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「GREN~誤解の手記と鍾乳洞~」(2010/08/26 (木) 21:40:58) の最新版変更点
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*GREN~誤解の手記と鍾乳洞~ ◆k3fZfnoU9U
「あの鳥は『ペット・ショップ』というのか。確かに危険な奴であっていたようだな」
俺は名簿を読みながら、書かれている性格や経歴をもとに危険かどうか見極めている。
赤カブトは討ち取ったものの名簿を見る限り危険な奴はまだ何人か残っている。
ペット・ショップという深夜頃俺達に襲いかかってきた鳥。
ミュウツーという全ての人間を憎しんでいるミュータントのようなポケモン。
バーンが率いる魔王軍の一員であり、六大軍団の一つ「百獣魔団」の団長であるクロコダイン。
クロという半分機械仕掛け(サイボーグと呼ばれるものらしい)の暴れん坊な猫。
何でも治せる医者を目指していながら海賊の一員であるトニートニー・チョッパー。
とてつもなく陽気だが時として冷酷な一面を見せるケットシー。
邪竜ティアマットとの契約により他の竜を狩るドラグーン、ラルク。
人間ではなく兎だったようだが『う詐欺』と比喩されるほどの嘘付きである因幡てゐ。
こいつらは危険視ないし警戒しておくことにこしたことはないと判断する。
また他に気になったことは宇宙からきた侵略者と書かれている2人がいたことだろう。
読んだ時一瞬ラヴォスのことが頭をよぎるが、多分関係はないだろう。
手足の生えたダルマと星に巣食う寄生虫は外見だけでも違いすぎる。
しかしそのうち一人は見覚えがある。
俺たちに向かって銃を乱射してきた赤いダルマの宇宙人だ。
名簿によればギロロという名前らしい。
戦闘の知識は豊富なので敵に回すのは避けなければいけないな。
「これで全員か」
『マモナク、C-5ノ駅ニ着クンダベ! オ降リニナル方ハ危険ナノデ、足元ニ気ヲ付ケテ降リルンダベ』
俺や死者を含む全員分の内容を読み終える。
と同時に到着の合図が電車内に響き渡った。
電車を降りると、壁にメモらしきものが貼ってあるのが目に入る。
「何…だと…」
メモを読んだ俺は驚いた。
そこには剣を持っているカエル男と背の低い紫色のカエル、日本犬の3人組は危険人物かもしれないということが書かれていたからだ。
どう考えても俺や銀、グレッグルのことだとしか思えない。
「なぜこんな事が……まさかあの時のことが…」
考えられる原因はただ一つ、銀がいざこざを起こしたことだろう。
しかし、その直前銀はてゐと2人で何やら会話をしていた。
その時にてゐは銀を怒らせる嘘をついたのだろう。
その後、ギロロが銃で襲いかかってきた。
だから俺はウォータガを目眩ましにして、その隙に銀とグレッグルを連れて逃げだした。
となると、このメモはギロロが俺たちを危険視したまま残したものである可能性が高いということか。
となれば再びギロロに会うことが出来たら、しっかりと話をつけるべきだな。
誤解が解ければきっと心強い味方となってくれよう。
だが、誤解が解けなければ……その時はやるしかない。
このメモを読んだ誰かに誤解されるのを防ぐため、
俺はメモを剥がし駅の中を一通り調べるが、
闘いが起こった痕跡は見られず俺のほかには誰もいない。
ただ律儀にも同じ内容が書かれたメモが何か所かに貼られていたため、
それらのメモも剥がし駅を後にする。
◇
「…誰もいないみたいだな」
駅の北東にあるログハウスに入るとすぐに中を見渡し気配を探るが何も感じられない。
中は1つの大きな部屋となっており、中央にテーブルとイスが置かれ右側に階段がある。
また階段の裏側には厨房が、その反対側に立派な柱時計が設置されている。
1階の様子を一通り確認した後、階段を昇る。
ゆっくりと登っているためか踏み板を踏むたびにぎしぎしと音を立てる。
階段を上がり終え2階の様子を見渡すが、そこはベッドが4つ設置されているだけの殺風景な場所だった。
「ベッドがあるだけか…」
呟いた後、俺は1階に戻り椅子に座る。
血の跡や争った形式どころか誰かが使った形跡すらない。
おそらくここに訪れたのは俺が最初なのだろう。
柱時計を見るとあと20分ぐらいで放送の時間となるところだった。
少し早いような気がするが、地図と名簿を取り出しメモの準備を始める。
「む、これは…扉?」
メモの準備を終えた後、ふと床に視線を移すとテーブルの下に扉がある。
テーブルをずらしてその扉を開けようとする。
「くっ、結構重いな。………よし、開いた」
扉自体は結構重かったため、自然と腕に力が入る。
それでも何とか開けると、下へ続く道があり縄でできた梯子が掛けられている。
「これは…地下か。少し調べたほうがよさそうだな」
放送までまだ時間があるので地下を調べるため、俺は縄が切れないように慎重に梯子を降りていく。
下まで降り周囲を見渡すと鍾乳洞になっている。
ひんやりとした空気が肌に触れる。
周囲は薄暗いので壁に手をつけ慎重に進んでいく。
下には水が流れているため歩くとジャブジャブ音がする。
「どんどん深くなってるみたいだな」
進めば進むほど少しずつ水位が上がっていく。
最初は靴底程度だったが、踵、足、ふくらはぎ、膝とどんどん水に浸かっていく。
腰が浸かるほどに深くなったところで開けた空間に出てきた。
通路と比べると天井は高くなっており、ヒカリゴケのおかげで周りも明るくなっている。
そのおかげなのか神秘的な雰囲気が漂っている。
「出入り口はここ以外に2つか」
周りを見渡すと通ってきた道以外にも2つの通路がある。
しかし、なぜ鍾乳洞がここに…?
考えられるのはここを逃げ道として使用するということぐらいだが…。
見張りが危険人物を見つけた時、ここからだと気づかれずに逃げることが出来る。
それに何らかの拍子にログハウスが火の海に覆われても、恐らくここまで火の手は追ってこない。
やはりここは抜け道と考えるべきだな。
問題は扉が重いということか。
例え気づいていたとしても力がなければ扉を開けることすらできない。
それに他の通路がどこに通じているかも気になるところだが…
「……一旦戻った方がいいな」
放送の時間が近いことを考えひとまず引き返す。
ログハウスに戻り柱時計をみると、間もなく放送の時を告げようとしていた。
【C-6 ログハウス内/一日目/正午(放送直前)】
【カエル@クロノトリガー】
【状態】:健康、多少の擦り傷、疲労(小)、魔力消費(小)、寂寞感、下半身びしょ濡れ
【装備】:なんでも切れる剣@サイボーグクロちゃん、マントなし
【所持品】:支給品一式、ひのきのぼう@ドラゴンクエスト5、マッスルドリンコ@真・女神転生、モンスターボール@ポケットモンスター、しらたま@ポケットモンスター 、銀の不明支給品(0~2、確認済)、石火矢の弾丸と火薬の予備×9@もののけ姫 、マハラギストーン×3@真・女神転生if、風雲再起の不明支給品(0~2、確認済)、参加者詳細名簿、ペット・ショップの不明支給品(1~3、確認済)、スピーダー@ポケットモンスター×6、グリンガムのムチ@ドラゴンクエスト5、ユーノのメモ
【思考】
基本:キュウビに対抗し、殺し合いと呪法を阻止する
1:放送を聞く。
2:アマテラス、ピカチュウ、ニャースの捜索。
3:ギロロにあったら話をつけて誤解を解く。
4:余裕があれば鍾乳洞内を調べる。
5:撃退手段を思いついた後に深夜に見かけた鳥を倒しに行く。
※グレッグルの様子から、ペット・ショップを危険生物と判断しました。
※銀がヒグマの大将を殺したというてゐの言葉を聞きました。
※ツネ次郎と情報交換をしました。
※異世界から参加者は集められたという説を知りました。
※参加者は同一世界の違う時間軸から集められたと考えています。
※天容の笛@忍ペンまん丸、しらたま@ポケットモンスターとパルキア@ポケットモンスターの存在を知りました。
※参加者名簿を読み、ペット・ショップ、ミュウツー、クロコダイン、クロ、チョッパー、ケットシー、因幡てゐ、ラルクを危険ないし要警戒と認識しました。
※ログハウスの下にある鍾乳洞は抜け道のようなものと推測しています。
※C-5駅に貼ってあったユーノのメモはカエルが全て回収しています。
※ログハウスは2階建てのようです。また地下に鍾乳洞があります。
※鍾乳洞内には開けた空間があり、そこに続く通路は3つあります。そのうち1つはログハウスに続いていますが、他の2つがどこに続いているのかは不明です。
*時系列順で読む
Back:[[背なの上のぼの]] Next:[[荒れ狂う稲光の――]]
*投下順で読む
Back:[[雨迷風影]] Next:[[白い兎は歌う]]
|074:[[熊嵐]]|カエル||
*GREN~誤解の手記と鍾乳洞~ ◆k3fZfnoU9U
「あの鳥は『ペット・ショップ』というのか。確かに危険な奴であっていたようだな」
俺は名簿を読みながら、書かれている性格や経歴をもとに危険かどうか見極めている。
赤カブトは討ち取ったものの名簿を見る限り危険な奴はまだ何人か残っている。
ペット・ショップという深夜頃俺達に襲いかかってきた鳥。
ミュウツーという全ての人間を憎しんでいるミュータントのようなポケモン。
バーンが率いる魔王軍の一員であり、六大軍団の一つ「百獣魔団」の団長であるクロコダイン。
クロという半分機械仕掛け(サイボーグと呼ばれるものらしい)の暴れん坊な猫。
何でも治せる医者を目指していながら海賊の一員であるトニートニー・チョッパー。
とてつもなく陽気だが時として冷酷な一面を見せるケットシー。
邪竜ティアマットとの契約により他の竜を狩るドラグーン、ラルク。
人間ではなく兎だったようだが『う詐欺』と比喩されるほどの嘘付きである因幡てゐ。
こいつらは危険視ないし警戒しておくことにこしたことはないと判断する。
また他に気になったことは宇宙からきた侵略者と書かれている2人がいたことだろう。
読んだ時一瞬ラヴォスのことが頭をよぎるが、多分関係はないだろう。
手足の生えたダルマと星に巣食う寄生虫は外見だけでも違いすぎる。
しかしそのうち一人は見覚えがある。
俺たちに向かって銃を乱射してきた赤いダルマの宇宙人だ。
名簿によればギロロという名前らしい。
戦闘の知識は豊富なので敵に回すのは避けなければいけないな。
「これで全員か」
『マモナク、C-5ノ駅ニ着クンダベ! オ降リニナル方ハ危険ナノデ、足元ニ気ヲ付ケテ降リルンダベ』
俺や死者を含む全員分の内容を読み終える。
と同時に到着の合図が電車内に響き渡った。
電車を降りると、壁にメモらしきものが貼ってあるのが目に入る。
「何…だと…」
メモを読んだ俺は驚いた。
そこには剣を持っているカエル男と背の低い紫色のカエル、日本犬の3人組は危険人物かもしれないということが書かれていたからだ。
どう考えても俺や銀、グレッグルのことだとしか思えない。
「なぜこんな事が……まさかあの時のことが…」
考えられる原因はただ一つ、銀がいざこざを起こしたことだろう。
しかし、その直前銀はてゐと2人で何やら会話をしていた。
その時にてゐは銀を怒らせる嘘をついたのだろう。
その後、ギロロが銃で襲いかかってきた。
だから俺はウォータガを目眩ましにして、その隙に銀とグレッグルを連れて逃げだした。
となると、このメモはギロロが俺たちを危険視したまま残したものである可能性が高いということか。
となれば再びギロロに会うことが出来たら、しっかりと話をつけるべきだな。
誤解が解ければきっと心強い味方となってくれよう。
だが、誤解が解けなければ……その時はやるしかない。
このメモを読んだ誰かに誤解されるのを防ぐため、
俺はメモを剥がし駅の中を一通り調べるが、
闘いが起こった痕跡は見られず俺のほかには誰もいない。
ただ律儀にも同じ内容が書かれたメモが何か所かに貼られていたため、
それらのメモも剥がし駅を後にする。
◇
「…誰もいないみたいだな」
駅の北東にあるログハウスに入るとすぐに中を見渡し気配を探るが何も感じられない。
中は1つの大きな部屋となっており、中央にテーブルとイスが置かれ右側に階段がある。
また階段の裏側には厨房が、その反対側に立派な柱時計が設置されている。
1階の様子を一通り確認した後、階段を昇る。
ゆっくりと登っているためか踏み板を踏むたびにぎしぎしと音を立てる。
階段を上がり終え2階の様子を見渡すが、そこはベッドが4つ設置されているだけの殺風景な場所だった。
「ベッドがあるだけか…」
呟いた後、俺は1階に戻り椅子に座る。
血の跡や争った形式どころか誰かが使った形跡すらない。
おそらくここに訪れたのは俺が最初なのだろう。
柱時計を見るとあと20分ぐらいで放送の時間となるところだった。
少し早いような気がするが、地図と名簿を取り出しメモの準備を始める。
「む、これは…扉?」
メモの準備を終えた後、ふと床に視線を移すとテーブルの下に扉がある。
テーブルをずらしてその扉を開けようとする。
「くっ、結構重いな。………よし、開いた」
扉自体は結構重かったため、自然と腕に力が入る。
それでも何とか開けると、下へ続く道があり縄でできた梯子が掛けられている。
「これは…地下か。少し調べたほうがよさそうだな」
放送までまだ時間があるので地下を調べるため、俺は縄が切れないように慎重に梯子を降りていく。
下まで降り周囲を見渡すと鍾乳洞になっている。
ひんやりとした空気が肌に触れる。
周囲は薄暗いので壁に手をつけ慎重に進んでいく。
下には水が流れているため歩くとジャブジャブ音がする。
「どんどん深くなってるみたいだな」
進めば進むほど少しずつ水位が上がっていく。
最初は靴底程度だったが、踵、足、ふくらはぎ、膝とどんどん水に浸かっていく。
腰が浸かるほどに深くなったところで開けた空間に出てきた。
通路と比べると天井は高くなっており、ヒカリゴケのおかげで周りも明るくなっている。
そのおかげなのか神秘的な雰囲気が漂っている。
「出入り口はここ以外に2つか」
周りを見渡すと通ってきた道以外にも2つの通路がある。
しかし、なぜ鍾乳洞がここに…?
考えられるのはここを逃げ道として使用するということぐらいだが…。
見張りが危険人物を見つけた時、ここからだと気づかれずに逃げることが出来る。
それに何らかの拍子にログハウスが火の海に覆われても、恐らくここまで火の手は追ってこない。
やはりここは抜け道と考えるべきだな。
問題は扉が重いということか。
例え気づいていたとしても力がなければ扉を開けることすらできない。
それに他の通路がどこに通じているかも気になるところだが…
「……一旦戻った方がいいな」
放送の時間が近いことを考えひとまず引き返す。
ログハウスに戻り柱時計をみると、間もなく放送の時を告げようとしていた。
【C-6 ログハウス内/一日目/正午(放送直前)】
【カエル@クロノトリガー】
【状態】:健康、多少の擦り傷、疲労(小)、魔力消費(小)、寂寞感、下半身びしょ濡れ
【装備】:なんでも切れる剣@サイボーグクロちゃん、マントなし
【所持品】:支給品一式、ひのきのぼう@ドラゴンクエスト5、マッスルドリンコ@真・女神転生、モンスターボール@ポケットモンスター、しらたま@ポケットモンスター 、銀の不明支給品(0~2、確認済)、石火矢の弾丸と火薬の予備×9@もののけ姫 、マハラギストーン×3@真・女神転生if、風雲再起の不明支給品(0~2、確認済)、参加者詳細名簿、ペット・ショップの不明支給品(1~3、確認済)、スピーダー@ポケットモンスター×6、グリンガムのムチ@ドラゴンクエスト5、ユーノのメモ
【思考】
基本:キュウビに対抗し、殺し合いと呪法を阻止する
1:放送を聞く。
2:アマテラス、ピカチュウ、ニャースの捜索。
3:ギロロにあったら話をつけて誤解を解く。
4:余裕があれば鍾乳洞内を調べる。
5:撃退手段を思いついた後に深夜に見かけた鳥を倒しに行く。
※グレッグルの様子から、ペット・ショップを危険生物と判断しました。
※銀がヒグマの大将を殺したというてゐの言葉を聞きました。
※ツネ次郎と情報交換をしました。
※異世界から参加者は集められたという説を知りました。
※参加者は同一世界の違う時間軸から集められたと考えています。
※天容の笛@忍ペンまん丸、しらたま@ポケットモンスターとパルキア@ポケットモンスターの存在を知りました。
※参加者名簿を読み、ペット・ショップ、ミュウツー、クロコダイン、クロ、チョッパー、ケットシー、因幡てゐ、ラルクを危険ないし要警戒と認識しました。
※ログハウスの下にある鍾乳洞は抜け道のようなものと推測しています。
※C-5駅に貼ってあったユーノのメモはカエルが全て回収しています。
※ログハウスは2階建てのようです。また地下に鍾乳洞があります。
※鍾乳洞内には開けた空間があり、そこに続く通路は3つあります。そのうち1つはログハウスに続いていますが、他の2つがどこに続いているのかは不明です。
*時系列順で読む
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*投下順で読む
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