中には口で理屈だけこねる奴は多いけど
 そのために行動、実際に起こすヤツはそうそういない・・・から
 ・・・・・
 生者の行動原理を説く面として俺はこの章の終わりはコッチの方が正しいって思ってる 

 

 現在の物理科学のみでのアプローチが失敗に終るとしても
 それに取って変えようと別の理論を研究する学者が
 違う学術大系をここぞとばかり台頭に上げるてくる。それだけ

 それでも俺は証明される可能性がある限り
 現象的意識やクオリアを
 物理学的に説明できる足掛かりを天体の活動から探す
 それは多分幾多の星の中に
 あるんだ

 この世界はぽっと出でも宇宙から生まれたのには違いないんだからな!)

 

 

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