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 「眠い・・・」

「何言ってんだよ、零 待ちに待った学校だぞ」

「お前なぁ勉強は嫌いなのに学校は好きなのか」

「そりゃ学校は楽しいからな」

「へいへい そーかい」

実は零はかなりの早起きであるが、6時に起きてすぐに拓也に外に連れ出されたのだ。

 「で、なにするんだ」

「そりゃ学校行くに決まってるだろ 何のために制服に着替えてるんだよ」

「早すぎるだろ」

「まぁ気にするな・・・な」

「いいけどちょっと待ってろ髪の毛ぐらいは整えさせろ」

「む・・そうだなじゃあ早くしろよ」

「あぁ」

鏡を見ると背は高め、日本人の証である真っ黒な髪、瞳は黒より茶がかっているだろう

か・・新品の青っぽい学ランに白いカッターを着た男が見える。無論それは俺なのだが

こんなことを考えるよりさっさと拓也のとこに行くことにしよう。

 「遅いぞ~零」

「んとすまないな、じゃあ行くか」

「おう」

しばらく空白の時間があった。

 あの校長は何を言ってるんだろうか、この世界で魔法があるといっても信じてくれる

はずはない。しかし、始業式のあの場で言ったんだから冗談を言うわけには行かないだ

ろう 更に俺らの担任の至極まじめそうなあの先生でさえ魔法があると言い切っ

た。・・・本当にあるのか?



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最終更新:2008年04月17日 23:13